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4*運命への責任
3 運命の関係【R】
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一番星が煌めきはじめ、夜のとばりが降り始めていた。
「はぁッ……」
「感じやすくなったな」
首筋に舌を這わせながら焦らすようにシャツのボタンを外し、胸に手を滑り込ませれば久隆は身を捩った。
初めて性交してから感度が少しづつ上がっているような気がして不安を覚える。
もし、他の人に久隆が触れられたら……と。
特に学校が一緒の”大里 聖”のことが気がかりだ。彼は久隆に恋慕の情を抱いているのだから。
「んんッ」
胸の飾りをいじりながら、久隆のズボンのベルトを片手で外す。久隆はキスに夢中だった。
「おにいちゃ……あああッ」
ジッパーをおろし下着の上から久隆自身を撫で上げると胸を弓なりに反らす。堪らなく可愛い。
「名前、呼べよ」
耳元で囁く。
久隆が兄弟と恋人の区別がわからないと不安に思っているのでは? と、思うことが多々ある。
先ほどだってそうだ。どんなに互いが恋人だと意識しても、兄弟であることには変わりない。
周りからただの仲の良い兄弟だと認識されるのは問題ないが、自分たちも恋人である自信を失ってしまうのだ。
「圭一……ッ」
「それでいい」
名前を呼ばれるたび、久隆を愛しく想う。
それは兄弟の愛しいではなく恋人としての想いだ。彼に欲情し自分の下で乱れさせたいと強く願ってしまう。
ズボンを下着ごと剥ぎ取ると、久隆自身を直に握り込んだ。
「久隆、横になって。舐めてあげるから」
──舐めてイかせたい。
焦らされて腰を揺らすのがとても可愛い。
久隆は欲しがるだろうか?
『挿れて』と懇願させてみたい。
「あッ……吸っちゃ……だめぇ」
腰を持ち上げ、久隆自身に舌を這わせ鈴口を吸い上げる。
可愛らしい双丘を厭らしく撫で上げ左右に開いた。
「圭一ッ……やあんッ」
「イヤって感じじゃないぞ、ほら」
指の腹で優しくそっと蕾を撫でると、久隆は声にならない声を漏らしたのだった。
『運命の恋人』か……。
惹かれ合う大崎一族と姫川一族のものは互いをそう呼んでいた。
なにもロマンチックなものじゃない、皮肉を込めてそう呼んでいるのだ。
”どんなに求め合って安らぎを感じ、互いを必要な存在だと感じても、引き裂かれる運命の恋人”だから。
物理的にならまだいい、逢う事だってできる。
しかし父は交通事故で相手を失った。夜になれば酒に溺れ、彼の遺品を胸に抱き泣き暮れる。
もうあれから七……八年だ。誰も、誰かの代わりは出来はしない。それを痛感する。
自身がそれほど辛くて苦しい想いをしているのに、何ゆえ自分を都筑に逢わせるのだろうか?
父のことが理解できない。
──まさか、俺たちの関係に気付いて……?
いや……父は大崎一族きっての天然おバカだ。
それは考え辛いな。
圭一たちの父は主催のパーティーの席で、
『トンビが鷹を産んだ』
などと言われ
『僕、こんなところから産めないよ?』
と、自身の股間を見つめ賓客を笑わせた男である。
圭一は頭痛を感じ、額を押さえた記憶が。
『あほか』
と。
「んんッ……」
カリの部分を強く吸い上げ久隆自身の根元を手で強く刺激してやると、彼は両手で口元を押さえる。
「我慢しなくていいんだぞ、久隆」
「でもッ……はあッ」
「一回じゃ足りないくらい、エッチな子にしてやるから」
「やあッ……そこ……やッ」
──なんて可愛いのだろう?
男の子の象徴を痛いくらいに張りつめらせて熱を放つのを我慢する彼は、身を捩じらせてシーツをぎゅっと掴み瞼を震わせている。自分の前でだけ厭らしくあれば良い。他の人には見せないで欲しい、こんな可愛い姿は。
「こっちも、欲しいんだろ?」
「!……ああ……んッ……♡」
圭一は煽るように久隆自身を強く緩く変化をつけ扱きながら、蕾に舌を這わせ始めた。
「はぁッ……」
「感じやすくなったな」
首筋に舌を這わせながら焦らすようにシャツのボタンを外し、胸に手を滑り込ませれば久隆は身を捩った。
初めて性交してから感度が少しづつ上がっているような気がして不安を覚える。
もし、他の人に久隆が触れられたら……と。
特に学校が一緒の”大里 聖”のことが気がかりだ。彼は久隆に恋慕の情を抱いているのだから。
「んんッ」
胸の飾りをいじりながら、久隆のズボンのベルトを片手で外す。久隆はキスに夢中だった。
「おにいちゃ……あああッ」
ジッパーをおろし下着の上から久隆自身を撫で上げると胸を弓なりに反らす。堪らなく可愛い。
「名前、呼べよ」
耳元で囁く。
久隆が兄弟と恋人の区別がわからないと不安に思っているのでは? と、思うことが多々ある。
先ほどだってそうだ。どんなに互いが恋人だと意識しても、兄弟であることには変わりない。
周りからただの仲の良い兄弟だと認識されるのは問題ないが、自分たちも恋人である自信を失ってしまうのだ。
「圭一……ッ」
「それでいい」
名前を呼ばれるたび、久隆を愛しく想う。
それは兄弟の愛しいではなく恋人としての想いだ。彼に欲情し自分の下で乱れさせたいと強く願ってしまう。
ズボンを下着ごと剥ぎ取ると、久隆自身を直に握り込んだ。
「久隆、横になって。舐めてあげるから」
──舐めてイかせたい。
焦らされて腰を揺らすのがとても可愛い。
久隆は欲しがるだろうか?
『挿れて』と懇願させてみたい。
「あッ……吸っちゃ……だめぇ」
腰を持ち上げ、久隆自身に舌を這わせ鈴口を吸い上げる。
可愛らしい双丘を厭らしく撫で上げ左右に開いた。
「圭一ッ……やあんッ」
「イヤって感じじゃないぞ、ほら」
指の腹で優しくそっと蕾を撫でると、久隆は声にならない声を漏らしたのだった。
『運命の恋人』か……。
惹かれ合う大崎一族と姫川一族のものは互いをそう呼んでいた。
なにもロマンチックなものじゃない、皮肉を込めてそう呼んでいるのだ。
”どんなに求め合って安らぎを感じ、互いを必要な存在だと感じても、引き裂かれる運命の恋人”だから。
物理的にならまだいい、逢う事だってできる。
しかし父は交通事故で相手を失った。夜になれば酒に溺れ、彼の遺品を胸に抱き泣き暮れる。
もうあれから七……八年だ。誰も、誰かの代わりは出来はしない。それを痛感する。
自身がそれほど辛くて苦しい想いをしているのに、何ゆえ自分を都筑に逢わせるのだろうか?
父のことが理解できない。
──まさか、俺たちの関係に気付いて……?
いや……父は大崎一族きっての天然おバカだ。
それは考え辛いな。
圭一たちの父は主催のパーティーの席で、
『トンビが鷹を産んだ』
などと言われ
『僕、こんなところから産めないよ?』
と、自身の股間を見つめ賓客を笑わせた男である。
圭一は頭痛を感じ、額を押さえた記憶が。
『あほか』
と。
「んんッ……」
カリの部分を強く吸い上げ久隆自身の根元を手で強く刺激してやると、彼は両手で口元を押さえる。
「我慢しなくていいんだぞ、久隆」
「でもッ……はあッ」
「一回じゃ足りないくらい、エッチな子にしてやるから」
「やあッ……そこ……やッ」
──なんて可愛いのだろう?
男の子の象徴を痛いくらいに張りつめらせて熱を放つのを我慢する彼は、身を捩じらせてシーツをぎゅっと掴み瞼を震わせている。自分の前でだけ厭らしくあれば良い。他の人には見せないで欲しい、こんな可愛い姿は。
「こっちも、欲しいんだろ?」
「!……ああ……んッ……♡」
圭一は煽るように久隆自身を強く緩く変化をつけ扱きながら、蕾に舌を這わせ始めた。
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