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110・サキュバスと12歳の少年に戻されてしまった息吹8
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110・サキュバスと12歳の少年に戻されてしまった息吹8
「オラオラどけぇ!」
老婆よりサイフを奪い取って逃亡って、見た目30代の前半くらいって男が周りの人間を押しのけ走ってくる。
「息吹……」
かすみはドキドキする豊かな胸の前で両手をにぎり、いったいどうなるのかって心配そうに見つめる。
「なんだクソガキ、そこをどきやがれ」
全力で走りながら男が向かってくる。そしてこの瞬間、息吹が電光石火の速さで動く。あまりにも速いので男の目には空気が歪んだように見えた。そして突然に少年が必殺の間合いにいるとおどろくしかできない。
「くらえ、流し満貫!」
息吹の声と同時に河の流れが躍った。おだやかな面をしていたはずの河が突然に怪物と化して立ち上がったかのようである。
「うえげぇ!」
下からドテッパラに一撃を食らう男は、そのまま勢いよく宙に舞う。それからドサっと固いアスファルトに背中から落ちれば、これはけっこう痛くてダメージはデカい。だから厚かましく片手に握っていた他人のサイフが手から落ちる。だが男は往生際が悪く、すぐさま体を起こそうとするのだった。
「ツモ!」
息吹の声がすると同時に木刀の先が男のノドに突きつけられる。これで勝負はあった。
「自分より弱い老人からサイフを奪うとか、同じクズでももうちょいマシなクズになれっていうんだ」
12歳くらいの少年にそう吐き捨てられ男は怒りそうになったが、すでにかけつけていた警察官2人に取り押さえられ連行されていった。
「ぁ……」
一部始終を見ていたかすみ、ポーっと真っ赤な顔をしながら、ロングスカートの内側で太ももを寄せてもぞもぞ。
「や、やだ……息吹がかっこういいから……」
クッと真っ赤な顔で唇を噛むかすみ、これは仕方のない事なんだと自分に言い聞かせるように深呼吸をひとつ落とした。
「ね、ねぇ息吹」
「うん?」
「あ、あの……」
「で、もうちょいデートとかしたいんだけど、ちょ、ちょっと先に行きたい所があって、だからつき合って」
「行きたいところ?」
「そ、その……ちょっとね、ランジェリーショップとか」
「なんでそんなところにおれがつき合わなきゃいけないんだよ」
「これって息吹が悪いんだよ、息吹がかっこう姿を見せたりするから、だからわたしが……」
「わたしが……なんだ?」
「ん、と、とにかく今すぐ買わなきゃいけないんだよ、パンツを」
こうしてかすみと息吹はもうしばらく2人の時間を、かすみに言わせれば純愛デートとかいう時の流れに身を投じた。
「いやぁ、今のわたしってものすごいキブンだよ、わかる?」
うれしくてたまらないとばかり赤らんだ顔にぜいたくなほど笑みを混ぜ込むかすみ、息吹の腕をクッと巨乳ってふくらみに抱き寄せ上位のテンション状態を隠さない。
「な、なにがすごいキブンだって?」
「だって、かわいさと格好良さを合わせたような少年がいて、しかもめっちゃくちゃ強くて心強い。そういう少年をこの胸に抱き寄せいっしょに歩くって、女としては最高のキブン。この世で一番めぐまれた女子って思うよ、ただでさえかわいくて巨乳ってほぼSランクなのに」
それは底抜け的によろこんでいる声。そういうのを聞くと、息吹はあきれるとかいうより気の毒な気がしてしまう。魔物によって不本意に12歳とされてしまったとはいえ、そんな自分に13歳の少女が気を持つと……相手のたいせつな青春をだまし取っているようで胸が痛む。
「んぁ、かすみ」
「なに?」
「おれ、サキュバスを倒して元の姿に戻りたいと思ってる。そうなったら23歳の男になるぞ」
「いいよ、そのときは23歳の息吹と恋愛するだけ」
「そんな事ってできるのか?」
「できるよ、じゃぁちょっと聞いて!」
グッと急ブレーキをかけるようにかすみが立ち止まると、ボワンと揺れるふくらみが息吹少年の脳にやわらかくてキモチいいって刺激を送る。そうしてかすみは大マジメな顔と声で言うのだった。
「息吹が23歳に戻っても、わたしは12歳の息吹って姿やキャラを見たし接した。それで十分だよ、もう息吹に対する想いは変わらないよ。以前にどこぞのえらい先生が言ってたよ、人間の中身なんて10歳くらいにはほとんどが決まるって。だから23歳になっても息吹の中身は同じはずだし、きっと見た目の格好良さにも磨きがかかっていると思う」
「13歳から見たら23歳っておっさんだろう?」
「そんな事はないよ。それに愛に年齢って関係ないよ。たった10歳違い、そんなの地球と月の距離より大した事ないって話だよ」
「周りに好きな男子とかいないのか?」
「いない、いなくてもいい、だって息吹を見つけたから」
何を言ってもかすみから返ってくるのはピュアなダイヤモンドみたいなモノばかり。だから息吹は内心こう思った。もし自分が実際の12歳ってとき、そのときにこの巨乳女子が近くにいたら……まちがいなく食っていただろうなと。
「ん?」
ここで息吹が急に立ち止まる。
「な、なに? どうしたの?」
せっかくいいフンイキだったのにと思うかすみが聞いても、息吹の耳にはあまり太く入らなかった。なぜなら前方にお目当ての存在って姿が見えたからだ。人込みの中に紛れているそれは、息吹を12歳の少年にしたサキュバス望。
「ちょっと息吹!」
かすみ、ここで息吹の頬をギュッとつねる。
「あつつ、なにするんだよ!」
息吹が頬に手を当て怒る。
「なにじゃない、わたしという女がいるのに、別の女を5秒以上も眺めるなんてマナー違反」
むぅ! っと赤い顔で頬をふくらませるかすみがいる。
「あ、いや、あそこにおれをこの姿にした魔物がいる、サキュバス望だ」
これはさすがにジッとしていられないとし、息吹はダッシュしようとする。すると片手がガク! っとなり再び手錠をかけられていたと今さら気づく。
「いつの間に……」
「わたし、息吹を離さない、絶対に!」
「今はそういう場合じゃない、外してくれ。さっきだって約束は守っただろう。勝手にどこかへ行ったりしないから」
「ん……で、でも……」
「でもなんだ?」
「わたしも行く、夫婦でいっしょに戦おう!」
「こんなときに笑えない冗談を言うな」
「わたし本気だから、息吹が他の女性と戯れる姿なんかだまって見ていられない」
「じゃぁ、聞くけど……おまえに何ができるんだ?」
「う、そ、それは……応援する!」
「そのキモチだけでありがたくもらうから、早く外してくれよ、早く」
かすみ、ここで仕方なく手錠を外そうと思った。しかしさっきとちがい、これは外したくないぞって思いが膨れたゆえ、やっぱりイヤだとワガママモードに突入してしまった。
「ったくもう……」
息吹、仕方なく左手に手錠をかけられたままグイっとかすみを引っ張り走り出す。
「ま、待って、早いよ……お、おっぱいが……揺れて……」
いきなりすごいスピードで走らされ、かすみの13歳にしてFカップってふくらみがユッサユッサ揺れ動く。
「だったら手錠を外せ」
「やだ、絶対に外さない」
「だったら走れ」
「わかった、がんばる!」
かすみはハァハァゼーゼーやりながら、94cmって豊満なバストがユッサユッサ揺れて恥ずかしいと思いながら、でも息吹と離れないためには自分も必死になるしかないと走る。
「サキュバス、サキュバス望!」
息吹はかすみを連れて走りながら、まだかなり離れたところにいる魔物に向かって叫ぶ。
するとサキュバス望が振り返り、12歳の少年が同じくらいの年齢って少女といっしょに走ってくる姿を見てにんまり。声は出していないと思われるが、なぜか声が聞こえた。
―なんてかわいいバカップルー
息吹、右手で木刀を持つとそれをサキュバス望めがけて勢いよく投げる。それは矢のようなスピードでサキュバスに向かっていき、ふつうの人間に当たれば大惨事という緊張感を産む。
しかし、おどろいた事にサキュバス望は飛んできた木刀を右手でグッと掴まえる。そして開いた左手を前に突き出し、息吹を見ながら叫んだ。
「色情空間!」
「オラオラどけぇ!」
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「息吹……」
かすみはドキドキする豊かな胸の前で両手をにぎり、いったいどうなるのかって心配そうに見つめる。
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「ツモ!」
息吹の声がすると同時に木刀の先が男のノドに突きつけられる。これで勝負はあった。
「自分より弱い老人からサイフを奪うとか、同じクズでももうちょいマシなクズになれっていうんだ」
12歳くらいの少年にそう吐き捨てられ男は怒りそうになったが、すでにかけつけていた警察官2人に取り押さえられ連行されていった。
「ぁ……」
一部始終を見ていたかすみ、ポーっと真っ赤な顔をしながら、ロングスカートの内側で太ももを寄せてもぞもぞ。
「や、やだ……息吹がかっこういいから……」
クッと真っ赤な顔で唇を噛むかすみ、これは仕方のない事なんだと自分に言い聞かせるように深呼吸をひとつ落とした。
「ね、ねぇ息吹」
「うん?」
「あ、あの……」
「で、もうちょいデートとかしたいんだけど、ちょ、ちょっと先に行きたい所があって、だからつき合って」
「行きたいところ?」
「そ、その……ちょっとね、ランジェリーショップとか」
「なんでそんなところにおれがつき合わなきゃいけないんだよ」
「これって息吹が悪いんだよ、息吹がかっこう姿を見せたりするから、だからわたしが……」
「わたしが……なんだ?」
「ん、と、とにかく今すぐ買わなきゃいけないんだよ、パンツを」
こうしてかすみと息吹はもうしばらく2人の時間を、かすみに言わせれば純愛デートとかいう時の流れに身を投じた。
「いやぁ、今のわたしってものすごいキブンだよ、わかる?」
うれしくてたまらないとばかり赤らんだ顔にぜいたくなほど笑みを混ぜ込むかすみ、息吹の腕をクッと巨乳ってふくらみに抱き寄せ上位のテンション状態を隠さない。
「な、なにがすごいキブンだって?」
「だって、かわいさと格好良さを合わせたような少年がいて、しかもめっちゃくちゃ強くて心強い。そういう少年をこの胸に抱き寄せいっしょに歩くって、女としては最高のキブン。この世で一番めぐまれた女子って思うよ、ただでさえかわいくて巨乳ってほぼSランクなのに」
それは底抜け的によろこんでいる声。そういうのを聞くと、息吹はあきれるとかいうより気の毒な気がしてしまう。魔物によって不本意に12歳とされてしまったとはいえ、そんな自分に13歳の少女が気を持つと……相手のたいせつな青春をだまし取っているようで胸が痛む。
「んぁ、かすみ」
「なに?」
「おれ、サキュバスを倒して元の姿に戻りたいと思ってる。そうなったら23歳の男になるぞ」
「いいよ、そのときは23歳の息吹と恋愛するだけ」
「そんな事ってできるのか?」
「できるよ、じゃぁちょっと聞いて!」
グッと急ブレーキをかけるようにかすみが立ち止まると、ボワンと揺れるふくらみが息吹少年の脳にやわらかくてキモチいいって刺激を送る。そうしてかすみは大マジメな顔と声で言うのだった。
「息吹が23歳に戻っても、わたしは12歳の息吹って姿やキャラを見たし接した。それで十分だよ、もう息吹に対する想いは変わらないよ。以前にどこぞのえらい先生が言ってたよ、人間の中身なんて10歳くらいにはほとんどが決まるって。だから23歳になっても息吹の中身は同じはずだし、きっと見た目の格好良さにも磨きがかかっていると思う」
「13歳から見たら23歳っておっさんだろう?」
「そんな事はないよ。それに愛に年齢って関係ないよ。たった10歳違い、そんなの地球と月の距離より大した事ないって話だよ」
「周りに好きな男子とかいないのか?」
「いない、いなくてもいい、だって息吹を見つけたから」
何を言ってもかすみから返ってくるのはピュアなダイヤモンドみたいなモノばかり。だから息吹は内心こう思った。もし自分が実際の12歳ってとき、そのときにこの巨乳女子が近くにいたら……まちがいなく食っていただろうなと。
「ん?」
ここで息吹が急に立ち止まる。
「な、なに? どうしたの?」
せっかくいいフンイキだったのにと思うかすみが聞いても、息吹の耳にはあまり太く入らなかった。なぜなら前方にお目当ての存在って姿が見えたからだ。人込みの中に紛れているそれは、息吹を12歳の少年にしたサキュバス望。
「ちょっと息吹!」
かすみ、ここで息吹の頬をギュッとつねる。
「あつつ、なにするんだよ!」
息吹が頬に手を当て怒る。
「なにじゃない、わたしという女がいるのに、別の女を5秒以上も眺めるなんてマナー違反」
むぅ! っと赤い顔で頬をふくらませるかすみがいる。
「あ、いや、あそこにおれをこの姿にした魔物がいる、サキュバス望だ」
これはさすがにジッとしていられないとし、息吹はダッシュしようとする。すると片手がガク! っとなり再び手錠をかけられていたと今さら気づく。
「いつの間に……」
「わたし、息吹を離さない、絶対に!」
「今はそういう場合じゃない、外してくれ。さっきだって約束は守っただろう。勝手にどこかへ行ったりしないから」
「ん……で、でも……」
「でもなんだ?」
「わたしも行く、夫婦でいっしょに戦おう!」
「こんなときに笑えない冗談を言うな」
「わたし本気だから、息吹が他の女性と戯れる姿なんかだまって見ていられない」
「じゃぁ、聞くけど……おまえに何ができるんだ?」
「う、そ、それは……応援する!」
「そのキモチだけでありがたくもらうから、早く外してくれよ、早く」
かすみ、ここで仕方なく手錠を外そうと思った。しかしさっきとちがい、これは外したくないぞって思いが膨れたゆえ、やっぱりイヤだとワガママモードに突入してしまった。
「ったくもう……」
息吹、仕方なく左手に手錠をかけられたままグイっとかすみを引っ張り走り出す。
「ま、待って、早いよ……お、おっぱいが……揺れて……」
いきなりすごいスピードで走らされ、かすみの13歳にしてFカップってふくらみがユッサユッサ揺れ動く。
「だったら手錠を外せ」
「やだ、絶対に外さない」
「だったら走れ」
「わかった、がんばる!」
かすみはハァハァゼーゼーやりながら、94cmって豊満なバストがユッサユッサ揺れて恥ずかしいと思いながら、でも息吹と離れないためには自分も必死になるしかないと走る。
「サキュバス、サキュバス望!」
息吹はかすみを連れて走りながら、まだかなり離れたところにいる魔物に向かって叫ぶ。
するとサキュバス望が振り返り、12歳の少年が同じくらいの年齢って少女といっしょに走ってくる姿を見てにんまり。声は出していないと思われるが、なぜか声が聞こえた。
―なんてかわいいバカップルー
息吹、右手で木刀を持つとそれをサキュバス望めがけて勢いよく投げる。それは矢のようなスピードでサキュバスに向かっていき、ふつうの人間に当たれば大惨事という緊張感を産む。
しかし、おどろいた事にサキュバス望は飛んできた木刀を右手でグッと掴まえる。そして開いた左手を前に突き出し、息吹を見ながら叫んだ。
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