R18【同性恋愛】究極純愛♡僕日if 6＊Brother innocence『トライアングル』

────2章【久隆と咲夜】

♡０：事後の二人

　＊＊＊＊♡Side・久隆

　───これで、咲夜は俺の恋人。

　久隆が心の中で、ガッツポーズをしていると、
「どうしたの？　そんなに嬉しそうな顔をして」
　と、ベッドから降りた咲夜に問われる。
「そんなに、気持ちよかった？」
「えっ」
「また、してあげるね。でも次は僕が久隆にされたいな」
　と可愛らしく誘われ、久隆は顔を赤らめた。
　咲夜に自分がされたことと同じことをしていいのだと言われると、妄想が暴走しそうになる。
「ね、シャワー行こう。洗ってあげるよ、久隆」
　する方はそんなに汚れないがされる方は愛液で汚れていた。じっと腹の辺りを見つめる彼に、また変な気分になりそうだった。


　シャワーから出た二人は、一階の西側にある従業員食堂にいた。ウッド調で統一された、明るくてお洒落な空間だ。入り口か見て左側には、サラダバースペースもある対面キッチンがあり、遅い時間に家人が帰ってくると大抵そのカウンターで食事をしている。夜にはお酒も用意されるのだ。置くにもカウンター席があり、朝はそこが久隆たちの定位置となる。入り口から左は、全面ガラス張りのカウンター席で、夜はライトアップされた庭が美しい。中央には二人席と四人席。相席できる場所は、従業員ことファミリーに人気のスペース。

　休み時間などには携帯機ゲームを持ち寄って、対戦ゲームで盛り上がるもの者いる。久隆たちが幼い頃、二人の遊び相手となる為に、各従業員に携帯ゲーム機が支給された。他にも、ゲームルームや、屋敷の東の側にはパソコンルーム、地下にはカラオケルームや、ビリアードなどの遊戯室、屋敷のエントランスにはミニコンサートも出来るスペースがあり、グランドピアノが置いてある。セレブである、大崎家では賓客が多いというのもあるが、父の意向ではなるべく外出せずに、子供たちを見ていて欲しいという願いの元に作られたのだ。

　その為、裏庭と呼ばれる広いスペースには、テニスコートやバスケットコートなどもあり、屋敷の敷地内で従業員が快適に過ごせるように色々工夫がしてある。宿舎と呼ばれる従業員専用の住居スペースもお洒落でアンティークな二階建てとなっており、快適すぎるため婚姻しても出たがらない者もおり、家族向けが新たに建てられたほどだ。

「ねえ、何処行く？」
　二人は奥のカウンター席で、飲み物を口にしながらタブレットを覗き込む。従業員側道には、あちこちにタブレット端末が設置されている。従業員同士の交流を深める為に、使用して欲しいと父が設置したものだ。
「博物館いってみたいな。期間限定で恐竜展やってるって」
　と、咲夜。
　デートとは言え、高校生男子。ロマンチックよりもロマンに花咲かせる年ごろであった。