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144・閻美って爆乳女にある心の隙間とプライド2
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144・閻美って爆乳女にある心の隙間とプライド2
「閻美」
サキュバスのちょい大きな声で名前を呼ばれた閻美、うん? と振り返ったものの、相手がわかるとプイっと前に向き直る。
「閻美、あんたわたしにつめたくない?」
まったくもう! とか友情オーラを出して真横を歩くサキュバス。すると閻美はわざらわしいなぁって感情をチラっと浮かべる。それは心を表に出さないようにするって演技がヘタな女そのもの。
「あ、ブラの買い物してたんだ? おぉ、閻美のIカップ、フルカップ!」
サキュバスは閻美が左手に持つ袋と、その中身にある白い豊満サイズのモノに目をやってつぶやく。
「おまえはイチイチうるさい」
見るな! とばかり袋を反対側の手に持ち替え、デリカシーのないやつは嫌いだと顔を赤くする閻美。
「いいじゃんかぁ、女だから乳となるわけで、乳だからブラとなるわけで、女同士でテレるなんておかしいぞ閻美」
「う、うるさい。わたしはおまえみたいにエレガントとか配慮に欠けまくるって奴はきらいなんだ」
「エレガントに配慮……」
おまえは中学生かよ……という目を着物女に浮かべてから、サキュバスはせっかく会ったんだからマックにでも行こうとMマークを指さす。
「なんでわたしがおまえなんかと」
「閻美、ダメダメ、そういう態度はよくないよぉ」
「じゃぁどうすればいいと?」
「もうすぐ昼だからそうしようかってやわらかい表情で言いなよ。それが心の大きい女ってものだよ。それが愛される女ってものだよ。あ、まぁ……求めてもムリなのかな……」
「ムリとはなんだ」
「閻美はおっぱいこそ大きいけど女の器が小さいもんねぇ、クク」
「じゃぁ行こう、いますぐマックに行こう」
「閻美ってマジでガキだなぁ……」
「なんか言ったか?」
「いえいえ何も」
こうして2人はマックに並んで入った。閻美の白い着物のせいとか、サキュバスが豊満なふくらみ具合を見せびらかすような恰好をしているせいとか、どちらも見た目なかなかの美人だとか、色々あって両者はとにかく目立つ。
「閻美、わたしたち目立ってるよねぇ」
サキュバス曰く、目立つのは女の心に必要な栄養剤。
「目立ったから何か得するってわけでもないだろう」
閻美曰く、望んでもいない注目など小判にあらず。それは似たような色をしているだけの落ち葉にすぎない。
「閻美ってさぁ、生きていてたのしい?」
「わたしに言わせれば、おまえこそ生きていて虚しくならないか? だ」
こんなやりとりをかましながら2人は二階に上がり、まだ近くに他人がいない奥の席に安産型のお尻を下ろす。ちなみに、閻美が壁側に座ろうとしたらサキュバスがダメダメ反対と言った。それにはちゃんと理由があるらしい。
「で、わたしとおまえが何の話をするんだ?」
実にそっけない、そんな閻美の声が向かいのHカップ女に向けられる。その不愛想な声を聞かされるのが男だったら、その者は軽いショックを受けるかもしれないって感じだった。
「閻美、ちょっと谷間見せてくれない」
「はぁ、急になんだ? 元々悪いアタマが腐ったか?」
「閻美のふっくらやわらそうって豊満な谷間が見たい。そのためにそっち側に座らせた。逆だったら向こう側の人間に見えるじゃん」
「バカか、なんでわたしがおまえに谷間なんか見せないといけないんだ。それにおまえだって、まぁわたしには負けるが一応は爆乳。自分の谷間でも見下ろせばいいだろう」
「自分の谷間なんか見たっておもしろくない。わたしはさぁ、これから閻美と女の話をやりたいんだよ。そういう時っていうのはさぁ、ちょい不本意ながらドキドキさせられるって絵があると盛り上がるんだよ」
「いったい何の話をしようと?」
「いいから谷間を見せてよ」
「こんな場所で見せられるか!」
「あ、そうか……ごめん、忘れてた……」
「なんだ一体……」
「閻美はおっぱいがすごく大きいけど、反比例して女の心はとても小っちゃいんだよね、それを忘れてた。ごめん、ごめん、わたしって女の心は大きいのに物覚えが悪くてさ」
えへっとかわいく笑って見せると、それは閻美の女心を突いて転がすには十分だった。
「誰も見せないとは言ってないだろう」
「あ、いいよいいよ、ムリしないで」
「止めるな」
サキュバス、閻美が着物を緩め女心いっぱいに動くサマを見て内心思う。こいつマジ中身は中学生と。
「んぅ!」
閻美、色白でふっくら……ほんとうに柔らかそうって谷間を出す。面と向かって目にするのが男だったら、そこに埋もれて死なせて欲しいと真剣に懇願せずにいられない美爆乳の芸術品。
「おぉ……やっぱり閻美はデカい」
「で、女同士の話っていうのはなんなんだ?」
「待って、閻美の谷間をわたしだけ見るのはフェアじゃない。わたしも負けず劣らずな谷間を見せながら話をしよう」
「お、おまえの谷間なんか見たくないぞ……」
「まぁまぁ、女同士の話をしようっていうんだからさ、ヤボな事は言いっこ無しだよ閻美」
サキュバス、そう言うとパーカーのポケットからナイフを取り出す。そして下にあるモノを少し切る。すると白いブラに包まれた谷間がいい具合に顔を出すのだった。
「じゃぁ、女同士の話をしようか、閻美」
そう言ったサキュバスがちょい巧妙って表情を見せた。いい加減な性格をしているけれど、ゆえにこのマジメな表情は無視できないよね? と相手の心に強制電流を流すようなモノ。
「ぅ……んぅ……」
閻美、妙な緊張を豊かな胸のふくらみに押し込みながらかまえる。何を言われても受けて立つ! と、それはまさしく戦闘モード。
「ねぇ、閻美」
「なんだ」
「やった?」
「なにを?」
ここでサキュバスが意図して間を作る。すると早くしゃべれよ! と思う閻美の胸が苦しくなる。そういうのを見計らってからサキュバスは、なんとなく不気味にやさしいって面持ちで言う。
「息吹だよ、息吹とやった? と聞いているんだよ」
「息吹と? 何を?」
「息吹と閻美は心身交えて愛し合いましたか? って事だよ」
「あ、愛し合う?」
閻美、ドキッとして慌ててコーラの入った容器持つ手が震えた。だからちょっと倒れそうになり、中の甘ったるしい液体が外に出そうになる。
「べつに驚くことじゃないよ。男と女、知り合って親しくなれば情が湧く。それを理由に求め合うようになるのも愛だよ、ラブストーリーだよ」
「ば、バカ言うな、そ、そんな事するか……」
閻美、コーラをズイズイ荒れた感じに吸い上げながらサキュバスに目を向ける。その目は明らかに軽蔑モード。しかしサキュバスは、まるで相手に寄り添う陽菜やさしい目でこう続けた。
「どうして? そんなにいけない事? 愛し合うとか求め合うとか、セックスとか、それってそんなにダメな事?」
ここで閻美はグッと息が詰まる。まるでサキュバスの方が人生をよく知っている人みたいでうざい。屈辱ながらジワジワ後退させられるような自分がくやしい。
「閻美はむずかしく考えすぎ。もっとこう肩の力を抜いてたのしまないと」
サキュバスが親しみと同情を込めたような音色で言うと、閻美は一瞬グラつきかけた。自分のプライドがまちがっている? ゲスだと思う相手の方が正しい? 自分の人生はまちがいだらけ? 的な感情が湧いて、ドボーン! と不安という名の沼に落ちたに感じる。
「う、く!」
閻美、ググっと色白な手を握り気合を入れる。危うくまちがった自分になりそうだったと感情をリセット。そして深呼吸しながら相手につぶやいてやる。
「ふん、わたしはおまえみたいな年中発情期とはちがうんだ」
そんな風に言われたサキュバスではあったが、その表情には余裕の笑みがたっぷり浮かんでいた。
「閻美」
サキュバスのちょい大きな声で名前を呼ばれた閻美、うん? と振り返ったものの、相手がわかるとプイっと前に向き直る。
「閻美、あんたわたしにつめたくない?」
まったくもう! とか友情オーラを出して真横を歩くサキュバス。すると閻美はわざらわしいなぁって感情をチラっと浮かべる。それは心を表に出さないようにするって演技がヘタな女そのもの。
「あ、ブラの買い物してたんだ? おぉ、閻美のIカップ、フルカップ!」
サキュバスは閻美が左手に持つ袋と、その中身にある白い豊満サイズのモノに目をやってつぶやく。
「おまえはイチイチうるさい」
見るな! とばかり袋を反対側の手に持ち替え、デリカシーのないやつは嫌いだと顔を赤くする閻美。
「いいじゃんかぁ、女だから乳となるわけで、乳だからブラとなるわけで、女同士でテレるなんておかしいぞ閻美」
「う、うるさい。わたしはおまえみたいにエレガントとか配慮に欠けまくるって奴はきらいなんだ」
「エレガントに配慮……」
おまえは中学生かよ……という目を着物女に浮かべてから、サキュバスはせっかく会ったんだからマックにでも行こうとMマークを指さす。
「なんでわたしがおまえなんかと」
「閻美、ダメダメ、そういう態度はよくないよぉ」
「じゃぁどうすればいいと?」
「もうすぐ昼だからそうしようかってやわらかい表情で言いなよ。それが心の大きい女ってものだよ。それが愛される女ってものだよ。あ、まぁ……求めてもムリなのかな……」
「ムリとはなんだ」
「閻美はおっぱいこそ大きいけど女の器が小さいもんねぇ、クク」
「じゃぁ行こう、いますぐマックに行こう」
「閻美ってマジでガキだなぁ……」
「なんか言ったか?」
「いえいえ何も」
こうして2人はマックに並んで入った。閻美の白い着物のせいとか、サキュバスが豊満なふくらみ具合を見せびらかすような恰好をしているせいとか、どちらも見た目なかなかの美人だとか、色々あって両者はとにかく目立つ。
「閻美、わたしたち目立ってるよねぇ」
サキュバス曰く、目立つのは女の心に必要な栄養剤。
「目立ったから何か得するってわけでもないだろう」
閻美曰く、望んでもいない注目など小判にあらず。それは似たような色をしているだけの落ち葉にすぎない。
「閻美ってさぁ、生きていてたのしい?」
「わたしに言わせれば、おまえこそ生きていて虚しくならないか? だ」
こんなやりとりをかましながら2人は二階に上がり、まだ近くに他人がいない奥の席に安産型のお尻を下ろす。ちなみに、閻美が壁側に座ろうとしたらサキュバスがダメダメ反対と言った。それにはちゃんと理由があるらしい。
「で、わたしとおまえが何の話をするんだ?」
実にそっけない、そんな閻美の声が向かいのHカップ女に向けられる。その不愛想な声を聞かされるのが男だったら、その者は軽いショックを受けるかもしれないって感じだった。
「閻美、ちょっと谷間見せてくれない」
「はぁ、急になんだ? 元々悪いアタマが腐ったか?」
「閻美のふっくらやわらそうって豊満な谷間が見たい。そのためにそっち側に座らせた。逆だったら向こう側の人間に見えるじゃん」
「バカか、なんでわたしがおまえに谷間なんか見せないといけないんだ。それにおまえだって、まぁわたしには負けるが一応は爆乳。自分の谷間でも見下ろせばいいだろう」
「自分の谷間なんか見たっておもしろくない。わたしはさぁ、これから閻美と女の話をやりたいんだよ。そういう時っていうのはさぁ、ちょい不本意ながらドキドキさせられるって絵があると盛り上がるんだよ」
「いったい何の話をしようと?」
「いいから谷間を見せてよ」
「こんな場所で見せられるか!」
「あ、そうか……ごめん、忘れてた……」
「なんだ一体……」
「閻美はおっぱいがすごく大きいけど、反比例して女の心はとても小っちゃいんだよね、それを忘れてた。ごめん、ごめん、わたしって女の心は大きいのに物覚えが悪くてさ」
えへっとかわいく笑って見せると、それは閻美の女心を突いて転がすには十分だった。
「誰も見せないとは言ってないだろう」
「あ、いいよいいよ、ムリしないで」
「止めるな」
サキュバス、閻美が着物を緩め女心いっぱいに動くサマを見て内心思う。こいつマジ中身は中学生と。
「んぅ!」
閻美、色白でふっくら……ほんとうに柔らかそうって谷間を出す。面と向かって目にするのが男だったら、そこに埋もれて死なせて欲しいと真剣に懇願せずにいられない美爆乳の芸術品。
「おぉ……やっぱり閻美はデカい」
「で、女同士の話っていうのはなんなんだ?」
「待って、閻美の谷間をわたしだけ見るのはフェアじゃない。わたしも負けず劣らずな谷間を見せながら話をしよう」
「お、おまえの谷間なんか見たくないぞ……」
「まぁまぁ、女同士の話をしようっていうんだからさ、ヤボな事は言いっこ無しだよ閻美」
サキュバス、そう言うとパーカーのポケットからナイフを取り出す。そして下にあるモノを少し切る。すると白いブラに包まれた谷間がいい具合に顔を出すのだった。
「じゃぁ、女同士の話をしようか、閻美」
そう言ったサキュバスがちょい巧妙って表情を見せた。いい加減な性格をしているけれど、ゆえにこのマジメな表情は無視できないよね? と相手の心に強制電流を流すようなモノ。
「ぅ……んぅ……」
閻美、妙な緊張を豊かな胸のふくらみに押し込みながらかまえる。何を言われても受けて立つ! と、それはまさしく戦闘モード。
「ねぇ、閻美」
「なんだ」
「やった?」
「なにを?」
ここでサキュバスが意図して間を作る。すると早くしゃべれよ! と思う閻美の胸が苦しくなる。そういうのを見計らってからサキュバスは、なんとなく不気味にやさしいって面持ちで言う。
「息吹だよ、息吹とやった? と聞いているんだよ」
「息吹と? 何を?」
「息吹と閻美は心身交えて愛し合いましたか? って事だよ」
「あ、愛し合う?」
閻美、ドキッとして慌ててコーラの入った容器持つ手が震えた。だからちょっと倒れそうになり、中の甘ったるしい液体が外に出そうになる。
「べつに驚くことじゃないよ。男と女、知り合って親しくなれば情が湧く。それを理由に求め合うようになるのも愛だよ、ラブストーリーだよ」
「ば、バカ言うな、そ、そんな事するか……」
閻美、コーラをズイズイ荒れた感じに吸い上げながらサキュバスに目を向ける。その目は明らかに軽蔑モード。しかしサキュバスは、まるで相手に寄り添う陽菜やさしい目でこう続けた。
「どうして? そんなにいけない事? 愛し合うとか求め合うとか、セックスとか、それってそんなにダメな事?」
ここで閻美はグッと息が詰まる。まるでサキュバスの方が人生をよく知っている人みたいでうざい。屈辱ながらジワジワ後退させられるような自分がくやしい。
「閻美はむずかしく考えすぎ。もっとこう肩の力を抜いてたのしまないと」
サキュバスが親しみと同情を込めたような音色で言うと、閻美は一瞬グラつきかけた。自分のプライドがまちがっている? ゲスだと思う相手の方が正しい? 自分の人生はまちがいだらけ? 的な感情が湧いて、ドボーン! と不安という名の沼に落ちたに感じる。
「う、く!」
閻美、ググっと色白な手を握り気合を入れる。危うくまちがった自分になりそうだったと感情をリセット。そして深呼吸しながら相手につぶやいてやる。
「ふん、わたしはおまえみたいな年中発情期とはちがうんだ」
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