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65・望の勢いをへし折りたいと思うゲーマー出現(怨念激矢)
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「さてと、久しぶりに対戦をやってみるか」
午後9時半頃、ひとりの男が自宅のマイルームにあるゲーミングモニターを見ながらつぶやいた。そして、デス・アスファルトをやるのは久しぶりだから心配していたが、勘を取り戻すのは難しくないなとか言ったりもする。
男の名前は怨念激矢、職業は大学生で別名遊び人。散々やりまくってもう飽きたと放置していたゲームにいま復帰している。なぜか? それにはちゃんとした理由があて、ある2人の友人からこんな話を聞かされたせいだ。
「望ってやつがいるんだよ、プレーヤー名はのぞみ、そいつを叩いてやったら逆襲されてしまった。しかも望って中学生だったんだぜ、あげく同じ中学生ですごい巨乳って彼女までいやがる。めちゃくちゃムカつく野郎なんだ」
つまり、激矢の友人2人いうのはプール場で絡んだとか、望にメンタル攻撃をかけたとかいうあの2人だった(40話、60&61話参照)
「調子に乗っている中学生ってか、まずはちょっと望とやらの実力を見せてもらおうかな。勘を取り戻したおれをいきなり振り切るとか、そこまで上手かったら仰天するって話になるけどな」
激矢、人を精神地獄に落とすのがけっこう好きな男だった。自信を得て下から上がって来ようとするモノを地獄に蹴落として笑うのが好物のひとつ。だがふっと雑念というモノに取り憑かれる。
「しかし、中学生で……同じ中学生のすごい巨乳な彼女がいるってか、すごい巨乳ってどんなもんだよ。巨乳ってだけで十分だろうに、すごいって冠をつけるって、いったいどのくらい豊満な乳なんだよ」
激矢、年齢イコール彼女いない歴なので、急にキモチが紫色になった。中学生のくせにすごい巨乳な彼女がいるだと! と腹が立ってきた。しかしだからといってゲーミングモニターを破壊するとか、大事なゲーミングPCを床に投げつけるような事はできない。
「対戦する前にウォーミングアップするか」
激矢、いたし方あるまいとして部屋の中央に立った。そして左手にエアマイクを持っているという構えになり、右手の人差し指を動かしおれの声を聞きやがれ! とアピールしながらラップをやり始めたりする。
(エアサウンド)ずんちゃっちゃ、ずんちゃっちゃ♪(ラップ開始)
「YO-YO-YO、おまえ彼女がいるんだってなぁ WO! このおれなんて生まれてからずっと独りぼっちなんだよ OH MY GOD! なんでだよ、なんでだよ、なんでだよ、なんでこんなにも不公平なんだよ。ちょっとばっかりムカつくぜ、だからおれおまえの事をKOROSHITAIとか思ってしまうのさぁ、YEAH! YEAH! YEA!」
(エアサウンド)ずんちゃっちゃ、ずんちゃっちゃ♪(ラップ再開)
「YO-YO-YO、おまえ彼女は巨乳なんだってなぁ WO! だったらおまえはその豊満な谷間に顔埋めてHOUZRIしたりしてるんだろう OH MY GOD! なんでだよ、なんでだよ、なんでこんなにも不公平なんだよ。おれなんて平べったり枕に顔を押し付けるしかできないんだぜ、KANASHIZE! YEAH! YEAH! YEAH!」
(エアサウンド)ずんちゃっちゃ、ずんちゃっちゃ♪(ラップ再開)
「YO-YO-YO、おまえパイズリしてもらっているんだってなぁ WO! つまりおまえはその豊満な谷間にROCKET発射しているんだろうOH MY GOD! なんでだよ、なんでだよ、なんでこんなにも不公平なんだよ。おれなんて固い床に押し付けてONANYするしかできないんだぜ、おまえがURAYAMASHIZE! YEAH! YEAH! YEAH!」
―ラップ終了―
激矢、自分のやった事がちょっと恥ずかしいと思いながら、額の汗をティッシュで拭いながらデス・アスファルトの対戦モードを開く。
「望はだいたいこの時間帯によく出てくると聞いた、出てこい!」
すると神が2人を引き合わせたがっているのか、一発で激矢の願った通りになって、戦う8人の中にのぞみという名前が出てきた。
「こいつか……では、おまえの腕前を拝ませてもらおう」
激矢、他のやつはどうでもいいから望を後ろから観察すると決め込む。もちろん自分の順位はまったくどうでもいいとし、望と張り合うような気も抱かない。
そしてレースが始まった。望の青いグランスポーツを激矢の赤いフェラーリが追跡する。彼は先を進む望車を見ながらまずはこうつぶやく。
「真ん中なぞりの走りかい、まぁ……ずいぶんきれいにスーッと中央をなぞるからヘタではないと言ってはやれるけどな」
激矢の中で望に対する評価がひとつ減点された。
「ふむ…カーブへの突っ込みとドリフトするタイミング、でもってカーブから勢いよく抜けるのも悪くない。これも下手ではないぜ望」
激矢、レースが終わって望が惜しくも3位となったのを見たとき、ちょっとがっかりだという顔でコントローラーを机に置く。そしてグッと背筋を伸ばし天井を見上げながらボソッとつぶやく。
「まぁ、ヘタクソではないけれど……望がうまい! とか思うやつがヘタ過ぎるってことだ。っていうか望がめちゃくちゃうまいとか、デス・アスファルトってヘタクソが増えたんじゃないか。望に教えてやりたいもんだ、おまえの走りは85から90点くらいは付けられるけど、100点になるのは永遠にムリだぜ! って」
午後9時半頃、ひとりの男が自宅のマイルームにあるゲーミングモニターを見ながらつぶやいた。そして、デス・アスファルトをやるのは久しぶりだから心配していたが、勘を取り戻すのは難しくないなとか言ったりもする。
男の名前は怨念激矢、職業は大学生で別名遊び人。散々やりまくってもう飽きたと放置していたゲームにいま復帰している。なぜか? それにはちゃんとした理由があて、ある2人の友人からこんな話を聞かされたせいだ。
「望ってやつがいるんだよ、プレーヤー名はのぞみ、そいつを叩いてやったら逆襲されてしまった。しかも望って中学生だったんだぜ、あげく同じ中学生ですごい巨乳って彼女までいやがる。めちゃくちゃムカつく野郎なんだ」
つまり、激矢の友人2人いうのはプール場で絡んだとか、望にメンタル攻撃をかけたとかいうあの2人だった(40話、60&61話参照)
「調子に乗っている中学生ってか、まずはちょっと望とやらの実力を見せてもらおうかな。勘を取り戻したおれをいきなり振り切るとか、そこまで上手かったら仰天するって話になるけどな」
激矢、人を精神地獄に落とすのがけっこう好きな男だった。自信を得て下から上がって来ようとするモノを地獄に蹴落として笑うのが好物のひとつ。だがふっと雑念というモノに取り憑かれる。
「しかし、中学生で……同じ中学生のすごい巨乳な彼女がいるってか、すごい巨乳ってどんなもんだよ。巨乳ってだけで十分だろうに、すごいって冠をつけるって、いったいどのくらい豊満な乳なんだよ」
激矢、年齢イコール彼女いない歴なので、急にキモチが紫色になった。中学生のくせにすごい巨乳な彼女がいるだと! と腹が立ってきた。しかしだからといってゲーミングモニターを破壊するとか、大事なゲーミングPCを床に投げつけるような事はできない。
「対戦する前にウォーミングアップするか」
激矢、いたし方あるまいとして部屋の中央に立った。そして左手にエアマイクを持っているという構えになり、右手の人差し指を動かしおれの声を聞きやがれ! とアピールしながらラップをやり始めたりする。
(エアサウンド)ずんちゃっちゃ、ずんちゃっちゃ♪(ラップ開始)
「YO-YO-YO、おまえ彼女がいるんだってなぁ WO! このおれなんて生まれてからずっと独りぼっちなんだよ OH MY GOD! なんでだよ、なんでだよ、なんでだよ、なんでこんなにも不公平なんだよ。ちょっとばっかりムカつくぜ、だからおれおまえの事をKOROSHITAIとか思ってしまうのさぁ、YEAH! YEAH! YEA!」
(エアサウンド)ずんちゃっちゃ、ずんちゃっちゃ♪(ラップ再開)
「YO-YO-YO、おまえ彼女は巨乳なんだってなぁ WO! だったらおまえはその豊満な谷間に顔埋めてHOUZRIしたりしてるんだろう OH MY GOD! なんでだよ、なんでだよ、なんでこんなにも不公平なんだよ。おれなんて平べったり枕に顔を押し付けるしかできないんだぜ、KANASHIZE! YEAH! YEAH! YEAH!」
(エアサウンド)ずんちゃっちゃ、ずんちゃっちゃ♪(ラップ再開)
「YO-YO-YO、おまえパイズリしてもらっているんだってなぁ WO! つまりおまえはその豊満な谷間にROCKET発射しているんだろうOH MY GOD! なんでだよ、なんでだよ、なんでこんなにも不公平なんだよ。おれなんて固い床に押し付けてONANYするしかできないんだぜ、おまえがURAYAMASHIZE! YEAH! YEAH! YEAH!」
―ラップ終了―
激矢、自分のやった事がちょっと恥ずかしいと思いながら、額の汗をティッシュで拭いながらデス・アスファルトの対戦モードを開く。
「望はだいたいこの時間帯によく出てくると聞いた、出てこい!」
すると神が2人を引き合わせたがっているのか、一発で激矢の願った通りになって、戦う8人の中にのぞみという名前が出てきた。
「こいつか……では、おまえの腕前を拝ませてもらおう」
激矢、他のやつはどうでもいいから望を後ろから観察すると決め込む。もちろん自分の順位はまったくどうでもいいとし、望と張り合うような気も抱かない。
そしてレースが始まった。望の青いグランスポーツを激矢の赤いフェラーリが追跡する。彼は先を進む望車を見ながらまずはこうつぶやく。
「真ん中なぞりの走りかい、まぁ……ずいぶんきれいにスーッと中央をなぞるからヘタではないと言ってはやれるけどな」
激矢の中で望に対する評価がひとつ減点された。
「ふむ…カーブへの突っ込みとドリフトするタイミング、でもってカーブから勢いよく抜けるのも悪くない。これも下手ではないぜ望」
激矢、レースが終わって望が惜しくも3位となったのを見たとき、ちょっとがっかりだという顔でコントローラーを机に置く。そしてグッと背筋を伸ばし天井を見上げながらボソッとつぶやく。
「まぁ、ヘタクソではないけれど……望がうまい! とか思うやつがヘタ過ぎるってことだ。っていうか望がめちゃくちゃうまいとか、デス・アスファルトってヘタクソが増えたんじゃないか。望に教えてやりたいもんだ、おまえの走りは85から90点くらいは付けられるけど、100点になるのは永遠にムリだぜ! って」
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