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2021’3
冷血青年
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海月大和 様作
【あらすじ引用】
旅人のリチャードが好意により馬車に乗せてもらうと、その馬車が盗賊に襲われてしまう。盗賊を追い払う際に教会の狩人(ハンター)の証を少女エルシーに見られたリチャードは、彼女のお礼がしたいという言葉に誘われエルシーの住む村に案内された。しかしその村にはある秘密があり……?
【物語は】
主人公がある馬車に乗ったことがターニングポイントのようである。この後、ある女性が知り合いに似ているという話から一転、馬車は盗賊に襲われ主人公の素性が明らかになってしまう。そこで、この物語の世界観も分かっていく。盗賊に襲われる場面は戦闘シーンが丁寧で分かりやすく、主人公の戦闘能力の強さを裏付ける大事なシーンでもある。素性がバレてしまったことが、運のつきなのかそれとも…。
【登場人物の魅力】
主人公はこの世界の中で、一目置かれるほどの特殊な職業の者ではある。しかし奢ることもなく、良心を持った人物だと感じる。というのも、この世界の中には用心棒として、金をせびる様な人もいるし、主人公と同じ立場であってのそういうことをする人がいるからである。彼はとても冷静で、余計な争いを好まないようにも感じる。賢い人という印象。この物語では、たくさんの登場人物が出ては来るが、馬車に同乗した人々や村の人たちという一括りとして考えることが出来る。つまり、主人公と主人公を巡る人々という感じがする。それは、主人公が際立つ物語という意味合いである。主人公が何を考えているのか分からないミステリアスな部分もあり、物語の先の読めない仕様となっている気がした。
全体的に登場人物が多い作品ではあるが、一括りとして考えると混乱はしない。
【物語の魅力】
この物語では前述したように、主人公が際立っている。周りの登場人物一人一人と対峙しているというよりは、何かを企んでいる村人たちという印象が強く、名前はあるものの主人公に焦点が合った物語だと感じた。タイトルでは想像できない何かが起きるのは間違いない。だが、何が起きるのか中々分からないところが魅力だと思う。気になってつい読む手が止まらなくなる、巧い書き方だと思われる。7話あたりから本格的に、オリジナル設定部分が明かされていく。無理のない設定なので、すんなりと納得がいく。しかし、物語はすんなりとはいかない。
【この物語の見どころ】
この物語には、転換期が数度あるように感じる。読者はきっとその時が訪れるまで気づかないだろう。そのくらい巧い書きかたがなされており、あっと驚くに違いない。多くを語るとネタバレになったしまうので、書くことは出来ないが、意外な展開となっていく物語だ。村の秘密がわかっても、その先の展開は予測不能であった。現在10話にて、この先どうなっていくかも、まだ分かっていない。匂わせ部分もあるので、どんな展開になっていくのか想像しながら読むのも面白いと思われる。
果たしてあなたの予想は当たってただろうか?
是非お手に取られてみてくださいね。お奨めです。
【あらすじ引用】
旅人のリチャードが好意により馬車に乗せてもらうと、その馬車が盗賊に襲われてしまう。盗賊を追い払う際に教会の狩人(ハンター)の証を少女エルシーに見られたリチャードは、彼女のお礼がしたいという言葉に誘われエルシーの住む村に案内された。しかしその村にはある秘密があり……?
【物語は】
主人公がある馬車に乗ったことがターニングポイントのようである。この後、ある女性が知り合いに似ているという話から一転、馬車は盗賊に襲われ主人公の素性が明らかになってしまう。そこで、この物語の世界観も分かっていく。盗賊に襲われる場面は戦闘シーンが丁寧で分かりやすく、主人公の戦闘能力の強さを裏付ける大事なシーンでもある。素性がバレてしまったことが、運のつきなのかそれとも…。
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主人公はこの世界の中で、一目置かれるほどの特殊な職業の者ではある。しかし奢ることもなく、良心を持った人物だと感じる。というのも、この世界の中には用心棒として、金をせびる様な人もいるし、主人公と同じ立場であってのそういうことをする人がいるからである。彼はとても冷静で、余計な争いを好まないようにも感じる。賢い人という印象。この物語では、たくさんの登場人物が出ては来るが、馬車に同乗した人々や村の人たちという一括りとして考えることが出来る。つまり、主人公と主人公を巡る人々という感じがする。それは、主人公が際立つ物語という意味合いである。主人公が何を考えているのか分からないミステリアスな部分もあり、物語の先の読めない仕様となっている気がした。
全体的に登場人物が多い作品ではあるが、一括りとして考えると混乱はしない。
【物語の魅力】
この物語では前述したように、主人公が際立っている。周りの登場人物一人一人と対峙しているというよりは、何かを企んでいる村人たちという印象が強く、名前はあるものの主人公に焦点が合った物語だと感じた。タイトルでは想像できない何かが起きるのは間違いない。だが、何が起きるのか中々分からないところが魅力だと思う。気になってつい読む手が止まらなくなる、巧い書き方だと思われる。7話あたりから本格的に、オリジナル設定部分が明かされていく。無理のない設定なので、すんなりと納得がいく。しかし、物語はすんなりとはいかない。
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