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────1章【圭一と咲夜】
♡6:騙された兄、手に入れた弟【R】
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****♡Side・咲夜
「挿れる……? 何を?」
久隆は明らかに動揺していた。無理もない、彼は何も知らないのだ。
「大丈夫、そんな顔しないで。気持ちいいだけだよ」
怖がらないで、と彼の頬を撫でながら咲夜は自分自身を彼の蕾に宛がう。ホントは一度彼が達してから繋がりたかったが、致し方ない。
「力を抜いていて」
「ん……」
不安そ…うな彼は、じっと咲夜を見つめていたが、
「なに……なにして……」
指とは比べ物にもならない太さのものに強制的に蕾を拡げられ、
「やあッ……咲夜……怖いよ……っ」
身体を震わせ青ざめた。
「大丈夫、落ち着いて」
目に涙を浮かべる彼をぎゅっと抱きしめ口づける咲夜。
彼を手に入れるためとはいえ、何も知らない彼に対し強引過ぎたのかも知れないと咲夜は少し後悔し始めている。しかしここで辞めれば恐怖だけが植え付けられ、次はないかもしれないのだ。止めるわけには行かなかった。
──大丈夫だ。僕たちには運命の力がある。
「んんッ」
咲夜は口づけをしながらゆっくりと腰を押し進め、意識をこちらに向けようとした。そしてある一点まで来た時、彼の反応が変わる。胸を仰け反らせ、萎えていた彼自身が再び形を持ち始めた。
「あ……んんッ」
「ここ、…いいの?」
「ちが…」
ほんのり頬を染め、潤んだ瞳で見つめる彼。どうやら恐怖で萎縮していた入口がゆっくりと慣らされ弛緩し、こすれる快感のほうに意識が行くようになったようだ。指でしていたような気持ちよさが彼の中を駆け抜け、夢中になっていくのが咲夜にも感じ取れた。
「はあッ……うぅん……ッ♡」
「お兄ちゃん」
「咲夜……さくや……」
彼が咲夜の首に自分の腕を絡め、ぎゅっと抱きつくと愛しさが増す。
「大好きだよ」
「好きッ……んんッ」
咲夜は彼の首筋に唇をつけ、強く吸う。それは彼が自分のものであると言う、主張。
「咲夜……これで、恋人になれたの? 咲夜は俺のもの?」
「うん、僕はお兄ちゃんのものだよ」
咲夜の返答に嬉しそうな顔をする彼。そんな彼を見て、彼の中には自分しかいないのだと改めて感じた。それでも不安な自分がいるのも事実。
「だから、僕以外の人とこういうことしたら、ダメだよ」
「す……するわけないだろ」
彼は真っ赤になった。一糸纏わぬ姿ですべてを晒し、大きく開かれた腿、自分では見ることのできない最奥の蕾に他人を受け入れている自分の姿を思い浮かべているのだろう。
彼にとっては大好きな咲夜にだから許せる姿なのだ。しかし、彼が望まないからといって諦めきれない者たちが周りにいるのが現状であり、彼だけがそのこと理解していないのであった。
「挿れる……? 何を?」
久隆は明らかに動揺していた。無理もない、彼は何も知らないのだ。
「大丈夫、そんな顔しないで。気持ちいいだけだよ」
怖がらないで、と彼の頬を撫でながら咲夜は自分自身を彼の蕾に宛がう。ホントは一度彼が達してから繋がりたかったが、致し方ない。
「力を抜いていて」
「ん……」
不安そ…うな彼は、じっと咲夜を見つめていたが、
「なに……なにして……」
指とは比べ物にもならない太さのものに強制的に蕾を拡げられ、
「やあッ……咲夜……怖いよ……っ」
身体を震わせ青ざめた。
「大丈夫、落ち着いて」
目に涙を浮かべる彼をぎゅっと抱きしめ口づける咲夜。
彼を手に入れるためとはいえ、何も知らない彼に対し強引過ぎたのかも知れないと咲夜は少し後悔し始めている。しかしここで辞めれば恐怖だけが植え付けられ、次はないかもしれないのだ。止めるわけには行かなかった。
──大丈夫だ。僕たちには運命の力がある。
「んんッ」
咲夜は口づけをしながらゆっくりと腰を押し進め、意識をこちらに向けようとした。そしてある一点まで来た時、彼の反応が変わる。胸を仰け反らせ、萎えていた彼自身が再び形を持ち始めた。
「あ……んんッ」
「ここ、…いいの?」
「ちが…」
ほんのり頬を染め、潤んだ瞳で見つめる彼。どうやら恐怖で萎縮していた入口がゆっくりと慣らされ弛緩し、こすれる快感のほうに意識が行くようになったようだ。指でしていたような気持ちよさが彼の中を駆け抜け、夢中になっていくのが咲夜にも感じ取れた。
「はあッ……うぅん……ッ♡」
「お兄ちゃん」
「咲夜……さくや……」
彼が咲夜の首に自分の腕を絡め、ぎゅっと抱きつくと愛しさが増す。
「大好きだよ」
「好きッ……んんッ」
咲夜は彼の首筋に唇をつけ、強く吸う。それは彼が自分のものであると言う、主張。
「咲夜……これで、恋人になれたの? 咲夜は俺のもの?」
「うん、僕はお兄ちゃんのものだよ」
咲夜の返答に嬉しそうな顔をする彼。そんな彼を見て、彼の中には自分しかいないのだと改めて感じた。それでも不安な自分がいるのも事実。
「だから、僕以外の人とこういうことしたら、ダメだよ」
「す……するわけないだろ」
彼は真っ赤になった。一糸纏わぬ姿ですべてを晒し、大きく開かれた腿、自分では見ることのできない最奥の蕾に他人を受け入れている自分の姿を思い浮かべているのだろう。
彼にとっては大好きな咲夜にだから許せる姿なのだ。しかし、彼が望まないからといって諦めきれない者たちが周りにいるのが現状であり、彼だけがそのこと理解していないのであった。
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