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『猟奇的、美形兄は』
27:兄、固執につき
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自称、まなの素敵なお兄ちゃんと愛都は家の庭にいた。
突然思い立った兄が、ホームセンターで焚火セットとサツマイモを購入したからである。
したがって、例のお×××んは、まだ車の中だ。
(言い方があれだが)
「まな、秋と言えばおパンティ焼き芋だ!」
何で何を焼く気だ、兄よ。
「まな、素敵なお兄ちゃんはな。秋を満喫しようと思う」
ついこの間、変なスイカを割ったと思ったら、季節はもう秋のようだ。
(更新が鈍足過ぎたせいだな)
自称素敵なお兄ちゃんは、いつも通りトチ狂った演説を始める。
「見よ、このおパンティのように麗しい、サツマイモを!」
どんなイモだ、それは!
愛都は定番の”お兄ちゃん素敵”ポーズを決めた。面倒に巻き込まれそうなときは、これに限る。
そう、両手を口元にあてる、例のあれだ。
兄は満足そうに首を縦に振る。
「そうだろう、さすがまなの素敵なお兄ちゃんだ。冴えてる!」
そこまでは言ってない。
「しかし、このサツマイモ。まなのお×××んと、どっちが立派だろうか?」
「ぶっ」
暢気に紅茶を飲んでいた愛都は吹いた。
毎度のことながら、兄のおパンティと愛都のお×××んに対する執着は半端ない。
「比べてみようか。まな。見せてくれるね?」
しかし今回、愛都には奥の手があった。
「いいけど、ちょっと待っててくれる?」
「いいとも。お兄ちゃんはおパンティの……もとい、焼き芋の準備をしていよう」
愛都は兄をその場に残すと、家へ上がり込んだ。
「あらおかえり、愛都」
「ただいま、ママ」
リビングに居た母に挨拶すると二階へ。
ここにお目当てのものがある。
「これさえあれば……フフフ」
愛都はお目当てのモノを胸に抱えると、再び一階へ。
「行ってきます、ママ」
「行ってらっしゃ……何処へ?」
「お庭」
「あらそう、気を付けるのよ」
何にだ!
兄にか?
「はい、お兄ちゃん持ってきたよ」
「ん?」
庭に残った兄はおパンティ型のアルミホイルでイモを巻いているが、とても効率が悪そうだ。
「お兄ちゃん、普通ので巻いたら? ところどころ、でちゃってるし」
「セクシーだろう?」
そう言う問題ではない。焼き加減がまばらになってしまうではないか。
「おパンティに包まれた、お×××んを焼こうと思う」
それでは、事件だ。
秋どころではない。
「え? お×××んを?」
「間違った、サツマイモだった」
何をどう間違ったら、サツマイモをお×××んと言い間違えるのか、もはや謎である。
「まなの素敵なお兄ちゃんはな、二十四時間、まなの小さなお×……ぐはッ」
「やかましい」
言い終わらないうちに、愛都は部屋から持ち出した石膏で兄の股間を殴りつけたのだが、
「こ、これは! お×××んッ♡」
どうやら喜ばせただけのようである。
突然思い立った兄が、ホームセンターで焚火セットとサツマイモを購入したからである。
したがって、例のお×××んは、まだ車の中だ。
(言い方があれだが)
「まな、秋と言えばおパンティ焼き芋だ!」
何で何を焼く気だ、兄よ。
「まな、素敵なお兄ちゃんはな。秋を満喫しようと思う」
ついこの間、変なスイカを割ったと思ったら、季節はもう秋のようだ。
(更新が鈍足過ぎたせいだな)
自称素敵なお兄ちゃんは、いつも通りトチ狂った演説を始める。
「見よ、このおパンティのように麗しい、サツマイモを!」
どんなイモだ、それは!
愛都は定番の”お兄ちゃん素敵”ポーズを決めた。面倒に巻き込まれそうなときは、これに限る。
そう、両手を口元にあてる、例のあれだ。
兄は満足そうに首を縦に振る。
「そうだろう、さすがまなの素敵なお兄ちゃんだ。冴えてる!」
そこまでは言ってない。
「しかし、このサツマイモ。まなのお×××んと、どっちが立派だろうか?」
「ぶっ」
暢気に紅茶を飲んでいた愛都は吹いた。
毎度のことながら、兄のおパンティと愛都のお×××んに対する執着は半端ない。
「比べてみようか。まな。見せてくれるね?」
しかし今回、愛都には奥の手があった。
「いいけど、ちょっと待っててくれる?」
「いいとも。お兄ちゃんはおパンティの……もとい、焼き芋の準備をしていよう」
愛都は兄をその場に残すと、家へ上がり込んだ。
「あらおかえり、愛都」
「ただいま、ママ」
リビングに居た母に挨拶すると二階へ。
ここにお目当てのものがある。
「これさえあれば……フフフ」
愛都はお目当てのモノを胸に抱えると、再び一階へ。
「行ってきます、ママ」
「行ってらっしゃ……何処へ?」
「お庭」
「あらそう、気を付けるのよ」
何にだ!
兄にか?
「はい、お兄ちゃん持ってきたよ」
「ん?」
庭に残った兄はおパンティ型のアルミホイルでイモを巻いているが、とても効率が悪そうだ。
「お兄ちゃん、普通ので巻いたら? ところどころ、でちゃってるし」
「セクシーだろう?」
そう言う問題ではない。焼き加減がまばらになってしまうではないか。
「おパンティに包まれた、お×××んを焼こうと思う」
それでは、事件だ。
秋どころではない。
「え? お×××んを?」
「間違った、サツマイモだった」
何をどう間違ったら、サツマイモをお×××んと言い間違えるのか、もはや謎である。
「まなの素敵なお兄ちゃんはな、二十四時間、まなの小さなお×……ぐはッ」
「やかましい」
言い終わらないうちに、愛都は部屋から持ち出した石膏で兄の股間を殴りつけたのだが、
「こ、これは! お×××んッ♡」
どうやら喜ばせただけのようである。
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