異世界でドラゴン女子たちと仲良くしてみます

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第十五・悠に色気突進せよ

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第十五・悠に色気突進せよ


 本日は晴天なり。午前9時より太陽の微笑みがホットにまぶしい。そんな本日のスフレは悠と共働きではなく、別々の場所でドラゴンのシッポを収穫せんとドデカいカゴと剣を持って歩いていた。

「スフレ」

 突然に名前を呼ばれたので、なんとなく下を見ていたスフレの顔が正面に向く。

「うん?」

 見た事あるようなないような……と妙な感じがしたので、誰だっけ? と声を出しかけると、せっかちなのか相手が先に自分から語りだす。

「わたしはカッサータ、ドラゴン女子。で、今日はスフレに大事な話があるのでやってきた。今日はわたしと語り合うことに時間を割いてもらう。もちろんタダとは言わない。これと引き換えなら、時間を割いても問題なかろう?」

 ドラゴン女子は背中に背負っていたカゴをクッと下ろし、中には切られたドラゴンのシッポがあると見せる。

「え、くれるの?」

「そうだ、持っていけ」

「戦わずにくれるわけ?」

「これをくれてやるから時間をわたしとの会話に割けということだ」

「なんか、けっこう律儀だね」

「まぁな、その辺りは女として当然だろうと思っている」

「で、話っていうのは?」

「とりあえず、スフレの家に行こうか」

 カッサータはシッポの入ったカゴをスフレに渡し、代わりに空っぽのカゴを背負ってやる。だが肩には大きいバッグまで背負っているから、いったい何の話があるんだとスフレはちょい緊張してしまう。

「じゃぁ、どうぞ」

「では遠慮なく」

 こうして家を出て引き戻すことになったスフレは自宅にカッサータを招き入れた。コーヒーでも飲みながら女子の会話をしようなどと思っていたが、カッサータはとにかく早く話を始めたいらしく、大きいバッグを居間のテーブルに置き、開口一番に目的というのを口にした。

「スフレ」

「はい、なんですか?」

「おまえ、悠と結ばれるべし。悠とセックスしろ」

「セックスってなに?」

「セックスというのは悠とスフレが〇〇して〇〇〇して、スフレの〇〇〇に悠の〇〇〇を〇〇して最後に〇〇という具合になって結ばれるって行為だ」

「ブッ!」

 あまりにもすごい話を聞かされたスフレははげしく動揺してしまった。だからミルクを入れていたコップを床に落としてしまう。そして赤い顔で慌てて白い水たまりを拭きとってきれいにする。

「カッサータ」

「なんだ?」

「あんたはそんなすごいことなんで知ってるの?」

「い、いや……ジョーカーから内容を聞いただけだ。聞いてたのしいとは思わなかったが、スフレと悠を結ばせるためには知っておく必要があると思って」

「なんでそうまでして」

「パネトーネとかクラフティが悠のことで腑抜けてしまっているからだ。スフレが悠と結ばれてしまえば解決するとわたしは考えた」

「ん……」

 掃除し終えたスフレの顔が赤らむ。それを見てイスから立ち上がったカッサータ、突然にスフレにグイっと真正面接近。なに? とおどろくスフレがカベを背中にして戸惑うと、さらに距離を縮め空気とオーラで圧迫する。

「スフレ」

「は、はい?」

 ここでまずカッサータは左手を相手が着ている白いTシャツの右肩に置きグッと指を動かす。そしてドキッとする相手にかまうことなく動かした右手を胸の方へ持っていく。

「はんぅ……」

 ビクン! となったスフレ、Tシャツとブラの上から胸のふくらみを掴まれ大赤面。さらにゆっくりまさぐられると戸惑う目がぱちくりする。

「ば、バカ……いきなり何……変なことしないで」

「むぅ、わたしよりもうちょい大きいか……何カップだ?」

「え、Fカップだけど……」

「このやわらかい弾力……くやしいがかなりの上モノ」

「だ、だからその……あんまり揉まないで……」

「スフレ」

「んぅ……ん……な、なに……」

「おまえは悠が好きか?」

「ぁ……んぅ……す、好きっていえば好きかな……」

「そんなあいまいな言い方ではなくハッキリ好きかキライか」

「ハァハァ……す、す、好き……ん……」

「だったらこのFカップの乳で悠を誘惑すればいい」

「な、なんで……」

「なんで?」

 カッサータ、右手でふくらみを大きくまさぐりながら、左手で白いTシャツをグッと捲くり上げようとする。

「な、なに……」

 慌てて嫌がろうとするも間に合わなかった。グイっといきおいよくまくり上げられると、片方の白いフルカップブラが外に出て揺れ動く。

「ぅう……や、やめ……」

「スフレ、ジョーカーが言っていた。悠というか男は豊満でやわらかい弾力のバストが好きだと。それを持っていればいかな男も女はモノに出来ると」

「そ、そうなの?」

「そうらしい。だからスフレはこの乳で悠を誘惑し甘えさせればいい」

「あ、甘えさせる?」

「それが結ばれるための第一歩になると聞いた」

「はん……ぅ、あ、甘えさせるって……どういう風に」

「たとえば胸に抱きよせナデナデするとか、胸に頬擦りさせると、母親になったようなキブンでチュッチュさせるとか」

「ブッ! そ、そ、そんな恥ずかしい事できるわけない」

「でも……」

「で、でも?」

「それはものすごくキモチよくて、心身共に女の喜びがあふれるらしいぞ」

「そ、そうなの?」

「スフレが悠と結ばれればいい。わたしはそれを応援する」

 ここでやっとスフレのふくらみからカッサータの手が離れた。ハァハァと真っ赤な顔で上がっていたTシャツを下げるスフレ、心身共に女の喜びというくだりにドキドキしつつ、先にカッサータは何を考えている? と聞く。

「スフレみたいな巨乳女子はどうやれば男を誘惑しやすいかジョーカーに聞いた。そして該当する衣装とかアイテムみたいなモノを持ってきた。これでスフレは悠のハートを射止め結合しひとつになればいい」

「結合……」

 なんつー響きと思いながらもスフレはカバンの中より取り出されるモノに目をやる。そしてドレス? とか言って白いのを指さす。

「ジョーカーによると、たとえスフレみたいなチンチクリンでも巨乳女子なら巨乳ドレスで谷間を見せると男はすぐ熱くなるそうだ。だいたいスフレの格好は平凡すぎる。女子力を磨くためと思って着てみればいい」

「こんな家に住んでいてドレスなんか着ても……」

「だったらニットなんかいいんじゃないのか? ジョーカー曰く巨乳女子のニット姿は男の脳みそをウェルダンみたいに固く焼くらしい」

「そ、そうなんだ? で、これは?」

 スフレが透明の液体が入ったビンを手に取る。トロっとしているのだろうって液体が入っているものの、表記などがないのであやしいとしか思えない。

「それはドロドロのヌメヌメってローション」

「何に使うの?」

「わたしも詳しいことは分からないが……ジョーカーによるとそれをバストに塗りまくると接する男は喜ぶらしい。特にその……下半身にあるとされる物体をヌルヌルのバストで包むと2人は必ず結ばれるとか聞いた」

「ば、バストで包む? 悠の下半身になにがあるの?」

「それはわたしにもわからない。ただジョーカーは実際に見て接して感じろと言っていた」

「う……ん……」

 こうして山盛りな服やらアイテムを見ていたスフレだが、どうも行動力がなさそうに見える。パネトーネなら一瞬の気迷いもなくすぐ動くだろうって言いたくなるカッサータ、いざとなったらこれがあると言って錠剤の入った瓶をとりだす。

「これは?」

「効き目圧倒的という睡眠薬」

「悠が寝ちゃったら意味ないんじゃないの?」

「それがそうでもないらしいぞ。ジョーカーによると男は寝ている時でも下半身のモノが反応するらしい。つまり寝ている悠であってもスフレの乳で刺激を与えると何ら問題なく事は進行するらしい」

「えぇ……」

「スフレ、おまえウカウカしていたらパネトーネとかクラフティに悠をとられるぞ?」

 カッサータはスフレの内側にあるであろう女子力の本気度というスイッチを押さんがために煽った。それでもいいのか? それで女としてのプライドは傷つかないのか? と、両手の平を下から上に動かしながら煽りまくる。

「ん……」

 悠がドラゴン女子と結ばれると想像すると……スフレの胸に謎めいた不快感が湧き上がる。それはイヤだ! と少し子どもっぽいながら、それが人生への誠実さという奇妙に満ち溢れた感情が内側にあふれる。

「スフレ、ただの名も無きチンチクリン巨乳で終わるか、それとも悠と結ばれ女として心身共に満たされるか、好きな方を選べ」

 なぜ迫られねばならないのかとは思ったが、悠をドラゴン女子に渡したくないという気がしたので、満たされたいなどと恥ずかしさを押し殺して声にした。

「よし! まずはその冴えないTシャツを捨ててニットに変えろ」

「わ、わかった」

「で、ズボンをロングスカートにする」

「え、なんで?」

「ジョーカーが言っていた。男はスカートが穿けないから長いスカートに女らしさを想ってグッと来ると」

「知らなかった……」

 いい子のごとく素直に聞くスフレ、さっそくとばかり両腕をクロスさせたらTシャツをグイっとまくり上げた。すると今度はフルカップブラのふくらみが左右同時に揺れ動き、ふっくらな谷間が呼吸する。それからニットを纏い着衣巨乳という言葉がとてもくっきり容姿に浮き上がる。それからロングスカートを穿くとカッサータに言われた。

「おぉ、なんか女らしさが上がったように見える」

「そ、そう? えへ……」

「わたしに言われて喜んでも仕方ないだろう。肝心なのは悠をモノにすることなのだから」

「そ、そうだね」

 それからスフレは悠が大好きというカレーを作る事にした。カレーは旨い。それはニオイからして空腹を抗えないほど誘う。だからしてそれに睡眠薬を入れれば男なんてモノはイチコロという作戦。

「なんか……眠らせてどうのっていうのは卑怯だという気がする……」

 エプロンを着て料理を始めたスフレが罪悪感を胸に持った声をこぼす。するとカッサータはすかさず、それはちがうらしいぞと言って安心させてやる。

「ちがうらしいってどういう意味?」

「ジョーカーが言うところによると、相手を眠らせてどうのは男と女の関係では当たり前の展開らしい。ほぼすべての男女はそれを経由して結ばれるとか言っていた」

「そうなんだ? じゃぁ罪悪感とか必要ないんだ……」

「そうだな、罪悪感なんか持つ必要はないって事だな」

 こうして時間は地味にさりげなく、しかしスフレにとっては重く進んでいった。カッサータの手はずによりパネトーネとクラフティは今日スフレ宅には来ない。来たら入り乱れて収集が着かなくなるだろうからという配慮。

「わたしがここまでおぜん立てしたのだから、何がなんでも悠と結ばれてもらうからな。ちゃんと気合入れるべしスフレ」

「プレシャーかけないでよもう……」

 そして時計は夕方の5時になった。今日の悠はドラゴンのシッポ収集が終わったら、ちょっと色々歩いたり探索したりしたみたいで疲れた感じで帰宅。

「ただいま」

 言ってドアを開けるともカレーのいいニオイに心がすくわれる。

「おかえり」

 ここでひょっこりスフレが出現。

「た……」

 ただいまとリピートしかけた悠がドキッとして声をつまらせる。ニットの着衣巨乳、なんと魅力的な! とFカップのふくらみに目が思いっきり引っ張られる。そしてロングスカートのスフレを見て、なんてかわいいんだろうと胸をポッと熱くする。

「ど、どうかした?」

 わざとらしさを魅力で覆い隠そうとするスフレ。

「う、ううん、なんでもないよ」

 ハハっと笑いつつドキドキさせられっ放しの悠、ちょっと早い気もするがカレーを食べたいと申し出る。

「わかった、じゃぁいっしょに食べよう」

 言ったスフレ、事前に練習していたニッコリをひけらかす。それにより元よりあろうはずもなかった警戒心ってモノが悠に芽生えるわけなどなく、差し出されたカレーをカンゲキしもって食べるだけ。

「なんかいつにも増しておいしい気がする」

 悠は向かいの席に座っているスフレの顔と胸を絶妙な位置取り目線で同時に拝み倒し、うまいカレーにシアワセを感じていた。だがどうしたことか急にジワーっと水が泡立つような感じで眠くなっていく。

「ぅ……」

 今日はシッポ収集の後にあっちこっち歩きまくったのでかなり疲れてはいた。だからそのせいなんだろうと思う悠、ぐいぐい眠気に引っ張られていく。いきなりガクっとやるのはマズいと思い、なんとか部屋までは行こうと立ち上がる。

「どうしたの? 悠」

 心の中でごめん! と言いながら表面的には悠を心配するスフレ。それは本人が自画自賛したくなるほどばっちりな演技。

「疲れたから……急に……ねむ……く……な……」

 ここで悠の両ひざが床に落ちた。そのまま続けてばったりと体がうつ伏せにバッタリ。そして眠気のど真ん中に落ち込んだ寝息がクゥクゥと出る。

「寝たか」

 成り行きを隠れ見守っていたカッサータがひょいと顔を出す。

「こ、これからどうするの?」

 スフレが心配そうに言うと、二階に運ぶのは大変だからスフレの部屋に運ぶとする。2人がかりでうんしょうんしょと運び込んだら、眠っている悠をベッドの上に仰向けにして置く。

「スフレ」

「は、はい」

「悠の股間に手を当ててみ」

「え、えぇ……」

「ギュッと握ったりしたらダメらしい。そーっと指先で撫でるような感じがベストだと聞いた」

「わ、わかった」

 眠っている悠を見下ろすスフレ、Fカップの胸に大量のドキドキを押し込めながらゆっくりと左手を持っていく。そしてかねてより気になっていた部分にピタッと手の平を当てると、カッサータのアドバイスに従い、クッと軽く指先を動かしてみる。

「な、なんかある……」

「男は外に重要なモノがあるそうだ」

「なんていうか……ふにゃっとしているようなかわいいような。あ、だけど、もうちょい下の方になんか他のもあるのかな。なんか小さいボールみたいな……」

 言いながら手を離したスフレ、無意識につい自分の手を鼻に当てニオイを嗅いだりしてしまう。

「今の状態がジョーカーによると男の仮面状態らしい」

「仮面状態?」

「つまり本性を隠していい子ぶっているって事らしい」

「まぁ、なんかかわいいような感じはした」

「しかしハートが熱く震えると、そのかわいいはどぎついモノになると聞いた」

「どうやってハートを熱くさせるの? 悠は寝てるんだよ?」

「男は寝ていても性欲を捨てない生物らしい」

 そこでスフレ、カッサータの言う事にしたがってみた。かわいい寝顔だと思わずにいられない悠の片手を取ったら、ちょい前かがみになった自分のふくらみを触らせてみたりした。

「ぅ……」

 眠っているはずの悠がちょっと声を出す。そして何やらうっすら悶えるような、でもまだまだ全然足りないって感じに小さく体を動かす。

「やはりな」

「やはりって?」

「たとえ眠ってもスフレの乳を触らせると興奮するようにできている」

「なんか……眠っているのを興奮させるのは犯罪という気が……」

「スフレ、そんな情けない理由で女のプライドを捨てるのか? パネトーネやクラフティに悠を取られてもいいのか?」

「む……イヤだ」

「だったら女子力全開で続けるしかない」

 スフレ、気を取り直しベッドに上がった。ちょい体を沈めると悠の顔を間近に見てかわいいとつぶやく。

「スフレ、もっと体を密接させないとダメだ」

「わ、わかったよ」

 ドワーっと何かが噴き出すような感覚に陥りながら、スフレは気恥ずかしそうに体をクッとしっかり沈めた。すると悠の胸板に自分のふっくら豊かでやわらかい弾力って左右が重なり合う。

「ん……」

 おっぱいが感じる……とスフレが恥ずかし気に言いかけたとき、寝ている悠から感じるって声が出て身悶えが生じる。

「悠……起きてるの?」

 思わず焦ったが強力な睡眠薬なのでかんたんには破れない。悠は真っ暗ってくらい深い眠りに入っている真っ最中。だがそれでもスフレの体と上下にぴったり重なったことで、胸板に巨乳が当たってキモチいい! と感じることはできる。それは悠がどうのではなく、男という生命体ならでは話。

「悠……」

 スフレ、ここでなぜか無意識なのにベストな行為という感じで体を動かしてしまう。くすぐったいと思いながら、ゆっくり上半身を動かすと……下の胸板に押し付けているバストがとてもキモチいいと感じてしまう。だから思わず顔を真っ直ぐに向けると両目を細めてしまったりする。

「あぁんぅぅ……」

 悠が声を出し体を動かす。両足もモゾモゾっと動いた。するとスフレは悠と自分の距離がとっても近くなっていくような感覚をおぼえる。するとカッサータに言われるまでもなく自分から次の動きに進む。

「悠……」

 悪い事をしているように思いつつ、恋のたのしさみたいにも思うスフレ、ゆっくりと体を上げて前に進む。そして唇をやんわり噛み、両目を開いたまま体を沈めていく。さすればFカップというのは悠の顔面に向かって降りて行き、グッと押し付けた状態になって持ち主を過剰なほどドキドキさせる。

「ふんぅぅ……」

 悠の体がキモチいいけど苦しいとばかりジタバタ動く。目を覚ましているわけではないが、そうとしか思えない反応をする。

「う、うわ……こ、これ……キモチいい……」

 スフレは予期していなかった快感に思わず顔をほころばせる。そして恥じらいという言葉をねじるようなキモチを持って、悠の顔に押し付けたままグイグイと圧迫してみたり、かと思えばゆるくやさしく撫でるように動いてみたりとし、普段のイメージからは似つかわしくないようなデレっとした笑みを浮かべる。

(なんて顔だ……)

 傍で見ていてあきれてしまうカッサータだったが、スフレは悠と結ばれるべき存在なので腹を立てる必要がないと思い直す。そしてこの自分はあんなみっともない顔を浮かべたりはしない! とキモチを引き締める。

「スフレ、そのまま確認を」

「そ、そうだった……」

 ついつい恋の寄り道みたいな事に呆けていたスフレ、愛しいと思う悠にしっかりFカップのふくらみを押しつけたままグッと両腕を伸ばす。そして最初の言いつけを守り興奮を抑えながら悠の股間にソフトタッチ。

「はぅ!」

「な、なんだ、どうした?」

「も、ものすごく固いだけじゃなく……」

「だけじゃなく?」

「すごく大きくなっている」

「それだ、それが男の本性ってやつなんだ、きっと」

 スフレ、自分の胸に悠を抱いているような気になっている今、せっかくなら中を見てみたいと誘惑され抗えなくなっていく。

「ごめんね、どうしても知りたいから」

 言い訳しながら悠ズボンのベルトをグッと緩めた。するとカッサータも興味があるらしく、けっこう真剣な目で展開を見つめようとする。

「よいしょっと……」

 ズボンのボタンを外すと、ぐいーっとジッパーを下ろし、それでやりにくいからとカッサータに手伝うように言った。

「仕方ない……特別だぞ」

 意外やあっさり協力してくれる事になったカッサータ、致し方ないと顔を横に背けつつ、でも気になるから見てみたいというキモチも忘れず悠のズボンを引っ張り下げた。

「うぅ!」

 悠のズボンが下げられたとき、巨乳を押しつけているスフレと押しつけられ眠っている悠と、さらにはカッサータの3人が同時に声を漏らす。

「な、な、な、な、な……」

 ムギュッと胸のふくらみを悠に押しつけたままおどろき固まるスフレが目にしたのは、トランクスという名のパンツと真ん中が情熱アピールのように盛り上がっていること。ズボンの上からでは見えなかったたくしいイメージは、スフレだけでなくカッサータもおどろきで縛り上げてしまった。

「カッサータ、これってなんだと思う?」

「わからないが……でもそれが男の象徴。名前だけは聞いている〇〇〇とかいうモノ」

「これが〇〇〇……いったいどういうカタチ……」

「カタチまではわからない。だから見てみよう。

「う、うわ……こ、これ……ありえないくらい固いよ。最初のフニャっていうのが真っ赤なウソみたい。し、しかもなに……なんでこんなに巨大化するの? ちいさくてかわいいと思ったのはなんだったの? しかもなんでかすごい濡れてる」

 スフレの手はトランクスの上から、内に潜む未知の男体パーツに触れている。それはもう女子の肉体にはありえないギンギンのみなぎりであり、はりつめた血管の芸術品という感じが想像できそうになる。

「あぁんぅ……」

 スフレの手がやんわりペニスをなでたときだった、悠から聞いた事のない音色が出た。クッと体を動かしながら出したその声は感じているボイスだが、まるで女の子みたいな声でありスフレを心底ドキっとさせる。

「ゆ、悠が……感じている……」

 そう口にした瞬間、スフレは悠のペニスから手を離し一度体を起こす。それは姿勢に疲れたから休憩ではなく、やるなら本気でやる! という意気込み。

「んぅ!」

 スフレは上のニットを脱ぐ。するとフルカップブラのふくらみと谷間が揺れ動く。そしてこの際だからブラも外そうと背中に手を回す。それを見たカッサータ、いよいよか? これでスフレと悠が結ばれるのか? と胸をドキドキさせる。

 だがその時だった、突然に家のインターホンが幼稚な暴力と言わんばかりに連続で押される。ピンポンピンポンピンポンピポンと住人の神経を逆なでする音が鳴り響き、それと並行してドアをガンガン叩きながらの叫び声も出てきた。

「こらぁ、カッサータとスフレ、早く開けろぉ!」

 その声はパネトーネ。

「え、なんでパネトーネ、来ないんじゃないの?」

 ブラのホックを外しかけていたスフレがカッサータを見る。

「お、おかしいな、悠が呼んでいるとか言って遠い場所に出向かせたはずなのだが」

 カッサータはパネトーネだけなら無視してもいいだろうと思った。スフレ部屋の窓をコンコンとノックする音がし、カーテンにクラフティのシルエットが映る。そして真剣そのものな声でこう言った。

「カッサータが言うのはウソだろうと思った。わたしとパネトーネを悠から離し、スフレに変な事をさせるんじゃないかと予想した。だから頃合いをみてやってきたわけだ。なにか変な事をしていないか? いるのはわかっている、部屋の電気がついているんだからな。このまま返事もせず無視するならパネトーネといっしょに家をつぶす。後3分以内に出てこなかったらほんとうにつぶす!」

 こうなっては仕方ない。無視は出来ても家をつぶされてはたまらないから、ここまで来て! と言いながらスフレはブラの上に服を纏う。そして大急ぎで悠のズボンをはかせるのだが、真ん中の主張って盛り上がりがすごいのでスムーズに履かせられない。それでもなんとかやったら、悠にかけぶとんをかけ濡れたタオルを額に乗せたら、疲れた声でカッサータにお願いした。

「あの2人を入れて……」

 こうしてスフレはパネトーネとクラフティがここにやってくるまでに、適当なウソ物語を大急ぎでつくるのだった。実は悠の下半身を見ようとしていたとは言えない。言ったらいったいどんな大騒ぎになるか想像もつかない。だからスフレは悠の看病というナイチンゲールみたいな絵を演じるしかないのだった。
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