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抜けられなくなった巨乳を救出せよ9
しおりを挟む「お、お兄さん?」
美依がびっくりしてジタバタしだした。
「み、美依、美依」
おれはカベに両手を当てると、ガマンって言葉が剥がれ落ちた状態を止めることができない。美依の色白ふっくらなお尻に激しく股間をぶつける、そして奥の奥まで押し込まんとグイグイ勢いを押し付ける。
「はん……んふぅ……」
美依の声がいま、キュウっと引っ張り込まれるみたいな感じだった。表情が切なく沈んだって事実が見えないのに見えた気がした。
「ハァハァ……美依、美依、美依……」
ヌブヌブっと、ヌブヌブっと、おれは夢中になって腰を動かしたが、この時点ですでに夢って言葉に溶け回されていた。
「き、キモチいい……こ、こんな、こんなにキモチいいの……生まれて初めてだ」
おれは信じられないとしか思えなかった。温かい、やさしく温かい、そしてドロドロに濡れているペニスが、同じだけ濡れている美依の膣に包まれる。しかも蠢く生き物が吸い付いてくるような感じだ。おれはこんな快感……今まで想像もつかなかった。
「ん……ぅ……」
美依の声はよりいっそう深く沈んだように聞こえた。でもいまのおれには余裕がない。美依にあれこれ聞いたり尋ねたりするだけの余裕なんてどこにもない。それどころかもうすでに射精しつつあって、それを抑える自信がさっぱりない。
「あ、あぁ……」
つよく引っ張られる、美依の奥の奥まで引っ張り込まれる。おれはいま、すごい音が響くほどはげしく美依の尻に股間をぶつけまくっている。そして極限まで押し込まんと密接し、一線超える予感と戦う気がないことを伝える。
「み、美依……い、イキ……イキそう……で、出ちゃう、出ちゃう!」
おれはちょっと甘えるような声で言った。でも美依は何も言わない。顔も見えないこの中で、美依が何も言わない答えないというのは、とてもさみしいような気がした。それはこのやさしい温もりの持ち主から見捨てられるのではないか? 的な不安だと言えるのかもしれない。
「ん、んぅ、美依、美依」
おれはいま確実に一線超えをしてしまった。こうなると後は数秒後に光へ飛び込むだけだ。今まで数知れずやったオナニーで何度も光へ飛び込んだが、今はそれと比較にならない、一生忘れられないような快感に飛び込もうとしている。そして目の前がものすごくまぶしくなったとき、おれはあらゆる意識と思考を劇的に歪められた。
「あぁんぅぐぅ!!!」
突き当たったと同時に、今までこらえていた亀頭が極限までふくらんで勢いよく白い想いを吐き出す。ペニスは信じられないほどの痙攣で、それはまるであらゆるつながりという線を圧迫して快感で窒息させるようだ。
「あ、あぁぐぅぅ!!
で、出る……勝手にはげしく腰が動いてしまう……も、ものすごい勢いで白い想いがブワっと激的に飛び散るように押し出される。
「ぁ、あぁ……あぁ」
自分が壊れるという気がした。おれは今まで幾度となく手コキオナニーしてきた。そして数えきれないほど射精をしてきた。でもそれらとこの1回が果たして同じなのだろうか。同じとは思えない、思いたくない、そんな風に思う異次元の絶頂はおれを薄くて温かい保護膜で包んでいるようだったと言える。
「み、美依、美依……」
痙攣が……収まらない……白い想いが無限のごとく、しかも一回につき大量に押し出される。このまでは死んでしまうんじゃないかって不安になるほど長く続く。このとき、おれは頭の中でブチって音を聞いた、たしかに……聞こえた。
「あんぐぅう!!!」
その一瞬、それは完全な突き当たりだと思った。でもここではちょっと違いがあって、スーッと滑らかに、本来なら閉じられているさらなる先に自分が突入したのだと感じた。そしてこのとき、おれは何かしら声を出したと思うが……覚えていない。なぜならそのタイミングで……おれは気を失ってしまったから。オーガズムの絶頂の中にある開けられない扉が開いたときに生じる気絶を、おれは経験してしまったのだ。
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