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2021’6
人間のアシェイムド
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陸前フサグ 様作
【あらすじ引用】
2018年・東京。
友人に会う為、東京都三鷹市にやって来た「生出要」はドタキャンによって予定がおじゃんになってしまう。
なんとか1人でも東京を満喫せねばと思い立ち「玉川上水」へ向かうと、とある親父となんやかんやあって昭和初期にタイムスリップさせられてしまった!
平成へ戻る条件は【対象者と呼ばれる偉人の史実に基づいた死亡日までに、親父から渡された花言葉の意味を理解し、その時代を生き抜く事】。
要の対象者は恥の多い人生を送った文豪・太宰治こと「津島修治」。
慣れない昭和の生活に悪戦苦闘しながらも、彼の為に走り回る要だがーー。
昭和初期と平成の人々が織りなすヒューマンドラマ。文豪に付き纏ったり、文豪に恋をしたり、あの偉人に借金背負わせたり、文豪になりすましたりの、訳ありタイムスリップ。
【物語は】
恐らく平成生まれの主人公が平成ではない場所におり、”働かせてくれ”とある店主に懇願しているところから始まる。しかも、お金の必要な理由は自分の為ではない。一体何があってこんな事態に陥っているのだろか?
【登場人物・物語の魅力】
本編に入ると、どうやら主人公は怒っているようだ。行き場のない怒りというのが適切なのだろうか。せっかくスケジュールの調整をし、遥々友人に会いに来たのにドタキャンされてしまい、相手にも自分にも怒りが収まらないといった印象。しかし、どうすることもできない。
これは偏ったイメージであるが、若いうちは恋人を優先し、結婚してしばらく経つと友人を優先する。人にもよるだろうが、恋愛を優先する人ほどこんなイメージがある。
主人公は意図せずして”一人での観光”になってしまい、地元の友人に助けを求めるが、自分に持たれていたイメージに落胆する。随分と偏ったイメージであり、友人がどんな人なのか知りたくなる。その友人から勧められた場所に不満を感じたものの、主人公は行ってみることにしたのである。
しかし、目的地に着くどころか変な人に絡まれてしまう。
日常から非日常へ。不思議な体験をした主人公は、高い場所から突き落とされ死を覚悟したが、気づいたら見知らぬ街にいたのである。
【世界観・舞台】
現代から過去へ。2018年・東京から過去へと飛ばされてしまう。手にはある植物を持って。ここで救いとなるのは、自分自身の目的が分かっていることである。(それは少し後でわかるのだが)
過去に着き、暫く困っていた主人公に、突然救いの手が差し伸べられる。全体的にユーモアの混ざった、笑いどころもある作品ではあるが、タイムスリップ先で、ある人物に出逢ってからが面白さが増す。
ここで、あらすじからは想像できない展開へとなっていく。ネタバレになるので詳しいことは言えないが、希望が現れるのだ。
そこで希望となる彼から、詳しい話を聞く。自分が持っている花の意味。彼の身に起きたことなど。ただ一点”記憶が失われて”いくのは何故なのかが気になる。これは主人公だけに起こったことなのであろうか。
主人公は不思議な体験をしながらも、言われたことを考え、ここにいる目的を見つけていく。目的が分かれば、何をしたら良いのかも見えてくるだろうし、戻る方法も分かるかも知れない。
目的が分かった主人公は、どうやってターゲットに近づいて行くのだろうか。とても興味深い。
【物語の見どころ】
この物語は謎な部分が多い。その謎を解きながら、自分が為すべきことを探っていくという意味合いなのだろう。タイムスリップの経緯にも謎の部分があり、まずあの人は一体誰で、なぜこんなことが出来るのか分からないままである。もしかしたら、その部分はいずれ解明されるのかも知れない。
そして、過去で出逢った人。彼についても謎な部分がある。目的を達成できたのだろうか。もし失敗だとしても、どうしてなのかなど。序盤ではまだ明かされていないことが多く、いろんな想像もしてしまう。
彼女は、自分を助けてくれた人物の助言を受け、見た目を変え、自分が為すべきことを成そうとする。その途中でどんなことをしなければならないのかも明かされていき、とても興味深い。細かいルールもあるようだ。
あなたもお手に取られてみませんか?
主人公は無事任務を終え、現代に帰れるのだろうか?
この物語の結末をその目で是非、確かめてみてくださいね。
お奨めです。
【あらすじ引用】
2018年・東京。
友人に会う為、東京都三鷹市にやって来た「生出要」はドタキャンによって予定がおじゃんになってしまう。
なんとか1人でも東京を満喫せねばと思い立ち「玉川上水」へ向かうと、とある親父となんやかんやあって昭和初期にタイムスリップさせられてしまった!
平成へ戻る条件は【対象者と呼ばれる偉人の史実に基づいた死亡日までに、親父から渡された花言葉の意味を理解し、その時代を生き抜く事】。
要の対象者は恥の多い人生を送った文豪・太宰治こと「津島修治」。
慣れない昭和の生活に悪戦苦闘しながらも、彼の為に走り回る要だがーー。
昭和初期と平成の人々が織りなすヒューマンドラマ。文豪に付き纏ったり、文豪に恋をしたり、あの偉人に借金背負わせたり、文豪になりすましたりの、訳ありタイムスリップ。
【物語は】
恐らく平成生まれの主人公が平成ではない場所におり、”働かせてくれ”とある店主に懇願しているところから始まる。しかも、お金の必要な理由は自分の為ではない。一体何があってこんな事態に陥っているのだろか?
【登場人物・物語の魅力】
本編に入ると、どうやら主人公は怒っているようだ。行き場のない怒りというのが適切なのだろうか。せっかくスケジュールの調整をし、遥々友人に会いに来たのにドタキャンされてしまい、相手にも自分にも怒りが収まらないといった印象。しかし、どうすることもできない。
これは偏ったイメージであるが、若いうちは恋人を優先し、結婚してしばらく経つと友人を優先する。人にもよるだろうが、恋愛を優先する人ほどこんなイメージがある。
主人公は意図せずして”一人での観光”になってしまい、地元の友人に助けを求めるが、自分に持たれていたイメージに落胆する。随分と偏ったイメージであり、友人がどんな人なのか知りたくなる。その友人から勧められた場所に不満を感じたものの、主人公は行ってみることにしたのである。
しかし、目的地に着くどころか変な人に絡まれてしまう。
日常から非日常へ。不思議な体験をした主人公は、高い場所から突き落とされ死を覚悟したが、気づいたら見知らぬ街にいたのである。
【世界観・舞台】
現代から過去へ。2018年・東京から過去へと飛ばされてしまう。手にはある植物を持って。ここで救いとなるのは、自分自身の目的が分かっていることである。(それは少し後でわかるのだが)
過去に着き、暫く困っていた主人公に、突然救いの手が差し伸べられる。全体的にユーモアの混ざった、笑いどころもある作品ではあるが、タイムスリップ先で、ある人物に出逢ってからが面白さが増す。
ここで、あらすじからは想像できない展開へとなっていく。ネタバレになるので詳しいことは言えないが、希望が現れるのだ。
そこで希望となる彼から、詳しい話を聞く。自分が持っている花の意味。彼の身に起きたことなど。ただ一点”記憶が失われて”いくのは何故なのかが気になる。これは主人公だけに起こったことなのであろうか。
主人公は不思議な体験をしながらも、言われたことを考え、ここにいる目的を見つけていく。目的が分かれば、何をしたら良いのかも見えてくるだろうし、戻る方法も分かるかも知れない。
目的が分かった主人公は、どうやってターゲットに近づいて行くのだろうか。とても興味深い。
【物語の見どころ】
この物語は謎な部分が多い。その謎を解きながら、自分が為すべきことを探っていくという意味合いなのだろう。タイムスリップの経緯にも謎の部分があり、まずあの人は一体誰で、なぜこんなことが出来るのか分からないままである。もしかしたら、その部分はいずれ解明されるのかも知れない。
そして、過去で出逢った人。彼についても謎な部分がある。目的を達成できたのだろうか。もし失敗だとしても、どうしてなのかなど。序盤ではまだ明かされていないことが多く、いろんな想像もしてしまう。
彼女は、自分を助けてくれた人物の助言を受け、見た目を変え、自分が為すべきことを成そうとする。その途中でどんなことをしなければならないのかも明かされていき、とても興味深い。細かいルールもあるようだ。
あなたもお手に取られてみませんか?
主人公は無事任務を終え、現代に帰れるのだろうか?
この物語の結末をその目で是非、確かめてみてくださいね。
お奨めです。
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