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1話『一つに繋がる糸と運命』
0 想いを受け入れて【微R】
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****♡side・聖
「んッ」
部屋を包む音楽、聖は愛しい彼を強く抱いてその髪に口付ける。
繋がった部分が熱かった。
『ピアノ……弾けたんだ』
音楽室での呟くような彼の言葉。
それが運命の分かれ道になろうとは。
「久隆……」
「はあッ」
「ゆっくり、息はいて」
「んんッ」
──好きだよ。君が好きだ。
この腕に抱ける日が来るなんて思ってもいなかった。
『なにも知らなくて、ごめん』
音楽室の戸口に立ち尽くし、申し訳無さそうな彼。
『いいよ』
告白をしてフラれてしまい無心で弾いていたピアノの音に吸い寄せられるように表れた彼は、
『大里が、どんなに努力してたかも知らなくて……俺』
ゆっくりと側まで歩いてくる。
聖は、イスに座ったまま彼の腕を掴むと、
『いいから』
そう言って彼こと【大崎久隆】を抱き締めた。
──好きだから、努力した。
君に好かれたくて。
何個も何個も習い事して。
『大里は全然傍にいてくれないから』
幼馴染みでずっと好きだった久隆に、告白したらそう言われた。
──傍に居たかったよ。
だけど、必死だったんだ。
「大里ッ」
「名前、呼んでよ」
そっと耳元で懇願すると、彼は目を開けこちら見る。
「聖」
ゆっくりと言葉を紡ぐ久隆が愛しくて聖は、
「愛してるよ」
と囁いて彼に口付けた。
「んッ」
部屋を包む音楽、聖は愛しい彼を強く抱いてその髪に口付ける。
繋がった部分が熱かった。
『ピアノ……弾けたんだ』
音楽室での呟くような彼の言葉。
それが運命の分かれ道になろうとは。
「久隆……」
「はあッ」
「ゆっくり、息はいて」
「んんッ」
──好きだよ。君が好きだ。
この腕に抱ける日が来るなんて思ってもいなかった。
『なにも知らなくて、ごめん』
音楽室の戸口に立ち尽くし、申し訳無さそうな彼。
『いいよ』
告白をしてフラれてしまい無心で弾いていたピアノの音に吸い寄せられるように表れた彼は、
『大里が、どんなに努力してたかも知らなくて……俺』
ゆっくりと側まで歩いてくる。
聖は、イスに座ったまま彼の腕を掴むと、
『いいから』
そう言って彼こと【大崎久隆】を抱き締めた。
──好きだから、努力した。
君に好かれたくて。
何個も何個も習い事して。
『大里は全然傍にいてくれないから』
幼馴染みでずっと好きだった久隆に、告白したらそう言われた。
──傍に居たかったよ。
だけど、必死だったんだ。
「大里ッ」
「名前、呼んでよ」
そっと耳元で懇願すると、彼は目を開けこちら見る。
「聖」
ゆっくりと言葉を紡ぐ久隆が愛しくて聖は、
「愛してるよ」
と囁いて彼に口付けた。
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