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2話『手探りで進む二人の初恋』
5・初めての夜【R】
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****♡Side・塩田
表情のくるくる変わる皇は、塩田にとって異星人のようだ。
何故そんなことで怒るのか分からないし、嬉しそうにするのか、不安そうにするのか分からない。強いのか弱いのか、繊細なのか尊大なのか分かり辛いと思うこともある。
──それに比べると、電車や板井は付き合いやすい。
露わになった塩田の肌をゆっくりと確かめるように、さらりとした皇の手が滑っていく。
童顔な顔に似合わず引き締まった身体に、割れた腹筋。陶器のような白い滑らかな肌をしているのにも関わらず、不釣り合いだ。
身長も彼の方が高い。
彼は塩田の鎖骨に唇を寄せ、強く吸う。
初めてのことにどうしていいのか分からず、戸惑っていたら両手首を抑えつけられた。
「すめら……」
唇がゆっくりと下がり、胸の突起を啄むように刺激され、塩田は唇を噛んだ。
──なんだよ、これ。
抑えつけられていた手首から彼の手が離れ、塩田自身を握りこむ。
塩田は解放された腕で口元を覆った。
「良いの?」
良い以外のなんだというのだろうか。
あえて問いかける彼に、涙目で恨みがましい瞳を向ければ、皇は驚いた顔をする。
「そっか。良いよね。ここ、こんなにしているんだし」
塩田自身を握りこんだその大きな手は、ゆるゆると根元から扱きあげては降ろしてゆく。何度も緩く、そしてきつく扱かれて塩田は快感に身を捩らせる。
「可愛い」
口元を覆う腕にちゅっと口づけると、
「待て、そんなとこ……」
塩田の制止も聞かず、塩田自身を口に含んだ。
「やめ……」
快感の波が何度も背中を突き抜ける。
シーツを掴みそれに耐えるが、更なる難関が塩田を襲う。
「?!」
──どこ触っているんだ。
そんなとこ……。
彼が親指の腹で、塩田の最奥の蕾をクニクニと刺激する。
ちゅるッと鈴口を吸い上げられ、耐えられなくなった塩田は、
「あ……んんッ」
欲望のままに熱を放つ。
それを満足気に見ていた彼は、塩田の両股を大きく広げると最奥の蕾に舌を這わせ始める。達ったばかりの塩田は身体に力が入らず、されるがまま羞恥を受け入れるしかない。
「や……」
「嫌じゃないだろう? 塩田が早くしようと言ったんだから」
──でも、そんなとこ舐めるなんて、聞いてない。
「いい子だ」
再び塩田自身に指を絡めながら、人差し指と中指で蕾を広げ中に舌を差し入れる皇。
「んん……ッ」
塩田は声を抑えるので精一杯だった。
これが自分の望んだことなのだと言われたら、もう抗議などできはしない。
蕾を刺激するのが舌から指に変わる頃、塩田は再び熱を放っていた。
塩田は皇が手のひらに硬質な透明なジェルを垂らすのを、ぼんやりと眺める。
──どこが下手なんだよ。
充分上手いぞ。
女性と男性はきっと違う。
良いところも違のだろうから、下手なのも仕方ないと言えた。
相手に聞かないと分からない部分も多いだろう。
「力、抜いて」
塩田はされるがまま足を広げられる。
「あッ……」
彼の節ばった中指がゆっくりと塩田の中を犯していく。入り口を押し開きながら。
「これから、ここで俺を覚えるんだよ、塩田」
それがどういう意味か分からずにいた。そんなところで、何を覚えるというのか?
甘い甘い二人の夜はまだ始まったばかりだ。
表情のくるくる変わる皇は、塩田にとって異星人のようだ。
何故そんなことで怒るのか分からないし、嬉しそうにするのか、不安そうにするのか分からない。強いのか弱いのか、繊細なのか尊大なのか分かり辛いと思うこともある。
──それに比べると、電車や板井は付き合いやすい。
露わになった塩田の肌をゆっくりと確かめるように、さらりとした皇の手が滑っていく。
童顔な顔に似合わず引き締まった身体に、割れた腹筋。陶器のような白い滑らかな肌をしているのにも関わらず、不釣り合いだ。
身長も彼の方が高い。
彼は塩田の鎖骨に唇を寄せ、強く吸う。
初めてのことにどうしていいのか分からず、戸惑っていたら両手首を抑えつけられた。
「すめら……」
唇がゆっくりと下がり、胸の突起を啄むように刺激され、塩田は唇を噛んだ。
──なんだよ、これ。
抑えつけられていた手首から彼の手が離れ、塩田自身を握りこむ。
塩田は解放された腕で口元を覆った。
「良いの?」
良い以外のなんだというのだろうか。
あえて問いかける彼に、涙目で恨みがましい瞳を向ければ、皇は驚いた顔をする。
「そっか。良いよね。ここ、こんなにしているんだし」
塩田自身を握りこんだその大きな手は、ゆるゆると根元から扱きあげては降ろしてゆく。何度も緩く、そしてきつく扱かれて塩田は快感に身を捩らせる。
「可愛い」
口元を覆う腕にちゅっと口づけると、
「待て、そんなとこ……」
塩田の制止も聞かず、塩田自身を口に含んだ。
「やめ……」
快感の波が何度も背中を突き抜ける。
シーツを掴みそれに耐えるが、更なる難関が塩田を襲う。
「?!」
──どこ触っているんだ。
そんなとこ……。
彼が親指の腹で、塩田の最奥の蕾をクニクニと刺激する。
ちゅるッと鈴口を吸い上げられ、耐えられなくなった塩田は、
「あ……んんッ」
欲望のままに熱を放つ。
それを満足気に見ていた彼は、塩田の両股を大きく広げると最奥の蕾に舌を這わせ始める。達ったばかりの塩田は身体に力が入らず、されるがまま羞恥を受け入れるしかない。
「や……」
「嫌じゃないだろう? 塩田が早くしようと言ったんだから」
──でも、そんなとこ舐めるなんて、聞いてない。
「いい子だ」
再び塩田自身に指を絡めながら、人差し指と中指で蕾を広げ中に舌を差し入れる皇。
「んん……ッ」
塩田は声を抑えるので精一杯だった。
これが自分の望んだことなのだと言われたら、もう抗議などできはしない。
蕾を刺激するのが舌から指に変わる頃、塩田は再び熱を放っていた。
塩田は皇が手のひらに硬質な透明なジェルを垂らすのを、ぼんやりと眺める。
──どこが下手なんだよ。
充分上手いぞ。
女性と男性はきっと違う。
良いところも違のだろうから、下手なのも仕方ないと言えた。
相手に聞かないと分からない部分も多いだろう。
「力、抜いて」
塩田はされるがまま足を広げられる。
「あッ……」
彼の節ばった中指がゆっくりと塩田の中を犯していく。入り口を押し開きながら。
「これから、ここで俺を覚えるんだよ、塩田」
それがどういう意味か分からずにいた。そんなところで、何を覚えるというのか?
甘い甘い二人の夜はまだ始まったばかりだ。
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