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2021’4
星の彼方 絆の果て 【8/16大幅改稿】
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武石雄由 様作
【あらすじ引用】
《星の彼方》から現れた《原始の民》が、未開の惑星の開拓植民を果たしたとき。やがて数多の星々を切り拓き、その生活圏を銀河系中に広げたとき。複数の勢力に分かれて相食みながら、人知の結実である銀河連邦を樹立したとき。連邦内の格差拡大による大乱が生じたとき。そして銀河系人類悲願の恒星間通信が、ついに実現しようというときーー
その陰には常に、精神感応的に《繋がる》異能者たち《スタージアン》の存在があった。
果たして《スタージアン》とは何者か? 彼らの目的は? そして《スタージアン》に対して、ヒトはどう臨むのか?
銀河系人類千年の歴史を紐解く物語が、今ここに紡がれる。
前置き:この物語は群像劇である。
レビューを書くにあたり、第一部の主人公を便宜上主人公と記載しています。
第二部 魔女 ~星暦六九九年~ 第一章 覚醒 第一話 祖霊祭(3)まで読了時点でのレビューです。
【物語は】
ある二人の会話から展開されていく。今までどのようなルートを経て、現在地に辿り着いたのか。ここまでにかかった期間など。ここでは男女の会話に対する期待の違いや、差が見えて面白い。(多様性はあるとは思うが)
彼らの目的地はスタージアという惑星。主人公にとっては、長年憧れの場所だったようだ。彼は研修生という立場であり、幼馴染みたちと共に博物院にて講義をうけることになる。読者も彼ら同様、講義などで学ぶように世界観を理解していくことになるだろう。
【補足:作品の理解度をあげるために、個人的に調べた内容】
*ジャンルの説明について
『スペースオペラ』とは、宇宙を舞台にした冒険活劇である。 個人的な冒険ばかりでなく、戦争のような大規模なものも含む。 現在ではやや解釈を広げて、宇宙を舞台とするSFのうち、科学考証よりも娯楽性を優先した作品を指す。(ピクシブ百科事典調べ、引用)
『冒険活劇』とは、主人公の冒険を主題として全体を活劇仕立てにした物語であり、主にアクションを含む。(wiki調べ・引用)
【主人公について】
主人公は、この地で学ぶことを楽しみにしていた研修生。というのも、惑星スタージアは人類の始まりの地であり、原始の民が降り立った星でもあるからだ。主人公はここでなら、自分の知りたかったことを知ることや、学ぶことが出来ると思っていた。ところが実際、蓋を開けてみたら知りたかったことを講義で学ぶことが出来ず落胆してしまう。しかし、それにはちゃんとした理由があったのだ。
現実にも古代の文明の中には、解明されていないものは存在する。どうやって栄えたのか、どうやって作り上げたのか、未だ謎に包まれているものもある。そういったことを踏まえても、現在の技術では解明できない高度な文明が、この物語の中でも存在することは不思議ではない。
この物語の世界の中では、スタージアにおいて”現在の技術では、到底なし得ない”とされているものが存在する。だからこそミステリアスに感じ、知りたいという欲求を刺激するのだろう。読者が主人公と共に、好奇心を刺激される物語だといえよう。
【主人公に影響を与えるもの】
まず彼のターニングポイントについて。それは”繋がる”ということにある。第一部は序章に過ぎず、世界観を理解するためのものだ。第一部を読み終えて感じるのは、これは友人と自分が道を違えるまでの経緯と発端であるということ。そしてその中で物語にとって重要な”N2B細胞”、”スタージアン、”オーグ”とは何かということが明かされていくのだ。
ここで主人公を含む四人はそれぞれ考え方が違い、この三つのワードに関しても向き合い方と目的が違っていた。しかし、ある日を境に関係も向き合い方も変わっていく。特に主人公の友人である女性二人は、一見違うように見えて目的が同じあることが分かる。
道を違えた友人は、元は主人公と同じ道を進もうと考えていたはずである。しかし、あることをきっかけにし、即決した主人公に対し友人は期間を置くという選択をする。何故のう選択したのか、第一部のラストに真意が明らかになる。
【第一部は序章に過ぎない】
主人公の目的が分かると、この第一部についての印象はガラリと変わる。
心理などが丁寧に描かれているものの、彼の真意が分かるわけではないということである。それが明確になるのは、道を違えた相手の言葉によってである。
第一部は三つのワードの意味とその真実、主人公の目的が明かされているに過ぎない。つまり物語は第二部からが本編なのではないかと感じた。
【物語の見どころ】
一番の見どころは、作り込まれた世界観だ。その世界観を伝えるために工夫がなされているように感じる。主人公は学生であり、学ぶためにこの地に降り立つ。読者は主人公と供に、講義や展示場などから学び、世界観に触れ、理解していくことになる。
第一部では、主人公がこの地でどんな経験をし、どう決断をしたのか?
その為に何をし、何を失ったのかが語られていく。しかしそれは物語においては序章に過ぎない。第一部の存在の意味を深く知るためには、第二部から語られていくであろう、物語を読み進める必要があるのではないかと感じた。実際に二部を少し読み進め、別の視点で語られていくことを確認。
この物語は群像。群像劇には色んなスタイルがあるが、この物語での主人公は登場人物ではなく”スタージアン”、もしくは星そのものなのではないだろうか? これはあくまでも個人の想像に過ぎないが。
あなたもお手に取られてみませんか?
主人公が魅了された、スタージアンの謎を一緒に解明してみませんか?
是非、読まれてみてくださいね。おすすめです。
【あらすじ引用】
《星の彼方》から現れた《原始の民》が、未開の惑星の開拓植民を果たしたとき。やがて数多の星々を切り拓き、その生活圏を銀河系中に広げたとき。複数の勢力に分かれて相食みながら、人知の結実である銀河連邦を樹立したとき。連邦内の格差拡大による大乱が生じたとき。そして銀河系人類悲願の恒星間通信が、ついに実現しようというときーー
その陰には常に、精神感応的に《繋がる》異能者たち《スタージアン》の存在があった。
果たして《スタージアン》とは何者か? 彼らの目的は? そして《スタージアン》に対して、ヒトはどう臨むのか?
銀河系人類千年の歴史を紐解く物語が、今ここに紡がれる。
前置き:この物語は群像劇である。
レビューを書くにあたり、第一部の主人公を便宜上主人公と記載しています。
第二部 魔女 ~星暦六九九年~ 第一章 覚醒 第一話 祖霊祭(3)まで読了時点でのレビューです。
【物語は】
ある二人の会話から展開されていく。今までどのようなルートを経て、現在地に辿り着いたのか。ここまでにかかった期間など。ここでは男女の会話に対する期待の違いや、差が見えて面白い。(多様性はあるとは思うが)
彼らの目的地はスタージアという惑星。主人公にとっては、長年憧れの場所だったようだ。彼は研修生という立場であり、幼馴染みたちと共に博物院にて講義をうけることになる。読者も彼ら同様、講義などで学ぶように世界観を理解していくことになるだろう。
【補足:作品の理解度をあげるために、個人的に調べた内容】
*ジャンルの説明について
『スペースオペラ』とは、宇宙を舞台にした冒険活劇である。 個人的な冒険ばかりでなく、戦争のような大規模なものも含む。 現在ではやや解釈を広げて、宇宙を舞台とするSFのうち、科学考証よりも娯楽性を優先した作品を指す。(ピクシブ百科事典調べ、引用)
『冒険活劇』とは、主人公の冒険を主題として全体を活劇仕立てにした物語であり、主にアクションを含む。(wiki調べ・引用)
【主人公について】
主人公は、この地で学ぶことを楽しみにしていた研修生。というのも、惑星スタージアは人類の始まりの地であり、原始の民が降り立った星でもあるからだ。主人公はここでなら、自分の知りたかったことを知ることや、学ぶことが出来ると思っていた。ところが実際、蓋を開けてみたら知りたかったことを講義で学ぶことが出来ず落胆してしまう。しかし、それにはちゃんとした理由があったのだ。
現実にも古代の文明の中には、解明されていないものは存在する。どうやって栄えたのか、どうやって作り上げたのか、未だ謎に包まれているものもある。そういったことを踏まえても、現在の技術では解明できない高度な文明が、この物語の中でも存在することは不思議ではない。
この物語の世界の中では、スタージアにおいて”現在の技術では、到底なし得ない”とされているものが存在する。だからこそミステリアスに感じ、知りたいという欲求を刺激するのだろう。読者が主人公と共に、好奇心を刺激される物語だといえよう。
【主人公に影響を与えるもの】
まず彼のターニングポイントについて。それは”繋がる”ということにある。第一部は序章に過ぎず、世界観を理解するためのものだ。第一部を読み終えて感じるのは、これは友人と自分が道を違えるまでの経緯と発端であるということ。そしてその中で物語にとって重要な”N2B細胞”、”スタージアン、”オーグ”とは何かということが明かされていくのだ。
ここで主人公を含む四人はそれぞれ考え方が違い、この三つのワードに関しても向き合い方と目的が違っていた。しかし、ある日を境に関係も向き合い方も変わっていく。特に主人公の友人である女性二人は、一見違うように見えて目的が同じあることが分かる。
道を違えた友人は、元は主人公と同じ道を進もうと考えていたはずである。しかし、あることをきっかけにし、即決した主人公に対し友人は期間を置くという選択をする。何故のう選択したのか、第一部のラストに真意が明らかになる。
【第一部は序章に過ぎない】
主人公の目的が分かると、この第一部についての印象はガラリと変わる。
心理などが丁寧に描かれているものの、彼の真意が分かるわけではないということである。それが明確になるのは、道を違えた相手の言葉によってである。
第一部は三つのワードの意味とその真実、主人公の目的が明かされているに過ぎない。つまり物語は第二部からが本編なのではないかと感じた。
【物語の見どころ】
一番の見どころは、作り込まれた世界観だ。その世界観を伝えるために工夫がなされているように感じる。主人公は学生であり、学ぶためにこの地に降り立つ。読者は主人公と供に、講義や展示場などから学び、世界観に触れ、理解していくことになる。
第一部では、主人公がこの地でどんな経験をし、どう決断をしたのか?
その為に何をし、何を失ったのかが語られていく。しかしそれは物語においては序章に過ぎない。第一部の存在の意味を深く知るためには、第二部から語られていくであろう、物語を読み進める必要があるのではないかと感じた。実際に二部を少し読み進め、別の視点で語られていくことを確認。
この物語は群像。群像劇には色んなスタイルがあるが、この物語での主人公は登場人物ではなく”スタージアン”、もしくは星そのものなのではないだろうか? これはあくまでも個人の想像に過ぎないが。
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