48 / 223
48・売る側と買う側4
しおりを挟む
48・売る側と買う側4
鳥子が腐れワガママな女を発揮し、卓郎に対し一方的な破局を突きつけて一週間ほどが流れた。その間、卓郎は何度となくヨリを戻したいと話し合いを求めた。しかし鳥子の方はそれをことごとく絶妙な突っぱねとか無視で交わしていた。
「あ、ここだ」
本日の日曜日、鳥子は繁華街にあるとある立派なビルを訪れた。その中には結婚相談所というのが入っており、鳥子はそこで保険をかけようと思ってやってきたのだ。つまり卓郎を弄んで突いたとき、何かの間違いで相手が去っていくような事が生じたとしても、代わりの男が入ればだいじょうぶ! という、いかにも女らしさに満ちた算段。
「いらっしゃいませ」
やってきた鳥子の前に出現したるは20代前半くらいの女。若く世間知らずでピュアなハートの持ち主という笑顔が印象的。
(わたしより年下で……しかも絶対結婚とかしてないはずなのに、こんな女が結婚の相談に乗るわけ?)
鳥子はちょっとおもしろくないという気がした。でも相手が見せるマイルドブレンドみたいなオーラに問題はないとし、イスに座り白い机を挟んで相手と向き合う。
「結婚希望ですね、ではどんな男性がご希望か正直に語ってください。こちらはそれを後でデータとして入力しますので」
相談員はそう言うと右手にペンを持ち、机に置いてあるメモに書くって姿勢を取る。
「えっと……年齢は22歳から27歳くらいで、年収は1000万円以上で、身長は180cm以上で、顔は色白のイケメンでヒゲとか無し、体毛もなし。そして車は高級車で仕事も女もバリバリ大事にするって生き様で、そして趣味はゴルフとかって感じかな」
とりあえずいたってふつうにペラペラっと言った。そして相談員の方はそれをとりあえずサラサラっと書き留めた。しかしペンの動きが止まったら、ハハっとかわいい顔に苦笑を交えながら鳥子にダメ出し。
「えっと……ずいぶんと理想が高いんですね」
「え、控えめに言ったつもりなんですけど……ダメなんですか?」
「ひ、控えめ……」
相談員はがんばってみんなをシアワセにしなきゃ! 的な呼吸をして自分を落ち着かせると、その理想は高すぎると言った。
「その、今はみんな苦しい時代なんです。女性も苦しいですが男性も同じで余裕はありません。そこでシアワセな出会いをするためには、理想と現実の折り合いというのが必要かと」
「わかりました、そういう風に思います。でもわたしのプロフィールにはそれを載せておいてください」
「こ、このまま載せるのですか? これだと少し印象が悪くなるって危険がありますけど」
「だいじょうぶ。だってわたし26歳だし、若いし美人だし上玉。安っぽい条件を付けて駄菓子みたいに思われる必要なんてない。わたしだったら高級スィーツみたいにアピールしてもいいはず。そうですよね?」
「は、はぁ……」
結局のところ相談員の若い女性というのは、鳥子のグイグイ押しまくりって要求を聞いて従うだけだった。従わなかったら金属バットで殴る! みたいな勢いで攻め込まれるのから、もはや大人のご意見なんていうのを施す事はできなかった。
「じゃぁ、よろしくお願いします」
鳥子はそう言って立ち上がる。もし自分に興味を持った男性が出現すれば、あるいは相談員の話を聞いて鳥子と会ってみたいと思う男性が出てきたなら、すぐ連絡してもらうという話をつける。
「あぁ……疲れた……」
相談員、相当に疲れたらしく白い机にばったりうつ伏せとなる。そうして小さな声でボソッとつぶやく。あんなの売れるわけないよ……と。
「さーて、女らしくしたたかに環境整備は完了。たまにはパスタがおいしい店にでも行こうかな」
ビルから出てルンルン気分につぶやた鳥子が歩き出したとき、偶然見知らぬ男とぶつかった。
「ちょっと……」
せっかく人がルンルン気分だったのに! と不快感を声と表情に乗せる鳥子だった。
「あ、すまない」
立ち止まって振り返ったのは20代前半の男。なんとなく、どういう事かわからないとしても、けっこういい男っぽいかも? という感じに鳥子は直撃されてしまう。
「あ、ううん、こっちも悪かったよね、ごめんなさい」
「じゃぁ」
「待って、ちょっと待って!」
鳥子、不愛想に立ち去ろうとした男のドルマンスリープシャツ黒色の背中をつかむ。
「な、なんだ?」
「いっしょにお茶しない?」
「いらない」
「え、ウソでしょう、女が誘っているのに断るの?」
「だって好みじゃないから」
「ちょっと待て、ちょっと待て!」
「だからなんだよ……」
「好みじゃないから断る? それ女が男に言うのは許されるけど、男が女に言ってはダメなんだよ? きみ、いくつ、そんな事も知らないで今まで生きてきたっていうの?」
「おれは23歳だけど」
「そう、だったら女に対する礼儀とかまだ知らないんでしょう? 教えてあげようか?」
「だからいらないって言ってるだろう」
「あぁもう、男は女の誘いを断ったらダメなんだよ!」
自分が興味のな男に誘われるとイヤだと思いつつ、自分が誘って男に拒否されるというのはとても納得ができない鳥子だった。まして自分より年下の男が、自分みたいないい女の誘いを断るというのは、世の中の常識に唾を吐くようなモノと本気で思っていたりする。
こうして2人はすぐ近くにあった喫茶店「男と女のすれ違い」でお茶する事となった。中に入り一番奥に進み白いテーブルをはさんで座り向かい合う。
「わたし厚釜志鳥子26歳、きみは?」
「おれは家満登息吹、まぁ23歳だな」
「まぁってなに?」
「一回死んだから、そのときが23歳だったから」
「え……」
鳥子、見た目はいいのに中身は残念な人と? とがっかりし始めという目を息吹に向ける。しかしとりあえずそこは不問とし、もっとも気になっていた事を質問玉としてぶつけた。
「息吹って呼んでもいい?」
「別にいいけど」
「息吹はわたしの事を好みじゃないとか言ったよね? どうして? わたしっていい女でしょう? なんで好みじゃないとか言うの?」
「生前だったら遊びで食うには最適だな! って考えでオーケーしていたけど、死んだら考えが変わった。なんというか……うざい」
「う、うざいってどうして?」
「わたしはゲスだけどよろしくね! って正直ならいいんだ。でも、ゲスなくせにおまえはわたしとお似合いの立派でなきゃダメなのよと伝える女は好きじゃない。食いたいって欲望がない限り、相手にしたいと思わない」
「な、な、なに、息吹、あんたなに? 何をえらそうな事を言っているの? あんたわたしより年下でしょうに」
「あぁ、気を悪くしたなら謝る。でも人生経験は年齢じゃない所もあるだろう? 悪いけどわかるんだよ、人生経験はおれの方が上だと。特にこういう類の話になると」
「じゃぁ、息吹、あんた何人くらいの女と付き合ったとかいうの?」
「付き合ったというか……セックスして飽きたら捨ててのくり返しで500人くらい」
「う……ゲスの化身……」
「まぁな、今は生前のそういう振る舞いを恥ずかしいと思っている」
「そ、その息吹から見てわたしは好みじゃないと」
「まぁ気にするなよ、だって好みは人によって違うから。鳥子みたいな女が好きだって男もいるだろう、多分」
「多分ってつけるな! い、言っておくけどね、わたしには彼氏がいるんだよ。わたしに夢中って男性がちゃんといるんだよ」
「ほんとうに?」
息吹、白いカップに唇を当てコーヒーを飲みながら相手をジッと見る。そうしてカップを皿の上に置いてからつぶやいた。
「わたしに夢中って彼氏がいるわりには……あんまりハッピーって感じに見えないなぁ」
「う、うるさいわね、選り取り見取りなのよ。わかる? ステキな女だから選ぶのに大変ってわけなのよ」
「そうか、だったら早く選んだほうがいいぞ。それも謙虚なキモチでな」
「け、謙虚?」
「要するにお姫様モードも早く卒業したらどうかな? って事だ」
「く、く……年下のくせに偉そうに……」
「悪い、おれはそろそろ行く。おれの分はこれで払っておいてくれ」
息吹がそう言って財布からおのれ分を出そうとすると、あきれた顔の鳥子が大きめの声で言う。
「はぁ? 女にお金を出させるのっておかしくない? ねぇ、それってどういう了見? ふつうは男が全額払うモノでしょう? 女に負担をさせないのが男の務めでしょう? ちがう?」
「そんな法律はない。でもまぁ……話すのが面倒だからおれが払っておく」
「そうよ、それが男の役割だよ息吹」
「鳥子」
「なぁに?」
「おれが生前に感じた事のひとつととして……神になり損ねるやつは痛いっていうのがある。そういうやつは粛清される運命。だから鳥子、おまえも売れ残りに転落しないよう注意しろよ」
息吹がそう言ってレジに向かって行くと、テーブルにひとり残された鳥子、ググっと両手をにぎりワナワナ震えた。なぜかひどくみじめなキブンだった。それは自分の心の奥底にある自覚と結びついているようでもあるから、マイナスエネルギーで思いっきりテーブルを叩きたくなる。そうしないとプライドが保てないという気がしてハァハァ息が切れる。そして憎悪いっぱいな小声でつぶやくのだった。
「くそ……息吹め……年下のくせに、男のくせに女に向かってえらそうに、男の分際でえらそうな事を……」
鳥子が腐れワガママな女を発揮し、卓郎に対し一方的な破局を突きつけて一週間ほどが流れた。その間、卓郎は何度となくヨリを戻したいと話し合いを求めた。しかし鳥子の方はそれをことごとく絶妙な突っぱねとか無視で交わしていた。
「あ、ここだ」
本日の日曜日、鳥子は繁華街にあるとある立派なビルを訪れた。その中には結婚相談所というのが入っており、鳥子はそこで保険をかけようと思ってやってきたのだ。つまり卓郎を弄んで突いたとき、何かの間違いで相手が去っていくような事が生じたとしても、代わりの男が入ればだいじょうぶ! という、いかにも女らしさに満ちた算段。
「いらっしゃいませ」
やってきた鳥子の前に出現したるは20代前半くらいの女。若く世間知らずでピュアなハートの持ち主という笑顔が印象的。
(わたしより年下で……しかも絶対結婚とかしてないはずなのに、こんな女が結婚の相談に乗るわけ?)
鳥子はちょっとおもしろくないという気がした。でも相手が見せるマイルドブレンドみたいなオーラに問題はないとし、イスに座り白い机を挟んで相手と向き合う。
「結婚希望ですね、ではどんな男性がご希望か正直に語ってください。こちらはそれを後でデータとして入力しますので」
相談員はそう言うと右手にペンを持ち、机に置いてあるメモに書くって姿勢を取る。
「えっと……年齢は22歳から27歳くらいで、年収は1000万円以上で、身長は180cm以上で、顔は色白のイケメンでヒゲとか無し、体毛もなし。そして車は高級車で仕事も女もバリバリ大事にするって生き様で、そして趣味はゴルフとかって感じかな」
とりあえずいたってふつうにペラペラっと言った。そして相談員の方はそれをとりあえずサラサラっと書き留めた。しかしペンの動きが止まったら、ハハっとかわいい顔に苦笑を交えながら鳥子にダメ出し。
「えっと……ずいぶんと理想が高いんですね」
「え、控えめに言ったつもりなんですけど……ダメなんですか?」
「ひ、控えめ……」
相談員はがんばってみんなをシアワセにしなきゃ! 的な呼吸をして自分を落ち着かせると、その理想は高すぎると言った。
「その、今はみんな苦しい時代なんです。女性も苦しいですが男性も同じで余裕はありません。そこでシアワセな出会いをするためには、理想と現実の折り合いというのが必要かと」
「わかりました、そういう風に思います。でもわたしのプロフィールにはそれを載せておいてください」
「こ、このまま載せるのですか? これだと少し印象が悪くなるって危険がありますけど」
「だいじょうぶ。だってわたし26歳だし、若いし美人だし上玉。安っぽい条件を付けて駄菓子みたいに思われる必要なんてない。わたしだったら高級スィーツみたいにアピールしてもいいはず。そうですよね?」
「は、はぁ……」
結局のところ相談員の若い女性というのは、鳥子のグイグイ押しまくりって要求を聞いて従うだけだった。従わなかったら金属バットで殴る! みたいな勢いで攻め込まれるのから、もはや大人のご意見なんていうのを施す事はできなかった。
「じゃぁ、よろしくお願いします」
鳥子はそう言って立ち上がる。もし自分に興味を持った男性が出現すれば、あるいは相談員の話を聞いて鳥子と会ってみたいと思う男性が出てきたなら、すぐ連絡してもらうという話をつける。
「あぁ……疲れた……」
相談員、相当に疲れたらしく白い机にばったりうつ伏せとなる。そうして小さな声でボソッとつぶやく。あんなの売れるわけないよ……と。
「さーて、女らしくしたたかに環境整備は完了。たまにはパスタがおいしい店にでも行こうかな」
ビルから出てルンルン気分につぶやた鳥子が歩き出したとき、偶然見知らぬ男とぶつかった。
「ちょっと……」
せっかく人がルンルン気分だったのに! と不快感を声と表情に乗せる鳥子だった。
「あ、すまない」
立ち止まって振り返ったのは20代前半の男。なんとなく、どういう事かわからないとしても、けっこういい男っぽいかも? という感じに鳥子は直撃されてしまう。
「あ、ううん、こっちも悪かったよね、ごめんなさい」
「じゃぁ」
「待って、ちょっと待って!」
鳥子、不愛想に立ち去ろうとした男のドルマンスリープシャツ黒色の背中をつかむ。
「な、なんだ?」
「いっしょにお茶しない?」
「いらない」
「え、ウソでしょう、女が誘っているのに断るの?」
「だって好みじゃないから」
「ちょっと待て、ちょっと待て!」
「だからなんだよ……」
「好みじゃないから断る? それ女が男に言うのは許されるけど、男が女に言ってはダメなんだよ? きみ、いくつ、そんな事も知らないで今まで生きてきたっていうの?」
「おれは23歳だけど」
「そう、だったら女に対する礼儀とかまだ知らないんでしょう? 教えてあげようか?」
「だからいらないって言ってるだろう」
「あぁもう、男は女の誘いを断ったらダメなんだよ!」
自分が興味のな男に誘われるとイヤだと思いつつ、自分が誘って男に拒否されるというのはとても納得ができない鳥子だった。まして自分より年下の男が、自分みたいないい女の誘いを断るというのは、世の中の常識に唾を吐くようなモノと本気で思っていたりする。
こうして2人はすぐ近くにあった喫茶店「男と女のすれ違い」でお茶する事となった。中に入り一番奥に進み白いテーブルをはさんで座り向かい合う。
「わたし厚釜志鳥子26歳、きみは?」
「おれは家満登息吹、まぁ23歳だな」
「まぁってなに?」
「一回死んだから、そのときが23歳だったから」
「え……」
鳥子、見た目はいいのに中身は残念な人と? とがっかりし始めという目を息吹に向ける。しかしとりあえずそこは不問とし、もっとも気になっていた事を質問玉としてぶつけた。
「息吹って呼んでもいい?」
「別にいいけど」
「息吹はわたしの事を好みじゃないとか言ったよね? どうして? わたしっていい女でしょう? なんで好みじゃないとか言うの?」
「生前だったら遊びで食うには最適だな! って考えでオーケーしていたけど、死んだら考えが変わった。なんというか……うざい」
「う、うざいってどうして?」
「わたしはゲスだけどよろしくね! って正直ならいいんだ。でも、ゲスなくせにおまえはわたしとお似合いの立派でなきゃダメなのよと伝える女は好きじゃない。食いたいって欲望がない限り、相手にしたいと思わない」
「な、な、なに、息吹、あんたなに? 何をえらそうな事を言っているの? あんたわたしより年下でしょうに」
「あぁ、気を悪くしたなら謝る。でも人生経験は年齢じゃない所もあるだろう? 悪いけどわかるんだよ、人生経験はおれの方が上だと。特にこういう類の話になると」
「じゃぁ、息吹、あんた何人くらいの女と付き合ったとかいうの?」
「付き合ったというか……セックスして飽きたら捨ててのくり返しで500人くらい」
「う……ゲスの化身……」
「まぁな、今は生前のそういう振る舞いを恥ずかしいと思っている」
「そ、その息吹から見てわたしは好みじゃないと」
「まぁ気にするなよ、だって好みは人によって違うから。鳥子みたいな女が好きだって男もいるだろう、多分」
「多分ってつけるな! い、言っておくけどね、わたしには彼氏がいるんだよ。わたしに夢中って男性がちゃんといるんだよ」
「ほんとうに?」
息吹、白いカップに唇を当てコーヒーを飲みながら相手をジッと見る。そうしてカップを皿の上に置いてからつぶやいた。
「わたしに夢中って彼氏がいるわりには……あんまりハッピーって感じに見えないなぁ」
「う、うるさいわね、選り取り見取りなのよ。わかる? ステキな女だから選ぶのに大変ってわけなのよ」
「そうか、だったら早く選んだほうがいいぞ。それも謙虚なキモチでな」
「け、謙虚?」
「要するにお姫様モードも早く卒業したらどうかな? って事だ」
「く、く……年下のくせに偉そうに……」
「悪い、おれはそろそろ行く。おれの分はこれで払っておいてくれ」
息吹がそう言って財布からおのれ分を出そうとすると、あきれた顔の鳥子が大きめの声で言う。
「はぁ? 女にお金を出させるのっておかしくない? ねぇ、それってどういう了見? ふつうは男が全額払うモノでしょう? 女に負担をさせないのが男の務めでしょう? ちがう?」
「そんな法律はない。でもまぁ……話すのが面倒だからおれが払っておく」
「そうよ、それが男の役割だよ息吹」
「鳥子」
「なぁに?」
「おれが生前に感じた事のひとつととして……神になり損ねるやつは痛いっていうのがある。そういうやつは粛清される運命。だから鳥子、おまえも売れ残りに転落しないよう注意しろよ」
息吹がそう言ってレジに向かって行くと、テーブルにひとり残された鳥子、ググっと両手をにぎりワナワナ震えた。なぜかひどくみじめなキブンだった。それは自分の心の奥底にある自覚と結びついているようでもあるから、マイナスエネルギーで思いっきりテーブルを叩きたくなる。そうしないとプライドが保てないという気がしてハァハァ息が切れる。そして憎悪いっぱいな小声でつぶやくのだった。
「くそ……息吹め……年下のくせに、男のくせに女に向かってえらそうに、男の分際でえらそうな事を……」
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
【完結】浄化の花嫁は、お留守番を強いられる~過保護すぎる旦那に家に置いていかれるので、浄化ができません。こっそり、ついていきますか~
うり北 うりこ
ライト文芸
突然、異世界転移した。国を守る花嫁として、神様から選ばれたのだと私の旦那になる白樹さんは言う。
異世界転移なんて中二病!?と思ったのだけど、なんともファンタジーな世界で、私は浄化の力を持っていた。
それなのに、白樹さんは私を家から出したがらない。凶暴化した獣の討伐にも、討伐隊の再編成をするから待つようにと連れていってくれない。 なんなら、浄化の仕事もしなくていいという。
おい!! 呼んだんだから、仕事をさせろ!! 何もせずに優雅な生活なんか、社会人の私には馴染まないのよ。
というか、あなたのことを守らせなさいよ!!!!
超絶美形な過保護旦那と、どこにでもいるOL(27歳)だった浄化の花嫁の、和風ラブファンタジー。
シチュボ(女性向け)
身喰らう白蛇
恋愛
自発さえしなければ好きに使用してください。
アドリブ、改変、なんでもOKです。
他人を害することだけはお止め下さい。
使用報告は無しで商用でも練習でもなんでもOKです。
Twitterやコメント欄等にリアクションあるとむせながら喜びます✌︎︎(´ °∀︎°`)✌︎︎ゲホゴホ
死刑執行七日前
杜鵑花
大衆娯楽
ドンドンと木製のガベルの音が裁判所いっぱいに響いた。
途端に所内は静けさに包まれた。
そして、裁判長は無慈悲にもその言葉を放つ。
その日、一人の男が死刑判決を受けた。
人違いラブレターに慣れていたので今回の手紙もスルーしたら、片思いしていた男の子に告白されました。この手紙が、間違いじゃないって本当ですか?
石河 翠
恋愛
クラス内に「ワタナベ」がふたりいるため、「可愛いほうのワタナベさん」宛のラブレターをしょっちゅう受け取ってしまう「そうじゃないほうのワタナベさん」こと主人公の「わたし」。
ある日「わたし」は下駄箱で、万年筆で丁寧に宛名を書いたラブレターを見つける。またかとがっかりした「わたし」は、その手紙をもうひとりの「ワタナベ」の下駄箱へ入れる。
ところが、その話を聞いた隣のクラスのサイトウくんは、「わたし」が驚くほど動揺してしまう。 実はその手紙は本当に彼女宛だったことが判明する。そしてその手紙を書いた「地味なほうのサイトウくん」にも大きな秘密があって……。
「真面目」以外にとりえがないと思っている「わたし」と、そんな彼女を見守るサイトウくんの少女マンガのような恋のおはなし。
小説家になろう及びエブリスタにも投稿しています。
扉絵は汐の音さまに描いていただきました。
アレンジ可シチュボ等のフリー台本集77選
上津英
大衆娯楽
シチュエーションボイス等のフリー台本集です。女性向けで書いていますが、男性向けでの使用も可です。
一人用の短い恋愛系中心。
【利用規約】
・一人称・語尾・方言・男女逆転などのアレンジはご自由に。
・シチュボ以外にもASMR・ボイスドラマ・朗読・配信・声劇にどうぞお使いください。
・個人の使用報告は不要ですが、クレジットの表記はお願い致します。
姉の身代わりで冷酷な若公爵様に嫁ぐことになりましたが、初夜にも来ない彼なのに「このままでは妻に嫌われる……」と私に語りかけてきます。
夏
恋愛
姉の身代わりとして冷酷な獣と蔑称される公爵に嫁いだラシェル。
初夜には顔を出さず、干渉は必要ないと公爵に言われてしまうが、ある晩の日「姿を変えた」ラシェルはばったり酔った彼に遭遇する。
「このままでは、妻に嫌われる……」
本人、目の前にいますけど!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる