29 / 48
4話『開かれる真実の扉』
4 とろけるように【R】
しおりを挟む
****♡side・塩田
本当は何処だっていい。
修二と一緒にいられるなら。
塩田はそんなことを思いながら、修二の体温を肌で感じていた。
「塩田は……」
続く言葉に思わず赤くなる。
「それは、セクハラだぞ」
「だって、こんなに欲しがって」
「やめ……」
奥を犯されながら、塩田自身を握りこまれぎゅっと彼に抱きつく。
「俺だって、性欲くらいある」
涙目で訴えると耳たぶを噛まれ、快感に仰け反った。
「んッ……」
「声、あげてもいいんだぞ」
耳元で甘い囁き。
優しい彼の行為の最中の意地悪な言葉は、塩田の欲情を煽るだけ。
「いい子だ」
「ああッ……」
彼の手はリズミカルに塩田を絶頂に導いていく。彼はいつだって欲望のままに熱を吐き出す塩田を、愛しいと何度も求めてきた。
そう、修二が既婚者だったと知るまでは。
何度も自分の手で、犯されるままに感じる塩田に満足そうな顔をするのだ。いつもはただ優しく笑みを浮かべる彼が。
そんな姿を見るたび、どれだけ満たされたことか。
「はあ……ッ」
卑猥な音が二人を包む。優しい熱と共に。
何度目か分からない熱を放ちながら、彼が嬉しそうに塩田の鈴口を見つめる姿を見ていた。
──このまま溶けてしまいたい。
修二と二人、決して離れないように。
潤んだ瞳に映る現実という名の世界はいつだって残酷だ。
ただ、好きなだけなのに。
こんなに想い合っているのに。
今だけが現実で全てならば、どんなに良いだろう。
三年先の未来に変わらない自分たちがいる保証はどこにもない。
それでもこの手を放さないと決めた。いつか来る未来が自分たちにどんなに酷い現実を突きつけたとしても。
「なに……して」
塩田の放った熱を指先で救い上げ、ペロリと舐める修二。
「なあ、塩田」
艶めかしささえ感じるその表情に釘付けになりながら、
「お前を汚したい」
と言われドキリとする。
付き合うまで、そんな素振りも見せなかった修二。
だから性欲があまりないのだと思っていた。
彼の事情を知り、それでも傍に居たいと願っても、二人の間の問題について大人の対応をした彼。
だからあまり自分に魅力がないのかと思ってしまったりもした。
だが違うのだ。
彼は理性で自分を抑え込んでいるだけ。
そのストイックさに塩田は欲情してしまうのだ。
我ながらマニアックだなと思うものの、その欲は止めることはできない。
「お前の中、俺のでドロドロに汚してやりたい」
上気し欲望に染まる彼は、塩田の瞳を捉えて離さない。
「いいよ」
彼が一度自分自身を引き抜くのが分かった。
何が変わるのか。
何が違うのか分からない。
でも彼になら、何をされてもいいと思った。
「あッ……んんんッ」
再び入ってくるそれに、胸を仰け反らせる塩田。
修二は悪戯っぽい笑みを浮かべると、塩田の股の裏に手を差し入れて、大きく開く。
「や……あッ」
羞恥に染まる塩田を満足げに見下ろす彼。
「何が嫌なんだ? ココこんなにして」
塩田に覆い被さり、耳もとで羞恥を煽る。
「イイって言ってごらん?」
ぷちゅッぷちゅッと奥から響く卑猥な音に塩田は身を捩った。
「うんッ……いい……気持ちいい」
潤んだ瞳で、まるで救いでも求めるように。
──おかしくなりそうだ。
本当は何処だっていい。
修二と一緒にいられるなら。
塩田はそんなことを思いながら、修二の体温を肌で感じていた。
「塩田は……」
続く言葉に思わず赤くなる。
「それは、セクハラだぞ」
「だって、こんなに欲しがって」
「やめ……」
奥を犯されながら、塩田自身を握りこまれぎゅっと彼に抱きつく。
「俺だって、性欲くらいある」
涙目で訴えると耳たぶを噛まれ、快感に仰け反った。
「んッ……」
「声、あげてもいいんだぞ」
耳元で甘い囁き。
優しい彼の行為の最中の意地悪な言葉は、塩田の欲情を煽るだけ。
「いい子だ」
「ああッ……」
彼の手はリズミカルに塩田を絶頂に導いていく。彼はいつだって欲望のままに熱を吐き出す塩田を、愛しいと何度も求めてきた。
そう、修二が既婚者だったと知るまでは。
何度も自分の手で、犯されるままに感じる塩田に満足そうな顔をするのだ。いつもはただ優しく笑みを浮かべる彼が。
そんな姿を見るたび、どれだけ満たされたことか。
「はあ……ッ」
卑猥な音が二人を包む。優しい熱と共に。
何度目か分からない熱を放ちながら、彼が嬉しそうに塩田の鈴口を見つめる姿を見ていた。
──このまま溶けてしまいたい。
修二と二人、決して離れないように。
潤んだ瞳に映る現実という名の世界はいつだって残酷だ。
ただ、好きなだけなのに。
こんなに想い合っているのに。
今だけが現実で全てならば、どんなに良いだろう。
三年先の未来に変わらない自分たちがいる保証はどこにもない。
それでもこの手を放さないと決めた。いつか来る未来が自分たちにどんなに酷い現実を突きつけたとしても。
「なに……して」
塩田の放った熱を指先で救い上げ、ペロリと舐める修二。
「なあ、塩田」
艶めかしささえ感じるその表情に釘付けになりながら、
「お前を汚したい」
と言われドキリとする。
付き合うまで、そんな素振りも見せなかった修二。
だから性欲があまりないのだと思っていた。
彼の事情を知り、それでも傍に居たいと願っても、二人の間の問題について大人の対応をした彼。
だからあまり自分に魅力がないのかと思ってしまったりもした。
だが違うのだ。
彼は理性で自分を抑え込んでいるだけ。
そのストイックさに塩田は欲情してしまうのだ。
我ながらマニアックだなと思うものの、その欲は止めることはできない。
「お前の中、俺のでドロドロに汚してやりたい」
上気し欲望に染まる彼は、塩田の瞳を捉えて離さない。
「いいよ」
彼が一度自分自身を引き抜くのが分かった。
何が変わるのか。
何が違うのか分からない。
でも彼になら、何をされてもいいと思った。
「あッ……んんんッ」
再び入ってくるそれに、胸を仰け反らせる塩田。
修二は悪戯っぽい笑みを浮かべると、塩田の股の裏に手を差し入れて、大きく開く。
「や……あッ」
羞恥に染まる塩田を満足げに見下ろす彼。
「何が嫌なんだ? ココこんなにして」
塩田に覆い被さり、耳もとで羞恥を煽る。
「イイって言ってごらん?」
ぷちゅッぷちゅッと奥から響く卑猥な音に塩田は身を捩った。
「うんッ……いい……気持ちいい」
潤んだ瞳で、まるで救いでも求めるように。
──おかしくなりそうだ。
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる