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1──勘違いとすれ違い
♡8『運命の関係』【R】
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****side:咲夜
「んんッ」
ベッドの上で互いの熱を分け合うように抱き締め合いながら、何度も口づけを交わす。久隆は不安そうに先ほどから瞳を揺らしていた。サイドテーブルに置かれた準備、先ほど勉強のために観た、なまなましい動画。
”挿れるのは久隆だから大丈夫だよ”
優しく囁いて髪を撫で、なんとかその気にさせた。
蕾に濃厚なジェルと共に挿入された彼の指。自分で準備するよと言ったが、彼がしたいといい始めたのでそれに甘える。しかし舐めたいというのは断った。それはさすがにプライドが許さない。
「はあッ……」
「気持ちいい?」
心配そうに問う久隆にニコッと微笑みかけると、彼は頬を赤らめた。
「咲夜の肌スベスベ」
蕾をほぐしながら、わき腹や胸を撫でられる。
「綺麗……」
彼はそういって徐おもむろに咲夜の胸の飾りに舌を這わせ始めた。
「んんッ……あ──……」
甘い声が漏れてしまい思わず口元を押さえる。
──…恥ずかしいッ……。
久隆の前では余裕でいたいのに。
「感じるんだね、可愛い」
ハッとして久隆の方に目を向けると彼は何だか様子が違っていて。
「咲夜って、いつもカッコ良くて優等生で」
素肌を撫でていた手で咲夜自身を握り込んだ、咲夜は制止しようとしたが。
「何でも出来て余裕綽々という感じでさ」
「久隆……やめッ」
「征服欲掻き立てるよね」
「んんッ……だめッ……」
そこにいたのは男オスの本能をむき出しにした彼であり、望んでいた形とは少し違っていた。
「い……やぁ……ッ」
鈴口を舐め上げられ理性を手放しそうになる。
「何がイヤ? 気持ちいの間違いでしょ?」
それはゲーム内で逢った時の印象と同じ。もし咲夜が大崎一族と姫川一族の運命の関係について知っていたなら、納得のいくものであったはずだが、彼を二重人格のように感じてしまっていた。
****
「やあッ…だめぇッ」
「理性なんて手放してしまえよ」
「うぅ……んッ……──…ああッ……すっちゃ……だめッ」
「何がダメなの? こんなによがりまくってるクセに」
彼の手は咲夜自身を握り込み、根元から上へ下へと扱いてゆく。
──やだっ。
こんなの自分じゃないッ。
「んんんッ」
甘い声が漏れ、必死に口元を押さえるがどうにもならない。久隆は咲夜の変化を楽しんでいるようだった。
「咲夜のエッチな声、可愛いよ?」
「んッ……こんなのちがっ……」
「へえ? 俺とエッチしたいんでしょ?」
「ひあッ」
ぐいっと腰を持ち上げられ双丘を拡げられる。まさか舐められるとは思っていなかったのでダイレクトに快感が声になってしまった。
「んんッ……やあッ……もッ……やあッ……──」
むちゅむちゅとしつこく舌を這わされ、中まで舌に犯されて咲夜は目を潤ませる。感じすぎてしまうことで、男としてのプライドをズタズタにされるような羞恥が襲う。
「凄くエッチな声」
「ひっく……」
「泣いてるの?」
あまりの恥ずかしさにしゃくりあげれば、彼に顔を覗き込まれ、
「俺に犯されたいんだろ?」
と囁かれる。
ベビーフェイスで自分より背が低く華奢な彼に良いように身体を開かれて悔しくてたまらなかった。
「ねえ? 咲夜」
あんなに可愛らしく自分に快感に導かれ甘い声をあげていた彼が、こんな言葉攻めするなんて聞いてない。咲夜の目元に口づけ、彼は微笑んだ。
「俺で感じまくって堕ちちゃえよ」
「あッ……」
いつの間にか彼はジェルを手に垂らし、その指を咲夜の蕾に宛がっていた。
「咲夜の初めて、奪ってあげる」
「んんッ」
「望み通り俺が」
「あああッ……──」
全てが計算外だった。ゆっくりと丁寧に解されてゆく蕾。砕かれたプライド。しかし、甘い。全てが蕩けるように甘美で、彼に夢中になってしまっていた。
──どうかしてる。
でも、好きだ。前よりずっと……久隆が好き。
俺、変。
****
「咲夜……」
「はあッ……んんッ……──……やんッ」
「ねえ、音聞こえる?」
耳元に快感への囁き。咲夜の蕾からぷちゅッぷちゅッと濡れた厭らしい音がしていた。目に涙を溜めて久隆を見つめると、ニコッと微笑んで口づけをくれる。もっと、と言うように彼の首に腕を絡めた。
──気持ちい……。
意識、飛びそう。
「ねえ、ほんとに初めて? 凄く感じまくってるけど」
「んんッ……久隆が初めて……ッ」
「じゃあ、自分で弄ってたの?」
その質問にはさすがに頬を染める。
「するわけッ……な……ひあッ……やあ……──んんッ」
「じゃあ、咲夜のこんなエッチな姿見られるの、俺だけなんだ」
彼が少し俯き加減で、凄く嬉しそうな顔した。
──か、可愛い!
久隆、可愛すぎる。
咲夜はその笑顔に悩殺される。
そして可笑しな考えが頭を過ぎってしまった。
──久隆はエッチな子が好きなのかな?
俺の虜にしたい。
久隆に好かれたい。
俺以外の人なんて眼中無くなるくらい夢中にさせたい。
「久隆……」
「うん?」
「挿れてよ……」
「え?」
驚く久隆に口づけ、上目遣いで
「欲しいの」
と、厭らしく誘う。
「俺の初めて、奪ってくれるんでしょ?」
久隆が嬉しそうな顔をした意味を受け取り間違った咲夜は彼をいざなうのだった。
「んんッ」
ベッドの上で互いの熱を分け合うように抱き締め合いながら、何度も口づけを交わす。久隆は不安そうに先ほどから瞳を揺らしていた。サイドテーブルに置かれた準備、先ほど勉強のために観た、なまなましい動画。
”挿れるのは久隆だから大丈夫だよ”
優しく囁いて髪を撫で、なんとかその気にさせた。
蕾に濃厚なジェルと共に挿入された彼の指。自分で準備するよと言ったが、彼がしたいといい始めたのでそれに甘える。しかし舐めたいというのは断った。それはさすがにプライドが許さない。
「はあッ……」
「気持ちいい?」
心配そうに問う久隆にニコッと微笑みかけると、彼は頬を赤らめた。
「咲夜の肌スベスベ」
蕾をほぐしながら、わき腹や胸を撫でられる。
「綺麗……」
彼はそういって徐おもむろに咲夜の胸の飾りに舌を這わせ始めた。
「んんッ……あ──……」
甘い声が漏れてしまい思わず口元を押さえる。
──…恥ずかしいッ……。
久隆の前では余裕でいたいのに。
「感じるんだね、可愛い」
ハッとして久隆の方に目を向けると彼は何だか様子が違っていて。
「咲夜って、いつもカッコ良くて優等生で」
素肌を撫でていた手で咲夜自身を握り込んだ、咲夜は制止しようとしたが。
「何でも出来て余裕綽々という感じでさ」
「久隆……やめッ」
「征服欲掻き立てるよね」
「んんッ……だめッ……」
そこにいたのは男オスの本能をむき出しにした彼であり、望んでいた形とは少し違っていた。
「い……やぁ……ッ」
鈴口を舐め上げられ理性を手放しそうになる。
「何がイヤ? 気持ちいの間違いでしょ?」
それはゲーム内で逢った時の印象と同じ。もし咲夜が大崎一族と姫川一族の運命の関係について知っていたなら、納得のいくものであったはずだが、彼を二重人格のように感じてしまっていた。
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「やあッ…だめぇッ」
「理性なんて手放してしまえよ」
「うぅ……んッ……──…ああッ……すっちゃ……だめッ」
「何がダメなの? こんなによがりまくってるクセに」
彼の手は咲夜自身を握り込み、根元から上へ下へと扱いてゆく。
──やだっ。
こんなの自分じゃないッ。
「んんんッ」
甘い声が漏れ、必死に口元を押さえるがどうにもならない。久隆は咲夜の変化を楽しんでいるようだった。
「咲夜のエッチな声、可愛いよ?」
「んッ……こんなのちがっ……」
「へえ? 俺とエッチしたいんでしょ?」
「ひあッ」
ぐいっと腰を持ち上げられ双丘を拡げられる。まさか舐められるとは思っていなかったのでダイレクトに快感が声になってしまった。
「んんッ……やあッ……もッ……やあッ……──」
むちゅむちゅとしつこく舌を這わされ、中まで舌に犯されて咲夜は目を潤ませる。感じすぎてしまうことで、男としてのプライドをズタズタにされるような羞恥が襲う。
「凄くエッチな声」
「ひっく……」
「泣いてるの?」
あまりの恥ずかしさにしゃくりあげれば、彼に顔を覗き込まれ、
「俺に犯されたいんだろ?」
と囁かれる。
ベビーフェイスで自分より背が低く華奢な彼に良いように身体を開かれて悔しくてたまらなかった。
「ねえ? 咲夜」
あんなに可愛らしく自分に快感に導かれ甘い声をあげていた彼が、こんな言葉攻めするなんて聞いてない。咲夜の目元に口づけ、彼は微笑んだ。
「俺で感じまくって堕ちちゃえよ」
「あッ……」
いつの間にか彼はジェルを手に垂らし、その指を咲夜の蕾に宛がっていた。
「咲夜の初めて、奪ってあげる」
「んんッ」
「望み通り俺が」
「あああッ……──」
全てが計算外だった。ゆっくりと丁寧に解されてゆく蕾。砕かれたプライド。しかし、甘い。全てが蕩けるように甘美で、彼に夢中になってしまっていた。
──どうかしてる。
でも、好きだ。前よりずっと……久隆が好き。
俺、変。
****
「咲夜……」
「はあッ……んんッ……──……やんッ」
「ねえ、音聞こえる?」
耳元に快感への囁き。咲夜の蕾からぷちゅッぷちゅッと濡れた厭らしい音がしていた。目に涙を溜めて久隆を見つめると、ニコッと微笑んで口づけをくれる。もっと、と言うように彼の首に腕を絡めた。
──気持ちい……。
意識、飛びそう。
「ねえ、ほんとに初めて? 凄く感じまくってるけど」
「んんッ……久隆が初めて……ッ」
「じゃあ、自分で弄ってたの?」
その質問にはさすがに頬を染める。
「するわけッ……な……ひあッ……やあ……──んんッ」
「じゃあ、咲夜のこんなエッチな姿見られるの、俺だけなんだ」
彼が少し俯き加減で、凄く嬉しそうな顔した。
──か、可愛い!
久隆、可愛すぎる。
咲夜はその笑顔に悩殺される。
そして可笑しな考えが頭を過ぎってしまった。
──久隆はエッチな子が好きなのかな?
俺の虜にしたい。
久隆に好かれたい。
俺以外の人なんて眼中無くなるくらい夢中にさせたい。
「久隆……」
「うん?」
「挿れてよ……」
「え?」
驚く久隆に口づけ、上目遣いで
「欲しいの」
と、厭らしく誘う。
「俺の初めて、奪ってくれるんでしょ?」
久隆が嬉しそうな顔をした意味を受け取り間違った咲夜は彼をいざなうのだった。
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※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
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