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小恋ちゃんの魔法少女モード・正義のために変身、そして……1
しおりを挟む小恋ちゃんの魔法少女モード・正義のために変身、そして……1
他エピソード(巨乳因子争奪戦1~8)を経て、小恋はひとつ秘密を持つようになった。それは世間には内緒でありながらけっこう楽しく、されど愛しいおっぱい星人である中野真治にだけはこっそり打ち明けたいと思う事だった。
「ねぇ、せっかくいい天気だっていうのに……ヒマだよね」
午後2時過ぎ、晴れ晴れとした大空を見ながらいっしょにウォーキングしている友人がぼやいた。
「いいじゃん、ヒマとは平和な事なんだし」
小恋は悟りセリフみたいな事をつぶやいてにっこり微笑んだ。この人生に退屈なんかしていません! 的な態度にはちゃんと裏があって、退屈と無縁な生活が送れるという裏打ちがあってこそ。
「きゃー」
ここで女性の悲鳴が上がった。小恋と友人って2人のキッズは立ち止まって振り返る。
「やったぜ、爆乳女のブラジャーゲット!」
一人の……20代後半くらいの男が30歳くらいって女性の横を通り過ぎていく。そして手には女性が身に着けていたのであろう白いフルカップブラがある。
「あ、あれってESPおっぱい星人」
小恋の友人が言ったそれはなにか? と言うと、巨乳や爆乳女性が身に着けているグラマーサイズブラを触れる事なく抜き取る能力を持つ者。
「悪いおっぱい星人!」
小恋の表情がクッと変化した。最近の異常気象などの影響で、特殊な能力を持つおっぱい星人が増殖中という事実があって社会問題になっていた。彼ら(中には女もいる)は、触れる事なく巨乳や爆乳女性のブラを体から奪い取ったり、あるいは遠距離から乳揉みをしたり、服の下を透視したりできたりするのだった。
「どけどけ」
戦利品を握りしめながら向こうからこちらにやってくる男。それを見て友人は女の敵は怖い! と言って横に移動。そして同じく避難して! と小恋の腕を引っ張る。
「どけどけ」
近づいてきた男、小恋というちいさな女子を見ると叫んだ。
「女のおの字もない糞ガキは目障りなんだよ」
小恋はそう言われて顔を赤くして怒った。女に向かって女のおの字もないとか屈辱でしかないから。
「どけってんだよ、女になっていないガキは失せろっていうんだよバーカ」
男は小恋を情け容赦なく突き飛ばした。
「きゃん!」
ドサっとしりもちをついた小恋、これはもう許せないなと怒り心頭に立ち上がる。
「小恋、だいじょうぶ?」
友人が心配して肩に手を置くと、小恋は正義に満ちているという顔つきで言った。
「だいじょうぶ! わたしちょっと大事な用を思い出したから、じゃぁね!」
小恋はそう言ってポカンとしている友人から走り離れ、裏通りに入って寂れた駐車場にたどり着く。そしてどこからともなく突然にステッキを取り出した。
「女に向かって女のおの字もないとか言ったあいつ絶対に許さない。女を怒らせるとどうなるか思い知らせてやる! ホワイト&ミルクテイスト!」
小恋は叫んだ、アニメ魔法少女ホワイトミルクが変身するときの掛け声。するとアニメさながらのエフェクトが発生して……ホワイトミルクが登場! それは以前のあの時(巨乳因子争奪戦7)と同じ。
そうなのだ、小恋はあの変身アイテムを譲り受け自分のモノとして魔法少女になるという道を選んだのだった。
「ミルク見参! いまこそ、あの悪いおっぱい星人を思いっきり成敗してやる!」
言った小恋、アニメそのままに空中へとまい上がっていく。そして悪い虫は叩き潰さねばならないとし追跡を開始するのだった。
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