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122・かすみVSデカブラスキー2
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122・かすみVSデカブラスキー2
「うりゃぁぁぁぁ」
ビューティーかすみがダッシュ。それはとても速い、いや、めちゃくちゃ速い、いやいや、バリ糞に速い!
「待てぇ!」
グワーッと高回転のかすみ、もう前方に先ほどの不届きモノを見捉えていた。そろそろ走るのを止めてもいいかな? などと思い始めていた男、後ろからギュイーン! っと迫ってくる女子を見て仰天。
「な、なんだ、さっきのブスか!」
「ブスって言うな、このビューティーかすみのどこをどう見たらブスになるって言うんだぁ」
かすみ、走りながらグッとショート薙刀にぎる手に力を入れる。
「チッ……」
男、あのグラマー女性から奪い取ったベージュ色フルカップってデカブラをしっかり手に持ったまま再びダッシュ。そして逃げ走りながら、チラチラっと後ろを見て確認。
「おまえ……巨乳女子……」
追ってくるビューティーかすみはパーカーの前を開けており、下はピンク色のふっくら豊かなスポーツブラだけ。それがフルフルっと揺れ動いたり、クッと寄せ合うことを証明する谷間などに男の目は引っ張られる。
「ただの巨乳じゃない。このビューティーかすみは美巨乳のFカップ!」
叫ぶかすみの勢いがどんどん両者の差を縮めていく。
「く、巨乳のくせに走るのが速いとか……で、でも……おまえ……よく見たら、すごくかわいいじゃねぇか」
「そんなかんたんな事に気づくのが遅すぎ、目が曇り過ぎでしょう!」
かすみ、これ以上はもう面倒くさいだけ! と、ショート薙刀を手に空たかーくジャンプ。そして空中から男を串刺しにしてやらんと突き進むように降下していく。
「覚悟しなさい!」
勝負ありか! という空気が流れた。かすみの薙刀が男の背中にブッ刺さるという展開がすぐそこにある! という感じが漂った。
しかし男、ここでクッと角を曲がる。そして電化センターなるでっかいビルの側面にバッとジャンプして両足を付けた。
「え!?」
地面に着地しおどろくかすみが目にするのは、ビルの側面をかけ上がっていく男の姿。
「このデカブラスキーがそう簡単に捕まってたまるかよぉ!」
男はかすみが追ってこられまいと勝ち誇った笑いをまき散らしながらグングンかけ上がっていく。
「なんてこと……でも……このビューティーかすみを甘く見たら後悔するって事を一般常識みたいに教えてあげる!」
かすみ、どでかい壁に向かって走ったら、男がやったのと同じくジャンプして両足をつける。そして、落ちるだろう! という世界の常識メーターを振り切るように猛烈なダッシュでかけ上がっていく。
「なにぃ!」
余裕ぶっかましていた男の顔が青ざめた。あの巨乳女子はいったい何者だと思いながら屋上に到達。そうして誰もいない広い領域の真ん中くらいに位置して、追手が屋上に到達するのを待つ。
「うっし!」
パーっと宙を舞ってから屋上にハタっと着地するかすみ、スクっと立ち上がったらショート薙刀を傾奇持ちして男と向き合う。
「おまえ……」
「なんですか?」
「ただの巨乳女子じゃないだろう、おまえはいったい何者だ!」
「わたしは愛する人と同じ高みに位置するために生まれ変わった巨乳女子、そして正義や困った人に寄り添わんとする者、人呼んでビューティーかすみ!」
言ったかすみのやわらかい前髪が風にふっと愛撫されて揺れた。それを見た男、あまりにも堂々と言い切ったあげく、一切の迷いもない自然体という表情やら振る舞いに奇妙な感心を抱かずにいられなかった。だから拍手したくなるような気持ちでつぶやく。
「よくわからんが、ただのパープリン巨乳でない事は伝わった」
「わたしの事はどうでもいいんです。問題はあなたですよ、自分が何をしたかわかっているんですか?」
かすみがググっと怒りを飲み込むような顔でにらみつけると、男は心外だなぁとあきれたような顔で苦笑する。
「なんだよ、まるで重罪人みたいに……おれは大したなんか事していない。大げさなんだよビューティーかすみ。おれなんて数いる悪人と比較すれば微笑ましいザコキャラみたいなもの。それをそんな一大事みたいにするな。おまえが正義の味方っていうなら、もっと大きな敵に向かうべきだ。そんなちっぽけな正義をやるために巨乳なのかのよ? どうなんだよ?」
ニヤニヤっと男がやって見せれば、それは不愉快って言葉が豊かな胸のふくらみをクゥっとつかむようってかすみに感じさせた。しかし……罪を償わせる前に聞かねばならぬとかすみは自ら落ち着かせるためにひとつ深呼吸。それから正義らしく毅然とした態度を持って男に質問をした。
「あなたこそ……何者なんですか? ビルの壁をダッシュでかけ上げるなんてふつうの人間にはできません。あなたはわたしに驚いたみたいですけれど、わたしの方が思いっきり驚きましたから」
すると男、おれはデカブラスキーだとさっくり言い返す。
「デカブラスキー? なんですかそれは、そんな名前がこの世にあるんですか? あなたどう見ても日本人、どこからそんな……口にするのも恥ずかしいって名前が出てくるんですか?」
かすみから真剣な表情を突き付けられた男、スポーツブラのふくらみや谷間を見て、実にええなぁ! と言いたい感じを一時停止とし、仕方ない、説明してやるかとつぶやいてから解説を始める。
「うりゃぁぁぁぁ」
ビューティーかすみがダッシュ。それはとても速い、いや、めちゃくちゃ速い、いやいや、バリ糞に速い!
「待てぇ!」
グワーッと高回転のかすみ、もう前方に先ほどの不届きモノを見捉えていた。そろそろ走るのを止めてもいいかな? などと思い始めていた男、後ろからギュイーン! っと迫ってくる女子を見て仰天。
「な、なんだ、さっきのブスか!」
「ブスって言うな、このビューティーかすみのどこをどう見たらブスになるって言うんだぁ」
かすみ、走りながらグッとショート薙刀にぎる手に力を入れる。
「チッ……」
男、あのグラマー女性から奪い取ったベージュ色フルカップってデカブラをしっかり手に持ったまま再びダッシュ。そして逃げ走りながら、チラチラっと後ろを見て確認。
「おまえ……巨乳女子……」
追ってくるビューティーかすみはパーカーの前を開けており、下はピンク色のふっくら豊かなスポーツブラだけ。それがフルフルっと揺れ動いたり、クッと寄せ合うことを証明する谷間などに男の目は引っ張られる。
「ただの巨乳じゃない。このビューティーかすみは美巨乳のFカップ!」
叫ぶかすみの勢いがどんどん両者の差を縮めていく。
「く、巨乳のくせに走るのが速いとか……で、でも……おまえ……よく見たら、すごくかわいいじゃねぇか」
「そんなかんたんな事に気づくのが遅すぎ、目が曇り過ぎでしょう!」
かすみ、これ以上はもう面倒くさいだけ! と、ショート薙刀を手に空たかーくジャンプ。そして空中から男を串刺しにしてやらんと突き進むように降下していく。
「覚悟しなさい!」
勝負ありか! という空気が流れた。かすみの薙刀が男の背中にブッ刺さるという展開がすぐそこにある! という感じが漂った。
しかし男、ここでクッと角を曲がる。そして電化センターなるでっかいビルの側面にバッとジャンプして両足を付けた。
「え!?」
地面に着地しおどろくかすみが目にするのは、ビルの側面をかけ上がっていく男の姿。
「このデカブラスキーがそう簡単に捕まってたまるかよぉ!」
男はかすみが追ってこられまいと勝ち誇った笑いをまき散らしながらグングンかけ上がっていく。
「なんてこと……でも……このビューティーかすみを甘く見たら後悔するって事を一般常識みたいに教えてあげる!」
かすみ、どでかい壁に向かって走ったら、男がやったのと同じくジャンプして両足をつける。そして、落ちるだろう! という世界の常識メーターを振り切るように猛烈なダッシュでかけ上がっていく。
「なにぃ!」
余裕ぶっかましていた男の顔が青ざめた。あの巨乳女子はいったい何者だと思いながら屋上に到達。そうして誰もいない広い領域の真ん中くらいに位置して、追手が屋上に到達するのを待つ。
「うっし!」
パーっと宙を舞ってから屋上にハタっと着地するかすみ、スクっと立ち上がったらショート薙刀を傾奇持ちして男と向き合う。
「おまえ……」
「なんですか?」
「ただの巨乳女子じゃないだろう、おまえはいったい何者だ!」
「わたしは愛する人と同じ高みに位置するために生まれ変わった巨乳女子、そして正義や困った人に寄り添わんとする者、人呼んでビューティーかすみ!」
言ったかすみのやわらかい前髪が風にふっと愛撫されて揺れた。それを見た男、あまりにも堂々と言い切ったあげく、一切の迷いもない自然体という表情やら振る舞いに奇妙な感心を抱かずにいられなかった。だから拍手したくなるような気持ちでつぶやく。
「よくわからんが、ただのパープリン巨乳でない事は伝わった」
「わたしの事はどうでもいいんです。問題はあなたですよ、自分が何をしたかわかっているんですか?」
かすみがググっと怒りを飲み込むような顔でにらみつけると、男は心外だなぁとあきれたような顔で苦笑する。
「なんだよ、まるで重罪人みたいに……おれは大したなんか事していない。大げさなんだよビューティーかすみ。おれなんて数いる悪人と比較すれば微笑ましいザコキャラみたいなもの。それをそんな一大事みたいにするな。おまえが正義の味方っていうなら、もっと大きな敵に向かうべきだ。そんなちっぽけな正義をやるために巨乳なのかのよ? どうなんだよ?」
ニヤニヤっと男がやって見せれば、それは不愉快って言葉が豊かな胸のふくらみをクゥっとつかむようってかすみに感じさせた。しかし……罪を償わせる前に聞かねばならぬとかすみは自ら落ち着かせるためにひとつ深呼吸。それから正義らしく毅然とした態度を持って男に質問をした。
「あなたこそ……何者なんですか? ビルの壁をダッシュでかけ上げるなんてふつうの人間にはできません。あなたはわたしに驚いたみたいですけれど、わたしの方が思いっきり驚きましたから」
すると男、おれはデカブラスキーだとさっくり言い返す。
「デカブラスキー? なんですかそれは、そんな名前がこの世にあるんですか? あなたどう見ても日本人、どこからそんな……口にするのも恥ずかしいって名前が出てくるんですか?」
かすみから真剣な表情を突き付けられた男、スポーツブラのふくらみや谷間を見て、実にええなぁ! と言いたい感じを一時停止とし、仕方ない、説明してやるかとつぶやいてから解説を始める。
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