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カルロッタ、リターン! 女ってこえぇぇ!! 3

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カルロッタ、リターン! 女ってこえぇぇ!! 3


 負ける……このままでは男のたましいが女に奪い取られてしまう! と思ったカエルーノ、まだだ! と語気を強めた。

「まだって……何が?」

「カルロッタ、わたしの人間姿は知っていよう? そう、人間になったわたしはイケメンなのだ。たましいを束縛されてはいけないレベルのイケメンなのだ!」

 カエルーノ、そう言うと青天の空を見上げながら右のこぶしを突き上げた。するとどうだ、世の女性がキャーキャー騒ぐは必然と言えるほどのイケメンが姿を現した。白無地Tシャツに黒のノースリーブベスト、そして黒スキニーパンツときれいな白シューズ、そんなカエルーノがナルシスト的に顔を少し上に上げると、演出効果みたいな風によって前髪が揺らされる。

「そういうわけだカルロッタ」

 カエルーノのこの発言というのは、カルロッタの人間姿を知っており、どう考えてもつり合いは取れていないから、それを理由に自分たちは似合わないという結論にしようとするモノ。

「ふん、その程度で」

 言ったカルロッタ、以前とちがって何も引け目を感じる様子がない。それどころか目でカエルーノに無言のメッセージを送る。おまえ……ちゃんと見ていろよ! と風に。

「チェーンジ!」

 カルロッタが両腕を広げて空を見上げると、まるで乙女の特権みたいな光が発生。そうして2秒後にはおどろくべき人間姿になって登場。

「なにぃぃぃ!!!」

 カエルーノはおどろきのあまり声を出してしまう。なぜならそこにいるカルロッタとかいう女は以前よりも数段アップグレードしたイケている女になっていたからである。

 人間姿のカルロッタ、ショートボブがスタイリッシュにばっちり似合う色白にして美形。色白むっちりな肌がとてもうつくしい。そして何よりパープル色のスプリットヘム レタストリム プリーツ ドレスがすごい。単に色っぽいというだけでなく、ボワーン! と揺れる音が聞こえそうなすごい豊満なふくらみ具合。おっぱい星人ならすぐ、絶対Hカップ以上だよね? なんて言いたくなる代物。

「か、カルロッタ……」

 カエルーノ、思わず息を呑んでしまった。そうなのだ、男というのは軽んじている女が見事な変身をするとショックのあまり心が透明になってしまうのだ。

「カエルーノ……」

 カルロッタはほんのり顔を赤らめると、くぅっと両手を広げ少しやさしい声で言うのだった。

「カエルーノ、カエル同士……仲良くしよう。そして幸せになろう」

 女が言うと男は無意識に歩き出す。どうあっても男は女に勝てないのか? 結局男は女に飲み込まれるオチしか演じられないのか! と誰もが思ったとき、カエルーノは石ころに躓きドテっと転んでしまう。その痛みによってハッと我に返るのであった。

「ダメだ、わたしには優子さんがいる」

 カエルーノ、優子の顔、小6ながらEカップという巨乳なふくらみ具合などを思い返し、もう少しで浮気してしまうところだったとかつぶやく。

「くぅ、カエルーノ、あんたってカエルは……」

 カルロッタ、ググっと怒りに震えるがせっかく美人の巨乳って姿になっているのだ、ここで取り乱しては勿体ないと自らに言い聞かせ、すぐそこにある喫茶店で話をしようと誘った。

「わかった、致し方ない、話に応じよう」

 カエルーノ、ほんとうは話し合いなんか面倒くさいと思いつつ、いまのカルロッタはもうちょい拝んでみたいなぁって、実に男らしい感情に負けて同意するのであった。

 喫茶店「恋人たちの求め愛」に2人が入ると、他の客たちが一斉にひそひそやりだした。

「やだ、すっごいイケメン」

「いっしょにいる彼女もすごい美人ですごい巨乳。どっちも俳優とかモデルをやっているんじゃない?」

 こんな会話をすり抜けるようにして2人は奥の席に座り向き合う。そして注文したコーヒーと紅茶がテーブルに置かれたら、さっさくとばかりカルロッタが切り出す。

「こんないい女になっているのに、こんないい女と向き合っているのに、なんでわたしを見直そうとしないのよ」

「たしかに今のカルロッタはすごい。100人の男がいれば99人が一目惚れすることはまちがいないだろう」

「だったらどうして!」

「カルロッタ、わたしは優子さんという巨乳女子を一目見てズキュン! バッキューン! って見えない弾丸を食らってしまったのだ。ならば優子さんとの愛を貫くのが男というもの」

「だからぁ、何回も言ってるでしょう、それはカエルーノの一方的に片想いでありカン違いだって。カエルのくせに人間の女の子に惚れたってダメなモノはダメなんだよ」

 カルロッタの正論はカエルーノの心臓にズブズブ刺さる。そこでカエルーノ、とりあえずカルロッタとお付き合いしているフリをかましながら、優子と結ばれるための努力を続けようかなって、これまた男らしい卑怯な考えに走ろうとする。

「カエルーノ」

「な、なんだ?」

「言っておくけれど、わたしと表向き付き合って裏では優子さんを追いかけるとか、そういう考えは許さないからね」

 言い終えてから紅茶を飲みほしたカルロッタ、それなら勝負しようと提案した。カエルーノが勝てばたましいを束縛されることなく気が済むようにやればよい。だが負けた場合は、カルロッタの彼氏となり愛し合い結婚したくさんの子どもを作るために努力する事と。

「勝負? なにで勝負する?」

「もちろん剣で」

「おーほほ、よかろうよかろう、カルロッタ男に二言はないな?」

「わたしは女だ、バカ!」

「よかろう、このカエルーノ、受けて立とうではないか」

 カエルーノ、自分の剣術という腕前には自信がある。そして日々とりあえずの訓練はしているから、まさかそんな女のカルロッタには負けるはずがないと高をくくるのであった。
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