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2021’12
ガロア剣聖伝
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北見りゅう 様作
あらすじ引用
第1部・謀略編 あらすじ
統一帝国時代を経て、十三諸王国に分裂し、割拠時代を迎えたガロア大陸。大陸で最も重要物資とされる、薪と塩の権益を巡り、北方では、対立する国家間の武力衝突が不可避の様相を呈し始める。南方では王位継承問題にまつわる謀略が進んでゆく。危ういながらも平和を保ってきたガロア大陸は、少しずつ、動乱期に差し掛かろうとしているのだった。
舞台の分類:架空の世界を舞台にしたオリジナル戦記(魔法などはない)
世界観や舞台、どんな国(自治体)同士で戦っているのか? など
ガロア大陸:統一帝国時代を経て、十三諸王国に分裂し、割拠時代を迎えている。北方と南方では別の理由で問題が勃発しているようである。(あらすじより)
【この物語で重要となる4つの国について】
1 一章の舞台:【北方】シングヴェール朝エルンチェア王国
〈この国について〉
王都ツィールデンのほぼ中央に位置する王家の居城本丸には、行政に関わる機能がほぼここに集中している。この国の主力産業は塩。
〈この国が抱えている問題〉
国境での侵犯が頻繁に行われ始めている。ブレステリス王国から、大量の塩を輸出して欲しいとのの申し出があった。日常での使用料三千サハードに対し、現状五千サハード輸出しており、今回の申し出は、更に二万サハードもの増加。膨大な量である。これはなにか有るのでは? と疑っても仕方がない状況である。ブレステリス王国はグライアスと通じるつもりあるようだ。
〈国の内情について〉
会議にて王太子と内務卿とで意見の対立。
王太子は冷静に”量”に対して疑念を抱いているが、内務卿は国と国との友好関係に重点を置いている。王后陛下と王太子(第一王子)は不仲。しかしながら母も兄も弟である第二王子がお気に入りらしい。父王は、そのことが解せぬ様子。
〈内紛や派閥について〉
王太子の登極を望まない臣下の派閥:反王太子派、親王擁立派などが存在する。文治派に反エルンチェア(ブレステリス親和論)が多く見受けらる状況にある。
2 二章の舞台:【南方】ダリアスライス国
〈この国の問題と内情について〉
権力争いが勃発。その最中、王位継承権を持つ人物は身分違いの恋に没頭していた。二つの勢力が互いにつぶし合おうとしている状況。渦中の人物に、”大事な時期なので、身分違いの相手と距離を置くように”と従兄が説得するも、彼は拒否をする。その上、権力を奪い合おうとしている二つの勢力とは、違う考え方だったのだ。それが今後どのように関わって来るのか、それとも彼が無理に従わされることになるのか? この時点ではまだ何とも言えない。
〈重要となる人物〉
ランスフリート……渦中の人物
ダディストリガ……ランスフリートと年の近い従兄
3 三章の舞台:【北方】グライアス国
〈この国で起きている問題〉
薪の原料となる南方産の木を積み、帰国途上のある時、エルンチェアの一団が”国境侵犯”といって、隊列に割り込もうとした。これは危険行為である。
ここには壁のような明確に仕切れる建造物はなく、目印もないため主観となる。その為、小競り合いが絶えないようだ。この時、実に35名の護衛隊が犠牲となった。
王は彼らを英雄とし、手厚い弔いをする。王の行いは国民の心を動かし、官僚たちもまた同じ気持であった。そしてこの国は動き始める。
ブレステリス王国への働きかけは、どう国を勝利に導いていくのだろうか?
その頃ヴァルバラス国ではダリアスライス国と同盟を結ぶべきという意見が出ていた。これはグライアス国の策が巡り巡っての影響なのだろうか?
4 四章の舞台:【南方】ヴェールト王国(主に)
領土の過半分が森林地帯に覆われており、二つの峠を掌握している。
この章でわかって来るのは、ツェノラ国の立ち位置。
正直、この辺りから各国の思惑が動き始めややこしくなってくる。
5 感想
三章までは難なくついていけるが、四章になると更に国が増え、各国の思惑、戦略が複雑化してくる。拝読させていただいたのはカクヨム版。地図があると分かりやすいかな、と思う。
一章、二章では一国から他の国についてなどが語られているが、三章や四章は別の国も一つに入っているので、何処から変わったのか分かり辛い部分もある。そして聞きなれた国については内情が分かるが、新しく出てくる国については、少し難しく感じることも。大まかに、塩と薪。そして海路と陸路の問題について争っているという印象。それぞれの国が、それらを巡り画策しており、複雑化していると感じた。最終的にどうなるのかは現時点では予想もつかない。
6 見どころ
四章までは各国の事情に触れており、それによって国がどんな問題を抱えているのかが明かされていく。
事の発端は、北が揉めてることにある。一の舞台となるエルンチェアというのはヴェールトから薪の優先権を得ている。それが北の国にとっては不満の種になっており、小競り合いが絶えない印象。初めは分からないが、この国は二派に分かれており、武力施行派の言っていることは一理ある為、このままでは国が危ないと感じるのだが、話が進むと実に面白いほどに他の国に嫌われているのである。つまり、周りから見た印象と内側から見た印象はガラリと変わる。初めは、グライアスに対して悪印象も持つのだが、これも話が進むと印象が変わる。この国はかなりの策士揃い。
エルンチェアと違い、国民の心は王と共にある。全体的な印象としては、一人一人がどんなに優れていようとも、チームワーク最強なのではないかと感じた。そして、鍵を握っているのが、今まで他の国から下に見られていたヴェールトに頼っていた、ツェノラ。これは逆転劇が期待できそうだ。
さて、各国の思惑が錯綜する中、真実を見抜き自国を勝利に導くのはどの国なのか? あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? お奨めです。
あらすじ引用
第1部・謀略編 あらすじ
統一帝国時代を経て、十三諸王国に分裂し、割拠時代を迎えたガロア大陸。大陸で最も重要物資とされる、薪と塩の権益を巡り、北方では、対立する国家間の武力衝突が不可避の様相を呈し始める。南方では王位継承問題にまつわる謀略が進んでゆく。危ういながらも平和を保ってきたガロア大陸は、少しずつ、動乱期に差し掛かろうとしているのだった。
舞台の分類:架空の世界を舞台にしたオリジナル戦記(魔法などはない)
世界観や舞台、どんな国(自治体)同士で戦っているのか? など
ガロア大陸:統一帝国時代を経て、十三諸王国に分裂し、割拠時代を迎えている。北方と南方では別の理由で問題が勃発しているようである。(あらすじより)
【この物語で重要となる4つの国について】
1 一章の舞台:【北方】シングヴェール朝エルンチェア王国
〈この国について〉
王都ツィールデンのほぼ中央に位置する王家の居城本丸には、行政に関わる機能がほぼここに集中している。この国の主力産業は塩。
〈この国が抱えている問題〉
国境での侵犯が頻繁に行われ始めている。ブレステリス王国から、大量の塩を輸出して欲しいとのの申し出があった。日常での使用料三千サハードに対し、現状五千サハード輸出しており、今回の申し出は、更に二万サハードもの増加。膨大な量である。これはなにか有るのでは? と疑っても仕方がない状況である。ブレステリス王国はグライアスと通じるつもりあるようだ。
〈国の内情について〉
会議にて王太子と内務卿とで意見の対立。
王太子は冷静に”量”に対して疑念を抱いているが、内務卿は国と国との友好関係に重点を置いている。王后陛下と王太子(第一王子)は不仲。しかしながら母も兄も弟である第二王子がお気に入りらしい。父王は、そのことが解せぬ様子。
〈内紛や派閥について〉
王太子の登極を望まない臣下の派閥:反王太子派、親王擁立派などが存在する。文治派に反エルンチェア(ブレステリス親和論)が多く見受けらる状況にある。
2 二章の舞台:【南方】ダリアスライス国
〈この国の問題と内情について〉
権力争いが勃発。その最中、王位継承権を持つ人物は身分違いの恋に没頭していた。二つの勢力が互いにつぶし合おうとしている状況。渦中の人物に、”大事な時期なので、身分違いの相手と距離を置くように”と従兄が説得するも、彼は拒否をする。その上、権力を奪い合おうとしている二つの勢力とは、違う考え方だったのだ。それが今後どのように関わって来るのか、それとも彼が無理に従わされることになるのか? この時点ではまだ何とも言えない。
〈重要となる人物〉
ランスフリート……渦中の人物
ダディストリガ……ランスフリートと年の近い従兄
3 三章の舞台:【北方】グライアス国
〈この国で起きている問題〉
薪の原料となる南方産の木を積み、帰国途上のある時、エルンチェアの一団が”国境侵犯”といって、隊列に割り込もうとした。これは危険行為である。
ここには壁のような明確に仕切れる建造物はなく、目印もないため主観となる。その為、小競り合いが絶えないようだ。この時、実に35名の護衛隊が犠牲となった。
王は彼らを英雄とし、手厚い弔いをする。王の行いは国民の心を動かし、官僚たちもまた同じ気持であった。そしてこの国は動き始める。
ブレステリス王国への働きかけは、どう国を勝利に導いていくのだろうか?
その頃ヴァルバラス国ではダリアスライス国と同盟を結ぶべきという意見が出ていた。これはグライアス国の策が巡り巡っての影響なのだろうか?
4 四章の舞台:【南方】ヴェールト王国(主に)
領土の過半分が森林地帯に覆われており、二つの峠を掌握している。
この章でわかって来るのは、ツェノラ国の立ち位置。
正直、この辺りから各国の思惑が動き始めややこしくなってくる。
5 感想
三章までは難なくついていけるが、四章になると更に国が増え、各国の思惑、戦略が複雑化してくる。拝読させていただいたのはカクヨム版。地図があると分かりやすいかな、と思う。
一章、二章では一国から他の国についてなどが語られているが、三章や四章は別の国も一つに入っているので、何処から変わったのか分かり辛い部分もある。そして聞きなれた国については内情が分かるが、新しく出てくる国については、少し難しく感じることも。大まかに、塩と薪。そして海路と陸路の問題について争っているという印象。それぞれの国が、それらを巡り画策しており、複雑化していると感じた。最終的にどうなるのかは現時点では予想もつかない。
6 見どころ
四章までは各国の事情に触れており、それによって国がどんな問題を抱えているのかが明かされていく。
事の発端は、北が揉めてることにある。一の舞台となるエルンチェアというのはヴェールトから薪の優先権を得ている。それが北の国にとっては不満の種になっており、小競り合いが絶えない印象。初めは分からないが、この国は二派に分かれており、武力施行派の言っていることは一理ある為、このままでは国が危ないと感じるのだが、話が進むと実に面白いほどに他の国に嫌われているのである。つまり、周りから見た印象と内側から見た印象はガラリと変わる。初めは、グライアスに対して悪印象も持つのだが、これも話が進むと印象が変わる。この国はかなりの策士揃い。
エルンチェアと違い、国民の心は王と共にある。全体的な印象としては、一人一人がどんなに優れていようとも、チームワーク最強なのではないかと感じた。そして、鍵を握っているのが、今まで他の国から下に見られていたヴェールトに頼っていた、ツェノラ。これは逆転劇が期待できそうだ。
さて、各国の思惑が錯綜する中、真実を見抜き自国を勝利に導くのはどの国なのか? あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? お奨めです。
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