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━1章【HAPPY ENDには程遠い】━
5 君に従う【R】
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****♡side・美崎
「鶴城?」
風呂から上がった美崎は脱衣所で髪を乾かしてからリビングへ。
先に済ませていた鶴城はテレビでも観ているのかと思ったら、ソファーにだらりと横になっていた。
「美崎」
美崎が水を入れたグラスを持って近づくと鶴城は目を閉じたまま片腕を延ばす。
「ん?」
鶴城がゆっくりと息を吐くの見つめていた。
「セックスしよう」
「は?」
瞳を開け起き上がった彼に抱き寄せられ、美崎はグラスの水が溢れそうになって慌てる。
「ほんとはちゃんと付き合いたいけれど、付き合ってくれないんだろ?」
──俺だって、素直に受け止められたらどんなに良いかと思う。
でも、自信がないし怖い。
飽きて捨てられるかもしれない。素直じゃないし、感情表現も下手だ。彼のような鈍感な男と自分が合うとは思い難い。気持ちだけですれ違ってしまっても修復できなかったら……と思うと踏み切れない。
「最低なの分かってるけど。俺、美崎が好きだからセックスしたい」
返事に困っていると、鶴城があまりにストレートなことを言うので美崎は困惑した。
「美崎、抱きたい」
「ひ、昼間もしたじゃないかよッ」
流されそうになってハタと気づく。
「美崎が欲しくてたまらない」
「うぅ」
「美崎は?」
「ベッドじゃないと、嫌だぞ」
拒否されると思っていたのだろう、鶴城が大きく目を見開いた。そして美崎はグラスを取り上げられ、それを彼がテーブルの上に置く。
「美崎」
「……っ」
鶴城の逞しい腕で抱き上げられ、美崎は目を閉じた。どんなに拒否をしたところでyesというまで口説かれるだけなのだ。だったらいっそ、素直に従ったほうが楽なのでは? と思ってしまっていたのである。
**・**
「んッ……あ」
鶴城にされるがまま受け入れることが初めてで、頭がついていかなかった。
「美崎、もっとよがって」
素直に鶴城からの愛撫を受け入れると、ただただ気持ちが良い。鶴城に嫌というほど舌を絡められ、胸の飾りをこねくりまわされる。
「んんんッ」
「好きだ、美崎っ」
「ああッ」
──俺も好きッ。
鶴城が好きだ。
こんなに情熱的な愛情表現をする男だったなんて、全然想像もしていなかった。
「んッ……んんん」
美崎の胸の飾りをちゅぱちゅぱ音を立て舐めるのは、わざと羞恥心を煽るため。
「やッ」
美崎の嫌がる厭らしい声を鶴城は欲しがっていた。
「はぁッ……」
「美崎……可愛い」
容姿がコンプレックスな美崎だったから、可愛いと言われるとなんだか恥ずかしくてたまらなくなる。
──大崎先輩ならこの自身の持てない自分の問題を解決に導いてくれるだろうか?
可愛く産まれたかったなんて、鶴城を好きになって初めて思った。あの子みたいに可愛いかったなら、鶴城の想いを素直に受け止められたのに。それはいい訳だろうか?
自信がなくてはね退けてばかりで、呆れて離れていったらどうしよう? と不安で不安で仕方がない。
「んあッ……鶴城ッ」
鶴城が美崎自身にゴツゴツとした指を絡め、鈴口を舐めあげる。
「はぁッ……ああッ」
──気持ちいいッ。
ああッ。
早くッ……早く奥に。
「鶴城?」
風呂から上がった美崎は脱衣所で髪を乾かしてからリビングへ。
先に済ませていた鶴城はテレビでも観ているのかと思ったら、ソファーにだらりと横になっていた。
「美崎」
美崎が水を入れたグラスを持って近づくと鶴城は目を閉じたまま片腕を延ばす。
「ん?」
鶴城がゆっくりと息を吐くの見つめていた。
「セックスしよう」
「は?」
瞳を開け起き上がった彼に抱き寄せられ、美崎はグラスの水が溢れそうになって慌てる。
「ほんとはちゃんと付き合いたいけれど、付き合ってくれないんだろ?」
──俺だって、素直に受け止められたらどんなに良いかと思う。
でも、自信がないし怖い。
飽きて捨てられるかもしれない。素直じゃないし、感情表現も下手だ。彼のような鈍感な男と自分が合うとは思い難い。気持ちだけですれ違ってしまっても修復できなかったら……と思うと踏み切れない。
「最低なの分かってるけど。俺、美崎が好きだからセックスしたい」
返事に困っていると、鶴城があまりにストレートなことを言うので美崎は困惑した。
「美崎、抱きたい」
「ひ、昼間もしたじゃないかよッ」
流されそうになってハタと気づく。
「美崎が欲しくてたまらない」
「うぅ」
「美崎は?」
「ベッドじゃないと、嫌だぞ」
拒否されると思っていたのだろう、鶴城が大きく目を見開いた。そして美崎はグラスを取り上げられ、それを彼がテーブルの上に置く。
「美崎」
「……っ」
鶴城の逞しい腕で抱き上げられ、美崎は目を閉じた。どんなに拒否をしたところでyesというまで口説かれるだけなのだ。だったらいっそ、素直に従ったほうが楽なのでは? と思ってしまっていたのである。
**・**
「んッ……あ」
鶴城にされるがまま受け入れることが初めてで、頭がついていかなかった。
「美崎、もっとよがって」
素直に鶴城からの愛撫を受け入れると、ただただ気持ちが良い。鶴城に嫌というほど舌を絡められ、胸の飾りをこねくりまわされる。
「んんんッ」
「好きだ、美崎っ」
「ああッ」
──俺も好きッ。
鶴城が好きだ。
こんなに情熱的な愛情表現をする男だったなんて、全然想像もしていなかった。
「んッ……んんん」
美崎の胸の飾りをちゅぱちゅぱ音を立て舐めるのは、わざと羞恥心を煽るため。
「やッ」
美崎の嫌がる厭らしい声を鶴城は欲しがっていた。
「はぁッ……」
「美崎……可愛い」
容姿がコンプレックスな美崎だったから、可愛いと言われるとなんだか恥ずかしくてたまらなくなる。
──大崎先輩ならこの自身の持てない自分の問題を解決に導いてくれるだろうか?
可愛く産まれたかったなんて、鶴城を好きになって初めて思った。あの子みたいに可愛いかったなら、鶴城の想いを素直に受け止められたのに。それはいい訳だろうか?
自信がなくてはね退けてばかりで、呆れて離れていったらどうしよう? と不安で不安で仕方がない。
「んあッ……鶴城ッ」
鶴城が美崎自身にゴツゴツとした指を絡め、鈴口を舐めあげる。
「はぁッ……ああッ」
──気持ちいいッ。
ああッ。
早くッ……早く奥に。
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