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リーマン物語1
【プロローグ】
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「痛った!塩田、なんでこんなとこに箱置いておくんだよ」
朝から苦情か? 塩田は板井をチラッと視界に入れた。
「そこに箱が在るからだろ」
あほらしい
下を見て歩けよ
「小指ぶつけたじゃないかよ」
「箱も痛いと言っている、謝れ」
(無茶苦茶だ)
「いてえよー」
板井は泣きべそをかいて小指を擦っているが、塩田はそんなことお構いなしである。
「おい! 電車はまだか?」
そこに課長が顔だけ出して声をかけてきた。
「どうせ電車に乗り遅れていますよ」、
塩田が肩を竦めると、書類を持った課長が入ってくるのだが
「いった! 課長なんで俺の小指にぶつかるんですか!」
「お前こそ、そこでなにやってんだよ」
「見てわからないんですか? 小指を労わってるんですよ」
「わかるか! そんなもん」
もう、余所でやってくれよ
ぎゃあぎゃあ煩い二人を尻目に、課長から受け取った書類に目を通す。やたら脱字だらけである。
「遅くなりました!」
そこへ慌てて入ってくる電車。
「いてええええ!」
彼は、板井の小指につまずいて転んだ。悶絶したのは板井である。
「あ、ごめん」
「塩田! 電車をなんとかしろよ」
また苦情か?
「お前が自分をなんとかしろ」
(むちゃくちゃである)
この物語は、ひたすら小指をぶつける男と適当にあしらう男の電車を巡るラブバトル物語である。
(巡ってる暇なさそう、BL版では塩田を巡るloveコメディです)
朝から苦情か? 塩田は板井をチラッと視界に入れた。
「そこに箱が在るからだろ」
あほらしい
下を見て歩けよ
「小指ぶつけたじゃないかよ」
「箱も痛いと言っている、謝れ」
(無茶苦茶だ)
「いてえよー」
板井は泣きべそをかいて小指を擦っているが、塩田はそんなことお構いなしである。
「おい! 電車はまだか?」
そこに課長が顔だけ出して声をかけてきた。
「どうせ電車に乗り遅れていますよ」、
塩田が肩を竦めると、書類を持った課長が入ってくるのだが
「いった! 課長なんで俺の小指にぶつかるんですか!」
「お前こそ、そこでなにやってんだよ」
「見てわからないんですか? 小指を労わってるんですよ」
「わかるか! そんなもん」
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ぎゃあぎゃあ煩い二人を尻目に、課長から受け取った書類に目を通す。やたら脱字だらけである。
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彼は、板井の小指につまずいて転んだ。悶絶したのは板井である。
「あ、ごめん」
「塩田! 電車をなんとかしろよ」
また苦情か?
「お前が自分をなんとかしろ」
(むちゃくちゃである)
この物語は、ひたすら小指をぶつける男と適当にあしらう男の電車を巡るラブバトル物語である。
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