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二章 ━━━━【その恋のゆくえ】
4*本音
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****♡side・圭一
「わあ、ふかふか」
「おい、シワになるから服脱いでおけよ」
圭一は都筑をベットに放置してシャワーに向かおうとしていた。
「服。うーん」
都筑はヘロヘロしながら次々と服を脱ぎ散らかすと、ベットに突っ伏す。
都筑は何故、圭一が自分に構うのかまったく理解をしてはいなかった。前回は結局、都筑の性欲処理をバイブで済ませたがその意味もきっとわかってはいないだろう。
熱いシャワーを浴びながら、都筑のことを考える。
そもそもの原因が自分なことはわかっているが、やりきれない。
「都筑を淫乱にしやがって。くそッ、佐倉のやつ」
ほんの少し前までは何も知らない無垢なやつだったのにと、恨み言を漏らした。
忙しくしているうちに、都筑の初めては他の男に奪われた。正直、縛ったところでどうにもならないことは分かっている。
部屋に戻ると、都筑は下着一枚でベットに横たわっていた。
「都筑」
「うんー」
うとうとしている都筑の背中を撫でる。
「風邪引くぞ」
「暖めて圭一さん..」
「バカか」
圭一はベットに足を組んで座ると髪を撫でた。
「何故?圭一さんは俺を抱いてくれないの?」
都筑の話し方は素だった。
秘書の顔を落とした、彼本来の姿。
「愛のないセックスになんの意味がある?」
「じゃあッ」
都筑はむくりと起き上がると、圭一を見上げる。
「なんで束縛するんだよッ」
「イヤなのか?」
都筑の頬を涙が伝う。
「わからなくなるッ」
ポロポロと涙を溢す都筑を、圭一はじっと見つめていた。
「圭一さんは、俺が好きなんじゃないの?」
圭一は、ベットに手をつき都筑に近づくと
「好きだよ」
と、囁いた。
「なんで今日はそんなに優しい言い方..」
「前からずっと、都筑が好きだ」
「え?」
****
「じゃあ、なんでッ?俺、本気だったのに」
圭一は、都筑をとことん救いようのないヤツだなと思っていた。
久隆の前では多少は大人でいられているのだろうか?不安さえ覚える。
「18歳未満に手、出す気か?」
「あっ..」
そこでやっと都筑は気づき突っ伏した。
「都筑はそんな簡単に気持ちが変わったりしないって思っていたけど、まあ、あれだな」
「やだ」
「なにがだよ」
まだ、何も言ってないだろ。と圭一は都筑の髪を撫でる。
「ちゃんと大人できてんのか?」
都筑は当時から酔うといつもこうだった。
特に圭一に対しては甘えん坊。
何故かは謎だ。
人は無意識に兄弟の役割を演じてしまうというが、自分は都筑に対して兄という役割を演じてしまっているのだろうか?
「また、会えなくなるんでしょ?忙しいの?圭一さん」
「うん。忙しいよ」
「だから、縛るの?」
「いや」
むしろ、逆だ。
しばらく会えなくなる、それまでだけでいい。
都筑を独り占めしたい。
「もうすぐ解放してやるよ」
「え?」
「だから、もう少し我慢してろよ」
「わあ、ふかふか」
「おい、シワになるから服脱いでおけよ」
圭一は都筑をベットに放置してシャワーに向かおうとしていた。
「服。うーん」
都筑はヘロヘロしながら次々と服を脱ぎ散らかすと、ベットに突っ伏す。
都筑は何故、圭一が自分に構うのかまったく理解をしてはいなかった。前回は結局、都筑の性欲処理をバイブで済ませたがその意味もきっとわかってはいないだろう。
熱いシャワーを浴びながら、都筑のことを考える。
そもそもの原因が自分なことはわかっているが、やりきれない。
「都筑を淫乱にしやがって。くそッ、佐倉のやつ」
ほんの少し前までは何も知らない無垢なやつだったのにと、恨み言を漏らした。
忙しくしているうちに、都筑の初めては他の男に奪われた。正直、縛ったところでどうにもならないことは分かっている。
部屋に戻ると、都筑は下着一枚でベットに横たわっていた。
「都筑」
「うんー」
うとうとしている都筑の背中を撫でる。
「風邪引くぞ」
「暖めて圭一さん..」
「バカか」
圭一はベットに足を組んで座ると髪を撫でた。
「何故?圭一さんは俺を抱いてくれないの?」
都筑の話し方は素だった。
秘書の顔を落とした、彼本来の姿。
「愛のないセックスになんの意味がある?」
「じゃあッ」
都筑はむくりと起き上がると、圭一を見上げる。
「なんで束縛するんだよッ」
「イヤなのか?」
都筑の頬を涙が伝う。
「わからなくなるッ」
ポロポロと涙を溢す都筑を、圭一はじっと見つめていた。
「圭一さんは、俺が好きなんじゃないの?」
圭一は、ベットに手をつき都筑に近づくと
「好きだよ」
と、囁いた。
「なんで今日はそんなに優しい言い方..」
「前からずっと、都筑が好きだ」
「え?」
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「じゃあ、なんでッ?俺、本気だったのに」
圭一は、都筑をとことん救いようのないヤツだなと思っていた。
久隆の前では多少は大人でいられているのだろうか?不安さえ覚える。
「18歳未満に手、出す気か?」
「あっ..」
そこでやっと都筑は気づき突っ伏した。
「都筑はそんな簡単に気持ちが変わったりしないって思っていたけど、まあ、あれだな」
「やだ」
「なにがだよ」
まだ、何も言ってないだろ。と圭一は都筑の髪を撫でる。
「ちゃんと大人できてんのか?」
都筑は当時から酔うといつもこうだった。
特に圭一に対しては甘えん坊。
何故かは謎だ。
人は無意識に兄弟の役割を演じてしまうというが、自分は都筑に対して兄という役割を演じてしまっているのだろうか?
「また、会えなくなるんでしょ?忙しいの?圭一さん」
「うん。忙しいよ」
「だから、縛るの?」
「いや」
むしろ、逆だ。
しばらく会えなくなる、それまでだけでいい。
都筑を独り占めしたい。
「もうすぐ解放してやるよ」
「え?」
「だから、もう少し我慢してろよ」
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