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巨乳因子争奪戦5・小恋とミルフィーユ

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 巨乳因子争奪戦5・小恋とミルフィーユ


 いま、顔を赤くする真治とべったり彼女全快って感じの小恋が歩く。その姿は健全なウォーキングというよりは、くっそ生意気なカップルの歩行でしかない。

 真治は一応顔を赤くしているが、内心ではこんな事を思ったりしていた。もし数年後の小恋が巨乳女子になって、それでこのべったり歩行をやっていたらどれくらいキモチいいのかなぁなどと。

 と、とある公園の近くにて真治と小恋はふっと足を止めた。なぜなら向こうからやってきた2人、香苗とミルフィーユに遭遇したから。

「あ、優子の弟」

「あ、どうも」

 香苗と真治は当然という感じで顔見知りだからまずは挨拶。そして香苗は真治のとなりにいる年下女子を見て、真治に彼女がいたんだ? と冗談で言ってみたりした。すると小恋は真治の腕をグッとつかんで、彼女というより将来の妻ですとか言って笑ったりした。

(うわ……最近の年下ってすげぇ……)

 香苗が引きつった笑いを浮かべたとき、ノリでは負けたくないとするミルフィーユが香苗の腕を抱き寄せ言った。

「わたしは香苗の妻だから」

「バカ、誤解されるような事を言うな」

 そんな感じで4人が盛り上がりそうになったら、公園の中から声が飛んできた。だからいっせいに目をそっちに向けると、公園の地べたに座って何やら商品らしいモノを大量に並べている胡散臭い男がいると確認。

「行かない方がいいんじゃ……」

 真治がそう言って香苗も同意しようとしたら、危なっかしいからこそおもしろいとかミルフィーユは行く気マンマン。そしてついでに真治の隣にいる一番年下の女子に向かって、お子様は退散した方がいいんじゃない? と煽ったりする。

 すると小恋はムッとして、わたしも危なっかしいのは好きだとかつぶやいてから、ミルフィーユと言い争いをはじめた。

「巫女の格好とかしているチンチクリンにお子様とか言われたくない」

「おまえに言われたくないわ! 一番年下の子どもでわたしよりずっとチンチクリンなくせして何をカン違いしているんだか」

「でも巫女の格好で神社の外を出歩くなんてはずかしいじゃん!」

「わたしは女神だからいいんだ!」

「プッ! 女神……」

「あぁ、こらこら、その態度は見過ごせないぞ」

 小恋とミルフィーユが言い争いを激化させようとしたので、真治と香苗は仕方なくそれぞれのパートナーを引っ張って公園の中に入った。何かたのしい物でも売っていれば落ち着くだろうと思って。

「えぇ、なんかダサいガラクタばっかりじゃん」

 見た目で即判断がモットーに近いミルフィーユ、情け容赦なくズバズバいうから売り手の男からイヤな奴だと思われる。

「魔法少女ステッキとか、もし本物だったら買うけどなぁ」

「モチロン本物アルヨ」

「え、ウソでしょう?」

 この会話をやったとき、男は小恋にならプレゼントしてあげてもいいような気がした。しかし商売は非情というルールがこの世にはある。だからどうしても、特別に1000円で売ってあげるというしかない。

「あぁ、1000円はムリ、高くて変えない」

 小恋が残念そうに言うと、それ以上に残念だと思う男は少年である真治にはまったく興味がないので目を向けず、小6か中1であろう女子こと香苗に目を向け誘惑し始めた。

「実ハスゴイアイテムガアルヨ」

「すごいアイテム?」

「ソウ、コノキャンデーヲ舐メテ食ベキルト巨乳ニナレルアル」

「巨乳!」

 その巨乳って言葉には香苗以上にミルフィーユと小恋の2人がつよく反応した。ミルフィーユは興奮した声を上げる。

「なに、もっとちゃんと説明しなさいよ」

 そこで男はゆっくりと聞き手をそそるように心がけながら商品の説明をした。このキャンデーは実際の巨乳女子が持っている、早くから巨乳になって育っていくために必要な情報が丸ごと入っているのだと。

「その巨乳女子ってどんな人?」

 小恋がそこが肝心なんだよとばかり質問すると、男は思い出してもうっとりするという目になって……優子という名前は知らないが、その女子の特徴をしっかり念入りに話した。

「小6あたりでEカップくらいの巨乳って……」

 小恋はここで声をグッと飲んでから、心の中で思った。それってお姉ちゃんみたいな人じゃんか……と。そして香苗もミルフィーユも小恋と同じ事を同時に思ったりした。

 おぉ、いい感じに盛り上がってきた、これなら高値をつけても売れるんじゃないか? 先ほどの100万円はムリだとしても、もうちょい下げたくらいなら売れるのではないか? と、男は目の前にいるのが全員子どもとかいうのを忘れてバカ高い価格を言いかけた。が、しかし! そこは女子力の方が上だということで、小恋がすかさず警戒という名の矢をぶっ放した。

「巨乳になれるなら欲しい……絶対に買う! でもさぁ、そこでおそろしく高い値段とか言われたら萎えるんだよね。なーんだ! ってがっかりするんだよ。まさかそんな値段を言うって事はないよね?」

 これにはさすがの商売人もまいった。かわいい見た目に反してイヤなお子様だとため息がでる。しかしそれならいっそ、かなり現実的な高いお値段を言ってやろうと思った。ぼったくりとか暴力名数字ではないが、きわめて現実味のある数字をと声にする。

「5000円アルヨ、コレ以上ハマケナイアル!」

 男はこう思っていた。どうせ5000円でも買えないだろう、いや、全員子どもだから仕方ない。それに実際5000円で買われたらちょっと悔しいかな……とか。

 しかし5000円と聞いたら、小恋とミルフィーユが揃って目の色を変えた。それはあこがれのモノに手が届くとわかったら、ジッとしていられない女のたくましさと浅ましさという色合いそのもの。

「香苗、さっきもらったお小遣いっていくら?」

「え、1万円だけれど……」

「半分ちょうだい! お願い、後で体で返すから」

「だから、そういう変な言い方はするな」

 香苗はこんなモノに5000円も出すわけがないと思った。だが目の色が変わり、お金を出してくれないなら狂犬に変わると訴えるような目で見られると、怖いから従うしかないと思ってしまう。

「真ちゃん、さっきのお小遣いっていくらもらった?」

「えっと……1万円だけれど」

「半分わたしにちょうだい、お願い! 真ちゃんだって、その方が後でいっぱい楽しめるじゃんか」

「そんな言い方……」

 真治はほんとうにあんなのを買うの? と思ったが、小恋はもう買わない物語はまったく考えていないようだった。だからお金を出さなかったらいったいどうなるかとゾッとさせられる。

 そして商売人は深いため息をついていた。まさか5000円で買える? だったら今からでも1万円にしたい! と言いたいところ。だがそんな事をしたらあの世に葬られるような恐怖が公園の中を支配していた。
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