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七話・どうしても許せないから過去の自分を殺す
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(この物語はフィクションであり、実在する人物ㆍ団体とは関係ありません)
七話・どうしても許せないから過去の自分を殺す
「ぅ……」
いま一人の少年が冷たい床を転がっている。後ろに回った両手には手錠。体は縄でがっちり縛りあげられていた。どこか分からないひっそりした場所というのが、少年の抱く恐怖心を際限なく煽り立てる。そして見下ろす男が口を開いて言い放った。
「おい、竜太」
それは少年の名前。
「おい、棚橋竜太!」
二度呼んでも少年は返事をしない。
「返事しろってんだよ、このボケが」
強烈な蹴りを顔面に入れる男。それからかがみ込むと、涙と鼻血を出している者の髪の毛を強く掴み、俺が誰か分からないかと問う。
「わ、分かりません」
「よく見ろよ、よーく」
「や、やっぱり分かりません」
「ったくアホは仕方ねぇな」
立ち上がった中年、彼は取り出したタバコを咥え火を付ける。そうして一服やりながら、上着の内ポケットから写真を取りだした。
「俺は今、40歳だ。そしてこの写真の時は20歳」
言った男の手から離れる写真がハラハラっと床に落ちる。少年はそれに目を向けたものの、やっぱり何の事か分からないようだ。そこで中年、これは17歳、15歳と写真を落としていく。そうして最後に、これが12歳時分おれだと落とす。
「ぇ、え?」
少年が初めて新しい反応。その目は写真を理解できるという色合い。なぜならそこに写っている被写体も、写真を撮影した日時も真新しいモノとして思い出せる。
「分かったか?」
「お、おじさんがぼく?」
「そうだ。俺はお前で、お前は俺、同じ人物だ」
縛られ動けない少年は信じられないとばかりに男を見上げた。12歳の少年から見れば、40歳の男は明らかに年寄りでしかない。薄くなった頭、髭剃りの青白いような跡、やや汚い感じの歯、疲れたような雰囲気などなど。それらは少年から見れば汚い公衆便所。同じ人間と言われたら悪寒が走る。
「う、うそだ」
「ウソじゃねぇ、今から28年後にお前はこうなるんだ」
「僕はそんな風になりたくない」
「それがなるんだよ、全部お前のせいなんだよ」
腹を立てた男、右腕の肘を少年の脳天に落とす。それから回し蹴り。少年がハデに鼻血を吹き出す。白いTシャツがケチャップ染めしたかのよう。
「神さまがおれの願いを聞いてくれたんだ」
「神さま?」
「おうよ、人生に疲れたから死のうと思ったら、どうしても昔の自分に納得ができない。つまりおまえにマジメさと努力がなかったから、おれがこんな悲惨な目に遭っている。そう思ったらはらわたが煮えくり返るんだよ。だから必死になってお願いした。どうか、昔の自分と会わせてくださいって」
「そんな……ウソだ」
「ウソじゃねぇんだよ、クソボケ!」
中年の男、倒れている少年の頭をガンガン踏みつけながら言ってやった。少年本人しか知らないであろう事、少年本人ですらうっかり忘れてしまいそうな些細なこと、それらすべてを見事すぎるほど語って聞かせる。だからして聞かされる少年は、暴力をふるうのが未来の自分だと信じるしかなかった。
―本日―
12歳の竜太がブックオフに行って帰ろうとした時だ。それは夕方の6時くらいだったと思われるが、2階から1階へと階段を降りている最中に足を滑らせる。いや、何かに背中を押されたような感覚があった。そしてハッと気がつくと知らない部屋にいて、は? と思う間もなく後ろから誰かに殴られ気を失った。
「つまりここはおれの部屋だ。ま、28年も経過すれば同じ自分のセンスでも少し変わってはくるが、おれとおまえ同じ人間なんだぜ? 神さまがおまえをここに引っ張り込んでくれたんだ。だからおれは神様に感謝し、全力でてめぇをぶち殺す!」」
冷酷に笑う棚橋竜太、40歳。彼の言によれば人生はもうボロボロらしい。いつ朽ち果て死んでも不思議ではないほど。そしてそれを彼は幼い頃の自分のせいだと罵り暴力を振るう。とくに12歳くらいから加速したいい加減な性格が原因だと怒りを隠さない。
「いろんな人に色々とチャンスを与えてもらっても、イヤになったすぐ言い訳して逃げる。たったの一度でさえ逃げずにやり通したことがない。それでいてただの憧れだけで、あれをやってみたいこれをやってみたいと、人生を駄菓子みたいにむさぼってちやほやされる事だけを望む。そんなだから、てめぇがそんな腐れだから、おれの人生が灰色になったんだろうか!」
よっぽど腹が立つのだろう、どれほど過去の自分を痛めつけても解消できないのだろう。中年男はイスを持つと情け知らずにガンガンと少年の頭を攻撃する。
「ぅ……」
血が部屋の床を汚し始めていた。
「過去の自分、つまりてめぇ……てめぇだけは絶対に許さない、絶対にな!」
中年は吠えて暴力を振るいながら悲しく言う。もうやり直せない。だからといって自殺もできない。飛び降り、怖くてできなかった。服毒自殺、どうやって毒を手に入れるのかわからない。焼身自殺、飛び降りより怖くてとても不可能。
「全部できなかった。すばらしいよな、生きる事に執着してしまう人間は!」
―静寂―
散々に行われた暴力により、12歳の生命反応が危うい。ピクピクと、まるで水から上げられ苦しむ小さな魚。
「過去の今日はあれだ、親せきの人間が死んだことで両親が明日まで帰ってこないという日だ。おれはそういう事も未だに覚えている。だから心苦しいとは思わない。昔の親がいると切なくなるが、目の前に過去の自分しかいないとなれば、遠慮なく殺せる」
中年曰く、昔の自分を殺せば現在の自分も死ぬ。つまり過去の自分を斬殺すれば、現在の自分は痛みを感じることなく存在を抹消される。まさに究極なる安楽死。
「死ね、人間のクズ」
動けない少年の体に前もって用意しておいたオイルをたっぷりかける。それから火を立て続けるライターを体に落とす。ボッと音がなり、少年のTシャツが燃え始める。それは急速に広がり、死にかけていた少年でさえ突き動かす。
「ギヤー!」
断末魔の叫び。床を転がり回り、全身を炎に包まれ苦しむ気の毒な少年。そうして黒焦げの体はしばらくしたら動かなくなった。炎に包まれたままピクリとも動かない。
「これで俺も……終わりか」
オレンジ色に燃える室内から出た。どうせ存在が抹消されるのであれば、わざわざ苦痛の多い焼身を経験する必要はないと思った。が……しかし……家が燃えていくのに自分の存在はいつまでも消えない。はっきりとした意識や肉体がずっと継続するではないか。
「な、なんだ、なんで消えない、なんでだ……」
いったいどういう事だ? と男は思ったが、その瞬間になって思い出す。それは大変なしくじりだともいえることだ。
「多元宇宙……多元宇宙か!」
そう、一度起こった出来事は消すことができず、一度刻んだ人生は修正ができない。過去の自分と現在の自分は残念ながらどうしてもつながらない。だから過去のおのれを殺しても、それは別宇宙の自分を殺しただけであり、こちらの自分はずっと続く。
「そんな……だったらおれ、どうやって死ねばいいんだよ!」
棚橋竜太は目に涙を浮かべて叫んだ。もうすでに家は炎に包まれている。オレンジ色の魔物が男を死に追いやらんとデカい踊りを始めている。だから男は子どもみたいな心で泣きながら叫ぶのだった。
「死にたくねぇ、死にたくねぇよぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
七話・どうしても許せないから過去の自分を殺す
「ぅ……」
いま一人の少年が冷たい床を転がっている。後ろに回った両手には手錠。体は縄でがっちり縛りあげられていた。どこか分からないひっそりした場所というのが、少年の抱く恐怖心を際限なく煽り立てる。そして見下ろす男が口を開いて言い放った。
「おい、竜太」
それは少年の名前。
「おい、棚橋竜太!」
二度呼んでも少年は返事をしない。
「返事しろってんだよ、このボケが」
強烈な蹴りを顔面に入れる男。それからかがみ込むと、涙と鼻血を出している者の髪の毛を強く掴み、俺が誰か分からないかと問う。
「わ、分かりません」
「よく見ろよ、よーく」
「や、やっぱり分かりません」
「ったくアホは仕方ねぇな」
立ち上がった中年、彼は取り出したタバコを咥え火を付ける。そうして一服やりながら、上着の内ポケットから写真を取りだした。
「俺は今、40歳だ。そしてこの写真の時は20歳」
言った男の手から離れる写真がハラハラっと床に落ちる。少年はそれに目を向けたものの、やっぱり何の事か分からないようだ。そこで中年、これは17歳、15歳と写真を落としていく。そうして最後に、これが12歳時分おれだと落とす。
「ぇ、え?」
少年が初めて新しい反応。その目は写真を理解できるという色合い。なぜならそこに写っている被写体も、写真を撮影した日時も真新しいモノとして思い出せる。
「分かったか?」
「お、おじさんがぼく?」
「そうだ。俺はお前で、お前は俺、同じ人物だ」
縛られ動けない少年は信じられないとばかりに男を見上げた。12歳の少年から見れば、40歳の男は明らかに年寄りでしかない。薄くなった頭、髭剃りの青白いような跡、やや汚い感じの歯、疲れたような雰囲気などなど。それらは少年から見れば汚い公衆便所。同じ人間と言われたら悪寒が走る。
「う、うそだ」
「ウソじゃねぇ、今から28年後にお前はこうなるんだ」
「僕はそんな風になりたくない」
「それがなるんだよ、全部お前のせいなんだよ」
腹を立てた男、右腕の肘を少年の脳天に落とす。それから回し蹴り。少年がハデに鼻血を吹き出す。白いTシャツがケチャップ染めしたかのよう。
「神さまがおれの願いを聞いてくれたんだ」
「神さま?」
「おうよ、人生に疲れたから死のうと思ったら、どうしても昔の自分に納得ができない。つまりおまえにマジメさと努力がなかったから、おれがこんな悲惨な目に遭っている。そう思ったらはらわたが煮えくり返るんだよ。だから必死になってお願いした。どうか、昔の自分と会わせてくださいって」
「そんな……ウソだ」
「ウソじゃねぇんだよ、クソボケ!」
中年の男、倒れている少年の頭をガンガン踏みつけながら言ってやった。少年本人しか知らないであろう事、少年本人ですらうっかり忘れてしまいそうな些細なこと、それらすべてを見事すぎるほど語って聞かせる。だからして聞かされる少年は、暴力をふるうのが未来の自分だと信じるしかなかった。
―本日―
12歳の竜太がブックオフに行って帰ろうとした時だ。それは夕方の6時くらいだったと思われるが、2階から1階へと階段を降りている最中に足を滑らせる。いや、何かに背中を押されたような感覚があった。そしてハッと気がつくと知らない部屋にいて、は? と思う間もなく後ろから誰かに殴られ気を失った。
「つまりここはおれの部屋だ。ま、28年も経過すれば同じ自分のセンスでも少し変わってはくるが、おれとおまえ同じ人間なんだぜ? 神さまがおまえをここに引っ張り込んでくれたんだ。だからおれは神様に感謝し、全力でてめぇをぶち殺す!」」
冷酷に笑う棚橋竜太、40歳。彼の言によれば人生はもうボロボロらしい。いつ朽ち果て死んでも不思議ではないほど。そしてそれを彼は幼い頃の自分のせいだと罵り暴力を振るう。とくに12歳くらいから加速したいい加減な性格が原因だと怒りを隠さない。
「いろんな人に色々とチャンスを与えてもらっても、イヤになったすぐ言い訳して逃げる。たったの一度でさえ逃げずにやり通したことがない。それでいてただの憧れだけで、あれをやってみたいこれをやってみたいと、人生を駄菓子みたいにむさぼってちやほやされる事だけを望む。そんなだから、てめぇがそんな腐れだから、おれの人生が灰色になったんだろうか!」
よっぽど腹が立つのだろう、どれほど過去の自分を痛めつけても解消できないのだろう。中年男はイスを持つと情け知らずにガンガンと少年の頭を攻撃する。
「ぅ……」
血が部屋の床を汚し始めていた。
「過去の自分、つまりてめぇ……てめぇだけは絶対に許さない、絶対にな!」
中年は吠えて暴力を振るいながら悲しく言う。もうやり直せない。だからといって自殺もできない。飛び降り、怖くてできなかった。服毒自殺、どうやって毒を手に入れるのかわからない。焼身自殺、飛び降りより怖くてとても不可能。
「全部できなかった。すばらしいよな、生きる事に執着してしまう人間は!」
―静寂―
散々に行われた暴力により、12歳の生命反応が危うい。ピクピクと、まるで水から上げられ苦しむ小さな魚。
「過去の今日はあれだ、親せきの人間が死んだことで両親が明日まで帰ってこないという日だ。おれはそういう事も未だに覚えている。だから心苦しいとは思わない。昔の親がいると切なくなるが、目の前に過去の自分しかいないとなれば、遠慮なく殺せる」
中年曰く、昔の自分を殺せば現在の自分も死ぬ。つまり過去の自分を斬殺すれば、現在の自分は痛みを感じることなく存在を抹消される。まさに究極なる安楽死。
「死ね、人間のクズ」
動けない少年の体に前もって用意しておいたオイルをたっぷりかける。それから火を立て続けるライターを体に落とす。ボッと音がなり、少年のTシャツが燃え始める。それは急速に広がり、死にかけていた少年でさえ突き動かす。
「ギヤー!」
断末魔の叫び。床を転がり回り、全身を炎に包まれ苦しむ気の毒な少年。そうして黒焦げの体はしばらくしたら動かなくなった。炎に包まれたままピクリとも動かない。
「これで俺も……終わりか」
オレンジ色に燃える室内から出た。どうせ存在が抹消されるのであれば、わざわざ苦痛の多い焼身を経験する必要はないと思った。が……しかし……家が燃えていくのに自分の存在はいつまでも消えない。はっきりとした意識や肉体がずっと継続するではないか。
「な、なんだ、なんで消えない、なんでだ……」
いったいどういう事だ? と男は思ったが、その瞬間になって思い出す。それは大変なしくじりだともいえることだ。
「多元宇宙……多元宇宙か!」
そう、一度起こった出来事は消すことができず、一度刻んだ人生は修正ができない。過去の自分と現在の自分は残念ながらどうしてもつながらない。だから過去のおのれを殺しても、それは別宇宙の自分を殺しただけであり、こちらの自分はずっと続く。
「そんな……だったらおれ、どうやって死ねばいいんだよ!」
棚橋竜太は目に涙を浮かべて叫んだ。もうすでに家は炎に包まれている。オレンジ色の魔物が男を死に追いやらんとデカい踊りを始めている。だから男は子どもみたいな心で泣きながら叫ぶのだった。
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