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2021'10
The World Creation
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ほーこ様作
あらすじ引用
この世界、セプトレーフは七つに分断されていた――
昔々の大昔。神々がまだ地上にいた頃のこと。善神ギリトワイスと邪神アレクバイド。強大な力を持つ二柱の神が人の処遇を巡って相互に争った。アレクバイドの一撃で世界は七つに引き裂かれ、ギリトワイスの聖なる力で邪神が封印された後も、七つに分かたれたままとなった。分断された欠片の世界の上で、それでも人々は生き続ける。
第一の欠片は世界のかつての世界の中心、ネセルテ
第二の欠片は水に愛されし群島の国々が集う、ラテウ
第三の欠片は火を噴く山と荒涼たる砂漠が広がる、イフレ
第四の欠片は峻嶮な峰が風舞い踊る草原に聳える、二ウド
第五の欠片は巨木多い茂る大森林、アレス
第六の欠片は太陽の沈まぬ白き大陸、ギルス
第七の欠片は光知らぬ闇の大地、カルド
それぞれの欠片の上で人々は世代を重ね、いつしか世界の元の姿は忘れ去られた。もはや互いの欠片の存在を知る人間すら少なくなっていく中、欠片の世界を隔てる狭間を越えて旅をする「旅人」と呼ばれる人々が欠片同士を細い糸で繋いでいた。世界片を往き来する何でも屋、「旅人」の少女、アリアは、師であり兄弟分でもあるラクスと共に依頼をこなす日々を送っていた。そして彼女はある日、旅人とは犬猿の仲であるはずの教会からの依頼を受けることに。
ーー神の目とも呼ばれる第三月の新月期、その節目の儀式が始まる前に、教会から盗まれた儀式の道具を取り返せ。本来ならばあり得ないはずの、教会から依頼。首を傾げながら盗品を取り戻しに向かったアリア達は、盗品に紛れるようにして眠る一人の少年と出会うーー
【簡単なあらすじ】
ジャンル:異世界ファンタジー
セプトレーフという7つに分断された世界を舞台とした物語。
世界片を往き来する何でも屋、「旅人」の主人公は師と共に依頼をこなす日々を送っていたが、ある日旅人とは犬猿の仲であるはずの教会からの依頼を受けることとなる。それは盗品を取り返すという依頼であったが、何故かそこに少年が紛れ込んでいたのである。果たしてこの少年の正体とは……?
【物語の始まりは】
物語はある神話から始まっていく。その後謎の場面と、ある密猟者の視点からこの世界の魔物と魔獣の違いについて明かされていくこととなる。本編に入ると主人公がどんな人物でどんな生活をしているのかなどが徐々にわかって来る。
【舞台や世界観、方向性】
伝達手段にファンタジーらしさを感じる。(1章1より)
7つに分断された世界が舞台。元々は一つであったが、その形を知る者がいなくなったのか人々から元は一つだったということが忘れ去られてしまったようである。(あらすじより)
この物語での”旅人”とは特別な意味を持つ。分かたれた大陸同士(?)は欠片と呼ばれており、人々から一つであることを忘れ去られた今、他に大地があることもまた忘れ去られているようだ。その欠片を行き来する者を”旅人”と呼ぶ。
一章1での主人公のセリフから”世界片”によって季節が違うこともわかって来る。地球と同じで恐らく北と南で季節や気候が違ったり環境によっても違うのだと思われる。
【主人公と登場人物について】
プロローグには4人の人物が出てくるが、密猟者と少女以外はどんな境遇なのかどんな人物なのかここでは明かされていない。
一章に入り、主人公の名が明かされ、彼女の現在の状況や仲間との伝達手段などについて分かっていく。同時に現在の場所についても詳しく描かれており、世界観が分かりやすい。
主人公と共に依頼をこなす師匠。彼との関係はとても良いパートナー(仕事での)だと感じる。二人は互いの得意な分野を活かして仕事をこなしている印象。この関係が更に物語を面白くしていると感じた。
【物語について】
この物語は、どんな世界なのかが詳しく語られている為、想像しやすい物語であると言える。分断された世界で”旅人”と”巡礼僧”という2種類の者が世界間を渡ることができる。その数は希少なようだ。分断されていることが活かされた物語であると言える。主人公は前者にあたる。”旅人”とは何でも屋の様な仕事で賞金を稼ぐ。世界間を渡れる人が少ないからこその”何でも屋”が成立する。このオリジナル設定はとても面白いと感じた。必然で成り立っており、これから何が起こるのだろうか? という好奇心を刺激するものでもある。
【良い点(箇条書き)】
・主人公の腕の凄さはプロローグなどから想像がつくが、その上を行く師匠が凄すぎるのが印象的。
・流れるように進むので、思わず夢中になってしまう。
・情景が想像しやすく読みやすい。
・世界観の設定が細かくしっかりしており、分かりやすい。
・”旅人”という設定が活きている。
・世界を往来できるのは2タイプ存在するが、”旅人”だけにスポットが当たっているわけではなく、”巡礼僧”がどんなことをしているのかや旅人との関係性などについても詳しく描かれており、興味深い内容となっている。
・7つに分断された土地のことについても詳しく描かれており、その土地(大地)良いところ悪いところなどの設定も細かく、面白いと感じる。
・主人公が生き生きしている
【備考(補足)】三章 出会い 3まで拝読
【見どころ】
プロローグの意味や繋がりを知った時、更に物語が面白くなると感じた。初めに分かるのは、この世界の成り立ちや、主人公について。
主人公がどんな考えの持ち主なのか、どんな人物なのかというのがプロローグで触れられている。その後本編に入ると世界観と共にこの物語オリジナルの”旅人”がどんなものなのかが明かされていくのである。構成がとても巧いと感じた。この物語での重要人物に出逢うまで少し先となるが。
旅人がどんな存在であるのか、主人公たちの依頼をこなす様子からわかって来る。主人公が師匠と共に旅人をしているのも魅力の一つであり、見どころのでもある。二人の仕事ぶりや言動によって、世界観を深く理解することができたり、あまり良好とはいえない関係の教会についてもわかって来る。
そして教会から受けた仕事によって、主人公はある少年と出逢う。彼を連れているということが、今後二人の境遇にどんな影響を及ぼすのだろうか?
先の展開が非常に気になる作品だと感じた。あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? 彼らの行く先をその目で是非確かめてみてくださいね。
お奨めです。
あらすじ引用
この世界、セプトレーフは七つに分断されていた――
昔々の大昔。神々がまだ地上にいた頃のこと。善神ギリトワイスと邪神アレクバイド。強大な力を持つ二柱の神が人の処遇を巡って相互に争った。アレクバイドの一撃で世界は七つに引き裂かれ、ギリトワイスの聖なる力で邪神が封印された後も、七つに分かたれたままとなった。分断された欠片の世界の上で、それでも人々は生き続ける。
第一の欠片は世界のかつての世界の中心、ネセルテ
第二の欠片は水に愛されし群島の国々が集う、ラテウ
第三の欠片は火を噴く山と荒涼たる砂漠が広がる、イフレ
第四の欠片は峻嶮な峰が風舞い踊る草原に聳える、二ウド
第五の欠片は巨木多い茂る大森林、アレス
第六の欠片は太陽の沈まぬ白き大陸、ギルス
第七の欠片は光知らぬ闇の大地、カルド
それぞれの欠片の上で人々は世代を重ね、いつしか世界の元の姿は忘れ去られた。もはや互いの欠片の存在を知る人間すら少なくなっていく中、欠片の世界を隔てる狭間を越えて旅をする「旅人」と呼ばれる人々が欠片同士を細い糸で繋いでいた。世界片を往き来する何でも屋、「旅人」の少女、アリアは、師であり兄弟分でもあるラクスと共に依頼をこなす日々を送っていた。そして彼女はある日、旅人とは犬猿の仲であるはずの教会からの依頼を受けることに。
ーー神の目とも呼ばれる第三月の新月期、その節目の儀式が始まる前に、教会から盗まれた儀式の道具を取り返せ。本来ならばあり得ないはずの、教会から依頼。首を傾げながら盗品を取り戻しに向かったアリア達は、盗品に紛れるようにして眠る一人の少年と出会うーー
【簡単なあらすじ】
ジャンル:異世界ファンタジー
セプトレーフという7つに分断された世界を舞台とした物語。
世界片を往き来する何でも屋、「旅人」の主人公は師と共に依頼をこなす日々を送っていたが、ある日旅人とは犬猿の仲であるはずの教会からの依頼を受けることとなる。それは盗品を取り返すという依頼であったが、何故かそこに少年が紛れ込んでいたのである。果たしてこの少年の正体とは……?
【物語の始まりは】
物語はある神話から始まっていく。その後謎の場面と、ある密猟者の視点からこの世界の魔物と魔獣の違いについて明かされていくこととなる。本編に入ると主人公がどんな人物でどんな生活をしているのかなどが徐々にわかって来る。
【舞台や世界観、方向性】
伝達手段にファンタジーらしさを感じる。(1章1より)
7つに分断された世界が舞台。元々は一つであったが、その形を知る者がいなくなったのか人々から元は一つだったということが忘れ去られてしまったようである。(あらすじより)
この物語での”旅人”とは特別な意味を持つ。分かたれた大陸同士(?)は欠片と呼ばれており、人々から一つであることを忘れ去られた今、他に大地があることもまた忘れ去られているようだ。その欠片を行き来する者を”旅人”と呼ぶ。
一章1での主人公のセリフから”世界片”によって季節が違うこともわかって来る。地球と同じで恐らく北と南で季節や気候が違ったり環境によっても違うのだと思われる。
【主人公と登場人物について】
プロローグには4人の人物が出てくるが、密猟者と少女以外はどんな境遇なのかどんな人物なのかここでは明かされていない。
一章に入り、主人公の名が明かされ、彼女の現在の状況や仲間との伝達手段などについて分かっていく。同時に現在の場所についても詳しく描かれており、世界観が分かりやすい。
主人公と共に依頼をこなす師匠。彼との関係はとても良いパートナー(仕事での)だと感じる。二人は互いの得意な分野を活かして仕事をこなしている印象。この関係が更に物語を面白くしていると感じた。
【物語について】
この物語は、どんな世界なのかが詳しく語られている為、想像しやすい物語であると言える。分断された世界で”旅人”と”巡礼僧”という2種類の者が世界間を渡ることができる。その数は希少なようだ。分断されていることが活かされた物語であると言える。主人公は前者にあたる。”旅人”とは何でも屋の様な仕事で賞金を稼ぐ。世界間を渡れる人が少ないからこその”何でも屋”が成立する。このオリジナル設定はとても面白いと感じた。必然で成り立っており、これから何が起こるのだろうか? という好奇心を刺激するものでもある。
【良い点(箇条書き)】
・主人公の腕の凄さはプロローグなどから想像がつくが、その上を行く師匠が凄すぎるのが印象的。
・流れるように進むので、思わず夢中になってしまう。
・情景が想像しやすく読みやすい。
・世界観の設定が細かくしっかりしており、分かりやすい。
・”旅人”という設定が活きている。
・世界を往来できるのは2タイプ存在するが、”旅人”だけにスポットが当たっているわけではなく、”巡礼僧”がどんなことをしているのかや旅人との関係性などについても詳しく描かれており、興味深い内容となっている。
・7つに分断された土地のことについても詳しく描かれており、その土地(大地)良いところ悪いところなどの設定も細かく、面白いと感じる。
・主人公が生き生きしている
【備考(補足)】三章 出会い 3まで拝読
【見どころ】
プロローグの意味や繋がりを知った時、更に物語が面白くなると感じた。初めに分かるのは、この世界の成り立ちや、主人公について。
主人公がどんな考えの持ち主なのか、どんな人物なのかというのがプロローグで触れられている。その後本編に入ると世界観と共にこの物語オリジナルの”旅人”がどんなものなのかが明かされていくのである。構成がとても巧いと感じた。この物語での重要人物に出逢うまで少し先となるが。
旅人がどんな存在であるのか、主人公たちの依頼をこなす様子からわかって来る。主人公が師匠と共に旅人をしているのも魅力の一つであり、見どころのでもある。二人の仕事ぶりや言動によって、世界観を深く理解することができたり、あまり良好とはいえない関係の教会についてもわかって来る。
そして教会から受けた仕事によって、主人公はある少年と出逢う。彼を連れているということが、今後二人の境遇にどんな影響を及ぼすのだろうか?
先の展開が非常に気になる作品だと感じた。あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? 彼らの行く先をその目で是非確かめてみてくださいね。
お奨めです。
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