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初心者編
5・5回目の不倫 『テクニック恐るべし!』
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俺は、唇硬いから”経験済”に名前を変えた。
ちょっと自慢したいお年頃だ。
(一体、幾つなんだお前は!)
前回俺は、夫婦茶碗と不倫した。
初(*´ε`*)チュッチュを済ませ、大人の階段を一つ上ったのだ。良い経験をした。
友人の言う通り、(*´ε`*)チュッチュは硬くて、冷たい。
だがしかし、こんなところで満足はしていられない。
30歳になると魔法が使えるようになるので、それまでにはFカップ不倫を成功させたい!
(ゲーム頼みすぎる)
俺は少し未来の自分を想像した。
この名前ならFカップが向こうから近づいてくるに違いないと思いながら。
(近づいてきたのは、隣のおばちゃんと友人と少年だけだ)
『きゃっ! 経験済みなのね。素敵♡ わたしと不倫しなーい?』
(そんな奴いるか!)
『ふふふ。大人の男だろ。今夜は寝かせないぜ』
(DTの言う言葉とは到底思えないが)
「ああ、想像しただけで興奮するぜ!」
(ただのキチガイ以外の何物でもない)
時刻を確認する。夜中の1時。
この時間なら子供もいないはず。
前回の少年は、あんな時間にどこに行っていたのやら。
俺は意気揚々とすごろくの箱を開けた。
前回の場所に転生され、未だ家の近くなことに驚いた。
(そりゃそうだ。右にしか進まないのだから)
───深夜1時。今宵も俺は三歩行く。
『ようこそ経験済、三歩の世界へ』
なかなか良い響きだ。
さてどっちに行こうか。
前を見る。
道路工事のお兄さんたちがいる。
(年末が近づいてくると、毎年こうだ)
後ろを見る。
何故か犬の散歩をしているお嬢さんがいる。
大丈夫なのか? こんな時間に出歩いて。
(彼は未だに気づいていないが、升目の先にいるのは全員、現実世界の人間をコピーしたイベント要員のNPCである)
右を見る。
相変わらず、おとんが居る。
うちのおとんは一体、毎日何をしているんだろうか。とても気になる。エンカウントしてみたい。
いや、しかし。狙うのはFカップ。
左を見た。Fカップ美女がいる。
「うおおおおおお!」
今日こそ、今日こそ決めてやるぜ。
(いつ決めれることやら)
俺は前回、前々回のことを反省し、ダッシュで飛びかかることにした。
「ええい! ままよ」
誰にも邪魔はさせるものか。
『経験済み、左に三歩進みます』
そう、思った時だった。
「ピピーっ! そこ、危ないから走っちゃダメ」
俺は工事現場の黒髪爽やかイケメン交通誘導のお兄さんに声をかけられた。 とてつもなく嫌な予感がする。
『経験済み、エンカウントしました。経験済み、イベント発生です。経験済み、おめでとう』
嫌な予感が的中。
「OH! NOOOOO!!!!」
俺は膝をつき、地面に額を打ち付け悶絶。
「ちょっと君、大丈夫?」
俺は黒髪爽やかイケメン交通誘導のお兄さんと、不倫した。
彼は既婚歴3年。
「全然、だいじょばない……」
だがしかしこんな機会は滅多にない。
相手はイケメンな上に既婚歴3年。
さぞかし、経験豊富に違いない!
これは、F カップと不倫するための時にも、知識を仕入れておくべきでは?
俺は、交通誘導のお兄さんを質問攻めにしてみた。
「あ、あの。質問などよろしいでしょうか?」
彼はマグ“カップ“でお茶を飲んでいる。
「どうぞ」
「あのですね。初体験について伺いたいのですが。実際、どうなんです?」
俺はおどおどしながら、問いかける。
何せ、昨日初(*´ε`*)チュッチュを済ませたばかり。緊張が走る。
「え、体験済みじゃないの?」
「いや。これは別の体験を……ゴニョゴニョ」
「なるほど。初めてか。あの日はたしか、先輩が遅刻してきてさ」
「先輩?!」
イケメンは違うな。初体験から3人で?!
「初めてだから、かってもわからず大忙しで」
ん? 忙しい? 準備なんかかな?
「流れが滞っちゃって。大渋滞よ」
「ふむふむ」
入らないということだろうか?
「こっちが、早く行けって言ってるのに」
「イケと?」
だんだん興奮してきた!
「全然行ってくれなくて。まあ、初めてだから下手なのは分かるが」
「イケメンでも初めては下手なんですね!」
「イケメン、関係ある? 経験じゃない? やっぱりベテランは、上手いよ。どんどんスムーズに行くし」
ベテラン恐るべし!
なんたるテクニシャン。おおっと、鼻血が出そうだ。
「まあ、その後先輩来てくれたから、なんとかなったけど。初から朝まででさ、ほんと疲れたよ」
朝まで?! 頑張りすぎじゃないのか?
「腰、強いんですね」
「え? 腰? 腕だろ(疲れるの)」
「腕!」
テクニック的な?
「まあでも、順番に休憩するから」
「順番に?」
待てまて、女性が休憩してるときは、男二人?
「初だからって、一人で休憩は取れないだろ」
「そういうものなんですね」
初体験、奥深し!
俺は、初体験の知識を手にいれた!
「体験したいときは、声かけてくれたら教えるから」
なんて、親切な!
「是非、お願いします!」
(交通誘導の話だぞ。大丈夫か?)
俺は知識を手に入れ、名前を変えようと思ったのだった。
ちょっと自慢したいお年頃だ。
(一体、幾つなんだお前は!)
前回俺は、夫婦茶碗と不倫した。
初(*´ε`*)チュッチュを済ませ、大人の階段を一つ上ったのだ。良い経験をした。
友人の言う通り、(*´ε`*)チュッチュは硬くて、冷たい。
だがしかし、こんなところで満足はしていられない。
30歳になると魔法が使えるようになるので、それまでにはFカップ不倫を成功させたい!
(ゲーム頼みすぎる)
俺は少し未来の自分を想像した。
この名前ならFカップが向こうから近づいてくるに違いないと思いながら。
(近づいてきたのは、隣のおばちゃんと友人と少年だけだ)
『きゃっ! 経験済みなのね。素敵♡ わたしと不倫しなーい?』
(そんな奴いるか!)
『ふふふ。大人の男だろ。今夜は寝かせないぜ』
(DTの言う言葉とは到底思えないが)
「ああ、想像しただけで興奮するぜ!」
(ただのキチガイ以外の何物でもない)
時刻を確認する。夜中の1時。
この時間なら子供もいないはず。
前回の少年は、あんな時間にどこに行っていたのやら。
俺は意気揚々とすごろくの箱を開けた。
前回の場所に転生され、未だ家の近くなことに驚いた。
(そりゃそうだ。右にしか進まないのだから)
───深夜1時。今宵も俺は三歩行く。
『ようこそ経験済、三歩の世界へ』
なかなか良い響きだ。
さてどっちに行こうか。
前を見る。
道路工事のお兄さんたちがいる。
(年末が近づいてくると、毎年こうだ)
後ろを見る。
何故か犬の散歩をしているお嬢さんがいる。
大丈夫なのか? こんな時間に出歩いて。
(彼は未だに気づいていないが、升目の先にいるのは全員、現実世界の人間をコピーしたイベント要員のNPCである)
右を見る。
相変わらず、おとんが居る。
うちのおとんは一体、毎日何をしているんだろうか。とても気になる。エンカウントしてみたい。
いや、しかし。狙うのはFカップ。
左を見た。Fカップ美女がいる。
「うおおおおおお!」
今日こそ、今日こそ決めてやるぜ。
(いつ決めれることやら)
俺は前回、前々回のことを反省し、ダッシュで飛びかかることにした。
「ええい! ままよ」
誰にも邪魔はさせるものか。
『経験済み、左に三歩進みます』
そう、思った時だった。
「ピピーっ! そこ、危ないから走っちゃダメ」
俺は工事現場の黒髪爽やかイケメン交通誘導のお兄さんに声をかけられた。 とてつもなく嫌な予感がする。
『経験済み、エンカウントしました。経験済み、イベント発生です。経験済み、おめでとう』
嫌な予感が的中。
「OH! NOOOOO!!!!」
俺は膝をつき、地面に額を打ち付け悶絶。
「ちょっと君、大丈夫?」
俺は黒髪爽やかイケメン交通誘導のお兄さんと、不倫した。
彼は既婚歴3年。
「全然、だいじょばない……」
だがしかしこんな機会は滅多にない。
相手はイケメンな上に既婚歴3年。
さぞかし、経験豊富に違いない!
これは、F カップと不倫するための時にも、知識を仕入れておくべきでは?
俺は、交通誘導のお兄さんを質問攻めにしてみた。
「あ、あの。質問などよろしいでしょうか?」
彼はマグ“カップ“でお茶を飲んでいる。
「どうぞ」
「あのですね。初体験について伺いたいのですが。実際、どうなんです?」
俺はおどおどしながら、問いかける。
何せ、昨日初(*´ε`*)チュッチュを済ませたばかり。緊張が走る。
「え、体験済みじゃないの?」
「いや。これは別の体験を……ゴニョゴニョ」
「なるほど。初めてか。あの日はたしか、先輩が遅刻してきてさ」
「先輩?!」
イケメンは違うな。初体験から3人で?!
「初めてだから、かってもわからず大忙しで」
ん? 忙しい? 準備なんかかな?
「流れが滞っちゃって。大渋滞よ」
「ふむふむ」
入らないということだろうか?
「こっちが、早く行けって言ってるのに」
「イケと?」
だんだん興奮してきた!
「全然行ってくれなくて。まあ、初めてだから下手なのは分かるが」
「イケメンでも初めては下手なんですね!」
「イケメン、関係ある? 経験じゃない? やっぱりベテランは、上手いよ。どんどんスムーズに行くし」
ベテラン恐るべし!
なんたるテクニシャン。おおっと、鼻血が出そうだ。
「まあ、その後先輩来てくれたから、なんとかなったけど。初から朝まででさ、ほんと疲れたよ」
朝まで?! 頑張りすぎじゃないのか?
「腰、強いんですね」
「え? 腰? 腕だろ(疲れるの)」
「腕!」
テクニック的な?
「まあでも、順番に休憩するから」
「順番に?」
待てまて、女性が休憩してるときは、男二人?
「初だからって、一人で休憩は取れないだろ」
「そういうものなんですね」
初体験、奥深し!
俺は、初体験の知識を手にいれた!
「体験したいときは、声かけてくれたら教えるから」
なんて、親切な!
「是非、お願いします!」
(交通誘導の話だぞ。大丈夫か?)
俺は知識を手に入れ、名前を変えようと思ったのだった。
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