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2021’5
掃除機魔法が全てを吸い尽くす!!
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ポンポン帝国 様作
【あらすじ引用】
嘘です。全ては吸えません。誇大広告ってよくないよね。
幼い頃に母親を亡くした少年は、ある事情から領主様のお屋敷にある秘密部屋で過ごす事になった。
十歳になると、王国、帝国にいる全ての人々は神様から『恩恵』を授けられるようになる。
少年はその中で、『掃除機魔法』を得る事になる。
やがて少年は青年へ。そして旅立つ事になる。
冒険者として『掃除機魔法』を使っていた青年は、いつの間にか掃除人スイーパーと呼ばれる存在になっていた。
掃除の匠が今日もどんな頑固な汚れもピカピカに! 追加料金は一切いただきません。悪者だって掃除しちゃいます。オラオラ!!
「ケルヒ! 拭きが甘いよ! 全く、そんなんじゃ僕のような一流の掃除人スイーパーにはなれないよ!」
「え? 何それ?」
こんな男ではありますが、世界を救うかもしれません。
【物語は】
明るいコントのようなプロローグで始まっていく。全体に明るいのかと思いきや、本編に入ると場面は暗転。主人公は、八歳にして大好きな母を過労で亡くす。どれほど母が好きなのか伝わってくる、涙なくしては読めないシーンである。母への想い、後悔、どうしたら母を救えていたのだろうかと、思考する。そんな主人公に不穏な影が差す。母との別れもそこそこに主人公はその人物により、何処かへ連れていかれてしまう。
一体、この先何が待ち受けているのだろうか。
【世界観・舞台の魅力】
母の葬儀の後、あるおじさんに連れてこられたのは大きな屋敷であった。そこで、彼が領主であることを知る。彼に一五歳まで、ここで暮らすように言われた主人公。何故、母は領主に自分のことを頼んだのだろうか。その理由が分からぬまま、ここで暮らすこととなる。
母が過労で亡くなったという事は、あまり裕福な暮らしではなかったと推測する。そういう境遇から、突然裕福な家に連れて来られた。しかも、秘密の部屋に押し込められ、メイドを一人つけられたことから、自由とは決して言い難い環境なのではないだろうか。
食事の心配や、衣服の心配もいらず、生活に関しては不安の要らなそうな環境である。風呂が、用水路で水浴びというところから、そこまで通常の気温が低い地域ではないのだろうかと感じた。いろんな想像の広がる物語である。
【物語・登場人物の魅力】
この物語では心情が丁寧に描かれており、モノローグ調で分かりやすく、全体的に理解しやすいので、感情移入がとてもし易い。
主人公は母想いの少年。母を亡くし、新しい生活を強いられる。母との思い出の詰まった家さえ奪われ、半強制的に領主の家で暮らすことになった。
しかし、全く救いがないわけではないようだ。まだ子供である彼の世話をしてくれるのは、笑顔の優し気な女性。彼女が優しく屋敷でのことなどを教えてくれる。二人のちょっとしたやり取りから、主人公が笑顔になる場面もある。
しかし、一年後。メイドであるサラの激変に驚くこととなる。
一年前には想像もつかないほど、彼女はスパルタだ。勉強を通して、この物語の世界観なども分かってくる。魔力についてはオリジナル要素。意外性のある設定である。
勉強という過程の中で世界観が分かってくる為、とても理解しやすい。その内容の中で、主人公が暮らす場所についても詳しく語られるが、ここはどうやら複雑な場所(土地)のようである。
【物語の見どころ】
プロローグではとても明るく、どんな物語なのだろうとワクワクしたが、一変という始まり方だ。物語は序盤は悲しい部分もあるが、段々と明るくなっていく展開。
本編は最愛の母を亡くすところから始まっていく。悲しみに暮れている暇もなく、ある屋敷に連れていかれる主人公。そこで、一五歳まで過ごすこととなる。しかも、専属メイドのサラと二人きり。
その中で、年数の使い方や話の流れがとても巧い物語であると感じた。勉強の内容は世界観の説明に繋がり、主人公と共にいろんなことを理解していく。そして閉じ込められている間、ずっと安全とは限らないのだ。ピンチに陥ることもあるし、強く逞しく成長していかねばならない。
辛い始まりだったこの物語は、段々明るくコミカルになっていく。とても面白い展開である。意外性の沢山詰まった物語だ。
果たして彼が”恩恵”で授かった”掃除機魔法”とは、一体どんな魔法なのだろうか?
あなたもお手に取られてみませんか?
”こんな魔法は、見たことが無い!”というかたが多いのではないかと思います。独創的で、テンポのよい物語でもあります。それなのに、心理描写などがとても丁寧で読みやすく、分かりやすい作品。
彼がこれからどんな人生を歩んで行くのか、その目で是非確かめてみてくださいね!お奨めです。
【あらすじ引用】
嘘です。全ては吸えません。誇大広告ってよくないよね。
幼い頃に母親を亡くした少年は、ある事情から領主様のお屋敷にある秘密部屋で過ごす事になった。
十歳になると、王国、帝国にいる全ての人々は神様から『恩恵』を授けられるようになる。
少年はその中で、『掃除機魔法』を得る事になる。
やがて少年は青年へ。そして旅立つ事になる。
冒険者として『掃除機魔法』を使っていた青年は、いつの間にか掃除人スイーパーと呼ばれる存在になっていた。
掃除の匠が今日もどんな頑固な汚れもピカピカに! 追加料金は一切いただきません。悪者だって掃除しちゃいます。オラオラ!!
「ケルヒ! 拭きが甘いよ! 全く、そんなんじゃ僕のような一流の掃除人スイーパーにはなれないよ!」
「え? 何それ?」
こんな男ではありますが、世界を救うかもしれません。
【物語は】
明るいコントのようなプロローグで始まっていく。全体に明るいのかと思いきや、本編に入ると場面は暗転。主人公は、八歳にして大好きな母を過労で亡くす。どれほど母が好きなのか伝わってくる、涙なくしては読めないシーンである。母への想い、後悔、どうしたら母を救えていたのだろうかと、思考する。そんな主人公に不穏な影が差す。母との別れもそこそこに主人公はその人物により、何処かへ連れていかれてしまう。
一体、この先何が待ち受けているのだろうか。
【世界観・舞台の魅力】
母の葬儀の後、あるおじさんに連れてこられたのは大きな屋敷であった。そこで、彼が領主であることを知る。彼に一五歳まで、ここで暮らすように言われた主人公。何故、母は領主に自分のことを頼んだのだろうか。その理由が分からぬまま、ここで暮らすこととなる。
母が過労で亡くなったという事は、あまり裕福な暮らしではなかったと推測する。そういう境遇から、突然裕福な家に連れて来られた。しかも、秘密の部屋に押し込められ、メイドを一人つけられたことから、自由とは決して言い難い環境なのではないだろうか。
食事の心配や、衣服の心配もいらず、生活に関しては不安の要らなそうな環境である。風呂が、用水路で水浴びというところから、そこまで通常の気温が低い地域ではないのだろうかと感じた。いろんな想像の広がる物語である。
【物語・登場人物の魅力】
この物語では心情が丁寧に描かれており、モノローグ調で分かりやすく、全体的に理解しやすいので、感情移入がとてもし易い。
主人公は母想いの少年。母を亡くし、新しい生活を強いられる。母との思い出の詰まった家さえ奪われ、半強制的に領主の家で暮らすことになった。
しかし、全く救いがないわけではないようだ。まだ子供である彼の世話をしてくれるのは、笑顔の優し気な女性。彼女が優しく屋敷でのことなどを教えてくれる。二人のちょっとしたやり取りから、主人公が笑顔になる場面もある。
しかし、一年後。メイドであるサラの激変に驚くこととなる。
一年前には想像もつかないほど、彼女はスパルタだ。勉強を通して、この物語の世界観なども分かってくる。魔力についてはオリジナル要素。意外性のある設定である。
勉強という過程の中で世界観が分かってくる為、とても理解しやすい。その内容の中で、主人公が暮らす場所についても詳しく語られるが、ここはどうやら複雑な場所(土地)のようである。
【物語の見どころ】
プロローグではとても明るく、どんな物語なのだろうとワクワクしたが、一変という始まり方だ。物語は序盤は悲しい部分もあるが、段々と明るくなっていく展開。
本編は最愛の母を亡くすところから始まっていく。悲しみに暮れている暇もなく、ある屋敷に連れていかれる主人公。そこで、一五歳まで過ごすこととなる。しかも、専属メイドのサラと二人きり。
その中で、年数の使い方や話の流れがとても巧い物語であると感じた。勉強の内容は世界観の説明に繋がり、主人公と共にいろんなことを理解していく。そして閉じ込められている間、ずっと安全とは限らないのだ。ピンチに陥ることもあるし、強く逞しく成長していかねばならない。
辛い始まりだったこの物語は、段々明るくコミカルになっていく。とても面白い展開である。意外性の沢山詰まった物語だ。
果たして彼が”恩恵”で授かった”掃除機魔法”とは、一体どんな魔法なのだろうか?
あなたもお手に取られてみませんか?
”こんな魔法は、見たことが無い!”というかたが多いのではないかと思います。独創的で、テンポのよい物語でもあります。それなのに、心理描写などがとても丁寧で読みやすく、分かりやすい作品。
彼がこれからどんな人生を歩んで行くのか、その目で是非確かめてみてくださいね!お奨めです。
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