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2021’4
こちらブロッサム相談所
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砂乃路傍 様作
【あらすじ引用】
ここは大宇宙。アンドロメダ銀河の片隅にある、水が豊かなアルビオン星。しかし、目に見える差別もあり、目に見えない差別もある。
差別のある窮屈な世の中だから、いい奴ばかりじゃない。
でも、わるい奴ばかりでもない。
そんな世界の隙間を縫いながら、たくましく生きていくネスファ、ベル、ミオ。性格の良くない三人組は貧乏暇なし。
三人組は昼夜問わず、口八丁手八丁。これも全部、依頼解決のため。
ベル「ブエノスディアース」
ネスファ「ようこそ、こちらブロッサム相談所」
ミオ「立ち話も何です。さあ、おかけになって下さい」
三人揃って、今日も来客を迎える。
【物語は】
ある、ラジオの一報から始まる。緊迫感の中、そこに居た三人はカードゲームをしていた。この一報が、三人に一体どう関わってくるのだろうか?
三人の様子から、彼女たちの性格や普段どんなことをしているのかを垣間見ることが出来る。性格のよろしくない三人とはあるが、情を感じる物語だ。彼女たちは一体なぜ、相談所を営んでいるのであろうか?
【世界観・舞台の魅力】
彼女たちの暮らす星は、地球と環境が似てはいるものの地球ではない。地球に暮らせなくなった理由については、本編に書かれている。その中でも、彼女たちの暮らす場所は治安が良いと言えず、危ない仕事をするのこともあるのか、自分の身は自分で守らなければならない部分があるように思う。
そして三人で営む相談所は貧乏で電気さえ止められる状況だ。何故そこまで貧困なのだろうか。
この後、地球型が何故この星で差別を受けなければならないのか、理由が明らかにされていく。この星に暮らしているのは、昆虫型、爬虫類型、鳥型、獣型。元々この星に暮らしていたのが彼らであり、そこに後から移住してきたのが地球型である。
何故確執があるのか、格差があるのかその背景について詳しく説明されている為、現在までの状況などが分かりやすい。
【登場人物の魅力】
主役の三人はそれぞれタイプの違う女性。その中の一人の視点で語られていく。性格が良くないとは言っても、イヤな感じはせず、それぞれ性格が違うことが分かりやすい。
主人公は少し冷めた感じがし、ベルは少し能天気なイメージを持つ。
彼女たちには敵が多いらしく、盗聴などに警戒をしているようだ。
三人は戦い方が違い、それぞれ見た目も違う。主人公が一番、人づきあいについては損をしているように感じる部分もある。
【彼女たちの仕事と種族による壁から感じるメッセージ】
地球型が犯してしまった罪は、この星の人間には重いものだ。しかしながらその時の状況は、仕方ないとしか言いようがない。
ただ、地球型が自分の星を大切にせずこうなったことを考えると、それは自業自得なのかもしれない。
ここで思うのは、この物語には問題提起も含まれているのではないかということ。詳しく書くとネタバレになってしまうが、自分たちの後の世代のことも考え、もっと地球を大切にすべきではないかというメッセージが感じられる。この物語は、未来の形を暗示しているといっても過言ではないと感じた。
そして物語の中で、もう一つ感じたこと。それは『第2話 事件背景』で主人公が、ある事件の犯人に向けた言葉「でもな、一人でも…」のくだりの部分である。それは、その人物が犯罪を繰り返さないように、主人公が相手に向けた言葉。ここにとても強いメッセージを感じた。
人との繋がり、それは単に温かさや幸せを産むだけのものではない。自分が道を踏み外さない為に、自分を強く持つために必要なものなのだと、改めて感じた。
【物語の見どころ】
主人公たち三人は、貧乏であり差別などを受けながらも、治安のよくないところで相談所を開き、必死に頑張っている。それは、表向きそう見せていない部分もあるだろうが、祖先の選択による負の財産を受け継いでしまっているからだともいえる。
だが悪いことばかりでもない。彼女たちが事件解決に一役買えば、周りから称賛されることもある。そこには信頼、人との繋がりがあるのではないだろうか?
自分が読了した部分 (011 第11話 依頼内容と社会の仕組み その2まで)では、まだ彼女たちの深い部分には触れていない。主人公の過去を想像できる程度である。なので、これから更に面白くなっていくと思われる。
他の方のレビューを拝見させていただきましたが、三人それぞれ抱えているものがあるのだと感じています。
あなたもお手に取られてみませんか?
彼女たちの日常は、スリリングであり考えさせられることも多いです。これからどうなっていくのか、展開がとても楽しみです。
是非読まれてみてくださいね。おススメです。
【あらすじ引用】
ここは大宇宙。アンドロメダ銀河の片隅にある、水が豊かなアルビオン星。しかし、目に見える差別もあり、目に見えない差別もある。
差別のある窮屈な世の中だから、いい奴ばかりじゃない。
でも、わるい奴ばかりでもない。
そんな世界の隙間を縫いながら、たくましく生きていくネスファ、ベル、ミオ。性格の良くない三人組は貧乏暇なし。
三人組は昼夜問わず、口八丁手八丁。これも全部、依頼解決のため。
ベル「ブエノスディアース」
ネスファ「ようこそ、こちらブロッサム相談所」
ミオ「立ち話も何です。さあ、おかけになって下さい」
三人揃って、今日も来客を迎える。
【物語は】
ある、ラジオの一報から始まる。緊迫感の中、そこに居た三人はカードゲームをしていた。この一報が、三人に一体どう関わってくるのだろうか?
三人の様子から、彼女たちの性格や普段どんなことをしているのかを垣間見ることが出来る。性格のよろしくない三人とはあるが、情を感じる物語だ。彼女たちは一体なぜ、相談所を営んでいるのであろうか?
【世界観・舞台の魅力】
彼女たちの暮らす星は、地球と環境が似てはいるものの地球ではない。地球に暮らせなくなった理由については、本編に書かれている。その中でも、彼女たちの暮らす場所は治安が良いと言えず、危ない仕事をするのこともあるのか、自分の身は自分で守らなければならない部分があるように思う。
そして三人で営む相談所は貧乏で電気さえ止められる状況だ。何故そこまで貧困なのだろうか。
この後、地球型が何故この星で差別を受けなければならないのか、理由が明らかにされていく。この星に暮らしているのは、昆虫型、爬虫類型、鳥型、獣型。元々この星に暮らしていたのが彼らであり、そこに後から移住してきたのが地球型である。
何故確執があるのか、格差があるのかその背景について詳しく説明されている為、現在までの状況などが分かりやすい。
【登場人物の魅力】
主役の三人はそれぞれタイプの違う女性。その中の一人の視点で語られていく。性格が良くないとは言っても、イヤな感じはせず、それぞれ性格が違うことが分かりやすい。
主人公は少し冷めた感じがし、ベルは少し能天気なイメージを持つ。
彼女たちには敵が多いらしく、盗聴などに警戒をしているようだ。
三人は戦い方が違い、それぞれ見た目も違う。主人公が一番、人づきあいについては損をしているように感じる部分もある。
【彼女たちの仕事と種族による壁から感じるメッセージ】
地球型が犯してしまった罪は、この星の人間には重いものだ。しかしながらその時の状況は、仕方ないとしか言いようがない。
ただ、地球型が自分の星を大切にせずこうなったことを考えると、それは自業自得なのかもしれない。
ここで思うのは、この物語には問題提起も含まれているのではないかということ。詳しく書くとネタバレになってしまうが、自分たちの後の世代のことも考え、もっと地球を大切にすべきではないかというメッセージが感じられる。この物語は、未来の形を暗示しているといっても過言ではないと感じた。
そして物語の中で、もう一つ感じたこと。それは『第2話 事件背景』で主人公が、ある事件の犯人に向けた言葉「でもな、一人でも…」のくだりの部分である。それは、その人物が犯罪を繰り返さないように、主人公が相手に向けた言葉。ここにとても強いメッセージを感じた。
人との繋がり、それは単に温かさや幸せを産むだけのものではない。自分が道を踏み外さない為に、自分を強く持つために必要なものなのだと、改めて感じた。
【物語の見どころ】
主人公たち三人は、貧乏であり差別などを受けながらも、治安のよくないところで相談所を開き、必死に頑張っている。それは、表向きそう見せていない部分もあるだろうが、祖先の選択による負の財産を受け継いでしまっているからだともいえる。
だが悪いことばかりでもない。彼女たちが事件解決に一役買えば、周りから称賛されることもある。そこには信頼、人との繋がりがあるのではないだろうか?
自分が読了した部分 (011 第11話 依頼内容と社会の仕組み その2まで)では、まだ彼女たちの深い部分には触れていない。主人公の過去を想像できる程度である。なので、これから更に面白くなっていくと思われる。
他の方のレビューを拝見させていただきましたが、三人それぞれ抱えているものがあるのだと感じています。
あなたもお手に取られてみませんか?
彼女たちの日常は、スリリングであり考えさせられることも多いです。これからどうなっていくのか、展開がとても楽しみです。
是非読まれてみてくださいね。おススメです。
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