少女風呂(童話風)

アッシュ出版

文字の大きさ
上 下
14 / 26

14)硬さの微妙な差異

しおりを挟む
 ダイゴ君がまなみちゃんの真後ろにいること、それはただの偶然です。
 というか、ダイゴ君はあやかちゃんたちに少女風呂に放り込まれただけです。
 偶然、落ちたところが、ちかちゃんの隣で、まなみちゃんの後ろだっただけです。
 しかしその偶然が、恥ずかしがり屋さんのまなみちゃんを戸惑わせています。

 (ダイゴ君に、もっと私のことを知って欲しいなあ・・・)

 一方、ダイゴ君だって、実はまなみちゃんのことが気になっていました。
 この女の子の顔を見てみたいなという好奇心が芽生え始めています。
 だって、ずっと彼の最も敏感な部分が、この子の身体と密着しているのです。彼だって意識しないわけにはいきませんよね。

 でも、「こっちを向いてよ」とか、「君のおっぱいも見せてよ」とか言えるはずがありません。
 それは恥ずかし過ぎます。
 彼はそれほど積極的なパーソナリティーの持ち主でもありません。

 本当にありえません。想像しただけで恥ずかしさで顔が燃えるようです。
 それはとてつもなく大胆な行動。一種の暴力。
 そのようなことを言ったら、女の子たちに軽蔑されるかもしれません。
 でも一回くらいなら、許されるかもしれないよな。なんて思う自分もいたりして、ダイゴ君の胸の中はとてもモヤモヤしています。

 (ねえ、君こっち向いてよ。ふーん、こんな顔してるんだ、かわいいね)

 女の子が単純な褒め言葉に弱いことを、彼はこの年齢にして既に知っています。
 彼にはお姉ちゃんがいて、けっこう仲良しで、女性の心理や扱いには多少馴れているところもあるからです。

 しかし同時に、もし自分がそんなことを言えば、みんなに大笑いされる可能性も感じていました。
 やっぱり女の子は面倒。訳の分からない生き物だ。こっちから下手に行動しないほうがいい。
 それがダイゴ君が瞬時に出した回答です。

 さて、まなみちゃんだって実は、ダイゴ君の顔をそれほどしっかりと見たわけじゃありません。
 ダイゴ君はお風呂場に入ってきて、あれよあれよと投げ飛ばされて、気づけば自分の後ろにいただけ。
 彼女はただ、彼の身体の一部の感触を感じているだけです。彼との接点はそれだけです。

 ダイゴ君の性器はずっと硬いままでした。それは一瞬たりとも、柔らかくなることはありませんでした。
 しかしその硬さにも、微妙な違いがあることに、まなみちゃんは気づいていました。硬さのレベルにも変化があるのです。

 まなみちゃんはお尻だけで、わずかなその変化を感じ取ることが出来ていました。
 何だかまるでベテランの風俗嬢のようですね。
 いえ、どんな風俗嬢だって、そのような特技は持っていません。ちょっとばかし感性が豊かなまなみちゃんだから、気づくことが出来る差異なのかもしれません。

 彼女はちかちゃんとダイゴ君の会話、そのやり取り、仕草や気配に神経を注いでいたのですが、ちかちゃんが直接的にエッチなことを言ったりしたら、ダイゴ君のその部分がビクンとなって、何やら一段と硬くなるようです。

 (この子、本当にスケベな子・・・。おっぱい大好き人間なんだわ)

 それはちかちゃんへの嫉妬かもしれません。しかしまなみちゃんはダイゴ君を軽蔑しているつもりでした。

 (男の子って馬鹿で単純だわ)

 ちかちゃんが、自分のおっぱいに、ほくろがあるのよという会話をして、どうやらそのおっぱいをダイゴ君に見せつけたとき、ダイゴ君のそれは最高に硬くなりました。
 硬いだけではなくて、ドクンドクンと血液が熱く脈打ったのです。

 「おっぱいてね、女の子によって形も柔らかさも全然違うんだよ、ダイゴ君」

 ちかちゃんが言ってます。「隣のみよちゃんのおっぱいは・・・、ああ、まだ子供だからね、あんまり比較にならないか。じゃあ、まなみちゃんのおっぱいと私のを比べてみる。触ってみれば」

 「ど、どういうことですか?」

 「まなみちゃんのおっぱいと私のを比べればわかるよ」

 え? 
 突然、その二人が自分のことを話題にし始めたことに、まなみちゃんはとてつもなく驚いていました。
 しかもおっぱいがどうとか言っています! 
 そして背後から手が伸びてきて、まなみちゃんのおっぱいは鷲掴みにされたのです。
 その瞬間、ダイゴ君のそれが、今までにない硬さを記録したことにまなみちゃんは気づきました。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

今日の授業は保健体育

にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり) 僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。 その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。 ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

バレー部入部物語〜それぞれの断髪

S.H.L
青春
バレーボール強豪校に入学した女の子たちの断髪物語

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

パンツを拾わされた男の子の災難?

ミクリ21
恋愛
パンツを拾わされた男の子の話。

処理中です...