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2話『手探りで進む二人の初恋』
6・愛と快感に溺れて【R】
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****♡Side・皇
「全然下手じゃない……」
涙目で塩田に抗議され、皇は満足気に笑みを浮かべた。
全てに対し忠実な彼が愛おしい。
感じるままに感じ、我慢をしない彼が。
「それは良いってことだろう?」
彼の中で蠢く中指。
熱くて蕩けそうな体温を直に感じていた。
「はあ……ッ」
抑えても抑えきれない吐息が皇の耳を犯していく。
まるで身体の全てが性感帯にでもなってしまったような彼を視姦していく。
「んん……そんな目で見るな」
彼の中を指で犯しながら、彼自身を刺激する。その彼自身がびくびくとしたのが分かった。絶頂が近いのだ。
「どんな目だよ」
わざと耳元で囁き、更に欲情を煽る。
彼との身体の相性の良さを感じていた。
「厭らしい目」
言って彼はぎゅっと瞳を閉じると、三度目の熱を放つ。
「可愛いなあ、塩田」
そんな彼の耳を甘噛みし、最奥の蕾から指を引き抜いた。
「んんん……ッ」
ぐったりとした彼がその摩擦で反応する。
彼の肌から熱を拭い、その髪を撫でると甘えるように塩田が両腕を伸ばす。
「皇……」
「どうした?」
笑みと共に優しく問えば、
「キス」
と強請られ更に愛しさが増す。
彼に覆いかぶさり、ぐいっとその両股を広げながら唇を奪う。
──経験人数が多い方じゃないけれど、そんな俺でも塩田と相性が良いことくらいわかる。
男は目視で分かるものだ。
良いのか悪いのか。
女が濡れるのは良い時ばかりじゃないというし。
濡れるはずのなそこが、ジェルのせいでテラテラしている。
指を引き抜いたせいで再びキュッとしまったそこが充分に慣らされていることも分かっていた。
誰とも経験のない彼が、自分の愛撫で三度も欲情の熱を放ちその腹を汚した。それだけで皇に自信が湧いてくるのは致し方ないだろう。
キスを強請る彼の舌を追いかけて、歯をなぞり口内を犯す。
「んッ……」
大きく足を開いた彼の最奥の蕾を、人差し指と中指で横に開いた。
「あ……なにして」
慌てる塩田を体重で抑え込み、避妊具をつけた己自身をそこに宛がう。
「怖がらなくていい。大丈夫だから」
皇の言葉に瞳を揺らす彼。
「塩田のここで俺を感じさせて。一緒にもっと気持ちいいことしよう」
「はあ……ッ……や……ああッ」
小さな蕾を押し開き、彼の中に己を進める。
胸を仰け反らせる彼の背中に腕を回し、
「力を抜け」
と声をかけた。
やめる気はない。このまま深く繋がり、彼を自分のものにすると決めている。
「大丈夫か?」
最後まで押し込むと、彼がゆっくりと息を吐いていく。
「変な感じがする」
ちいさな子供のようにいつでも素直でストレートな彼が好きだ。
不満げにこちらを伺ってはいるが大きく開かれた股、再び立ち上がった彼自身、色づく肌は何処までも皇を満たした。
部屋に流れるGet Away。
俺たちは何から逃れようとしていたのだろう?
いやきっと、困難は乗り越えたはず。
「動くよ」
「動く?」
事態を呑み込めない彼が、オウム返しのように問う。
「そうだ」
肯定をし、ゆっくりと腰を引くと彼の反応が変わる。
「あ……あああッ」
声を出すのを嫌がる彼が不意打ちに対応できなかったのか、快感のままに声を漏らす。
「や……」
潤んだ瞳でこちらを伺う塩田。
皇は少し小首を傾げ優しい笑を浮かべると、再び己を穿つ。
「良いんだろ? 愛しのハニー」
彼は良いとも悪いとも言わず、ただぎゅっと皇に縋りついたのだった。
「全然下手じゃない……」
涙目で塩田に抗議され、皇は満足気に笑みを浮かべた。
全てに対し忠実な彼が愛おしい。
感じるままに感じ、我慢をしない彼が。
「それは良いってことだろう?」
彼の中で蠢く中指。
熱くて蕩けそうな体温を直に感じていた。
「はあ……ッ」
抑えても抑えきれない吐息が皇の耳を犯していく。
まるで身体の全てが性感帯にでもなってしまったような彼を視姦していく。
「んん……そんな目で見るな」
彼の中を指で犯しながら、彼自身を刺激する。その彼自身がびくびくとしたのが分かった。絶頂が近いのだ。
「どんな目だよ」
わざと耳元で囁き、更に欲情を煽る。
彼との身体の相性の良さを感じていた。
「厭らしい目」
言って彼はぎゅっと瞳を閉じると、三度目の熱を放つ。
「可愛いなあ、塩田」
そんな彼の耳を甘噛みし、最奥の蕾から指を引き抜いた。
「んんん……ッ」
ぐったりとした彼がその摩擦で反応する。
彼の肌から熱を拭い、その髪を撫でると甘えるように塩田が両腕を伸ばす。
「皇……」
「どうした?」
笑みと共に優しく問えば、
「キス」
と強請られ更に愛しさが増す。
彼に覆いかぶさり、ぐいっとその両股を広げながら唇を奪う。
──経験人数が多い方じゃないけれど、そんな俺でも塩田と相性が良いことくらいわかる。
男は目視で分かるものだ。
良いのか悪いのか。
女が濡れるのは良い時ばかりじゃないというし。
濡れるはずのなそこが、ジェルのせいでテラテラしている。
指を引き抜いたせいで再びキュッとしまったそこが充分に慣らされていることも分かっていた。
誰とも経験のない彼が、自分の愛撫で三度も欲情の熱を放ちその腹を汚した。それだけで皇に自信が湧いてくるのは致し方ないだろう。
キスを強請る彼の舌を追いかけて、歯をなぞり口内を犯す。
「んッ……」
大きく足を開いた彼の最奥の蕾を、人差し指と中指で横に開いた。
「あ……なにして」
慌てる塩田を体重で抑え込み、避妊具をつけた己自身をそこに宛がう。
「怖がらなくていい。大丈夫だから」
皇の言葉に瞳を揺らす彼。
「塩田のここで俺を感じさせて。一緒にもっと気持ちいいことしよう」
「はあ……ッ……や……ああッ」
小さな蕾を押し開き、彼の中に己を進める。
胸を仰け反らせる彼の背中に腕を回し、
「力を抜け」
と声をかけた。
やめる気はない。このまま深く繋がり、彼を自分のものにすると決めている。
「大丈夫か?」
最後まで押し込むと、彼がゆっくりと息を吐いていく。
「変な感じがする」
ちいさな子供のようにいつでも素直でストレートな彼が好きだ。
不満げにこちらを伺ってはいるが大きく開かれた股、再び立ち上がった彼自身、色づく肌は何処までも皇を満たした。
部屋に流れるGet Away。
俺たちは何から逃れようとしていたのだろう?
いやきっと、困難は乗り越えたはず。
「動くよ」
「動く?」
事態を呑み込めない彼が、オウム返しのように問う。
「そうだ」
肯定をし、ゆっくりと腰を引くと彼の反応が変わる。
「あ……あああッ」
声を出すのを嫌がる彼が不意打ちに対応できなかったのか、快感のままに声を漏らす。
「や……」
潤んだ瞳でこちらを伺う塩田。
皇は少し小首を傾げ優しい笑を浮かべると、再び己を穿つ。
「良いんだろ? 愛しのハニー」
彼は良いとも悪いとも言わず、ただぎゅっと皇に縋りついたのだった。
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