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3:満たされない心たち
4 変わらない気持ち【R】
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****side■裕也
俺が求めているのだろうか?
それとも、君が?
互いの熱を求め、欲情が混ざり合う。
自分のついた嘘によって一時は離れてしまった彼の心が、自分に向いているのがとても嬉しかった。理人がこの先、どんな未来を望んでいても。
──三人で付き合う。
きっとそれは、理人にとってベストな答えなのだろう。
俺は不安でいっぱいだけど、何事もやってみなければ分からない。
存外うまくいくのかもしれない。
裕也は、彼自身を握りこんでいた指先を最奥の蕾に滑らす。優しく親指の平で撫であげれば、彼が浅く息を吐く。
理人が感じていることを確認した裕也は、彼に口づけながら濃厚なジェルの入ったボトルに手を伸ばした。ボトルを開け、ジェルを指先に垂らし、チラリと理人の表情を伺う。
「ん?」
彼と目が合い、彼が不思議そうな顔した。”どうした?”と言うように。
「指入れるけれど、痛かったら言って」
「ああ……」
裕也の言葉に彼は短く返答をする。裕也は中指をジェルと共にゆっくりと差し込んだ。身体から力を抜いている理人のそこは、想像よりも受け入れ態勢にあった。熱を持った彼の身体にくぷぷッと指を潜り込ませ、裕也はさらに欲情した。
「んッ……」
額に腕をやり、瞳を閉じた理人が小さく声を漏らす。
自分はこんなところに何かを受け入れたことはないが、どんな感じがするのだろう。理人の反応を観ている限りでは、不快ではないようだ。
中指を根元まで差し込むと、入り口を刺激された理人の身体が、ぴくんと反応する。
「良いの?」
「まだ、わからな……」
大きく開かれた膝。彼自身は形をもったまま。理人も興奮しているのだと思ったら、嬉しくなった。自分だけが欲情している状況というのは、空しいものだ。
「動かすよ?」
指を入れるのは、慣らすという理由もあるがジェルを塗り込め膜を張るためでもある。ここは女性のように濡れたりはしない。滑りを良くし、傷つけないようにする必要があった。
「ああッ……」
ゆっくりと抜いていく裕也。理人は甘い声を上げ、胸を仰け反らせた。
「抜くとき……きもち……」
口元に腕を当て、荒く呼吸をする理人。どうやら挿れる時よりも抜くときの方が感じるらしい。
自分の身体で体感したことを、いずれ優紀に試すのだろうかと思うと複雑な気持ちになる裕也。
「んんッ……」
裕也は、理人の蕾に何度も中指の抜き差しを繰り返し、快感に身を捩る彼の姿を見つめていた。
上気した頬、潤んだ瞳。ピンクに色づく肌。
伸縮を繰り返す、彼の蕾の奥。
ここに自分自身を穿ち、彼と一つになることを考えると。今にも欲望が暴発してしまいそうだ。
しかし本来なら受け入れる場所ではないそこは、時間をかけゆっくりと慣らさなくては理人が辛いだけ。一緒に快感に浸りたい。愛のある行為を施したいと願う裕也は耐えた。
「んッ……」
小刻みに震える理人の瞼にキスを落とすと、空いた方の手で彼自身を握りこむ。
「裕也……両方は……」
”達っちゃうよ”と掠れた声で抗議する彼。
そんな彼を裕也は、小さく笑みを浮かべ見つめていた。
「理人……好きだよ」
「はあッ……俺も」
──この先、なにが待ち受けていようとも。
きっとこの想いは変わらないだろう。
俺が求めているのだろうか?
それとも、君が?
互いの熱を求め、欲情が混ざり合う。
自分のついた嘘によって一時は離れてしまった彼の心が、自分に向いているのがとても嬉しかった。理人がこの先、どんな未来を望んでいても。
──三人で付き合う。
きっとそれは、理人にとってベストな答えなのだろう。
俺は不安でいっぱいだけど、何事もやってみなければ分からない。
存外うまくいくのかもしれない。
裕也は、彼自身を握りこんでいた指先を最奥の蕾に滑らす。優しく親指の平で撫であげれば、彼が浅く息を吐く。
理人が感じていることを確認した裕也は、彼に口づけながら濃厚なジェルの入ったボトルに手を伸ばした。ボトルを開け、ジェルを指先に垂らし、チラリと理人の表情を伺う。
「ん?」
彼と目が合い、彼が不思議そうな顔した。”どうした?”と言うように。
「指入れるけれど、痛かったら言って」
「ああ……」
裕也の言葉に彼は短く返答をする。裕也は中指をジェルと共にゆっくりと差し込んだ。身体から力を抜いている理人のそこは、想像よりも受け入れ態勢にあった。熱を持った彼の身体にくぷぷッと指を潜り込ませ、裕也はさらに欲情した。
「んッ……」
額に腕をやり、瞳を閉じた理人が小さく声を漏らす。
自分はこんなところに何かを受け入れたことはないが、どんな感じがするのだろう。理人の反応を観ている限りでは、不快ではないようだ。
中指を根元まで差し込むと、入り口を刺激された理人の身体が、ぴくんと反応する。
「良いの?」
「まだ、わからな……」
大きく開かれた膝。彼自身は形をもったまま。理人も興奮しているのだと思ったら、嬉しくなった。自分だけが欲情している状況というのは、空しいものだ。
「動かすよ?」
指を入れるのは、慣らすという理由もあるがジェルを塗り込め膜を張るためでもある。ここは女性のように濡れたりはしない。滑りを良くし、傷つけないようにする必要があった。
「ああッ……」
ゆっくりと抜いていく裕也。理人は甘い声を上げ、胸を仰け反らせた。
「抜くとき……きもち……」
口元に腕を当て、荒く呼吸をする理人。どうやら挿れる時よりも抜くときの方が感じるらしい。
自分の身体で体感したことを、いずれ優紀に試すのだろうかと思うと複雑な気持ちになる裕也。
「んんッ……」
裕也は、理人の蕾に何度も中指の抜き差しを繰り返し、快感に身を捩る彼の姿を見つめていた。
上気した頬、潤んだ瞳。ピンクに色づく肌。
伸縮を繰り返す、彼の蕾の奥。
ここに自分自身を穿ち、彼と一つになることを考えると。今にも欲望が暴発してしまいそうだ。
しかし本来なら受け入れる場所ではないそこは、時間をかけゆっくりと慣らさなくては理人が辛いだけ。一緒に快感に浸りたい。愛のある行為を施したいと願う裕也は耐えた。
「んッ……」
小刻みに震える理人の瞼にキスを落とすと、空いた方の手で彼自身を握りこむ。
「裕也……両方は……」
”達っちゃうよ”と掠れた声で抗議する彼。
そんな彼を裕也は、小さく笑みを浮かべ見つめていた。
「理人……好きだよ」
「はあッ……俺も」
──この先、なにが待ち受けていようとも。
きっとこの想いは変わらないだろう。
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