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三章 ━━━━【君と紡ぐ永遠の愛】

9♡初めての交わり

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 ****♡Side・都筑

 大好きな彼、圭一。
 年下だけどクールでかっこよくて。
 優しくで激甘で。

「はぁッ…いいのッ♡」
 彼が欲しくて欲しくて堪らなかった。何度も奥まで突かれ、快感が駆けのぼる。やっと繋がれたのだ。

 心、全部欲しいの。
 圭一しかいらないッ。

「なんだよ、気持ちよくて堪らないのか?」
 意地悪ばかりいって都筑を煽る圭一に、何度もキスをねだる。大きく足を開かれ、彼を受け入れる自分が凄く淫乱に思えた。自分たちが知ってしまった”大崎一族と姫川家の伝承”の真実。それは姫川の人間が唯一惹かれるのが大崎一族の者だったというだけ。そのことを思い出すと、都筑は少し悲しくなる。

 運命とは違うの?
 こんなに好きなのに。

 暗い顔をしていたのだろうか。圭一が、
「どうした?」
 と都筑に問う。
「圭一さ…」
 何と返事をしていいのか迷っていると彼は、
「都筑、愛してるよ。そんな顔しないで」
 と、じっと都筑を見つめる。そんな彼に縋るように、
「これは運命…?」
 と問えば、
「俺が好きになったのは都筑だけだ。運命っていったらダメなのか?」
 と優しく聞かれ、涙が溢れた。彼は、都筑の涙を指先で拭いながら、
「初めて逢ったとき、一目惚れして以来ずっと、都筑だけ想って来たんだ。それじゃダメなのか?」
 と続けて。
「圭一さんッ…──…」
「これからもずっと、都筑だけを愛していくと誓うから。泣かないで、都筑」
 頬を撫でる彼の手が暖かくて。そっとその手に自分の手を重ねる。

 ”美の女神に愛されし男”そんなあだ名を付けられるような、素敵な彼が自分だけを愛してくれている。もう十年も。けれど…。

 ”運命”が欲しかった、彼との。
 だってそれは、大崎一族と姫川一族だけに許された、特別なものだったから。
 だから、運命が良かった。
 圭一との特別な絆が欲しかったの。

「もう、泣くなよ」
 口づけを交わすと、彼はぎゅっと抱き締めてくれる。うっとりしていると圭一は困った顔をして、
「続き、し辛いだろ」
 と溢す。都筑はその言葉にドキリとして、きゅっと奥を締め付けてしまう。すると、圭一自身が中で大きくなるのを感じた。急に恥ずかしくなり、都筑は全身真っ赤になる。
「なんだよ、その反応。可愛すぎる」
「やッ…動いちゃ…」
「ダメ」
「んんッ…」
「俺を感じて。俺のことだけ考えて」
 再び腰を動かす圭一に、都筑はしがみつく。
「大好きだよ。愛してるよ、都筑」
 優しい彼の声音に酔いながら。

 愛しい圭一。
 もう、この手を離さない。
 彼は俺だけのもの。
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