35 / 97
4章 入学試験編 1次試験
34話 蟠り
しおりを挟む
次の日、朝起きると木々の葉っぱに朝露が輝いており薄い霧が辺り覆いとても気持ちの良い朝だった。
昨日の夜若干雨が降り明日どうなるか心配だったが、どうやら杞憂に終わったようだ。地面が若干湿って気をぬくとこけるくらいどろっとしているがまぁ許容範囲内だろう。
俺は出先での雨はあまり好きじゃない、家にいる時、室内にいる時に降る雨はなんか風流っぽくていいんだがな……みんなそんなもんかーー
森の中で目を覚ます心地よさをここ2、3日で感じていた。元の世界ではベットで寝るのに苦痛を感じることもあったが、今はベットで寝る時より寝つきがいい。
ま、まだまだ寝足りなさは否めないけど……
まだ、この時間帯の見張り役のトルスに寝るよう伝える。
「トルス交代の時間だ、変わるぞ~」
「そうか、了解したあと頼んだ」
トルスは俺に言われるとそのままテントの中に入って行った。
あ~眠い、OOPARTSオンラインでもよく使っていたアイテムを取り出す。人の形をかたどってあり、どことなく小さなダビデ像みたいな雰囲気の像をテントの前、本来俺が見張る時に座る位置に置く。
このアイテムは<代わり者/デコイ>で、OOPARTSオンラインでは低級モンスターからたまにドロップする、もしくは道具屋や商人からも買うことが出来る普通のアイテムだ。このアイテムはこういった見張りの時、置いておくことでこのアイテムを中心に半径50m以内に敵が入ると知らせてくれる便利な効果を持つ。
OOPARTSオンラインでは遠隔起動型の魔法を使う際に使われていた。遠隔起動の魔法は本当に操作がうまい人がやらないと誤って味方にぶつけてしまったりするので使う人は玄人が多かった。
俺はちょっと朝の散歩を楽しみたいので基本見張りの時はこれを置いていた。朝の見張りの人はご飯準備が始まるまで寝ていられるのでトルスもあと1時間半は寝ているだろうし他の人も起きて来ることはないだろう、ばれないばれない。
俺は音を立てないようそのまま森の奥へどうせ準備しなきゃならない薪を拾いに行く。
木々を搔き分けるたびに朝露が飛び散り濡れる……あまり濡れないよう四苦八苦しながらさらに雨が降ったせいで乾燥した枝が見つからない。どれも湿っており、なかなかいい枝が見つからないので少し注意深く探しているとーー
「やあ!おはよう」
ツっ
俺は即座に振り向き、後方へ跳び魔法の準備をしながらアイテムボックスからガントレットを装備し着地する。
「そんなに驚かないでくれよ~」
俺は無意識的にそいつを睨んでいたようだ。敵意がないのを確認すると俺はとりあえずそいつの方へ少し近く。
枝を探すのに気を取られていたとはいえ、気づけなかった。相手に攻撃の意思があったら初撃を避けられなかっただろう……それに普通に構えている筈なのに隙がないうえ威圧感がそいつからは湧き出ている。初めてウタゲ先生にあった時よりも下手したら威圧感があるかもしれない。
「なにか……ご用でしょうか公爵様」
それを聞くと眉を少し動かすがすぐ笑顔で対応する。
「やだなぁ~公爵はやめてくれよ、この学園の試験を受けている同士じゃないか気軽にハヤトって呼んでよ」
完璧な強化外骨格を持ってやがる。そう、あの時庭で見た女に囲まれていたイケメン公爵、シロネが今回の試験で一番強いと言っていた人物だ。
こんなところまで来るってことは何か話しがあるのか、それとも俺たちを潰しにきたのかーー
「俺はアキトっていうんだ、よろしくなハヤト」
ぶっきらぼうに警戒心全開で適当に挨拶を交わす。
「僕のチームはもうゴールの手前にいるんだけど、ちょっと気になって会いにきたんだ君に」
いつもなら、なんの愛の告白だよと心の中でボケているところだが今は相手の会いにきた意図がわからないのでその余裕がない。
「俺、何かやらかしたか?」
「いやいや、そうじゃなくてね。単純に今回の試験の中で僕の次に強いのが君だったから……敵情視察だよ」
僕の次ねぇーーその言葉に俺は若干の不快感を覚える。
「2番だなんて光栄だね、これまで何やってもトップ3なんかに入ったことなんてなかったんだがな」
ま、OOPARTSオンライン以外でだが……
「ごめんごめん君を僕の次にしたのには悪気はないんだ。ただ、殺り合えば分かると僕は思うんだーー」
さっきまでの柔らかく鋭かった威圧感の質が硬く雑な威圧感へ変わる。俺は再度戦闘体勢をとるが相手は一切動かない。
「いや、今ここでやり合うのは僕的にナンセンスだ。2次試験、機会があれば白黒はっきりさせよう」
「意外と、冷静なんだな。てっきり平民だからって潰しに来たのかと思ったんだがな」
「あ~僕はそういうの興味ないんだ……僕の1番の弊害になるものには興味があるけどそれ以外のことに基本興味ないから」
そう言うと目を伏せ、腕を組み少し考えるふりをする。そして、何かを思い出したかのように顔を上げる。
「もうそろそろ見張りの時間の交代だ、それじゃまたねアキトくん」
そのまま踵を返しそそくさと森の奥へ消えて行ってしまう。
たっく、なんだったんだか。2次試験か……そんなこと考える前にまずは目の前の1次試験の突破だ。
俺はこのことを心の隅に置き、薪拾いを再開する。
**
時刻は昼過ぎ、多分。まぁだいたい太陽がてっぺんに来ているので大体そうだろう。
ゴール到着は夕方前くらいになるだろうとメガネくんが言う。昼は非常食(森に生息している果物を干したもの)を口にしながら進む。
朝は気温が比較的低かったのだが、今はかなりあったかいというか暑い。
火属性使いなのに暑い暑いと愚痴をこぼすバルトの尻をユイが蹴り進ませる。ほんと仲いいのな~と後ろで繰り広げられるバトルを聞きつつぼーっと歩いていた。
「アキトも食べるかい?」
するとメガネくんが非常食をくれる、俺は遠慮がちにもらい口にする。形は干して元の果物とは思えない色になっているが、一口食べると最初に梅干しなみの酸味が広がり、後から少しずつ甘みが出てくる。歩き疲れた体にはよく染みる一品である。
「どっか痛めてるのか?元気ないけど」
そう、メガネくんだけじゃなくトルス、エーフまでもゴールに近くに連れ最初の頃よりかなり口数が減っていた。最初は疲れからかなとも思っていたが、3人とも同時ってのもおかしいし、しっかり休みは取れている筈なのでその線はない。
「いや……大丈夫、ちょっと暑さにやられてねーー」
「そうかなら少し休憩を……」
「いやいや大丈夫だよ、暑さにやられたと言ってもバルトじゃないけど愚痴が行動に出ちゃってるだけだから」
そう笑って誤魔化す、メガネくん。
「きつくなったらちゃんと言うんだぞ」
ちゃんとくぎを刺しておく。熱射病とかになられても困るからな。
「うん、気遣いありがとね」
そして、なんだかんだうだうだ歩いていると、ゴールが見えて来る。ゴールの旗、試験官の監視塔や簡易宿舎が立っており、森を抜けた先にある200mほどの草原を歩くともうゴールだ。
ゴールには試験官や先に着いている貴族達であろう人たちがいるのが見える。遠いのでまだ点でしか見えないが……
だが、
不可解な点が1つ、ゴールしている奴らはわかるんだが……一部ゴールしていない連中も見える。
そう、ゴール手前で何かを待ち構えるかのように佇んでいるのだ。
まぁ何はともあれゴールはゴールだ。俺たちはそちらの方へ歩き出す。
「走って!!」
後ろからユイの焦りの含まれた怒号が飛んで来る。それを聞いた俺たちは即座に森の方へ全力で走る。
すると、20秒後この一帯は火の海となっていた。
昨日の夜若干雨が降り明日どうなるか心配だったが、どうやら杞憂に終わったようだ。地面が若干湿って気をぬくとこけるくらいどろっとしているがまぁ許容範囲内だろう。
俺は出先での雨はあまり好きじゃない、家にいる時、室内にいる時に降る雨はなんか風流っぽくていいんだがな……みんなそんなもんかーー
森の中で目を覚ます心地よさをここ2、3日で感じていた。元の世界ではベットで寝るのに苦痛を感じることもあったが、今はベットで寝る時より寝つきがいい。
ま、まだまだ寝足りなさは否めないけど……
まだ、この時間帯の見張り役のトルスに寝るよう伝える。
「トルス交代の時間だ、変わるぞ~」
「そうか、了解したあと頼んだ」
トルスは俺に言われるとそのままテントの中に入って行った。
あ~眠い、OOPARTSオンラインでもよく使っていたアイテムを取り出す。人の形をかたどってあり、どことなく小さなダビデ像みたいな雰囲気の像をテントの前、本来俺が見張る時に座る位置に置く。
このアイテムは<代わり者/デコイ>で、OOPARTSオンラインでは低級モンスターからたまにドロップする、もしくは道具屋や商人からも買うことが出来る普通のアイテムだ。このアイテムはこういった見張りの時、置いておくことでこのアイテムを中心に半径50m以内に敵が入ると知らせてくれる便利な効果を持つ。
OOPARTSオンラインでは遠隔起動型の魔法を使う際に使われていた。遠隔起動の魔法は本当に操作がうまい人がやらないと誤って味方にぶつけてしまったりするので使う人は玄人が多かった。
俺はちょっと朝の散歩を楽しみたいので基本見張りの時はこれを置いていた。朝の見張りの人はご飯準備が始まるまで寝ていられるのでトルスもあと1時間半は寝ているだろうし他の人も起きて来ることはないだろう、ばれないばれない。
俺は音を立てないようそのまま森の奥へどうせ準備しなきゃならない薪を拾いに行く。
木々を搔き分けるたびに朝露が飛び散り濡れる……あまり濡れないよう四苦八苦しながらさらに雨が降ったせいで乾燥した枝が見つからない。どれも湿っており、なかなかいい枝が見つからないので少し注意深く探しているとーー
「やあ!おはよう」
ツっ
俺は即座に振り向き、後方へ跳び魔法の準備をしながらアイテムボックスからガントレットを装備し着地する。
「そんなに驚かないでくれよ~」
俺は無意識的にそいつを睨んでいたようだ。敵意がないのを確認すると俺はとりあえずそいつの方へ少し近く。
枝を探すのに気を取られていたとはいえ、気づけなかった。相手に攻撃の意思があったら初撃を避けられなかっただろう……それに普通に構えている筈なのに隙がないうえ威圧感がそいつからは湧き出ている。初めてウタゲ先生にあった時よりも下手したら威圧感があるかもしれない。
「なにか……ご用でしょうか公爵様」
それを聞くと眉を少し動かすがすぐ笑顔で対応する。
「やだなぁ~公爵はやめてくれよ、この学園の試験を受けている同士じゃないか気軽にハヤトって呼んでよ」
完璧な強化外骨格を持ってやがる。そう、あの時庭で見た女に囲まれていたイケメン公爵、シロネが今回の試験で一番強いと言っていた人物だ。
こんなところまで来るってことは何か話しがあるのか、それとも俺たちを潰しにきたのかーー
「俺はアキトっていうんだ、よろしくなハヤト」
ぶっきらぼうに警戒心全開で適当に挨拶を交わす。
「僕のチームはもうゴールの手前にいるんだけど、ちょっと気になって会いにきたんだ君に」
いつもなら、なんの愛の告白だよと心の中でボケているところだが今は相手の会いにきた意図がわからないのでその余裕がない。
「俺、何かやらかしたか?」
「いやいや、そうじゃなくてね。単純に今回の試験の中で僕の次に強いのが君だったから……敵情視察だよ」
僕の次ねぇーーその言葉に俺は若干の不快感を覚える。
「2番だなんて光栄だね、これまで何やってもトップ3なんかに入ったことなんてなかったんだがな」
ま、OOPARTSオンライン以外でだが……
「ごめんごめん君を僕の次にしたのには悪気はないんだ。ただ、殺り合えば分かると僕は思うんだーー」
さっきまでの柔らかく鋭かった威圧感の質が硬く雑な威圧感へ変わる。俺は再度戦闘体勢をとるが相手は一切動かない。
「いや、今ここでやり合うのは僕的にナンセンスだ。2次試験、機会があれば白黒はっきりさせよう」
「意外と、冷静なんだな。てっきり平民だからって潰しに来たのかと思ったんだがな」
「あ~僕はそういうの興味ないんだ……僕の1番の弊害になるものには興味があるけどそれ以外のことに基本興味ないから」
そう言うと目を伏せ、腕を組み少し考えるふりをする。そして、何かを思い出したかのように顔を上げる。
「もうそろそろ見張りの時間の交代だ、それじゃまたねアキトくん」
そのまま踵を返しそそくさと森の奥へ消えて行ってしまう。
たっく、なんだったんだか。2次試験か……そんなこと考える前にまずは目の前の1次試験の突破だ。
俺はこのことを心の隅に置き、薪拾いを再開する。
**
時刻は昼過ぎ、多分。まぁだいたい太陽がてっぺんに来ているので大体そうだろう。
ゴール到着は夕方前くらいになるだろうとメガネくんが言う。昼は非常食(森に生息している果物を干したもの)を口にしながら進む。
朝は気温が比較的低かったのだが、今はかなりあったかいというか暑い。
火属性使いなのに暑い暑いと愚痴をこぼすバルトの尻をユイが蹴り進ませる。ほんと仲いいのな~と後ろで繰り広げられるバトルを聞きつつぼーっと歩いていた。
「アキトも食べるかい?」
するとメガネくんが非常食をくれる、俺は遠慮がちにもらい口にする。形は干して元の果物とは思えない色になっているが、一口食べると最初に梅干しなみの酸味が広がり、後から少しずつ甘みが出てくる。歩き疲れた体にはよく染みる一品である。
「どっか痛めてるのか?元気ないけど」
そう、メガネくんだけじゃなくトルス、エーフまでもゴールに近くに連れ最初の頃よりかなり口数が減っていた。最初は疲れからかなとも思っていたが、3人とも同時ってのもおかしいし、しっかり休みは取れている筈なのでその線はない。
「いや……大丈夫、ちょっと暑さにやられてねーー」
「そうかなら少し休憩を……」
「いやいや大丈夫だよ、暑さにやられたと言ってもバルトじゃないけど愚痴が行動に出ちゃってるだけだから」
そう笑って誤魔化す、メガネくん。
「きつくなったらちゃんと言うんだぞ」
ちゃんとくぎを刺しておく。熱射病とかになられても困るからな。
「うん、気遣いありがとね」
そして、なんだかんだうだうだ歩いていると、ゴールが見えて来る。ゴールの旗、試験官の監視塔や簡易宿舎が立っており、森を抜けた先にある200mほどの草原を歩くともうゴールだ。
ゴールには試験官や先に着いている貴族達であろう人たちがいるのが見える。遠いのでまだ点でしか見えないが……
だが、
不可解な点が1つ、ゴールしている奴らはわかるんだが……一部ゴールしていない連中も見える。
そう、ゴール手前で何かを待ち構えるかのように佇んでいるのだ。
まぁ何はともあれゴールはゴールだ。俺たちはそちらの方へ歩き出す。
「走って!!」
後ろからユイの焦りの含まれた怒号が飛んで来る。それを聞いた俺たちは即座に森の方へ全力で走る。
すると、20秒後この一帯は火の海となっていた。
0
お気に入りに追加
134
あなたにおすすめの小説
僻地に追放されたうつけ領主、鑑定スキルで最強武将と共に超大国を創る
瀬戸夏樹
ファンタジー
時は乱世。
ユーベル大公国領主フリードには4人の息子がいた。
長男アルベルトは武勇に優れ、次男イアンは学識豊か、3男ルドルフは才覚持ち。
4男ノアのみ何の取り柄もなく奇矯な行動ばかり起こす「うつけ」として名が通っていた。
3人の優秀な息子達はそれぞれその評判に見合う当たりギフトを授かるが、ノアはギフト判定においてもハズレギフト【鑑定士】を授かってしまう。
「このうつけが!」
そう言ってノアに失望した大公は、ノアを僻地へと追放する。
しかし、人々は知らない。
ノアがうつけではなく王の器であることを。
ノアには自身の戦闘能力は無くとも、鑑定スキルによって他者の才を見出し活かす力があったのである。
ノアは女騎士オフィーリアをはじめ、大公領で埋もれていた才や僻地に眠る才を掘り起こし富国強兵の道を歩む。
有能な武将達を率いる彼は、やがて大陸を席巻する超大国を創り出す。
なろう、カクヨムにも掲載中。
拾った子犬がケルベロスでした~実は古代魔法の使い手だった少年、本気出すとコワい(?)愛犬と楽しく暮らします~
荒井竜馬
ファンタジー
旧題: ケルベロスを拾った少年、パーティ追放されたけど実は絶滅した古代魔法の使い手だったので、愛犬と共に成り上がります。
=========================
<<<<第4回次世代ファンタジーカップ参加中>>>>
参加時325位 → 現在5位!
応援よろしくお願いします!(´▽`)
=========================
S級パーティに所属していたソータは、ある日依頼最中に仲間に崖から突き落とされる。
ソータは基礎的な魔法しか使えないことを理由に、仲間に裏切られたのだった。
崖から落とされたソータが死を覚悟したとき、ソータは地獄を追放されたというケルベロスに偶然命を助けられる。
そして、どう見ても可愛らしい子犬しか見えない自称ケルベロスは、ソータの従魔になりたいと言い出すだけでなく、ソータが使っている魔法が古代魔であることに気づく。
今まで自分が規格外の古代魔法でパーティを守っていたことを知ったソータは、古代魔法を扱って冒険者として成長していく。
そして、ソータを崖から突き落とした本当の理由も徐々に判明していくのだった。
それと同時に、ソータを追放したパーティは、本当の力が明るみになっていってしまう。
ソータの支援魔法に頼り切っていたパーティは、C級ダンジョンにも苦戦するのだった……。
他サイトでも掲載しています。
【二章開始】『事務員はいらない』と実家からも騎士団からも追放された書記は『命名』で生み出した最強家族とのんびり暮らしたい
斑目 ごたく
ファンタジー
「この騎士団に、事務員はいらない。ユーリ、お前はクビだ」リグリア王国最強の騎士団と呼ばれた黒葬騎士団。そこで自らのスキル「書記」を生かして事務仕事に勤しんでいたユーリは、そう言われ騎士団を追放される。
さらに彼は「四大貴族」と呼ばれるほどの名門貴族であった実家からも勘当されたのだった。
失意のまま乗合馬車に飛び乗ったユーリが辿り着いたのは、最果ての街キッパゲルラ。
彼はそこで自らのスキル「書記」を生かすことで、無自覚なまま成功を手にする。
そして彼のスキル「書記」には、新たな能力「命名」が目覚めていた。
彼はその能力「命名」で二人の獣耳美少女、「ネロ」と「プティ」を生み出す。
そして彼女達が見つけ出した伝説の聖剣「エクスカリバー」を「命名」したユーリはその三人の家族と共に賑やかに暮らしていく。
やがて事務員としての仕事欲しさから領主に雇われた彼は、大好きな事務仕事に全力に勤しんでいた。それがとんでもない騒動を巻き起こすとは知らずに。
これは事務仕事が大好きな余りそのチートスキルで無自覚に無双するユーリと、彼が生み出した最強の家族が世界を「書き換えて」いく物語。
火・木・土曜日20:10、定期更新中。
この作品は「小説家になろう」様にも投稿されています。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
超越者となったおっさんはマイペースに異世界を散策する
神尾優
ファンタジー
山田博(やまだひろし)42歳、独身は年齢制限十代の筈の勇者召喚に何故か選出され、そこで神様曰く大当たりのチートスキル【超越者】を引き当てる。他の勇者を大きく上回る力を手に入れた山田博は勇者の使命そっちのけで異世界の散策を始める。
他の作品の合間にノープランで書いている作品なのでストックが無くなった後は不規則投稿となります。1話の文字数はプロローグを除いて1000文字程です。
序盤でボコられるクズ悪役貴族に転生した俺、死にたくなくて強くなったら主人公にキレられました。 え? お前も転生者だったの? そんなの知らんし
水間ノボル🐳
ファンタジー
↑「お気に入りに追加」を押してくださいっ!↑
★2024/2/25〜3/3 男性向けホットランキング1位!
★2024/2/25 ファンタジージャンル1位!(24hポイント)
「主人公が俺を殺そうとしてくるがもう遅い。なぜか最強キャラにされていた~」
『醜い豚』
『最低のゴミクズ』
『無能の恥晒し』
18禁ゲーム「ドミナント・タクティクス」のクズ悪役貴族、アルフォンス・フォン・ヴァリエに転生した俺。
優れた魔術師の血統でありながら、アルフォンスは豚のようにデブっており、性格は傲慢かつ怠惰。しかも女の子を痛ぶるのが性癖のゴミクズ。
魔術の鍛錬はまったくしてないから、戦闘でもクソ雑魚であった。
ゲーム序盤で主人公にボコられて、悪事を暴かれて断罪される、ざまぁ対象であった。
プレイヤーをスカッとさせるためだけの存在。
そんな破滅の運命を回避するため、俺はレベルを上げまくって強くなる。
ついでに痩せて、女の子にも優しくなったら……なぜか主人公がキレ始めて。
「主人公は俺なのに……」
「うん。キミが主人公だ」
「お前のせいで原作が壊れた。絶対に許さない。お前を殺す」
「理不尽すぎません?」
原作原理主義の主人公が、俺を殺そうとしてきたのだが。
※ カクヨム様にて、異世界ファンタジージャンル表紙入り。5000スター、10000フォロワーを達成!
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる