R18【オメガバース】愛を持たざる者ども─αとΩに愛されたβ─

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5話『動き出す、運命の輪』

7 感じて、僕の皇子様【R】

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****♡side・Ω(レン)

 レンは人生で初めて性的興奮を覚えていた。掌でカイルの肌をゆっくりと撫でる。触れた部分が熱を帯び、徐々に色香を増していく彼に、レンは夢中になっていく。
「んッ…」
 カイルに覆いかぶさり、その胸の飾りに舌を這わせる。快感に身を捩る彼の腕を押さえつけ、上気したその頬に手を伸ばす。
「レン……」
 カイルは空いた手をレンの伸ばした手に重ねる。そして何かに気づいたのか、彼が一瞬驚いた表情をした。そんな彼に、”ね?”という顔をするレン。ヘソの脇にちゅっと口づけ、彼のスラックスのベルトに手をかけた。張り詰めたソコを楽にするために。いや、もっと高みに導くために。

────βたちの愛し方は分かってる。僕にも出来る。

「やッ……」
「カイル、大丈夫。恥ずかしくないよ」
 いきなり下着ごと引き抜かれ、カイルは顔を両手で覆う。確かに自分は、発情期に彼のこんな姿を見ているはずなのに全く記憶になく、自分を含め男性体が性的興奮を覚えると、こんな風に変化するのだということを知る。
 さきほどのDVDではぼかしが入っていたため、よく見ることはできなかったが、
「綺麗な色」
「そんなにじっと見ないで」
 目に涙を浮かべる彼が可愛い。
 鈴口に透明な液体を溜め、刺激を待つ彼自身。これから自分の施す愛撫で、彼はレンを求めるのかと思うと、どうにかなってしまいそうだった。

────カイルを汚したい。犯したい。

 発情期に自分を支配するΩの本能ではなく、男性体特有のオスの本能がレンを支配し始めている。レンは彼の足の間に移動すると、その 両股りょうももの裏に手を添え、左右に大きく開いた。
「レンっ……や……」
 彼の最奥のピンクの蕾が、ひくついている。
「良い眺めだよ、カイル」
「レン……いじわるしないで」
「恥ずかしさなんて感じなくなるくらい、僕がよがらせてあげる」

────カイルは国民から愛された皇子だった。美人で、高貴で、気高く。そのしなやかな姿態や、可憐な笑顔が彼らを魅了した。彼らにとってカイルは、特別なβ。

 レンはカイル自身を手で包み込むと、上下に扱きながら鈴口に舌を這わせた。鈴口から裏筋に繋がるぷくっと膨れた部分を親指の腹で刺激すれば、彼は声にならない声をあげる。他人から受ける刺激が初めてという彼の反応は、瞬く間にレンの心を満足させた。
「カイルは僕のものだよ」
「はあッ……ん………
「もう、僕なしじゃいられないくらい、カイルの身体に刻み込んであげる」
「レン……好き……レン……」
 うわ言のようにレンの名を何度も呼び、シワになるくらいシーツを握りこみ身を捩る彼。鈴口をちゅるっと吸い上げれば、
「そんなにしちゃ……ああッ……」
 彼はレンに与えられる快感、に夢中になっていく。
「はぁッ……んんッ」
「もっと感じて、カイル」
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