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四章 ━━━━【この世で一番愛しい人】
6♡『おい、待て。おまえら』2
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****♡Side・白石 奏斗(圭一の同級生)
大崎 圭一とその婚約者は揉めていた。奏斗はやれやれとと肩を竦め、二人の仲裁をしようとしたところ、タイミング悪くスマホに着信が。画面を見ると、どうやら妹のようである。
『おにいちゃああああああん!』
電話に出るなり、妹の叫び声。
「どうした?」
『マシンガン買ってえええええ』
「は?」
妹が突拍子もないことを言うのはいつものことではあるが、脈絡がなさすぎる。しかも、そんなものは買えるはずがない。銃刀法違反だ。
「またトチ狂ったこと言って」
『股は狂ってない!股が狂っているのは、あのバカ猿よおおおおおおおお!』
バカ猿とは妹、風花の同級生で生徒会副会長を務めている”鶴城 誠”のことである。妹の所属する風紀委員会の委員長である”美崎 優也”の恋人らしい。妹は異常に美崎をリスペクトしていた。
『今日こそあいつを成敗してやるのよ!』
「そんなことしたらお前が捕まるだけだぞ」
言ったところで無駄でしかないが、説得を試みる奏斗。
『お兄ちゃんは美崎先輩の貞操が危機にさらされても良いっていうの⁉』
そんなことは、知ったことではない。
『不肖、白石風花は美崎先輩の貞操を守るために風紀委員会に入ったのよ!美崎先輩の貞操を守るために産まれて来たと言っても過言じゃないの!』
母はそんなつもりで産んだ覚えはないはずである。
「しょうがないな、トイ〇らス行くか?」
『OH!NOOOOOOOOOOOOOッ!おもちゃああああああああ』
「水鉄砲でも打っとけよ」
『お兄ちゃんのばかあああああああああああ!』
これでも妹は高校二年生だ。先行きが不安である。
「シュークリーム買ってやるから、少しいい子にしてろよ」
『シュークリーム⁉黒猫のやつ⁈』
妹は何故か黒猫シリーズというものにハマっていた。どうやら美崎が好きなキャラクターらしい。アニメでも何でもないのにやたらグッズのある不思議なシリーズである。
あれ、プリンだけじゃなくシュークリームもあるのか。
「どこに売ってるんだよ」
『駅前のね…』
「面倒だから迎えに行くわ」
『風花、待つ兄』
妹は欲しいものが買ってもらえるとあって大人しくなったが、喋りがまるで電報だ。
「今から行くからいい子にして待ってろよ」
『風花、いい子』
チョロいなと思いながら電話を切り、自分の車に向かおうとした奏斗だったが…。
「おい、白石!どこ行くんだ」
すっかり圭一のことを忘れていたのである。
大崎 圭一とその婚約者は揉めていた。奏斗はやれやれとと肩を竦め、二人の仲裁をしようとしたところ、タイミング悪くスマホに着信が。画面を見ると、どうやら妹のようである。
『おにいちゃああああああん!』
電話に出るなり、妹の叫び声。
「どうした?」
『マシンガン買ってえええええ』
「は?」
妹が突拍子もないことを言うのはいつものことではあるが、脈絡がなさすぎる。しかも、そんなものは買えるはずがない。銃刀法違反だ。
「またトチ狂ったこと言って」
『股は狂ってない!股が狂っているのは、あのバカ猿よおおおおおおおお!』
バカ猿とは妹、風花の同級生で生徒会副会長を務めている”鶴城 誠”のことである。妹の所属する風紀委員会の委員長である”美崎 優也”の恋人らしい。妹は異常に美崎をリスペクトしていた。
『今日こそあいつを成敗してやるのよ!』
「そんなことしたらお前が捕まるだけだぞ」
言ったところで無駄でしかないが、説得を試みる奏斗。
『お兄ちゃんは美崎先輩の貞操が危機にさらされても良いっていうの⁉』
そんなことは、知ったことではない。
『不肖、白石風花は美崎先輩の貞操を守るために風紀委員会に入ったのよ!美崎先輩の貞操を守るために産まれて来たと言っても過言じゃないの!』
母はそんなつもりで産んだ覚えはないはずである。
「しょうがないな、トイ〇らス行くか?」
『OH!NOOOOOOOOOOOOOッ!おもちゃああああああああ』
「水鉄砲でも打っとけよ」
『お兄ちゃんのばかあああああああああああ!』
これでも妹は高校二年生だ。先行きが不安である。
「シュークリーム買ってやるから、少しいい子にしてろよ」
『シュークリーム⁉黒猫のやつ⁈』
妹は何故か黒猫シリーズというものにハマっていた。どうやら美崎が好きなキャラクターらしい。アニメでも何でもないのにやたらグッズのある不思議なシリーズである。
あれ、プリンだけじゃなくシュークリームもあるのか。
「どこに売ってるんだよ」
『駅前のね…』
「面倒だから迎えに行くわ」
『風花、待つ兄』
妹は欲しいものが買ってもらえるとあって大人しくなったが、喋りがまるで電報だ。
「今から行くからいい子にして待ってろよ」
『風花、いい子』
チョロいなと思いながら電話を切り、自分の車に向かおうとした奏斗だったが…。
「おい、白石!どこ行くんだ」
すっかり圭一のことを忘れていたのである。
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