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6『恋愛経験者と未経験者たち』
5【R】想定外の出来事でピンチ
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****side■電車
板井と唯野がピンチに陥っていることを知らない電車と塩田。彼らもまた、ピンチに陥っていた。主に塩田が、だが。
「ちょっ……ちょっと待とうか? 紀夫」
と塩田。
「またなの?」
と電車。
「またと言うか、そこも舐めるのか⁈」
「舐めるでしょ? そりゃ……」
何を言っているのという表情をする電車に、塩田は両手で顔を覆う。普段は口数の少ないほうである塩田は、動揺しているのか口数が多い。
「想定外なんだが?!」
動揺しまくる塩田に、
「オリエンテーションしたじゃない」
と電車。
「待て、その言葉の使いどころは間違ってるだろ!」
電車は何故か塩田に抗議されている。
──ちゃんと説明したはずだけど。
そんなの、質問しない塩田が悪いのでは?
電車は心の中で笑いながら、塩田の双丘を割り最奥の蕾に舌を這わせた。待て待て煩いが、そんなこと知ったことではない。
「……ッ」
気持ちが良いのか、彼は胸を仰け反らせ声にならない声を漏らした。
「いきなり、舐める……なあッ」
「もー注文が多いよ、塩田。観念しなよ」
いつもは何があっても動じない彼だが、自分でも見ることのできない秘部を舐められ、動じないわけにはいかないようだ。
「恥ずかしいこといっぱいするって、予告もしたのに」
「でもっ……ちょ……拡げるなッ」
「なんで? 綺麗なピンク色だよ?」
「!」
電車の言葉に彼が真っ赤になる。無表情なことの多い彼の珍しい姿に電車は興奮した。
──なに、可愛い。
塩田は腕で顔を覆い、涙目になっている。
「気持ちいいでしょ?」
「……」
電車は蕾の中に舌を差し入れると、彼自身に指を絡めた。
「なッ……」
「こっち、こんなにして。感じてるんでしょ?」
言葉を失う彼に、さらに追い打ちをかける。
「まだ説明会する? 今からここに指入れるからね」
親指の腹で蕾を優しくぷにぷにと押すと、彼が身を捩った。
──思った以上に感じているみたい。
可愛い。
硬質なジェルを手に垂らすと、中指で救い上げ蕾の入り口に塗り込める。
「はあッ……」
文句は言わないものの、潤んだ目で講義をしてくる塩田の様子を見ながら、ジェルと共に指をゆっくり差し入れた。
「ッ!」
「ご要望通り、よがらせてあげるよ。塩田」
「んんッ……意地悪ばっか言うなあッ」
「意地悪じゃないのに」
電車は塩田に覆いかぶさると彼の耳たぶを噛みながら、中指を根元まで彼の蕾に埋め込む。
「……っ」
「痛い?」
と問えば、
「痛くはない」
という彼の答え。
電車は、
「気持ちいいって言えばいいのに」
と耳元で囁くように言う。
塩田は瞳を揺らしてこちらを見ている。
「言ってごらんよ、塩田。気持ちいいって」
──甘ったるい声で啼いて見せてよ、塩田。
そしたらもっともっと感じさせてあげる。
「気持ち……いい」
浅く息をする彼が、瞳を閉じて吐き出すように呟く。電車はあまりの色っぽさに下半身が暴走しそうになった。
「塩田、エロすぎだから!」
「はあ?!」
電車の言葉に、キレ気味の塩田。
「紀夫が言えって言ったんじゃないかよ! 何言ってんだ、おい」
「なんで怒るの。褒めてるのに」
「ちょ……いきなり……指動かすなッ」
「注文多すぎるよ」
可愛いと言って彼に口づけるが、不服そうだ。
──ほんと可愛いなあ。
板井と唯野がピンチに陥っていることを知らない電車と塩田。彼らもまた、ピンチに陥っていた。主に塩田が、だが。
「ちょっ……ちょっと待とうか? 紀夫」
と塩田。
「またなの?」
と電車。
「またと言うか、そこも舐めるのか⁈」
「舐めるでしょ? そりゃ……」
何を言っているのという表情をする電車に、塩田は両手で顔を覆う。普段は口数の少ないほうである塩田は、動揺しているのか口数が多い。
「想定外なんだが?!」
動揺しまくる塩田に、
「オリエンテーションしたじゃない」
と電車。
「待て、その言葉の使いどころは間違ってるだろ!」
電車は何故か塩田に抗議されている。
──ちゃんと説明したはずだけど。
そんなの、質問しない塩田が悪いのでは?
電車は心の中で笑いながら、塩田の双丘を割り最奥の蕾に舌を這わせた。待て待て煩いが、そんなこと知ったことではない。
「……ッ」
気持ちが良いのか、彼は胸を仰け反らせ声にならない声を漏らした。
「いきなり、舐める……なあッ」
「もー注文が多いよ、塩田。観念しなよ」
いつもは何があっても動じない彼だが、自分でも見ることのできない秘部を舐められ、動じないわけにはいかないようだ。
「恥ずかしいこといっぱいするって、予告もしたのに」
「でもっ……ちょ……拡げるなッ」
「なんで? 綺麗なピンク色だよ?」
「!」
電車の言葉に彼が真っ赤になる。無表情なことの多い彼の珍しい姿に電車は興奮した。
──なに、可愛い。
塩田は腕で顔を覆い、涙目になっている。
「気持ちいいでしょ?」
「……」
電車は蕾の中に舌を差し入れると、彼自身に指を絡めた。
「なッ……」
「こっち、こんなにして。感じてるんでしょ?」
言葉を失う彼に、さらに追い打ちをかける。
「まだ説明会する? 今からここに指入れるからね」
親指の腹で蕾を優しくぷにぷにと押すと、彼が身を捩った。
──思った以上に感じているみたい。
可愛い。
硬質なジェルを手に垂らすと、中指で救い上げ蕾の入り口に塗り込める。
「はあッ……」
文句は言わないものの、潤んだ目で講義をしてくる塩田の様子を見ながら、ジェルと共に指をゆっくり差し入れた。
「ッ!」
「ご要望通り、よがらせてあげるよ。塩田」
「んんッ……意地悪ばっか言うなあッ」
「意地悪じゃないのに」
電車は塩田に覆いかぶさると彼の耳たぶを噛みながら、中指を根元まで彼の蕾に埋め込む。
「……っ」
「痛い?」
と問えば、
「痛くはない」
という彼の答え。
電車は、
「気持ちいいって言えばいいのに」
と耳元で囁くように言う。
塩田は瞳を揺らしてこちらを見ている。
「言ってごらんよ、塩田。気持ちいいって」
──甘ったるい声で啼いて見せてよ、塩田。
そしたらもっともっと感じさせてあげる。
「気持ち……いい」
浅く息をする彼が、瞳を閉じて吐き出すように呟く。電車はあまりの色っぽさに下半身が暴走しそうになった。
「塩田、エロすぎだから!」
「はあ?!」
電車の言葉に、キレ気味の塩田。
「紀夫が言えって言ったんじゃないかよ! 何言ってんだ、おい」
「なんで怒るの。褒めてるのに」
「ちょ……いきなり……指動かすなッ」
「注文多すぎるよ」
可愛いと言って彼に口づけるが、不服そうだ。
──ほんと可愛いなあ。
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