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リーマン物語1
【二話・バナナはおやつですか?】
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日本全国で熱い議論が交わされている『バナナ』オヤツ説vs食事の一部説。キノコ派vsたけのこ派も熱い議論は半端ないが。え? お前が言うとどれもこれも下ネタにしか見えない?
(下ネタばっかり書いているからね♡)
それはさておき、塩田は思っていた。
どっちにしてもバナナ食いすぎだと。うちの職場にはゴリラしかいないのか?
しかし、そんなことは些細なことである。
「痛って!」
やっとたどり着いたと思ったら、板井が入り口で小指をぶつけなだれ込んで来る、課長を突き飛ばして。
「冷てっ」
なんだこのデジャブ。
カウンターを突き破る気なのか?このゴリラは。
その衝動で何故か袋に入ったバナナが偶然にもカウンターの上に置かれた。
どんっ! と。しかも三房も入っている。
ちょっ!待て。
どんだけバナナ買うんだよ!
塩田は開いた口が塞がらなかったが、課長はタオルで頭を拭いているし、板井は悶絶中だ。そこに電車が戻ってくる。期待を裏切らず板井の小指につまづきカウンタに突撃してきた。
「痛って!」
「なんでケツ出して悶絶してんだよ!」
電車が躓いた拍子に手から離れ飛んできた、セ○ンのバナナオムレットを塩田はキャッチする。
もうこの職場バナナだらけなんだが。どーにかしてくれよ!
課長はさりげなくコーヒーを取りに行った。まだ懲りないらしい。
「ナイスキャッチ。さすが俺の塩田」
「バナナはお前のものだが、俺はお前のものではない」
そういうと何故か二人は塩田の股間を見た。
「まて! 俺のバナナを狙ってるのか?! 変態め」
塩田がプンスカしていると課長が今度はプラスチックのコップに入れたコーヒーを持って入ってきたが、予想通り板井の小指を踏んだ。
「痛っ!」
「悪い」
どうやら今度のコーヒーは常温らしい。湯気もなければ氷も入っていなかった。そこへ黒電話がなる。
今、バナナで忙しいのになんだ!
また苦情か。
塩田は電話を取った。
「はあはあはあ。パンツ何色?」
興奮した親父の声である。
「履いておりません」
「……」
何故か、課長を含めた三人が塩田の股間に目を向ける。
「俺のバナナはやらねえぞ! ゴリラどもめ」
****
「ところで、塩田ー」
電車がカウンターに覆い被さり、カウンターの向こう側でイスに足を組んで偉そうに腰かけている塩田に話しかけてくる。
別にバナナをガードするために足を組んでいるわけではない。
「バナナはオヤツに入るのか?」
「はぁ?!」
あまりにもどうでもいいことを聞いてくるので眉を潜めた。
「そもそもオヤツとは何か?を考えればそんなことは人に聞くまでもなかろう」
ググれとは言われなかったが
「オヤツって……」
何? と電車が聞こうとしたら黒電話が鳴った。
今度は何だ!
塩田が電話を取ったので電車は仕方なくググった。
『あ、あのっ! スイカは果物ですか? 野菜ですか?』
「うちは農林水産省じゃないんですが」
子供相談センターでもない。塩田は眼鏡をくいっとあげ答える。
「スイカは野菜であり果物でもあるというのが農林水産省の回答であり、野菜と果物に明確な定義はないそうです。 詳しくは農林水産省にどうぞ」
言って塩田はガチャンと電話を切った。
「で、分かったのか?」
「元々は14時頃に食べる間食らしいけど」
電車の横で課長が二個目のまるごと○ナナを頬張っている。どんだけ食うんだよと塩田は渋い表情をした。
「つまり、内容に縛りがないのならオヤツに食べるものは全般オヤツだ」
「塩田は物知りだな」
課長が感心しながら三個目のまるごと○ナナに手をつける。
ちょっとまて、食いすぎにもほどがあるが何個買ったんだよ!
「ところで、板井はどうした?」
「チョコバナナ作ってるー」
課長の問いに電車がのほほんと答えた。
まだ食うのか!
さすがに胸焼けがしてきたのだった。
(下ネタばっかり書いているからね♡)
それはさておき、塩田は思っていた。
どっちにしてもバナナ食いすぎだと。うちの職場にはゴリラしかいないのか?
しかし、そんなことは些細なことである。
「痛って!」
やっとたどり着いたと思ったら、板井が入り口で小指をぶつけなだれ込んで来る、課長を突き飛ばして。
「冷てっ」
なんだこのデジャブ。
カウンターを突き破る気なのか?このゴリラは。
その衝動で何故か袋に入ったバナナが偶然にもカウンターの上に置かれた。
どんっ! と。しかも三房も入っている。
ちょっ!待て。
どんだけバナナ買うんだよ!
塩田は開いた口が塞がらなかったが、課長はタオルで頭を拭いているし、板井は悶絶中だ。そこに電車が戻ってくる。期待を裏切らず板井の小指につまづきカウンタに突撃してきた。
「痛って!」
「なんでケツ出して悶絶してんだよ!」
電車が躓いた拍子に手から離れ飛んできた、セ○ンのバナナオムレットを塩田はキャッチする。
もうこの職場バナナだらけなんだが。どーにかしてくれよ!
課長はさりげなくコーヒーを取りに行った。まだ懲りないらしい。
「ナイスキャッチ。さすが俺の塩田」
「バナナはお前のものだが、俺はお前のものではない」
そういうと何故か二人は塩田の股間を見た。
「まて! 俺のバナナを狙ってるのか?! 変態め」
塩田がプンスカしていると課長が今度はプラスチックのコップに入れたコーヒーを持って入ってきたが、予想通り板井の小指を踏んだ。
「痛っ!」
「悪い」
どうやら今度のコーヒーは常温らしい。湯気もなければ氷も入っていなかった。そこへ黒電話がなる。
今、バナナで忙しいのになんだ!
また苦情か。
塩田は電話を取った。
「はあはあはあ。パンツ何色?」
興奮した親父の声である。
「履いておりません」
「……」
何故か、課長を含めた三人が塩田の股間に目を向ける。
「俺のバナナはやらねえぞ! ゴリラどもめ」
****
「ところで、塩田ー」
電車がカウンターに覆い被さり、カウンターの向こう側でイスに足を組んで偉そうに腰かけている塩田に話しかけてくる。
別にバナナをガードするために足を組んでいるわけではない。
「バナナはオヤツに入るのか?」
「はぁ?!」
あまりにもどうでもいいことを聞いてくるので眉を潜めた。
「そもそもオヤツとは何か?を考えればそんなことは人に聞くまでもなかろう」
ググれとは言われなかったが
「オヤツって……」
何? と電車が聞こうとしたら黒電話が鳴った。
今度は何だ!
塩田が電話を取ったので電車は仕方なくググった。
『あ、あのっ! スイカは果物ですか? 野菜ですか?』
「うちは農林水産省じゃないんですが」
子供相談センターでもない。塩田は眼鏡をくいっとあげ答える。
「スイカは野菜であり果物でもあるというのが農林水産省の回答であり、野菜と果物に明確な定義はないそうです。 詳しくは農林水産省にどうぞ」
言って塩田はガチャンと電話を切った。
「で、分かったのか?」
「元々は14時頃に食べる間食らしいけど」
電車の横で課長が二個目のまるごと○ナナを頬張っている。どんだけ食うんだよと塩田は渋い表情をした。
「つまり、内容に縛りがないのならオヤツに食べるものは全般オヤツだ」
「塩田は物知りだな」
課長が感心しながら三個目のまるごと○ナナに手をつける。
ちょっとまて、食いすぎにもほどがあるが何個買ったんだよ!
「ところで、板井はどうした?」
「チョコバナナ作ってるー」
課長の問いに電車がのほほんと答えた。
まだ食うのか!
さすがに胸焼けがしてきたのだった。
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