R18【同性恋愛】究極純愛♡僕日『don't let go~偽りでもいいから~』【サブキャラloveスト3】

crazy’s7@体調不良不定期更新中

文字の大きさ
上 下
18 / 53
━━━━3章:優しい愛

4「約束」

しおりを挟む
 


 俺を咲樹から受け取ったレイは、下へは降ろさずに、そのまま自分の腕に座らせるように俺を抱える。
 咲樹は、自力でガルムからヒラリと降りた。
「何であの状況で普通にしてられるのよ」
 咲樹がレイを睨む。
 あの状況?
「獣化してると、風の抵抗とかあまり感じなくなるんです」
 風の抵抗?話が全然見えないのだが。
 とりあえず、そろそろ降ろして欲しい。

「新幹線のかと思ったわよ!」
「目も開けてられないって、危うく首から上がなくなるとこだったじゃん!」
「あのスピードじゃ、ただの枝も凶器よ!」
「貧弱な召喚師サモナーじゃ、呼吸困難必至じゃんか!オレの事も少しは考えてあげて!」

 けたたましく話すミロとココアに、何かはわからないが大変だった事だけは理解した。
 でもミロ、貧弱ではないよな。前に舞闘家からサモナーに転職したって言ってたし。
「オレちゃんの舞闘家は、ココアの武闘家と違って、優雅に舞うように戦うんだよ」と自慢げに言ってたよな。
 その後、ココアが自分の一撃必殺の素晴らしさを延々と語って、二人で戦闘談義してたよな。
 ウザい酔っ払い二人の面倒を、オーベに押し付けたのでよく覚えている。


 ワイワイとが話していると、衛兵が一人、コッソリと近付いて来る。
 目が合った。
「あの~、それで話を聞いても良いですかね?」
 多分責任者なのだろう。他の衛兵よりも鎧がちょっと豪華だ。
 頷いてみせると、衛兵の視線がリルへ向く。
 そうだよな。見た事のない魔獣モンスターだし、ガルムよりも大きい魔獣なんてでは見ないだろう。

「すまん。もっと街から離れた所で一度止まるつもりだったのだが……」
 俺の予想以上に速かった。車位のスピードかと思いきや、ココアの言葉を引用すると新幹線並みだったらしい。
「これは、俺の従魔だ。これからギルドに登録する」
 俺の言葉に合わせて、リルがペコリと頭を下げる。空気を読む事はできるらしい。

「身分証はお持ちでいらっしゃいますでしょうか?」
 ちょ、言葉遣いが更に馬鹿丁寧に!
 ギルドカードを渡すと、既に見慣れた行動をされる。だから、何度見直しても年齢は変わらないっての。
 いっそ現実リアルの免許証みたいに、写真付きにした方が良いのじゃないか?
「お返しいたします」
 両手でカードを返された。

「このまま冒険者ギルドの方へ、おいでになられますでしょうか?」
「そのつもりだ。それから、俺はただの冒険者だから、その言葉遣いはやめてくれ」
 背筋がムズムズするから、その馬鹿丁寧な言葉遣いはやめて欲しい。
「いや、しかし……」
 衛兵の視線がチラリとリルを見る。ガルムは先程の伏せ状態で大人しくしているからか、衛兵の今の関心はリルだけだ。
 そのリルは、初めて見るものに興味津々なのか、お座り状態で周りをキョロキョロ見回し、目をキラキラさせている。
 これがはたから見たら、獲物を狙うギラギラした目に見えているのかもしれんが……


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

アルバイトで実験台

夏向りん
BL
給料いいバイトあるよ、と教えてもらったバイト先は大人用玩具実験台だった! ローター、オナホ、フェラ、玩具責め、放置、等々の要素有り

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

カテーテルの使い方

真城詩
BL
短編読みきりです。

催眠アプリ(???)

あずき
BL
俺の性癖を詰め込んだバカみたいな小説です() 暖かい目で見てね☆(((殴殴殴

処理中です...