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1──勘違いとすれ違い
♡10『自分が分からない』R
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****side:久隆
「んんッ」
「気持ちいいの?」
一所懸命声を我慢しようと口元を抑える咲夜が可愛くて、その手に口づける。咲夜は潤んだ瞳で久隆を見つめ、コクコクと頷いた。
──ほんと可愛い。
なんで、そんなに……。
「んッ……はあッ」
ぎゅっとしがみつく彼をしたから突き上げる。
「咲夜、一緒にイきたい」
合わさる肌が心地よくて、ずっとこうして居たいけれどそろそろ限界のようだ。再び彼自身に指を絡め上下に扱いてやると、我慢できなくなったのか声を漏らす。
「んッ…久隆ッ」
久隆は彼を強く抱き締める。
「あああッ」
「可愛い、イっていいんだよ」
「くりゅ…すき…」
ぽろっと涙を溢す彼に深く口づけた。
****
──はあ……。
なんでこんなことに。
久隆はベットの脇に腰掛け、頭を抱えていた。咲夜が好きだ。
でも好きと迂闊にいい辛くなってしまっている、この状況。
ベッドではスヤスヤと彼が寝息を立てていた。
──慣れているみたいに振舞っちゃうし。
ちゃんと告白は出来ないし、カッコ悪い。
今更ながら、告白を渋った自分に自己嫌悪。今更好きなどと言えば身体目的のようで。
「言えるわけないじゃん」
呟いて彼の髪を撫でる。艶やかなサラサラの黒髪。触れれば先ほどの情事を思い出す。優等生で真面目そうな彼の乱れる姿。久隆に好かれたくて一所懸命厭らしく腰を振ろうと頑張る彼が、たまらなく愛しかった。
俺、咲夜をそんな風にさせるほど優れたヤツじゃない。
咲夜は美人で何でも出来て、みんなの憧れ。
久隆はため息をつくと、彼の髪にちゅっと口づける。
「俺、咲夜が大好きだよ」
呟きは届きはしない。
知れば知るほど、君が好きになる…。
嫌われないように頑張らなきゃ。
****
「うぅん…」
いつの間にかうとうとしていて、咲夜の声で目が覚める。ネコのように尻を少しあげ手をついた彼の背中からはらりと掛け布団が落ち肌が露になり、どきりとした。
「咲…夜」
思わず手を伸ばし胸を撫でる。
『くりゅ…うんッ…あああッ』
『ここいいの?』
『んッ…きもちッ…』
触れたとたん蘇る、情事の記憶。
「久隆?」
驚く彼を組み伏せその唇を奪う。腿の手を這わせ深く口づける。
「んんッ…」
首筋に舌を這わせ鎖骨に吸い付く。
咲夜が欲しい。
頭おかしくなる。
「久隆どうし…やああんッ」
胸の突起を舐め上げ、咲夜を見つめた。手にはジェルのボトル。
犯したい。
咲夜が欲しくて堪らない。
「んッ…はああッ」
「力抜いて」
「んんッ」
くぷぷっと蕾に久隆の指を飲み込んでゆく。
「あああッ」
「きもちい?可愛いよ、咲夜」
「くりゅ…ッ」
指を出し入れしながら何度も口づける。
「さっきもしたのに…」
「ごめん、咲夜が欲しい」
久隆の言葉に彼は嬉しそうな表情をした。
「うんッ…いいよ」
自分はオカシイ。さっきしたばかりなのに…。
「久隆好きッ」
喉元に口づけながら彼の腿の裏に手をあて持ち上げ自分自身を蕾に押し当てる。
堕ちて行く、どこまでも。
絡まりあって、抱き合って。
「んんッ」
「気持ちいいの?」
一所懸命声を我慢しようと口元を抑える咲夜が可愛くて、その手に口づける。咲夜は潤んだ瞳で久隆を見つめ、コクコクと頷いた。
──ほんと可愛い。
なんで、そんなに……。
「んッ……はあッ」
ぎゅっとしがみつく彼をしたから突き上げる。
「咲夜、一緒にイきたい」
合わさる肌が心地よくて、ずっとこうして居たいけれどそろそろ限界のようだ。再び彼自身に指を絡め上下に扱いてやると、我慢できなくなったのか声を漏らす。
「んッ…久隆ッ」
久隆は彼を強く抱き締める。
「あああッ」
「可愛い、イっていいんだよ」
「くりゅ…すき…」
ぽろっと涙を溢す彼に深く口づけた。
****
──はあ……。
なんでこんなことに。
久隆はベットの脇に腰掛け、頭を抱えていた。咲夜が好きだ。
でも好きと迂闊にいい辛くなってしまっている、この状況。
ベッドではスヤスヤと彼が寝息を立てていた。
──慣れているみたいに振舞っちゃうし。
ちゃんと告白は出来ないし、カッコ悪い。
今更ながら、告白を渋った自分に自己嫌悪。今更好きなどと言えば身体目的のようで。
「言えるわけないじゃん」
呟いて彼の髪を撫でる。艶やかなサラサラの黒髪。触れれば先ほどの情事を思い出す。優等生で真面目そうな彼の乱れる姿。久隆に好かれたくて一所懸命厭らしく腰を振ろうと頑張る彼が、たまらなく愛しかった。
俺、咲夜をそんな風にさせるほど優れたヤツじゃない。
咲夜は美人で何でも出来て、みんなの憧れ。
久隆はため息をつくと、彼の髪にちゅっと口づける。
「俺、咲夜が大好きだよ」
呟きは届きはしない。
知れば知るほど、君が好きになる…。
嫌われないように頑張らなきゃ。
****
「うぅん…」
いつの間にかうとうとしていて、咲夜の声で目が覚める。ネコのように尻を少しあげ手をついた彼の背中からはらりと掛け布団が落ち肌が露になり、どきりとした。
「咲…夜」
思わず手を伸ばし胸を撫でる。
『くりゅ…うんッ…あああッ』
『ここいいの?』
『んッ…きもちッ…』
触れたとたん蘇る、情事の記憶。
「久隆?」
驚く彼を組み伏せその唇を奪う。腿の手を這わせ深く口づける。
「んんッ…」
首筋に舌を這わせ鎖骨に吸い付く。
咲夜が欲しい。
頭おかしくなる。
「久隆どうし…やああんッ」
胸の突起を舐め上げ、咲夜を見つめた。手にはジェルのボトル。
犯したい。
咲夜が欲しくて堪らない。
「んッ…はああッ」
「力抜いて」
「んんッ」
くぷぷっと蕾に久隆の指を飲み込んでゆく。
「あああッ」
「きもちい?可愛いよ、咲夜」
「くりゅ…ッ」
指を出し入れしながら何度も口づける。
「さっきもしたのに…」
「ごめん、咲夜が欲しい」
久隆の言葉に彼は嬉しそうな表情をした。
「うんッ…いいよ」
自分はオカシイ。さっきしたばかりなのに…。
「久隆好きッ」
喉元に口づけながら彼の腿の裏に手をあて持ち上げ自分自身を蕾に押し当てる。
堕ちて行く、どこまでも。
絡まりあって、抱き合って。
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