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2021’4
堕ちた勇者の千剣魔宮 ~その勇者は刃のダンジョンを身に纏う~
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堕ちた勇者の千剣魔宮 ~その勇者は刃のダンジョンを身に纏う~(魔王に敗れ、心臓を奪われた勇者はダンジョン生成能力を得たが魔力消費を気にしてまさかの展開域0。だがそれが意外と強いようで……?!)
岸本 雪兎 様作
【あらすじ引用】
ダンジョンを生み出し、人を喰らって糧にする種族──魔人。
その頂点に君臨する魔王と呼ばれる6人の少女達。
その1人である【黒骨の魔王】の討伐に乗り出した、冒険者筆頭の1人【白の勇者】ディアス。
だが激闘の末にディアスは敗北。
死を目前にしたディアスに、魔王である少女は嬉々としてこう言った。
「私ね、いいこと考えたの。お兄ちゃんの事、私と同じ魔王にしてあげる────」
『魔人堕ち』となったディアスは正体を隠し、冒険者として培った力と望まずして手に入れた忌むべき魔人の力『魔宮』を駆使して旅を続け、再び魔王討伐に乗り出すための力を蓄えていた。
彼が旅するのは大地の半分をダンジョンに飲み込まれた世界。
人類は魔人の展開した魔宮から様々な力を持ち帰り、魔人に対抗すると共に発展を遂げていた。
ディアスは冒険者に紛れて依頼をこなし、今や同族となった魔人を討って。
だが旅の途中でディアスは正体不明の魔物と交戦。
冒険者筆頭である他の勇者達にもその存在が知られて狙われるように。
魔人に対抗するために残された国家全てを統合したギルド機構。
その裏で暗躍する者達。
そしてギルド中枢に巣食う魔人の思惑。
『始まりの迷宮』と『原初の魔物』へと至る道を、それぞれの悲願のために人と魔人とが奪い合う。
そして明かされる星の使者と6人の魔王の目的。
迫り来る終焉。
いつしかディアスは世界全てを巻き込む、逃れ得ない戦いへとその身を投じる事になる。
【物語は】
勇者である主人公の敗北から始まる。
ここで主人公の”勇者の在り方”というのがとても印象的だ。例え、パーティメンバーに見捨てられても、勇者として彼らを守る。それは勇者としてのプライドなのだろうか。
ここで彼は”友達や仲間”についての思想や、努力について語っている。彼にとってパーティメンバーは、同じ目標を掲げる同志でしかなく、仲間ではなかったという事。それでも主人公が命をかけ、彼らを守ろうとするところに心打たれる。だが、彼が窮地に立たされていることは変わらない。
彼に希望はあるのだろうか?
【登場人物の魅力】
主人公の”仲間”というものへの考えかたについて。
酷い仕打ちをされ、仲間を持つことが出来なくなった主人公。傷つきながらも勇者である立場と誇り、使命を失なわない人物だという印象を持った。
そしてもう一つ、自分が他人からどんなにひどい仕打ちをされたとしても、人間であろうとしたのではないだろうかと感じた。人としての心を持ち続けようとしたのではないかと。
しかし敗北した彼は、望まずして”人”ではなくなってしまう。それでもなお、パーティメンバーの安否が気になる彼。例え人に裏切られても、バカにされていようとも。
本当は心から親愛の念を抱けるような、信頼しあえ互いに尊重、尊敬しあえる仲間を、彼は望んでいたのではないだろうか?
話が進むと、主人公に新たなる出会いが待ち受けている。その人物との出会いや戦いの中で、この物語の世界観も分かって来る。
『魔人堕ち』そのものに、人の心の闇を感じる物語でもある。
彼女との出会いが主人公にもたらすものとは?
【物語の魅力】
特に戦闘シーンに拘りを感じる物語である。世界観もしっかりしており、読者が想像が出来るように丁寧に描かれている。主人公は不憫な境遇にあり、魔人堕ちまでしてしまう。
だが、この物語には救いを感じる部分がある。それは、冒険者が一方的に魔人堕ちした者に対して悪と決めつけないところである。主人公たちの言動によって周りの印象が変わるところが、素敵だなと感じた。
特に、主人公の魔人堕ちしたその後の戦いでは、感動する部分もある。
主人公は例え人間でなくなってしまっても、”心”は人のままなのだ。この物語には混沌としているように感じる部分もあるが、温かみを感じる部分もある。
恐らく、これからもっと激しい戦いになっていくと想像するが、彼の心は人間であり続けると思われる。
【物語の見どころ】
#1 『最小展開域のダンジョンマスター』まで読了で感じたこと。
主人公は仲間を持つこと、友人を持つことを諦めてしまった勇者。その上、人間ですらなくなってしまう。だが、人として生き続ける。そして、再び魔王を討伐することを諦めてはいない。
その旅の途中で出逢ったある人物。彼女は、もしかしたら、彼の欲しかった”仲間”となるのかもしれない。
あらすじを見ると、この先は一筋縄ではいかなそうである。むしろ、苦難の道を歩むのではないだろうか?
彼の目的を叶えるための旅はまだ始まったばかり。いずれ明かされることになる”明かされる星の使者と6人の魔王の目的”とは、一体どんなものなのだろうか?
あなたも是非お手に取られてみませんか?
拘りの戦闘シーンと世界観が魅力の物語。
お奨めです。
岸本 雪兎 様作
【あらすじ引用】
ダンジョンを生み出し、人を喰らって糧にする種族──魔人。
その頂点に君臨する魔王と呼ばれる6人の少女達。
その1人である【黒骨の魔王】の討伐に乗り出した、冒険者筆頭の1人【白の勇者】ディアス。
だが激闘の末にディアスは敗北。
死を目前にしたディアスに、魔王である少女は嬉々としてこう言った。
「私ね、いいこと考えたの。お兄ちゃんの事、私と同じ魔王にしてあげる────」
『魔人堕ち』となったディアスは正体を隠し、冒険者として培った力と望まずして手に入れた忌むべき魔人の力『魔宮』を駆使して旅を続け、再び魔王討伐に乗り出すための力を蓄えていた。
彼が旅するのは大地の半分をダンジョンに飲み込まれた世界。
人類は魔人の展開した魔宮から様々な力を持ち帰り、魔人に対抗すると共に発展を遂げていた。
ディアスは冒険者に紛れて依頼をこなし、今や同族となった魔人を討って。
だが旅の途中でディアスは正体不明の魔物と交戦。
冒険者筆頭である他の勇者達にもその存在が知られて狙われるように。
魔人に対抗するために残された国家全てを統合したギルド機構。
その裏で暗躍する者達。
そしてギルド中枢に巣食う魔人の思惑。
『始まりの迷宮』と『原初の魔物』へと至る道を、それぞれの悲願のために人と魔人とが奪い合う。
そして明かされる星の使者と6人の魔王の目的。
迫り来る終焉。
いつしかディアスは世界全てを巻き込む、逃れ得ない戦いへとその身を投じる事になる。
【物語は】
勇者である主人公の敗北から始まる。
ここで主人公の”勇者の在り方”というのがとても印象的だ。例え、パーティメンバーに見捨てられても、勇者として彼らを守る。それは勇者としてのプライドなのだろうか。
ここで彼は”友達や仲間”についての思想や、努力について語っている。彼にとってパーティメンバーは、同じ目標を掲げる同志でしかなく、仲間ではなかったという事。それでも主人公が命をかけ、彼らを守ろうとするところに心打たれる。だが、彼が窮地に立たされていることは変わらない。
彼に希望はあるのだろうか?
【登場人物の魅力】
主人公の”仲間”というものへの考えかたについて。
酷い仕打ちをされ、仲間を持つことが出来なくなった主人公。傷つきながらも勇者である立場と誇り、使命を失なわない人物だという印象を持った。
そしてもう一つ、自分が他人からどんなにひどい仕打ちをされたとしても、人間であろうとしたのではないだろうかと感じた。人としての心を持ち続けようとしたのではないかと。
しかし敗北した彼は、望まずして”人”ではなくなってしまう。それでもなお、パーティメンバーの安否が気になる彼。例え人に裏切られても、バカにされていようとも。
本当は心から親愛の念を抱けるような、信頼しあえ互いに尊重、尊敬しあえる仲間を、彼は望んでいたのではないだろうか?
話が進むと、主人公に新たなる出会いが待ち受けている。その人物との出会いや戦いの中で、この物語の世界観も分かって来る。
『魔人堕ち』そのものに、人の心の闇を感じる物語でもある。
彼女との出会いが主人公にもたらすものとは?
【物語の魅力】
特に戦闘シーンに拘りを感じる物語である。世界観もしっかりしており、読者が想像が出来るように丁寧に描かれている。主人公は不憫な境遇にあり、魔人堕ちまでしてしまう。
だが、この物語には救いを感じる部分がある。それは、冒険者が一方的に魔人堕ちした者に対して悪と決めつけないところである。主人公たちの言動によって周りの印象が変わるところが、素敵だなと感じた。
特に、主人公の魔人堕ちしたその後の戦いでは、感動する部分もある。
主人公は例え人間でなくなってしまっても、”心”は人のままなのだ。この物語には混沌としているように感じる部分もあるが、温かみを感じる部分もある。
恐らく、これからもっと激しい戦いになっていくと想像するが、彼の心は人間であり続けると思われる。
【物語の見どころ】
#1 『最小展開域のダンジョンマスター』まで読了で感じたこと。
主人公は仲間を持つこと、友人を持つことを諦めてしまった勇者。その上、人間ですらなくなってしまう。だが、人として生き続ける。そして、再び魔王を討伐することを諦めてはいない。
その旅の途中で出逢ったある人物。彼女は、もしかしたら、彼の欲しかった”仲間”となるのかもしれない。
あらすじを見ると、この先は一筋縄ではいかなそうである。むしろ、苦難の道を歩むのではないだろうか?
彼の目的を叶えるための旅はまだ始まったばかり。いずれ明かされることになる”明かされる星の使者と6人の魔王の目的”とは、一体どんなものなのだろうか?
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