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━━━━3章:優しい愛
4「約束」
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「彩都、ここ行こうか?」
聖は、コンポの置いてあるサイドボードの上に座るのが好きらしくそこに彩都は横抱きにされていた。
サイドボードの裏には窓。
お洒落なカフェカーテンで目隠しされている。
それにしても、丈夫なサイドボードだなぁ。
アッシュブラウンのアンティークなデザイン。中にはCDやら文庫サイズの本が入っていた。聖の手にした旅行雑誌を覗き込んで驚く、そこには付箋やらメモなどがたくさん貼ってあった。
「ああ、これ?久隆に借りたんだ」
「大崎くんに?」
「そそ。久隆のお父さんがいろんな人に貸す代わりにレビューを貼って貰ってるんだってさ」
確かに筆跡はバラバラ。書いた人の名前が添えられているものもある。
「ネットのレビューじゃダメなの?」
彩都が不思議に思って問いかけると
「サクラもいるし、知り合いのレビューが一番信頼できるってことなんじゃない?」
「へぇ」
「それにほら、見る人たちが仲間内だけなら裏話も遠慮なく書けるしさ」
「なるほど」
彩都は納得した。
しかし、聖の指差す所はまだ何も貼られてはいなかった。
「ここ、レビューないよ?」
「だからだよ。仲間内の誰も行ったことないなら、俺たちが行ってレビュー書こうよ」
ニコッと笑って提案する聖に彩都は、自身もワクワクしてゆくのを感じていた。
「ネットのレビュー評価も悪くないし、個室に温泉がついているんだって」
「クヌギ旅館?」
彩都は行き先の旅館名を読み上げた。
「舟盛り出るってよ」
「お魚好きッ」
「よし、予約する。楽しもうな」
彩都はコクッと頷くと、スマホでネット予約を始めた聖に片腕で抱き締められる。
「楽しみッ」
彩都は嬉しそうに聖の胸に顔を埋めた。
聖は、コンポの置いてあるサイドボードの上に座るのが好きらしくそこに彩都は横抱きにされていた。
サイドボードの裏には窓。
お洒落なカフェカーテンで目隠しされている。
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「ああ、これ?久隆に借りたんだ」
「大崎くんに?」
「そそ。久隆のお父さんがいろんな人に貸す代わりにレビューを貼って貰ってるんだってさ」
確かに筆跡はバラバラ。書いた人の名前が添えられているものもある。
「ネットのレビューじゃダメなの?」
彩都が不思議に思って問いかけると
「サクラもいるし、知り合いのレビューが一番信頼できるってことなんじゃない?」
「へぇ」
「それにほら、見る人たちが仲間内だけなら裏話も遠慮なく書けるしさ」
「なるほど」
彩都は納得した。
しかし、聖の指差す所はまだ何も貼られてはいなかった。
「ここ、レビューないよ?」
「だからだよ。仲間内の誰も行ったことないなら、俺たちが行ってレビュー書こうよ」
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「ネットのレビュー評価も悪くないし、個室に温泉がついているんだって」
「クヌギ旅館?」
彩都は行き先の旅館名を読み上げた。
「舟盛り出るってよ」
「お魚好きッ」
「よし、予約する。楽しもうな」
彩都はコクッと頷くと、スマホでネット予約を始めた聖に片腕で抱き締められる。
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