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4『交わる愛と想い』
6 甘い嫉妬と独占欲【R】
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****side■唯野(課長)
これで俺は板井のもの。
板井は俺のもの。
そんなことを思いながら、快感に身を任せる。
好きな人と抱き合うのは、こんなに幸せなのだと思いながら。
「板井……ッ」
名前を呼んで、確かめて。
奥に熱を感じて。
その存在の全てを体で感じる。
優しい瞳とかち合って、頬を染めれば、優しいキス。
こんなに幸せでいいのだろうかと、その首に腕を絡める。
甘い音楽と卑猥な音が部屋に満ちて、自分たちだけがこの世に存在しているのではないかというような錯覚に陥った。
胸を這う手は、まるで欲情をなぞるようにゆっくりと動いていく。
これからずっと愛する彼と添い遂げられるなら、今までの辛い日々も悪くないと思えた。
きっと音楽と熱に酔っているのだ。
スピーカーから流れる、college girl。
囁くようなLove to you。
まるで心を包み込むように、甘く優しく囁く。
「んッ……」
耳たぶを甘噛みされ、ゆっくりと奥まで彼自身が入ってくる。その度、締め付けてしまう自分に羞恥を感じながら、快感に身を捩る。
首筋を這う舌。全てが丁寧で、愛されているのだと改めて実感した。
「修二」
名前を呼ばれる度、蕩けそうになる。
うっとりしているとぎゅっと抱きしめられ、
「騎乗位でしましょうか」
と提案された。
抱かれるのも初めてなのに、そんなことが出来るのだろうかと不安に思っていると、
「そのまましがみついていて」
と言われる。
唯野は返事の代わりにぎゅっとしがみつく。
「ああ……ッ」
引っ張り起された唯野は更に深く彼を感じて、思わず甘い声を漏らす。
「いいですか?」
それは動いてという意味ではなく、気持ちいいのか? という問いだった。
唯野は巧く返事が出来ないままに、コクコクと頷く。
すると彼はじっと唯野を見つめ、そっと口づけた。唯野がそのキスに夢中になりだすと、彼の利き手が唯野自身に伸びる。
「や……ッ」
「嫌じゃないでしょ」
彼の指が唯野自身に絡まり、根元から上下を始めた。
「板井……俺ばっか」
涙目で上目遣いに抗議をすれば、可愛いと再び口づけられる。
「いっぱいイイ事しましょうね」
「ん……ッ」
どっちが年上なんだかわからないなと思いながらも、彼に抱き着き身を任せた。
繋がる体温と心。
そこまでも溶けていきたいと思う。
世界がどんなに自分にとって残酷であっても、彼だけはここで自分に愛を注いでくれる。
「はあ……ッ……んんッ」
「俺なしじゃ、いられないようにしてあげますよ」
彼の言葉に、何を言っているんだと思った。
既に、自分は板井なしでは生きてはいけないというのに。
「あッ……」
「俺のことをあなたに刻み込む。何度でも」
まだ黒岩のことを根に持っているのだろうか?
それでも彼の甘い声に酔っていく自分がいた。嫉妬も独占欲も愛しい。全てを幸せに感じてしまっている自分は、どうかしているのだと思う。
「あの人には渡さない」
少し恨みのこもった声音に、唯野は思わずクスリと笑ってしまう。
「なんです?」
板井の不満そうな声。
「黒岩とはなんでもないって言ってるのに」
とキスを強請れば、ちゅっと口づけをくれる。
しかし、
「あの人が簡単にあきらめるはずないでしょう?」
とムッとした。
「俺は板井しか欲しくないよ」
ため息と共に出る本音。唯野の言葉に彼は瞬きをした。
「あッ……ちょ……んんッ」
少し意地悪な表情をしたかと思うと、彼が唯野の良いところを刺激する。
「そんなにしたら……達っちゃ……」
激しく唯野自身を扱かれ、唇を塞がれた。
直前に、
『修二、達くところ、見せて』
と耳元で囁かれたような気がしたのだった。
これで俺は板井のもの。
板井は俺のもの。
そんなことを思いながら、快感に身を任せる。
好きな人と抱き合うのは、こんなに幸せなのだと思いながら。
「板井……ッ」
名前を呼んで、確かめて。
奥に熱を感じて。
その存在の全てを体で感じる。
優しい瞳とかち合って、頬を染めれば、優しいキス。
こんなに幸せでいいのだろうかと、その首に腕を絡める。
甘い音楽と卑猥な音が部屋に満ちて、自分たちだけがこの世に存在しているのではないかというような錯覚に陥った。
胸を這う手は、まるで欲情をなぞるようにゆっくりと動いていく。
これからずっと愛する彼と添い遂げられるなら、今までの辛い日々も悪くないと思えた。
きっと音楽と熱に酔っているのだ。
スピーカーから流れる、college girl。
囁くようなLove to you。
まるで心を包み込むように、甘く優しく囁く。
「んッ……」
耳たぶを甘噛みされ、ゆっくりと奥まで彼自身が入ってくる。その度、締め付けてしまう自分に羞恥を感じながら、快感に身を捩る。
首筋を這う舌。全てが丁寧で、愛されているのだと改めて実感した。
「修二」
名前を呼ばれる度、蕩けそうになる。
うっとりしているとぎゅっと抱きしめられ、
「騎乗位でしましょうか」
と提案された。
抱かれるのも初めてなのに、そんなことが出来るのだろうかと不安に思っていると、
「そのまましがみついていて」
と言われる。
唯野は返事の代わりにぎゅっとしがみつく。
「ああ……ッ」
引っ張り起された唯野は更に深く彼を感じて、思わず甘い声を漏らす。
「いいですか?」
それは動いてという意味ではなく、気持ちいいのか? という問いだった。
唯野は巧く返事が出来ないままに、コクコクと頷く。
すると彼はじっと唯野を見つめ、そっと口づけた。唯野がそのキスに夢中になりだすと、彼の利き手が唯野自身に伸びる。
「や……ッ」
「嫌じゃないでしょ」
彼の指が唯野自身に絡まり、根元から上下を始めた。
「板井……俺ばっか」
涙目で上目遣いに抗議をすれば、可愛いと再び口づけられる。
「いっぱいイイ事しましょうね」
「ん……ッ」
どっちが年上なんだかわからないなと思いながらも、彼に抱き着き身を任せた。
繋がる体温と心。
そこまでも溶けていきたいと思う。
世界がどんなに自分にとって残酷であっても、彼だけはここで自分に愛を注いでくれる。
「はあ……ッ……んんッ」
「俺なしじゃ、いられないようにしてあげますよ」
彼の言葉に、何を言っているんだと思った。
既に、自分は板井なしでは生きてはいけないというのに。
「あッ……」
「俺のことをあなたに刻み込む。何度でも」
まだ黒岩のことを根に持っているのだろうか?
それでも彼の甘い声に酔っていく自分がいた。嫉妬も独占欲も愛しい。全てを幸せに感じてしまっている自分は、どうかしているのだと思う。
「あの人には渡さない」
少し恨みのこもった声音に、唯野は思わずクスリと笑ってしまう。
「なんです?」
板井の不満そうな声。
「黒岩とはなんでもないって言ってるのに」
とキスを強請れば、ちゅっと口づけをくれる。
しかし、
「あの人が簡単にあきらめるはずないでしょう?」
とムッとした。
「俺は板井しか欲しくないよ」
ため息と共に出る本音。唯野の言葉に彼は瞬きをした。
「あッ……ちょ……んんッ」
少し意地悪な表情をしたかと思うと、彼が唯野の良いところを刺激する。
「そんなにしたら……達っちゃ……」
激しく唯野自身を扱かれ、唇を塞がれた。
直前に、
『修二、達くところ、見せて』
と耳元で囁かれたような気がしたのだった。
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