【トチ狂った下ネタコメディ】全米が悶絶⁈カオスな職場とリーマン物語

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リーマン物語2

────4『悪魔…もとい、王子の囁き』

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────4『悪魔…もとい、王子の囁き』

”踊らないと、話が進まないから帰れない”
さすがの塩田も、この言葉の意味は分かる。つまり、ドラマどころじゃないという意味だ。この時間は体感時間ではなく、ストーリーと共に進むというモノ。しかしながら、ドラマの時間は進む。なんともややこしい。仕方なく、塩田は手を差し出した。
「俺様のものになる覚悟が出来たという事か」
何という、魔王っぷり。
「何をバカなことほざいている。帰るために踊るだけだ」
手を差し出したのは良いが、社交ダンスではなかった。
「なんで、ソウルステップ!」
「ダンスと言えば、ソウルダンスだ」
「は?」
どんなシンデレラだよ、と思いながらも華麗にステップを踏む。
「塩田、なかなかやるじゃないか」
「早く帰りたい一心に決まっているだろ」

だが、次の瞬間衝撃の事実が。
「シンデレラは、王子と結婚しないと終わらない。しかも、この後靴を便りに塩田の家が発覚する。つまり、THE endだ」
「何だと?!どんなゲームにも選択肢はあるのに、一択とは…一体どんな拷問ストーリーなんだ」
「さあ、選ばせてやる。面倒なルートを通って俺様の嫁になるか。それとも今すぐ嫁になるか」
どのみち嫁は回避できそうにない。塩田は覚悟を決めたのだった。

**

「毎日、毎日韓国ドラマばかり見おって。少しは俺様の相手をしろ!」
「断る!」

シンデレラは幸せなドラマライフを送りましたとさ。
めでたし、めでたし。


続く。
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