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2021’3
召喚されし高校生『哲学者』が(略)
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召喚されし高校生『哲学者』がスマホゲーム世界を行く。~しかし本当にスマホゲームの世界なのか?
巣立 様作
【あらすじ引用】
《自称》どこにでもいる普通の高校生、「平賀屋 和成」。
ある日彼はクラスごと、人々が救いを求める「とあるスマホゲーム世界」へ召喚される。
しかし和成が得た『天職』は、戦闘能力を有さない職業『哲学者』。
更に魔王と邪神を討伐しなければ帰れないそうだが、何故かクラスメイト達はノリノリ。
実は「己の主義のためスマホを持たない」和成を除いて、クラスメイト達は女神から事前説明を受けた上で召喚されていたのだ。
しかもそれが原因か、和成にはレベルアップに通常の100万倍の経験値が必要となるバッドステータスまでついてきた。非戦闘職でステータスが最低値なので、つまりレベル上げが不可能に近い。
これは、そんな『哲学者』の天職を得た高校生が言葉によって世界を渡り、強さに対する答えを自分なりに獲得する物語だ。(クラスメイトたちは一部を除き良好な関係を築いています。よって主人公の追放はありません。友達とも仲良くやってます)
【物語は】
主人公の何気ない学園生活の一コマから始まっていく。きっと、幼馴染みや友人とのやり取りも、いつもの風景だったに違いない。そしてこの日も、いつもと変わらない日常が、幕を開けるはずだった。
しかし、そうはならなかったのである。
主人公がいつもと違うことに気づくのは、変化後だ。気づかなかった理由は、彼がたった一人”スマホを所有していなかった”為。彼はある信念を持ち、スマホを所有していなかったのだ。その事が後に、ターニングポイントとなるのではないだろうか。
【登場人物の魅力】
主人公視点で進んでいく物語。後に別視点が入るのか読了ページまでの時点では分らないが、モノローグ調で分かりやすい。主人公はとても冷静に、状況判断をしていく。その中で重要な人物について、簡単なプロフィールも語られていく。
ところどころにユーモアを感じる。例えば点呼の仕方だったり、40人もいる勇者だったり。勇者と聞くと物語に一人のイメージだが、その概念を覆す圧倒的人数だ。真面目な部分であるにも関わらず、”随分多いな”と、心の中でツッコっこんでしまったり、笑ってしまったりする。
この物語では、主人公の性格、性質、日本人らしさを活かした部分がある。その一つが”空気を読む”ということ。このモチーフの使い方が、とても巧いと感じた。空気は読んだ方が、すんなりと事が進むことが多いだろうが、読まないことが良いこともある。これは現実でもあり得ること。
よく理解していないのに、空気を読んで失敗したことはないだろうか。そういう経験がある読者なら、作中からイヤな予感を感じ取れるのではないだろうかと感じた。主人公にとても魅力を感じる物語である。
【物語の魅力】
まず哲学とは何だろうか。「真理を探究する知的営み」(ウェブ調べ)。ある一つの定義『世界のあらゆる事象を論理的に説明すること』(ウェブ調べ)これが一番意味を理解しやすい。大まかにこんな意味合い、定義。
ここで説明したいのは哲学自体についてではなく、おおよそ『哲学は戦闘に役立ちそうにはない』のではないか、ということ。それを己のものにし、召喚先で活躍や道を切り開く。どんな風に彼がそれを成し得るのか予測不能だ。こう考えても、この物語の設定は斬新なのではないだろうか。
主人公は自分のステータスを知った時、悲観的になっている。それはあらすじにも書かれている。では何をきっかけに、彼は変わっていくのだろうか。
彼らは召喚された世界で戦うと決まったのち、パーティが行われている。そこではクラスメイトの紹介を兼ねている。この時点ではまだ、主人公が活躍することを想像できない。
一体、哲学者がどのように戦闘に関与していくのだろうか。展開が想像できないだけに、好奇心を刺激する物語だ。
【物語の見どころ】
この作品は誰でも手軽にスマホを持つことができ、スマホゲームに夢中になる年代の学生たちが活躍する異世界召喚物語。
その中でたった一人、読書が好きで、自分の意志でスマホを持たない男子学生が主人公である。彼と一緒に召喚されたクラスメイトは、それぞれ個々に強さがあり、主人公を含む全員が天職を持っている。その中で主人公だけがステータスが低く、彼はこれから先起きることに対して、不安を感じているのだ。それでも元の世界に戻るためには、みんなと一緒に戦わなければいけないだろう。
彼の天職である『哲学者』は、一体この戦いにどんな風に影響していくのか。一体、どう切り抜けるのか。どんな答えを見つけるというのだろうか。
あなたも是非、お手に取られてみませんか?
この先、どんな展開になるのか予想もつかない物語です。
きっとあなたを『あっ』と驚かせてくれるに違いない。
お奨めです。
巣立 様作
【あらすじ引用】
《自称》どこにでもいる普通の高校生、「平賀屋 和成」。
ある日彼はクラスごと、人々が救いを求める「とあるスマホゲーム世界」へ召喚される。
しかし和成が得た『天職』は、戦闘能力を有さない職業『哲学者』。
更に魔王と邪神を討伐しなければ帰れないそうだが、何故かクラスメイト達はノリノリ。
実は「己の主義のためスマホを持たない」和成を除いて、クラスメイト達は女神から事前説明を受けた上で召喚されていたのだ。
しかもそれが原因か、和成にはレベルアップに通常の100万倍の経験値が必要となるバッドステータスまでついてきた。非戦闘職でステータスが最低値なので、つまりレベル上げが不可能に近い。
これは、そんな『哲学者』の天職を得た高校生が言葉によって世界を渡り、強さに対する答えを自分なりに獲得する物語だ。(クラスメイトたちは一部を除き良好な関係を築いています。よって主人公の追放はありません。友達とも仲良くやってます)
【物語は】
主人公の何気ない学園生活の一コマから始まっていく。きっと、幼馴染みや友人とのやり取りも、いつもの風景だったに違いない。そしてこの日も、いつもと変わらない日常が、幕を開けるはずだった。
しかし、そうはならなかったのである。
主人公がいつもと違うことに気づくのは、変化後だ。気づかなかった理由は、彼がたった一人”スマホを所有していなかった”為。彼はある信念を持ち、スマホを所有していなかったのだ。その事が後に、ターニングポイントとなるのではないだろうか。
【登場人物の魅力】
主人公視点で進んでいく物語。後に別視点が入るのか読了ページまでの時点では分らないが、モノローグ調で分かりやすい。主人公はとても冷静に、状況判断をしていく。その中で重要な人物について、簡単なプロフィールも語られていく。
ところどころにユーモアを感じる。例えば点呼の仕方だったり、40人もいる勇者だったり。勇者と聞くと物語に一人のイメージだが、その概念を覆す圧倒的人数だ。真面目な部分であるにも関わらず、”随分多いな”と、心の中でツッコっこんでしまったり、笑ってしまったりする。
この物語では、主人公の性格、性質、日本人らしさを活かした部分がある。その一つが”空気を読む”ということ。このモチーフの使い方が、とても巧いと感じた。空気は読んだ方が、すんなりと事が進むことが多いだろうが、読まないことが良いこともある。これは現実でもあり得ること。
よく理解していないのに、空気を読んで失敗したことはないだろうか。そういう経験がある読者なら、作中からイヤな予感を感じ取れるのではないだろうかと感じた。主人公にとても魅力を感じる物語である。
【物語の魅力】
まず哲学とは何だろうか。「真理を探究する知的営み」(ウェブ調べ)。ある一つの定義『世界のあらゆる事象を論理的に説明すること』(ウェブ調べ)これが一番意味を理解しやすい。大まかにこんな意味合い、定義。
ここで説明したいのは哲学自体についてではなく、おおよそ『哲学は戦闘に役立ちそうにはない』のではないか、ということ。それを己のものにし、召喚先で活躍や道を切り開く。どんな風に彼がそれを成し得るのか予測不能だ。こう考えても、この物語の設定は斬新なのではないだろうか。
主人公は自分のステータスを知った時、悲観的になっている。それはあらすじにも書かれている。では何をきっかけに、彼は変わっていくのだろうか。
彼らは召喚された世界で戦うと決まったのち、パーティが行われている。そこではクラスメイトの紹介を兼ねている。この時点ではまだ、主人公が活躍することを想像できない。
一体、哲学者がどのように戦闘に関与していくのだろうか。展開が想像できないだけに、好奇心を刺激する物語だ。
【物語の見どころ】
この作品は誰でも手軽にスマホを持つことができ、スマホゲームに夢中になる年代の学生たちが活躍する異世界召喚物語。
その中でたった一人、読書が好きで、自分の意志でスマホを持たない男子学生が主人公である。彼と一緒に召喚されたクラスメイトは、それぞれ個々に強さがあり、主人公を含む全員が天職を持っている。その中で主人公だけがステータスが低く、彼はこれから先起きることに対して、不安を感じているのだ。それでも元の世界に戻るためには、みんなと一緒に戦わなければいけないだろう。
彼の天職である『哲学者』は、一体この戦いにどんな風に影響していくのか。一体、どう切り抜けるのか。どんな答えを見つけるというのだろうか。
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