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大人の日本昔ばなし・「パイズリ」

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 むかーし、あるところにズリという男が最愛の妻と2人で仲良く暮らしておった。妻の名はニュウと言うて、それはもう大変に乳が豊満な女で、ズリは毎晩ニュウの乳に甘えるのが大好きじゃった。

「ニュウ、ニュウ、ニュウ」

「あんた、あんたぁ……」

 今宵も2人は激しく愛し合う。横になるズリのペニスを飲み込んだニュウが大きく体を動かす。するとユッサユッサと左右の大きくてやわらかい乳房の揺れ動く音が立つ。

「ニュウ、ニュウ、ニュウ」

 ズリはたまらず下から手を伸ばすと、ニュウの絶え間なく大きく揺れ動く乳房をつかみ、さらに激しく波打たせるようにゆさぶり揉みほぐしてやる。

「ハァハァ……あ、あんた……い、イキそうじゃ……」

「ニュウ、ニュウ」

 ニュウはたまらなくなり、乳の房をギュウっとつかまれたまま体を下に向ける。

「はんぅんんん……」

 ニュウが乳房をギュウっとつかまれたまま軽く体をのけぞらせる。そしてとろっとしていた目を閉じると、しっかり噛みしめるように唇を閉じ色白な体を震わせる。

「あんた……今度はあんたがキモチよくなる番じゃよ」

「ニュウ……」

「あんた、出して……出して!」

 ニュウは乳房を大きく揺らしながら、下にいるズリを見つめながら勢いよく腰を動かす。

「に、ニュウ……」

「あんた……あんた」

「あんぅぅ!!!」

 こうして2人はこの愛し合う時間を何よりもたのしみにして暮らして追った。

 やがて2人の間には玉のようにかわいい女の子が生まれた。ズリはその子にパイと名付け目に入れても痛くないほどにかわいがった。
 
 ところが……娘のパイが16歳になったとき、村に流行り病が起こって、それが原因でニュウがぽっくり死んでしもうた。

「ニュウよぉ、ニュウよぉ……」

 ズリはまだまだニュウを必要としておったから、毎日毎日泣いて暮らすようになった。そんなある日の夜、娘のパイが突然ズリにすごい事を言い出したのじゃった。

「おっとう、オラ……おっとうが元気になってくれるなら、おっとうに抱かれてもええよ? おっとうはオラを抱いてくれてもええよ」

 ズリはたいそう驚いて、そんな事ができるわけなかろう! と娘を叱っ
た。

「おっとう……オラ、おっかぁの娘じゃけん……オラも……おっぱいは大きいだ。オラのおっぱいも決しておっかぁに負けんくらい……大きいんじゃ」

 パイはそう言うと着物を脱ぎ出した。そして色白ふっくら&むっちりという体を外に出さんと、クッと着物を広げ脱ぐ。

 ボワン! という音が聞こえるかのようじゃった。パイのふっくら豊かでやわらかそうって乳房は無き母の再来を思わせるような品質そのもの
じゃった。

「おっとう……」

 パイは上半身を裸にするとプクッとやわらかい谷間に左手の平を当てた。そうやってズリを見るとき、パイの目にはやさしさと切なさの絡み合
いがあった。

「ぱ、パイ……」

 ズリはいま昔の、若かりし頃のニュウの豊かな乳房を見ているとしか思えなくなっておった。

 乳房を出して座っているパイを見ながら、ズリはたまらず四つんばいになり、まるできれいで甘い夢に惹かれるようにゆっくりとパイに近づいていく。

「パイ……」

 ズリはパイの乳房のボリュームを見ながら、顔を押し付け抱きついたいと思ったが、まずはそれをガマンし至近距離で見つめ合う。

「おっとう……」

 恥らうパイの顔、そしてムワーっと伝わる女体の熱気とたまらないほどの良いニオイ。そして顔を下に向けるとふっくらな谷間に豊満な乳房というふくらみ。ズリの心が真っ白になるのもまったくムリのない話というモノじゃった。

「パイ……」

 ズリは少しだけ下がると、目を豊かなふくらみに向け両手を動かす。そして左右の乳房をグッと掴んだ。
「はんぅ……」


 パイが顔を赤くしてビクン! となったら、ズリの両手にはムニュウっと、ものすごい揉み応えがやわらかい弾力たっぷりに伝わる。その手触りのキモチ良さはズリにとって衝撃でしかない。

「ぱ、パイ……」

 ズリはやわらかい豊満を大きく揉みほぐす。色白できれいなそれは刷りの手に揉まれ大きく揺れるようにして動き、内に秘めるやわらかい弾力や揉み応えという快感を相手に与える。

「ぱ、パイ……」

 ズリは少し乱暴に乳房を掴んだら、今度はそのまま……固まってしまう。そうして谷間を見ながら、そこに近づきたいと思い始める。

「おっとう……」

 パイは乳房を掴まれながらも、やさしく右手をパイの肩に置く。それから左手を後方に伸ばし床につける。それはズリに対し、谷間に顔を埋め甘えてもかまわないという思いの伝えじゃった。

「ん……」

 いま、ズリに大きな鳥肌が起こった。なぜならズリはパイのふっくらやわらかい乳房の間に顔を押し付け始めたからじゃ。左右のふくらみが温かくたまらないキモチよさでズリを包み込む。

「おっとう……」

 パイは自分の豊満な乳房の間にグッと顔を押し付けられてもイヤがらんかった。それどころかズリが乳房ってふくらみに甘えるような頬擦りをして刺激してきても、そのままゆっくり少しずつ……体を下げていく。それはまるでニュウがズリを包み込む流れと同じかのように。

「はん……ぅ」

 パイが仰向けになる。

「んぅ!」

 ズリ、パイの豊満な乳房が大きく揺れ動くと同時に両手でギュウッと掴み揉む。そして上から谷間に顔を押し付けると、ゆっくりとふくらみを揉み寄せながら谷間で甘えるような息継ぎを始めた。

「ん……」
 ブルッと鳥肌を立てるパイ、ズリがギュウッと左右の乳房をつかみ寄せながら、谷間に吐息を当ててくることに目を細める。

 大きい……ニュウの豊かさとほぼ並んでいると、ズリはパイの乳房に甘えながらカンゲキを隠せない。いつの間にこんな成長をしていたのだろうと感慨深くもなる。

「んぅ……ぅ……」

 ズリはフルフルっと左右の乳房を刺激するように揺らしたら、ゆっくり乳輪に顔を近づけ唇をクッと押し当てる。そうしてほんのり陥没気味というニュウと同じタイプの乳首をやさしく愛撫し始めるのじゃった。

「ん……」

 ズリはパイの体にしっかりのしかかると、豊満な乳房をギュウッとしっかりつかんだまま、夢中になってチュッチュし続けた。その快感はものす
ごく、ニュウが戻ってきたみたいじゃ! という感動につながり、ズリはもう何も見えなくなりつつあった。

 じゃが……散々にパイの豊満なふくらみに甘えガマンが効かん! と言い出しそうになったとき、ズリの理性が奇跡的に作動した。

「い、いかん!」

 突然にズリはパイの豊かな乳房から手を離して体を上げた。突然にそんな事をされると、もうたっぷり濡れていて覚悟を決めていたパイはびっくりせざるを得ない。

「おっとう?」

 驚き体を起こすパイは、ズリが自分の手でペニスを刺激するってシーンを目撃する。

「おっとう、なんでじゃ、なんでオラと愛し合うことをせんと、ひとりで射精するって方を選ぶんじゃ!」

 パイはとても悲しかった。なぜ肝心なところでこんな事になるんじゃ! 
と思わずにおられんかった。

「パイ、パイ、パイ」

 ズリはパイの乳房に何時間というくらい甘えていたが、さすがに娘と愛し合うわけにはいかんと思うた。それがゆえにズリは自分の手でペニスを扱き、もう出来ないと思っていた手コキでの達するをやり遂げるのじゃっ
た。

「あんぐぅぅ」

 ズリが声を出すと、ズリのペニスも同調するにたっぷりと白い液体を出した。その量のすさまじいこと、まるで小さな水溜りというくらいのレベルじゃった。それがパイに向かって飛んでいく。パイは初めて見るそれにおどろき動けん!

「ぁ……」

 パイはいま、自分のふっくら豊かな乳房にすごい量の精液がかかったことに衝撃を受けた。しかし……ズリがひとりで射精し満たされたという事実に対しては、やはりとても悲しいと思うばかりじゃった。

 それから数日が経った。その間、ズリは毎日のようにパイを押し倒しては豊満な乳房を赤子のように甘えねだっておった。

「ん……ぅ」

 パイはいま左右の乳房をギュウッと掴まれながら、体の大きい赤子もどきに乳をねだられながら身震いをする。じゃが今日こそは言わねばならなんと思いを固めておったから、相手の腕を軽く触りながらひとつの提案をした。

「おっとう、甘えん坊のおっとう!」

「な、なんじゃ?」

「おっとう……今日も……おらと愛し合うってことはできんか?」

「ば、バカ言うでない。父親と娘が愛し合うなんぞあってはならんことじゃ」

「でも……オラ……おっとうに自分の手で射精とかされるとすごく悲しいだ。悲しくて……胸が苦しくなってしまうだよ」

「ん……」

「で、でもなおっとう、オラ考えたんじゃ、ひとつ思いついたんじゃ」

「何を思いついたんじゃ?」

「あそこに用意しておいたとぎ汁を取ってくれんかのぉ」

「とぎ汁? いったい……何をする気じゃぁ?」

 ズリは一度パイの乳房から離れ言われる通りにした。そしていったい何
が起こるんじゃ? と見守る。

 するとパイは不思議な行動に出た。なんと、とぎ汁をたっぷり自分のふ
っくら豊満でやわらかい乳房ってふくらみや谷間にいっぱい塗りつけていくではないか。

「おっとう……これで……できると思うんじゃ」

 パイはそう言うと体を横にし、自分の手で左右のふっくら乳房を寄せた。

そして自分を見下ろしているパイに言うた。

「おっとう……またがってくれてええよ」

「またがる?」

「おっとうの……おちんちん……オラの谷間に挟むんじゃ」

「た、谷間に……」

「オラのこのおっぱいでおっとうを射精させてあげたいんじゃ」

「ぱ、パイ……」

 ズリはパイの言う体勢を取った。すると次の瞬間、パイがゆっくり左右の乳房を寄せてペニスを包みこんだとき、ズリの脳天にはげしい落雷が落
ちる。

「あんぅぅ……」

「おっとう……キモチええか? キモチええだか?」

「ぱ、パイ……」

 ズリは両手を床につけると、信じられない快感に早くも飲み込まれておった。

「か、勝手に……」
 
 そう、その通りじゃった。ズリはあれこれ思うより先に腰を動かしてしまうのじゃった。

「おっとう……」

 パイはちょっと安心したみたいな顔をしたら、次の瞬間にはしっかりと気合を入れた面持ちになる。

 パイがユッサユッサと乳房を自ら揺さぶる。しかも左右をしっかり寄せ、ズリのペニスをやさしく愛するように。

「あんぅう……ぱ、パイ……」

 ズリは豊満でやわらかい乳房に包まれながら、ヌルヌルっとした感覚に衝撃を受け続けておった。パイの乳房にあるやわらかい弾力という快感が、とぎ汁の滑りよって不思議な魅力に溢れておるのじゃから。

「こ、こんな……こんなキモチがええのは……」

 ズリはどんどん腰の動きを早くする。ヌブヌブってイヤらしい音が立つ。そしてパイの乳房に幾度となく情熱の股間がぶつかる。

「ぱ、パイ……」

「どうしたんじゃ、おっとう」

「こ、このまま続けたら……このまま続けたら……」

「このまま続けたら……なんじゃ?」

「パイの谷間に……出してしまう」

「ええよ、谷間に出してくれてええよ」

「な、なに言うとるんじゃ、そ、そげなこと……」

「なんでじゃ、なんでオラの谷間に出すのがダメなんじゃ? オラ、おっとうにキモチよくなって欲しいと思うからやってるだ。おっとうを満たしてあげたいと思うからやってるだ」

「パイ……おまえは……」

 ズリはパイのやさしさが涙が出るほどにうれしかった。だからズリは腰を動かし続けた。揺れ動くパイの豊満な乳房、それはユッサユッサと揺れながらもズリのペニスをしっかりやさしく包み続ける。

「ぱ、パイ……」

「おっとう……」

「パイ」

「おっとう!」

「あんぐぅぅ!!!」

 このときズリのペニスは爆発した。これまでに覚えないほどにつよく痙攣して、何度も何度も亀頭から白い思いを吐き出し続ける。パイがずっと両手でふっくら豊満な乳房を寄せ続けてくれたおかげで、ズリはまるで夢の中に飛び込むんだような快感に震えたのじゃった。

 しかし、そんなある日のこと、村に住むある若者が少しばかり米を分けて欲しいと思いズリの家にやってきた。そしてドアをノックしようとしたまさにそのとき、中から奇妙な声と音が聞こえてきた。

 ヌブヌブっと滑り込むような、さらに言えばその滑り込みをやさしく包み揺れ動くようでもあるような音。若者はそれが何なのか見当がつかない。そして中から聞こえる悩め香しい声、いったい何事じゃ? と思い、声を出さないようにして中を覗き込んだ。

(あ!)

 若者はすごい衝撃を受けた。寝転んでいるパイを顔の方から見たのじゃが、そのパイがすごい豊満な乳房を両手でしっかり寄せて自ら大きく揺さぶっている。

(パイ、あんなに……あんなに乳が豊かじゃったのか……なんて豊満でやわらかそうな乳じゃ……)

 しかしそんな喜び方面のおどろきに水を差すのが、パイにまたがっている男の股間じゃった。なんとパイの魅惑な乳房の谷間にペニスを置いてはさんでもらっておる。

「ぱ、パイ……パイ」

「おっとう、おっとう」

 2人の声は震える者とやさしく包む愛の絡み合いにしか聞こえない。若者は最初、親子でいったい何をやっとるんじゃ! とあきれそうになった。じゃが……パイの色白ですごい豊満な乳房と、それにペニスを挟まれ止まることなく動く股間と、やさしく包まれているペニスにすさまじい感情移入が沸いた。

「い、いつも思う、こんな、こんなにキモチいい事は他に存在せん、絶対にそうじゃ」

 ズリのとろけ落ちるような声を聞いたとき、若者はそれをすごくうらやましいと思い、同時に早くもさわがしくなった股間に手を当てる。そして若者は決定的な瞬間という瞬間を見とらえた!

「あんぐぅぅ!!!」

 ズリが甘え死にするような声を絞り出したとき、寄せ合っている豊満でやわらかそうってパイのふくらみの間から、ものすごい量たる白い液体が飛び出した。そのすごい量はパイの喉元辺りにまで飛び散っていく。

(射精じゃ! パイのあの豊満な乳に包まれながら射精したんじゃ!)

 若者は初めて見るそれにまた衝撃を受けたが、なんとキモチ良さそうと思ったら地獄へ落ちるようなうらやましさがこみ上げた。

(ええのぉ……ワシも……ワシもパイのあのふくらみに包まれながら射精してみたいのぉ)

 この日から若者はパイの豊満なふくらみに会いたい、そしてそれにIされたいとつよく願うようになった。

 じゃが、ほとんどの場合、パイは父のズリと共におって、やっと会話をしてもつかみどころがない。それは他の女子とは違っておった。パイはまるで若い男に興味がないようにすら思えた。

「パイ、ワシは、ワシはパイが好きじゃ、お願いじゃ、ワシと付きおうてくれ、お願いじゃ!」

 若者は暇さえあればパイにお願いした。その着物の下に潜んでいる豊満な乳房に甘えたいと思いながら、その思いを必死に隠しながら何度も何度も頭を下げた。

「すまんのぉ、オラ……今は誰とも付き合う気はねぇだ」

 パイに求愛し拒否され続けると、若者は次第に疑問を抱くようになった。そもそもパイはなぜ父親に自分の豊かな乳を見せる? なぜ父親のペニスをあの乳房で包み射精までさせる? それでいて若い男からの求愛を拒むのは、もしかしてパイは自分の父親に惚れているのではないか? と
思い始めた。

「パイ、いかん! パイは他人の男であるワシと結ばれるべきなんじゃ、父親に心を傾けてはいかんのじゃ!」

 若者は説得した。じゃがパイの心はもうすでに次の段階をつよく意識してていた。

 豊満な乳房で父を射精させ満たしてやる。それは父と娘の助け合いみたいなモノ。互いにそれを喜び合い充実はするが、やはりパイの心には抱かれ達したいという女の意識が芽生えており、後しばらくすればパイはズリに抱いて欲しいと言い出すと思われた。

(いかん、いかんのじゃ……パイ、目を覚ませ)

 若者は両目に涙を浮かべながら、パイがズリのペニスをやさしく乳房で包みながら射精させる場面を何回も盗み見しまくった。

 やがて……若者のせつなさは激しい怒りに変わった。なぜパイは自分に振り向かないのか、なぜ父親のペニスをやさしく包み続けるのか。もはや納得出来ないとばかり、若者はお役人さまに訴えることとした。

「いったい何を訴えたいというのかの?」

 役人は土下座して頭を下げる若者に顔を上げるように指示した。

「はい、それは……ズリという男の事でございます」

 若者は前もって練習しておいたので、実にスムーズに要点を抑えた話をする事ができ、ゆえにスーッと役人に聞いてもらえる事となった。

「なに! パイはそんなに豊満な乳を持っておるのか?」

「はい……おそらく、谷間に顔を埋め甘えられると思うほどに」

「そ、それで、それで父親がその谷間にペニスをはさんでもらっておるじゃと? それはそんなにキモチいいのか?」

「わたしくにはそのような事、あこがれても経験出来た事がございません。
ただ……」

「かまわん、正直に申してみよ」

「父親であるズリのあの声と……精液のすごい量からすると……」

「すると?」

「おそらく……想像を絶するほどにキモチいいのであろうと思われます。事実、ズリは毎日パイの谷間で射精しております」

「おのれ、うらやま……じゃなくて、なんと淫らな話じゃ。者ども、ズリとパイの2人を今すぐひったてい!」

 こうしてズリとパイの2人は引っ立てられた。そしてすぐさま裁判にかけられたのじゃった。

「ズリ、おまえは父親であるにも関わらず、あろうことか娘の豊満な乳にペニスを包んでもらって射精しておるそうではないか」

「そ、それは……」

「おまえには父親としての自覚があるのか!」

「も、申し訳ございません!」

「ま、しかしじゃ……このワシも決して鬼ではない。ワシとて人の子じゃ、ズリが妻を失って心さみしいと思うておったことは考慮せねばならん。そこで手打ち案をひとつ出す。パイ、表を上げい」

「は、はい……」

「パイよ、聞けばおまえは大変に豊満でやわらかい乳を持っておると聞くが、どうじゃ? その通りなのか?」

「そ、それは……」

「のう、パイよ、おまえの乳でワシのペニスを包み射精させてくれんかのぉ、そうすれば考えてやらんこともない」

 言われたパイ、クッと唇をかんだ後、とても気高いという表情になってきっぱりと拒否したのじゃった。

「それはできません」

「なに、なぜじゃ!」

「わたしの……わたしの乳は正しい愛情に使うためのモノ。そんないかがわしい話のためにあるのではございません」

「おのれ……人がやさしくしてやれば付け上がりおって!」

 怒り狂ったお役人はすぐさまその場で2人に死刑を言い渡した。そしてすぐさま2人にはとても残酷な刑が施行されたのじゃった。

「パイ!」

「おっとう!」

 ズリは橋のこちら側に生き埋めとなり、パイは橋の向こう側に生き埋めとされた。

「パイ!」

「おっとう!」

 2人は最後の最後まで声を出して互いを呼び合った。じゃがそれもやがてはできなくなり、2人は永遠の暗闇へと旅立っていった。

 しばらくしてこの橋の周辺には不思議なことが起こるようになった。橋の下の川がしょっちゅう、たとえ天気の良い日でも荒れる。そして荒れた川の水が橋に何度も何度もぶつかる。まるでドッコーン! ドッコーン!と何かに思いをぶつけ滑り込みたいと願うかのように。そしてしばらくすると、川はとても穏やかになるのじゃった。それはまるで射精してやさしさを手に入れた男のように。

「あれはあの親子が今でも愛し合っているって事なんじゃ」

 村人たちはそう言い合った。そしていつしか、豊満な乳房に包まれ射精する事をパイズリと呼ぶようになったという。
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