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第三章
第十三話
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「うわぁぁぁぁぁあ!」
悲鳴とともにそれは、畳の上に転がり落ちる。
「お! いっくんだ! やっほー!」
南帆はそれに、呑気に手を振る。畳の上のそれはゆっくりと体を起こし──。
「……埴輪かな?」
「埴輪だろ」
──ほぼ全会一致で埴輪という判定をくらっていた。
人の魂というのは、普段から人の形をしているわけじゃない。その大きすぎる思いは、とても小さなエネルギーで具現化されている、とこの間咲姫から聞いた。
本人の意思で人形になることもできるが、あまり長い時間はできないらしい。
「あ、わーい。南帆と一希だー」
人形は、その穴のような目でこっちを見てきた。穴のようなっつーより、ただの穴か。
それにしても呑気だな。
「え、酷くない!? 一希無視しないで!」
自分の体裁に気づいてない様子で、それは言う。
いや、まあ、生前からよくわからない奴ではあったけど、まさか死んでさらによくわからない奴になるとは……。
「なあ一希、さっきのやばくね? さっきまで空にいたのにぎゅん! って下まで落ちてきたんだけど!」
それはケラケラ笑っている。正直うるさい。
「ねえねえいっくん。大丈夫なの? そんなんで。ほら。ここに女の子いるよ」
樹の目が点に……なったかどうかはわからない。ようやく咲姫を視界に入れたようだ。
「え、ほんとじゃん!」
やっぱ駄目だこいつ……。
* * *
「それで一ヶ月以上、宙に浮かび続けていたと?」
目の前の埴輪はぶんぶん首と思われる部位を振る。ったくそのフォルム、何とかできないのかよ。
彼は水原の生徒、植村樹。ムードメーカーとはちょっと違う。どちらかというとおもちゃみたいな扱いをされていた。
樹曰く、人形への戻り方がわからないとのこと。南帆はそんなこともなかったのに、こいつだけがこんな体裁なのも、笑えるを通り越して呆れてくる。
「そーなんだよぉ! 一希ぃ!」
埴輪にすがりつかれる。正直なことを言うとやめてほしい。
「なんか急に知らないところにいるし、誰もいないし、ようやく知ってる人を見つけたと思ったら、何か落ちたし!」
「えぇ……?」
的を得ない説明で、さらに困惑する。そんなことを一気に言われても、対応しきれない。
「えっと、樹君だっけ?」
「は、はい!」
黙って樹の話を聞いていた咲姫が口を挟んだ。樹はぴしっと座り直す。水原以外の女性と関わる機会がないためか緊張している。
「この一ヶ月間、本当にそれ以外何もなかった?」
「これといったことは、何もなかったけど……」
「本当に?」
樹の言葉信じられないのか、咲姫は何度も確認していた。
その度に樹──もとい埴輪は、それはそれは嬉しそうに首を縦に振っていた。
「とりあえず、今の感じだと、樹君と南帆ちゃんは『怨霊』になるまではちょっと余裕があるかな」
それが咲姫の見解だった。
「それって、当分の間はこのままでも大丈夫ってこと?」
それでも咲姫は確証を得ている、というわけではなさそうで、腕を組んで唸っている。
「私はこっちの専門ってわけじゃないから、絶対に大丈夫かって聞かれると自信ないんだよね……」
要するに、警戒するにこしたことはない、ということだろう。
「……今枝君、大丈夫?」
「え?」
「これだけ状況がコロコロ変わってるから、ちょっと心配になって……」
そこまで言って、咲姫は手を振った。
「ご、ごめんね! 私のお節介だから、気にしないで」
* * *
「今日からテスト週間だから、ちゃんと勉強しろよ~」
各授業の終わり際に、教科担任達は、必ずと言っていいほど、そう残していた。
「今枝ってさ、頭いいの?」
「急に何なの?」
神木に話しかけられたと思ったら、そんなことだった。
学生の話題で一番最初にあがるのは、成績のことか恋愛話だと思う。異論は認める。
「質問に質問で返すのはよくねぇな~」
唐突かつド直球に聞くお前が悪い。
「いや、だってさ~、お前の頭がいいと、オレの成績下がっちゃうじゃん」
「いや、知らないけど」
それはご自分でなんとかしてください。勉強しても成績が上がらないのなら仕方ないけれど。
「俺、そんなに成績よくないよ」
「どれくらい?」
「……それ言わなきゃ駄目?」
少なくとも、誇れるほどの成績ではない。
「駄目。ここまで来たら言えよ」
神木は真顔で言う。ここまで真面目そうな顔を見たのは、初めてかもしれない。
「……最下位だったけど」
それを言うと、神木は「えー!?」と大袈裟にはやし立てた。
「ちょっと待てよ! そんな真面目そうな顔してんのに!? もしかしたらオレも、最下層脱出!?」
「だからお前には言いたくなかったんだよ!」
模擬試験は何度か受けたことがある。それを見る限りはそこまで悪くなかったが、中学二年生までの模試なんて、あてにならない。
水原の奴等が異次元だったことを願う。
いや、そうであってほしい。
* * *
「……何してんの?」
「お! ずっきーお帰り!」
神社に帰ると、南帆とはに……樹がくつろいでいた。いくら幽霊だからって、くつろぎすぎだろ。他人の家だぞ。
樹は初っぱなから失礼なことを言う。
「一希大丈夫? 勉強付いていけてるの?」
「お前ら何なの? 俺のこと馬鹿にしてんの?」
お前らとは、樹と神木のことだ。
「あのね、私といっくんで、賭けすることにしたの」
「は? 賭け?」
またろくでないこと考えてるような気がする。
「咲姫ちゃんとずっきーに勉強教えて、どっちが順位よくなるのか対決」
案の定だった。
「なにそれ。俺はやらねぇから」
「残念。咲姫ちゃんはやる気満々なんだな、これが」
「は?」
彼女、乗せられやすすぎやないか?
「それ、勝ったらなにかあるの?」
「なんもないよ」
「…………」
雲谷中最初の中間テストは、色んな意味で波乱です。
悲鳴とともにそれは、畳の上に転がり落ちる。
「お! いっくんだ! やっほー!」
南帆はそれに、呑気に手を振る。畳の上のそれはゆっくりと体を起こし──。
「……埴輪かな?」
「埴輪だろ」
──ほぼ全会一致で埴輪という判定をくらっていた。
人の魂というのは、普段から人の形をしているわけじゃない。その大きすぎる思いは、とても小さなエネルギーで具現化されている、とこの間咲姫から聞いた。
本人の意思で人形になることもできるが、あまり長い時間はできないらしい。
「あ、わーい。南帆と一希だー」
人形は、その穴のような目でこっちを見てきた。穴のようなっつーより、ただの穴か。
それにしても呑気だな。
「え、酷くない!? 一希無視しないで!」
自分の体裁に気づいてない様子で、それは言う。
いや、まあ、生前からよくわからない奴ではあったけど、まさか死んでさらによくわからない奴になるとは……。
「なあ一希、さっきのやばくね? さっきまで空にいたのにぎゅん! って下まで落ちてきたんだけど!」
それはケラケラ笑っている。正直うるさい。
「ねえねえいっくん。大丈夫なの? そんなんで。ほら。ここに女の子いるよ」
樹の目が点に……なったかどうかはわからない。ようやく咲姫を視界に入れたようだ。
「え、ほんとじゃん!」
やっぱ駄目だこいつ……。
* * *
「それで一ヶ月以上、宙に浮かび続けていたと?」
目の前の埴輪はぶんぶん首と思われる部位を振る。ったくそのフォルム、何とかできないのかよ。
彼は水原の生徒、植村樹。ムードメーカーとはちょっと違う。どちらかというとおもちゃみたいな扱いをされていた。
樹曰く、人形への戻り方がわからないとのこと。南帆はそんなこともなかったのに、こいつだけがこんな体裁なのも、笑えるを通り越して呆れてくる。
「そーなんだよぉ! 一希ぃ!」
埴輪にすがりつかれる。正直なことを言うとやめてほしい。
「なんか急に知らないところにいるし、誰もいないし、ようやく知ってる人を見つけたと思ったら、何か落ちたし!」
「えぇ……?」
的を得ない説明で、さらに困惑する。そんなことを一気に言われても、対応しきれない。
「えっと、樹君だっけ?」
「は、はい!」
黙って樹の話を聞いていた咲姫が口を挟んだ。樹はぴしっと座り直す。水原以外の女性と関わる機会がないためか緊張している。
「この一ヶ月間、本当にそれ以外何もなかった?」
「これといったことは、何もなかったけど……」
「本当に?」
樹の言葉信じられないのか、咲姫は何度も確認していた。
その度に樹──もとい埴輪は、それはそれは嬉しそうに首を縦に振っていた。
「とりあえず、今の感じだと、樹君と南帆ちゃんは『怨霊』になるまではちょっと余裕があるかな」
それが咲姫の見解だった。
「それって、当分の間はこのままでも大丈夫ってこと?」
それでも咲姫は確証を得ている、というわけではなさそうで、腕を組んで唸っている。
「私はこっちの専門ってわけじゃないから、絶対に大丈夫かって聞かれると自信ないんだよね……」
要するに、警戒するにこしたことはない、ということだろう。
「……今枝君、大丈夫?」
「え?」
「これだけ状況がコロコロ変わってるから、ちょっと心配になって……」
そこまで言って、咲姫は手を振った。
「ご、ごめんね! 私のお節介だから、気にしないで」
* * *
「今日からテスト週間だから、ちゃんと勉強しろよ~」
各授業の終わり際に、教科担任達は、必ずと言っていいほど、そう残していた。
「今枝ってさ、頭いいの?」
「急に何なの?」
神木に話しかけられたと思ったら、そんなことだった。
学生の話題で一番最初にあがるのは、成績のことか恋愛話だと思う。異論は認める。
「質問に質問で返すのはよくねぇな~」
唐突かつド直球に聞くお前が悪い。
「いや、だってさ~、お前の頭がいいと、オレの成績下がっちゃうじゃん」
「いや、知らないけど」
それはご自分でなんとかしてください。勉強しても成績が上がらないのなら仕方ないけれど。
「俺、そんなに成績よくないよ」
「どれくらい?」
「……それ言わなきゃ駄目?」
少なくとも、誇れるほどの成績ではない。
「駄目。ここまで来たら言えよ」
神木は真顔で言う。ここまで真面目そうな顔を見たのは、初めてかもしれない。
「……最下位だったけど」
それを言うと、神木は「えー!?」と大袈裟にはやし立てた。
「ちょっと待てよ! そんな真面目そうな顔してんのに!? もしかしたらオレも、最下層脱出!?」
「だからお前には言いたくなかったんだよ!」
模擬試験は何度か受けたことがある。それを見る限りはそこまで悪くなかったが、中学二年生までの模試なんて、あてにならない。
水原の奴等が異次元だったことを願う。
いや、そうであってほしい。
* * *
「……何してんの?」
「お! ずっきーお帰り!」
神社に帰ると、南帆とはに……樹がくつろいでいた。いくら幽霊だからって、くつろぎすぎだろ。他人の家だぞ。
樹は初っぱなから失礼なことを言う。
「一希大丈夫? 勉強付いていけてるの?」
「お前ら何なの? 俺のこと馬鹿にしてんの?」
お前らとは、樹と神木のことだ。
「あのね、私といっくんで、賭けすることにしたの」
「は? 賭け?」
またろくでないこと考えてるような気がする。
「咲姫ちゃんとずっきーに勉強教えて、どっちが順位よくなるのか対決」
案の定だった。
「なにそれ。俺はやらねぇから」
「残念。咲姫ちゃんはやる気満々なんだな、これが」
「は?」
彼女、乗せられやすすぎやないか?
「それ、勝ったらなにかあるの?」
「なんもないよ」
「…………」
雲谷中最初の中間テストは、色んな意味で波乱です。
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