23 / 30
リーマン物語2
────2『金にモノを言わせる魔法使い降臨』
しおりを挟む「やはり、ドラマはサスペンスに限るな」
塩田は、きゅうりを齧りながらテレビドラマを眺めていました。すると、突然部屋に闖入《ちんにゅう》者が。高そうなスーツを着た魔法使い(社長)でした。
「やあ、塩田く…シンデレラ」
「なんだ?呼び方など、どっちでもいい」
「金曜の夜に一人で何してるんだ」
「ナニはしてないぞ」
塩田の言葉に、魔法使いは思わず彼の股間に目をやりました。
「来るなりセクハラとは、とんでもない魔法使いだな」
「塩田くんが変なこと言うからだ。失敬な」
「今、第一の殺人が起きたところだ。どうやら、不倫が原因らしい」
塩田は頬杖をつき、再びテレビに目を向ける。すると、魔法使いが、
「ああ、それの犯人はな…」
「おい!何ネタばらそうとしてるんだ、止めろ!」
「よし、ばらされたく無くば舞踏会に行くんだ」
魔法使いは車のキーをクルクル指で回しながら。
「この格好で、行けと?」
塩田は”伯〇の塩”とプリントされたティシャツにハーフパンツというカッコである。
「それだとちょっと、警備員に止められるかもしれんな」
これを着たまえといって、魔法使いはドレスを塩田に押し付ける。
「まったく、こんなものを着なきゃならないなんて面倒だ」
渋々塩田は渡されたものを身に着けた。
「ちょっとまて、この靴なんだ」
「塩の靴だ。塩100パーセントで加工してある」
「シンデレラと言えば、ガラスの靴だろ」
「あんなもんで転んだら、足が血だらけになるだろう?」
「転ぶの前提か?」
塩田は塩で出来た靴を履きながら。
「さあ、表にリムジンが用意してある、行くぞ」
塩田は録画をセットすると、家を出たのであった。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
就職面接の感ドコロ!?
フルーツパフェ
大衆娯楽
今や十年前とは真逆の、売り手市場の就職活動。
学生達は賃金と休暇を貪欲に追い求め、いつ送られてくるかわからない採用辞退メールに怯えながら、それでも優秀な人材を発掘しようとしていた。
その業務ストレスのせいだろうか。
ある面接官は、女子学生達のリクルートスーツに興奮する性癖を備え、仕事のストレスから面接の現場を愉しむことに決めたのだった。
令嬢の名門女学校で、パンツを初めて履くことになりました
フルーツパフェ
大衆娯楽
とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。
曰く、全校生徒はパンツを履くこと。
生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?
史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。
庭木を切った隣人が刑事訴訟を恐れて小学生の娘を謝罪に来させたアホな実話
フルーツパフェ
大衆娯楽
祝!! 慰謝料30万円獲得記念の知人の体験談!
隣人宅の植木を許可なく切ることは紛れもない犯罪です。
30万円以下の罰金・過料、もしくは3年以下の懲役に処される可能性があります。
そうとは知らずに短気を起こして家の庭木を切った隣人(40代職業不詳・男)。
刑事訴訟になることを恐れた彼が取った行動は、まだ小学生の娘達を謝りに行かせることだった!?
子供ならば許してくれるとでも思ったのか。
「ごめんなさい、お尻ぺんぺんで許してくれますか?」
大人達の事情も知らず、健気に罪滅ぼしをしようとする少女を、あなたは許せるだろうか。
余りに情けない親子の末路を描く実話。
※一部、演出を含んでいます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる