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2話♡美の女神に愛されし男【三年前】
2 秘密の関係【微R】
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「キス、していいよね?」
圭一パタンと後ろ手でドア閉めガチャリと鍵をかけた。鍵をかけたことが、その先を期待させる。
「向こう、行こうか」
手を引かれ連れて行かれたのはベッドルームで、思わずサイドテーブルに目がいきドキリとした。そこには準備がされている。
「都筑」
「んッ」
ええええっ!
ベットの端に座っていた都筑はベットの中央へ移動させられた。心の準備ができていない。
「都筑、いい匂いがする」
スンと耳元で匂いを確かめられ、胸が高鳴ってゆく。
「お風呂入ってきたから」
「準備してきたの?」
「そんなんじゃ……」
首筋を這う舌、シャツの中をまさぐる指先。
「抱いていいだろ?」
まっすぐ瞳を射抜かれて都筑は頬を染める。
「何、その純な反応」
「初めてだから」
そう答えると、一瞬びっくりしたのち彼は微笑んだ。
「つき合うのは一年待ってといったけれど、婚約してくれないか? 都筑」
「え?」
「いや? 気持ちはもう恋人だし、俺は二十歳になったら都筑と結婚したい」
「自分でいいの?」
「都筑じゃなきゃダメだよ」
「んッ」
初恋の相手とデートもしたことないのにこんなことをしているなんてと、自分でも正直驚いてはいたが止まらなかった。
「もっと、時間をかけてゆっくり関係を築いていくつもりでいたけれど」
「圭一さんッ」
「ごめんね、都筑」
全てが初めてだった。鈴口を這う舌。奥をまさぐる指。
「愛してるよ」
自分はこれから想像を超える快楽に導かれていくのだと。
大崎一族と姫川一族の伝承を思い出す。惹かれあいながらも、引き裂かれる運命を辿る恋人たち。一族のものたちは互いのことを皮肉を込め”運命の恋人”と呼んでいた。何代にも続く不思議な関係。
「んんッ」
「可愛い、都筑」
惹かれ合う恋人たちは互いの匂いが好きで、凄く安らぐのだと書いてあった。圭一から香る匂いは都筑をときめかせる。
好き。この匂い。
凄く好き。
何度も口づけをくれ、緊張を解そうとしていた。彼のものにされるのだと思うと胸が高鳴りさらに緊張する。圭一は馴れた手つきでジェルを手の上に垂らしてゆく。そこで都筑は少し不安になった。恋人でもいたことがあるのだろうか? と。
「圭一さん……」
「ん? 呼び捨てしてよ」
「あの……慣れてます?」
「何が?」
圭一はきょとんとした顔で都筑を見たが、手元に視線を移しムッとした。
「ひあッ……」
圭一は都筑を抑えつけるとジェルと共に奥の蕾に中指を押し当てる。
「力抜いて」
「あああッ……質問ッ……」
「初めてだよ」
「!」
再び軽く口づけされ、
”童貞ですが、何か?”
と、耳元で冷たく言い放たれた。
「都筑は経験あるのか?」
明らかに怒っている。
「ほら、力抜けよ」
「なんで……怒って……やッあああッ」
胸の飾りを舐め上げられ胸を反らす。上手く力が抜けず、焦る都筑に圭一は愛撫を加えてゆく。
「答えろ、都筑」
「な……いッ」
「俺以外としたら許さないから」
まさか圭一が独占欲の塊だなんて思ってはいなかった。
圭一パタンと後ろ手でドア閉めガチャリと鍵をかけた。鍵をかけたことが、その先を期待させる。
「向こう、行こうか」
手を引かれ連れて行かれたのはベッドルームで、思わずサイドテーブルに目がいきドキリとした。そこには準備がされている。
「都筑」
「んッ」
ええええっ!
ベットの端に座っていた都筑はベットの中央へ移動させられた。心の準備ができていない。
「都筑、いい匂いがする」
スンと耳元で匂いを確かめられ、胸が高鳴ってゆく。
「お風呂入ってきたから」
「準備してきたの?」
「そんなんじゃ……」
首筋を這う舌、シャツの中をまさぐる指先。
「抱いていいだろ?」
まっすぐ瞳を射抜かれて都筑は頬を染める。
「何、その純な反応」
「初めてだから」
そう答えると、一瞬びっくりしたのち彼は微笑んだ。
「つき合うのは一年待ってといったけれど、婚約してくれないか? 都筑」
「え?」
「いや? 気持ちはもう恋人だし、俺は二十歳になったら都筑と結婚したい」
「自分でいいの?」
「都筑じゃなきゃダメだよ」
「んッ」
初恋の相手とデートもしたことないのにこんなことをしているなんてと、自分でも正直驚いてはいたが止まらなかった。
「もっと、時間をかけてゆっくり関係を築いていくつもりでいたけれど」
「圭一さんッ」
「ごめんね、都筑」
全てが初めてだった。鈴口を這う舌。奥をまさぐる指。
「愛してるよ」
自分はこれから想像を超える快楽に導かれていくのだと。
大崎一族と姫川一族の伝承を思い出す。惹かれあいながらも、引き裂かれる運命を辿る恋人たち。一族のものたちは互いのことを皮肉を込め”運命の恋人”と呼んでいた。何代にも続く不思議な関係。
「んんッ」
「可愛い、都筑」
惹かれ合う恋人たちは互いの匂いが好きで、凄く安らぐのだと書いてあった。圭一から香る匂いは都筑をときめかせる。
好き。この匂い。
凄く好き。
何度も口づけをくれ、緊張を解そうとしていた。彼のものにされるのだと思うと胸が高鳴りさらに緊張する。圭一は馴れた手つきでジェルを手の上に垂らしてゆく。そこで都筑は少し不安になった。恋人でもいたことがあるのだろうか? と。
「圭一さん……」
「ん? 呼び捨てしてよ」
「あの……慣れてます?」
「何が?」
圭一はきょとんとした顔で都筑を見たが、手元に視線を移しムッとした。
「ひあッ……」
圭一は都筑を抑えつけるとジェルと共に奥の蕾に中指を押し当てる。
「力抜いて」
「あああッ……質問ッ……」
「初めてだよ」
「!」
再び軽く口づけされ、
”童貞ですが、何か?”
と、耳元で冷たく言い放たれた。
「都筑は経験あるのか?」
明らかに怒っている。
「ほら、力抜けよ」
「なんで……怒って……やッあああッ」
胸の飾りを舐め上げられ胸を反らす。上手く力が抜けず、焦る都筑に圭一は愛撫を加えてゆく。
「答えろ、都筑」
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「俺以外としたら許さないから」
まさか圭一が独占欲の塊だなんて思ってはいなかった。
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