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2021’12
Fated world 机上から零れた空論
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新屋敷マイコ 様作
あらすじ引用
理論上でしか成立せず、机上の空論と揶揄される学問領域、魔法学。アーサーレオ王国の自由騎士団に所属する青年ルシオンは、魔法の実現に向けて並々ならぬ情熱を注ぐ親友ケイクの依頼を受けて共に訪れた村で、村人二人が殺される凄惨な事件に巻き込まれる。
その事件を境に、ルシオンは何故か自分に、魔法を操る能力が備わっていることに気付く。自分は何故、突然魔法を使えるようになったのか。魔法が使えることの意味とはなにか。机上から零れた空論を解き明かしていく全てが伏線のミステリーファンタジー。
【物語の始まりは】
主人公が旧友から名指しで依頼を受け、二年ぶりに再会。魔法学とは何か? 魔法とは何かについて語られていく。それに付随し、アーサーレオ王国の自由騎士団とはどんな任務(依頼)を請け負っているのかなども明かされていく。彼らは、昔ながらの生活を守る民族が暮らしているウエスタンヒッツと呼ばれる森林地帯に向かっていた。序章ではウエスタンヒッツがどんなところなのか? 守り神についての仮説などが語られるが、当然ながら簡単に見ることは出来なかった。それでもその日は村長の宅にて滞在することを許されるのであった。果たして彼らは目的を遂げられるのだろうか?
【舞台、方向性】
ファンタジー世界が舞台。しかし魔法は机上の空論とされている。
ウエスタンヒッツの民は、独自の守り神を祀っている。その守り神の調査が目的。主人公は親友の依頼を受け、守り神が祀られているという集落に向かう。滞在中のある夜、事件に遭遇しその疑いを自分に向けられてしまうのだった。
オーバム……恐らく化学反応でなにかが出来るようなもの。例えばランプの代わりになったりなど。なので魔法とは異なる。
〈用語・補足〉
文化人類学とは?
人間の生活様式全体の具体的なありかたを研究する人類学の一分野。
(Wikipedia調べ)
【オリジナル設定】
王国騎士団の大部分を構成しているのが自由騎士団。身分の保証と、ある程度融通の利く生活が約束されている。平常時から広く民間からの依頼を請け負っており、旅商人の護衛や要人警護などが仕事らしい。それというのも、国指定の地域に出向く際には護衛を雇う決まりがあるからのようだ。自由騎士と契約するのは高価らしい。
それに対し、近衛騎士団は本国に駐在している。
【主人公について】
アーサーレオ王国の自由騎士団に所属する青年。
ある事件をきっかけに、突然魔法が使えるようになる。使えるようになったことに対しての仮説はあるが、まだ定かではない。
【どんな事件なのか?】
それは不可解な事件としか言いようのないものであった。魔法学を研究している親友のケイクに雇われ、主人公は共にウエスタンヒッツに向かう。そこでは、昔ながらの生活をしている民がおり、彼ら独自の神を祀っていた。
ケイクはこの守り神は、マザーエッグなのではないか? と推測し、調査をするためにここに来たのである。だが案の定、村人以外には”守り神”を見せることはできないと断られてしまう。元から簡単に交渉が巧くいくと思ってなかった彼は、まずは村について知る、彼らと仲良くなるという地道な作戦に出た。そして順調に計画が進んでいると思われた滞在数日後の夜、事件は起きてしまう。守り神があると思われる方向に異変が起きたのだ。村長、ケイク、その日村の掟を破り主人公の部屋に訪れていた村の子供のランディと主人公は、守り神の元へ向かうのだが……。
【登場人物について】
〈主要な人物たち〉
ルシオン……主人公
親友ケイク……大学院生、魔法学の研究をしている
ジュノ……ウエスタンヒッツの村長
ユラ……村長の妻
ランディ……村の子供
【感想】
数奇な運命だなと感じた。偶然は必然と言うが、もし○○だったなら? が散りばめられているように感じる。確かに彼らがこの村に訪れていなければ、主人公が疑われることも追われることもなかっただろう。しかし、彼らがそこに行こうが行くまいが、事件は起きるだろう。そして誰にも知られないまま守り神を失い、村長を失い村人は路頭に迷う。主人公達がその時期に訪れたのは単なる偶然なのだと考えられるからだ。
そしてこの時期に訪れ、地道に彼らとの交流を持とうとしたからこそ、主人公は一人で逃げるという選択肢を選ばずに済み、魔法の存在にも気づけた可能性もあるし、生きることができたとも考えられる。
問題は山済みのようだが、魔法が使えるようになった仮説と自分自身の身体について納得した主人公。ここで序章でのケイクとの話などに繋がっていき、なるほどと思った。村から逃げることになった主人公ではあるが、道中には明るい様子もありその反面、不安もよぎる。一体犯人は何処から来たのか? 果たして、魔法が使えるようになった主人公は自国でどのように扱われるのか? など。現時点はまだ謎なことが多く、いろいろと想像力を掻き立てられる物語であると感じた。
【備考(補足)】70ページ目まで拝読中
【見どころ】
序章も含め、いろんな部分からこの世界に関する情報が入って来る。それが繋がっていくのは一章に入ってから。ただそれには意外性もあり、え? となる展開である。事件に巻き込まれ、疑われると言うと方々から追手が、という逃亡劇を想像するがそういったアクションの方向ではなく、論理的に物語は進んでいく。
真犯人の目的も容姿も所在や素性が分からない為、何処で遭遇するのか分からないドキドキ感はあり、魔法が使えないこの世界で、魔法が使えるということがどんな影響を及ぼしていくのかも気になるところだ。ただ、この魔法が使えるようになる人物に関しては法則がある。誰でも使えるようになるわけではないということだ。なので、人体実験されたりするのでは? という恐怖もある。
主人公は果たして、親友と再会することはできるのだろうか?
真犯人を突き止めることはできるのだろうか?
あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? お奨めです。
あらすじ引用
理論上でしか成立せず、机上の空論と揶揄される学問領域、魔法学。アーサーレオ王国の自由騎士団に所属する青年ルシオンは、魔法の実現に向けて並々ならぬ情熱を注ぐ親友ケイクの依頼を受けて共に訪れた村で、村人二人が殺される凄惨な事件に巻き込まれる。
その事件を境に、ルシオンは何故か自分に、魔法を操る能力が備わっていることに気付く。自分は何故、突然魔法を使えるようになったのか。魔法が使えることの意味とはなにか。机上から零れた空論を解き明かしていく全てが伏線のミステリーファンタジー。
【物語の始まりは】
主人公が旧友から名指しで依頼を受け、二年ぶりに再会。魔法学とは何か? 魔法とは何かについて語られていく。それに付随し、アーサーレオ王国の自由騎士団とはどんな任務(依頼)を請け負っているのかなども明かされていく。彼らは、昔ながらの生活を守る民族が暮らしているウエスタンヒッツと呼ばれる森林地帯に向かっていた。序章ではウエスタンヒッツがどんなところなのか? 守り神についての仮説などが語られるが、当然ながら簡単に見ることは出来なかった。それでもその日は村長の宅にて滞在することを許されるのであった。果たして彼らは目的を遂げられるのだろうか?
【舞台、方向性】
ファンタジー世界が舞台。しかし魔法は机上の空論とされている。
ウエスタンヒッツの民は、独自の守り神を祀っている。その守り神の調査が目的。主人公は親友の依頼を受け、守り神が祀られているという集落に向かう。滞在中のある夜、事件に遭遇しその疑いを自分に向けられてしまうのだった。
オーバム……恐らく化学反応でなにかが出来るようなもの。例えばランプの代わりになったりなど。なので魔法とは異なる。
〈用語・補足〉
文化人類学とは?
人間の生活様式全体の具体的なありかたを研究する人類学の一分野。
(Wikipedia調べ)
【オリジナル設定】
王国騎士団の大部分を構成しているのが自由騎士団。身分の保証と、ある程度融通の利く生活が約束されている。平常時から広く民間からの依頼を請け負っており、旅商人の護衛や要人警護などが仕事らしい。それというのも、国指定の地域に出向く際には護衛を雇う決まりがあるからのようだ。自由騎士と契約するのは高価らしい。
それに対し、近衛騎士団は本国に駐在している。
【主人公について】
アーサーレオ王国の自由騎士団に所属する青年。
ある事件をきっかけに、突然魔法が使えるようになる。使えるようになったことに対しての仮説はあるが、まだ定かではない。
【どんな事件なのか?】
それは不可解な事件としか言いようのないものであった。魔法学を研究している親友のケイクに雇われ、主人公は共にウエスタンヒッツに向かう。そこでは、昔ながらの生活をしている民がおり、彼ら独自の神を祀っていた。
ケイクはこの守り神は、マザーエッグなのではないか? と推測し、調査をするためにここに来たのである。だが案の定、村人以外には”守り神”を見せることはできないと断られてしまう。元から簡単に交渉が巧くいくと思ってなかった彼は、まずは村について知る、彼らと仲良くなるという地道な作戦に出た。そして順調に計画が進んでいると思われた滞在数日後の夜、事件は起きてしまう。守り神があると思われる方向に異変が起きたのだ。村長、ケイク、その日村の掟を破り主人公の部屋に訪れていた村の子供のランディと主人公は、守り神の元へ向かうのだが……。
【登場人物について】
〈主要な人物たち〉
ルシオン……主人公
親友ケイク……大学院生、魔法学の研究をしている
ジュノ……ウエスタンヒッツの村長
ユラ……村長の妻
ランディ……村の子供
【感想】
数奇な運命だなと感じた。偶然は必然と言うが、もし○○だったなら? が散りばめられているように感じる。確かに彼らがこの村に訪れていなければ、主人公が疑われることも追われることもなかっただろう。しかし、彼らがそこに行こうが行くまいが、事件は起きるだろう。そして誰にも知られないまま守り神を失い、村長を失い村人は路頭に迷う。主人公達がその時期に訪れたのは単なる偶然なのだと考えられるからだ。
そしてこの時期に訪れ、地道に彼らとの交流を持とうとしたからこそ、主人公は一人で逃げるという選択肢を選ばずに済み、魔法の存在にも気づけた可能性もあるし、生きることができたとも考えられる。
問題は山済みのようだが、魔法が使えるようになった仮説と自分自身の身体について納得した主人公。ここで序章でのケイクとの話などに繋がっていき、なるほどと思った。村から逃げることになった主人公ではあるが、道中には明るい様子もありその反面、不安もよぎる。一体犯人は何処から来たのか? 果たして、魔法が使えるようになった主人公は自国でどのように扱われるのか? など。現時点はまだ謎なことが多く、いろいろと想像力を掻き立てられる物語であると感じた。
【備考(補足)】70ページ目まで拝読中
【見どころ】
序章も含め、いろんな部分からこの世界に関する情報が入って来る。それが繋がっていくのは一章に入ってから。ただそれには意外性もあり、え? となる展開である。事件に巻き込まれ、疑われると言うと方々から追手が、という逃亡劇を想像するがそういったアクションの方向ではなく、論理的に物語は進んでいく。
真犯人の目的も容姿も所在や素性が分からない為、何処で遭遇するのか分からないドキドキ感はあり、魔法が使えないこの世界で、魔法が使えるということがどんな影響を及ぼしていくのかも気になるところだ。ただ、この魔法が使えるようになる人物に関しては法則がある。誰でも使えるようになるわけではないということだ。なので、人体実験されたりするのでは? という恐怖もある。
主人公は果たして、親友と再会することはできるのだろうか?
真犯人を突き止めることはできるのだろうか?
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